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Packers 27 - 24 Seahawks
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年8月22日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (1-1) |
14 |
3 |
0 |
10 |
27 |
Seahawks (1-1) |
7 |
7 |
7 |
3 |
24 |
気温23℃、やや空席の目立つクエスト・フィールド。第3Q途中で雨が降ってきた。パッカーズは1stチームオフェンス(2シリーズで2TD)がベストメンバーで好調をキープしているのと比べ、昨季のスターター8人を欠いたディフェンスはパス守備で苦しんだ。先週よりよくなったのはラン攻撃で、FBクーンとRBジャクソンが終盤に走りまくったおかげで逆転勝ちを収めることができた。
両チームとも1stチームオフェンスが好調で前半はほぼ互角の内容。GBの1stチームオフェンスは第1Qだけ、SEAは前半いっぱい出場した。ヤーデージ(421yds対272yds)で圧倒した割に得点が競ったのは、スペシャルチームの差でフィールドポジションが不利だったため。とくにSEAのPジョン・ライアンが素晴らしいパントを何度も決め、放出したパッカーズを見返している。パッカーズのケガ人はRBクイン・ポーター(足首)だけのようだ。
第1Q
- RBフォーセットのラン2回で3rdダウン7、WRブランチへのパスが通らず3&アウト。
- WRジェニングスが56ydsのダイビングキャッチを決めてレッドゾーンに入り、TEフィンリーへの12ydsパスでゴール前へ。最後はブーツレグからFBクーンへ1ydsTDパス成功。
- 54ydsのビッグリターンでGB陣49から。WRマイク・ウィリアムズへの17yds、WRフーシュマンザダへの15ydsパスでレッドゾーンに入り、WRブランチに11ydsTDパス成功。
- RBグラントへの8ydsスクリーンパス、QBロジャースの3ydsスクランブルで1stダウン。TEフィンリーへの11ydsパス、イリーガルコンタクト、TEフィンリーへの12ydsパスでFG圏内へ。RBグラントの8ydsラン、WRジョーンズへの2ydsパス、RBグラントの5ydsランなどで3rdダウン5、TEフィンリーに12ydsTDパス成功。
- 3rdダウン4からWRフーシュマンザダに7ydsパスが通って第2Qへ。
第2Q
- 14ydsパスインターフェア(CBウィリアムズ)のあと、3rdダウン6からイリーガルコンタクト(CBリー)、WRフーシュマンザダへの18ydsパス、WRウィリアムズへの17ydsパス(チャレンジ失敗)でレッドゾーンへ。RBレオン・ワシントンの11ydsTDランで同点。
- QBマット・フリン率いる2ndチーム登場。WRネルソンへの21ydsパスとラフィングザパサーでSEA陣34へ。フォルススタート(LGカレッジ)のあとWRネルソンに19ydsパスでレッドゾーンへ。3rdダウン6はパスが通らず、34ydsFG成功。
- 3rdダウン8でTEカールソンがパス落球して3&アウト。
- スペシャルチーム反則でGB陣9から。RBジャクソンの9yds、1ydsランで1stダウン。サック(7yds)、7ydsスクランブル、パス失敗でパント。
- SEA陣41ydsから。WRフーシュマンザダへの21ydsパス、SEA反則2回などで3rdダウン22、RBフォーセットの9ydsランでパント。
- 好パント&カバレッジでGB陣1から。WRネルソンへの11ydsパスなどで2ミニッツ。RBジャクソンの4ydsラン、14ydsラン、9ydsパスでGB陣40に進んで最後のタイムアウト。TEクウォレスへの10ydsパス、スパイク、WRスウェインへの13ydsパス、WRネルソンへの9ydsパスでSEA陣23へ。01秒でスパイクしたがフォルススタートで残り時間没収となりハーフタイムへ。
第3Q
- WRネルソンの好リターンでGB陣40から。WRディロンが高く弾いてしまいインターセプトに
- QBチャーリー・ホワイトハースト登場。パス失敗と1ydsロスで3rdダウン11、QBスクランブルは4yds足りず。またもGB陣3へのナイスパント。
- FBクイン・ジョンソンへの12ydsパス、RBクイン・ポーターのラン2回で3rdダウン6、スクランブルは3yds止まり。
- WRオボマルのエンドアラウンドで17yds。サック(OLBゾンボ)、RBジュリアス・ジョーンズの6ydsラン、ディレイで3rdダウン12、TEマッコイへの12ydsパスで1stダウン。3rdダウン6からRBジョーンズへの10ydsスクリーンパスでゴール前6ydsへ。最後はWRオボマルへ6ydsTDパスで逆転。
- 3rdダウン8からWRディロンに12ydsパス、WRパトリック・ウィリアムズに14ydsパスでSEA陣へ。RBポーターの5ydsラン、FBクイン・ジョンソン落球で3rdダウン5、サック&ファンブルロスト。
- GB陣46から。RBジョーンズのラン2回で3rdダウン4となって第4Qへ。
第4Q
- WRバトラーへの21ydsパスでレッドゾーンへ入るが後が続かず、35ydsFG成功。
- キックオフリターナーのCBサム・シールズがキャッチミスをリカバーされ、GB陣9の大ピンチに。
- 3rdダウン7、TEヘイヴナーがインターセプトしてGB陣21までリターン。
- まだQBフリンのまま。3rdダウン7から7ydsスクランブルで1stダウン。RBポーターの7dsラン、パスインターフェアでSEA陣へ入り、FBクーンの8ydsラン、3ydsランで1stダウン。その後は続かなかったが、51ydsFG成功で4点差に。
- 3rdダウン7でロングパスは通らず3&アウト。
- QBグレアム・ハレル登場。FBクーンのラン2回で1stダウン。WRチャスティン・ウェストへの23ydsパスでSEA陣へ。再登場のRBジャクソンの26ydsランでレッドゾーンに進み、最後もRBジャクソンが12ydsTDランを決めて逆転。
- 2ndダウン20から8ydsパスとアンネセサリーラフネス(CBブッシュ)で1stダウン。さらにCBブッシュがパスインターフェア。しかし3rdダウン10でWRが弾いたパスをCBシールズがインターセプト。
- 残り2分50秒、SEA陣45から。RBジャクソンの7ydsラン、2ydsラン、QBスニークで1stダウンを取って2ミニッツ。ニーダウン3回で試合終了。
- ケガ人は以下のとおり。
- RBクイン・ポーターが第4Qあたりに足首を痛めて退場。そのせいで終盤はFBクーンと再登場のRBジャクソンでまかなっている。RBの補強なしで次のゲームは大丈夫なのかどうか。
- OLBブラッド・ジョーンズは木曜夜に肩に張りを感じたため欠場。チラーを除く主力LB4人全員が欠場となってしまった。
- WRドライバーとCBウッドソンは休養。遠征にも参加せず。クエスト・フィールドは人工芝、しかもパッカーズは中4日で木曜に次のゲームがあるせいか、わずかな問題のある選手でも欠場させたようだ。
- アクティブ登録から外れたのは、RBスタークス(ハムストリング)、RBランプキン(ハムストリング)、WRドライバー(休養)、OLBマシューズ(ハムストリング)、OLBジョーンズ(肩)、ILBバーネット(ヒザ)、ILBジョセフ、CBハリス(ヒザ)、CBウッドソン(休養)、SSビグビー(足首)。
- 先発QBロジャースは2シリーズ(計18スナップ)ともロングドライブをTDでしめくくって終了。QBフリンが第2Q初めから第4Q半ばまで。QBハレルが第4Qの残りを担当した。
- 先発QBアーロン・ロジャースは8/11、116yds、2TDでレーティング146.2。ショート、ミドル、ロングと自由自在で今回もほぼ完ぺきな内容だった。
- 2番手QBマット・フリンは10/20、130yds、0TD、1INTでレーティング50.0。先週と比べてかなりシャープな内容だったが、なぜか後半は3/10と苦しんだ。インターセプトはやや不運なプレー。
- 3番手QBグレアム・ハレルはパスを1回しか投げず、23ydsを成功。ランが出まくったために、パス1回だけで逆転TDドライブを決めることができた。3rdダウン1のスニークでは3ydsもゲイン。
- チームラッシングは39回174yds(平均4.5)、1TD。第4Qに97ydsも走れたのが逆転勝ちの要因となった。
- 先発RBライアン・グラントは5回19yds(平均3.8)、レシービング1回8yds。
- RBブランドン・ジャクソンは11回80yds(平均7.3)、1TD、レシービング1回9yds。いったん退いたあとRB不足のため再登場、26ydsランの直後にスウィープで12yds逆転TDランを決めて大興奮。(ビデオ)
- RBクイン・ポーターは9回27yds(平均3.0)と今ひとつ。第4Qの初めあたりで足首を痛めて退いた。
- RB不足のため終盤はFBジョン・クーンもテイルバックに入り、6回30yds(平均5.0)の活躍。先制TDも彼へのパスだった。(ビデオ)
- FBクイン・ジョンソンは12ydsのよいパスキャッチがあったが、次のシリーズで痛いパス落球があった。
- WR陣は以下のとおり。
- グレッグ・ジェニングスは1回56ydsのスーパーキャッチでオフェンスに勢いをつけた。(ビデオ)
- ジョーディ・ネルソンは3回39yds。ジェームズ・ジョーンズは1回3yds。ブレット・スウェインは2回34yds。
- TE陣では、ジャーマイケル・フィンリーが4回48yds、1TD(ビデオ)と貫録の活躍。 アンドリュー・クウォレスが1回10yds。
- 先発OL陣はLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTタウシャー。今回もシリーズごとにLGカレッジとLGブラガが入れ替わった。
- 2ndチームOL陣(QBフリンとともに登場)はLTブラガ、LGカレッジ、Cスピッツ、RGラング、RTジャコミニ。
- 後半最初から登場の3rdチームOL陣はLTバーバー、LGブラガ、Cディートリック=スミス、RGラング、RTジャコミニ。
- ブライアン・ブラガは今回もしっかりした内容。LTバーバーがアウトサイドを抜かれたプレーで(LGの彼が余っていたので)ヘルプできれば完璧だったが、そこまで求めるのは酷かも。明らかのフォルススタートを見逃してもらえたプレーがあった。
- RTブレノ・ジャコミニは先週よりさらに悪い出来。スピードラッシャーに全くついていけず何度もプレッシャーを許し、前半最後のプレーでは手痛いフォルススタート。なぜラングをRTで使わない、という声が大きくなるばかり。LTに入ったアレン・バーバーも大きなミスを犯してサック&ファンブルロストにつながった。
- 昨季の先発LB陣全員が欠場し、左OLBポピンガ、ILBビショップ、ILBフランソワ、右OLBチラーが先発出場。たいへんなLB不足のため、TEヘイヴナーが第3Q最初からLBに入るほどだった。
- セーフティとして初出場のSウィル・ブラックモンはタックルミスなどひどい出来。リターナーとしてはよかった。
- CBアンダーウッドとCBパット・リーの若手コンビは今ひとつの内容。CBジャレット・ブッシュはさらに悪く、大きな反則とパスカバレッジのミスを連発。
- 被サックは2回でどちらもQBフリンが受けたもの。最初はRTジャコミニ、もう1回はLTバーバーが許した。
- トータルオフェンスはパッカーズ421ydsに対してシーホークスが272yds。そのわりに接戦となったのはターンオーバーとスペシャルチーム。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが35分25秒。 39回174ydsのラン攻撃のおかげ。
- 3rdダウン成功率はパッカーズが9/15の60%。中でもQBロジャースは4/4と完璧だった。シーホークスは4/12の33%。
- オフェンスの犯したターンオーバーは以下の3つ。
- 第3Q最初のシリーズ、QBフリンからのスラントのパスをWRディロンが高く弾いてイージーなインターセプト。
- 第3Q末にはQBマット・フリンがサックされてファンブルロスト。LTバーバーがアウトサイドを抜かれたのも悪いが、フリンもボールを守れたはず。
- 第4QにはキックオフリターナーのCBサム・シールズが短いキックオフを拾いそこなっているうちに押さえられる大失敗。直後にLBヘイヴナーがインターセプトを奪ってくれて命拾い。
- ディフェンスの奪ったターンオーバーは2つ。どちらもQBホワイトハーストからのインターセプトだった。
- 第4Q、リターナーのファンブルロストで招いた自陣でのピンチに、LB/TEヘイヴナーがインターセプト。相手TEの前に回り込んで見事にキャッチした。
- 同じく第4Q、TEマッコイの弾いたパスをCBサム・シールズがイージーなインターセプト。CBブッシュが連続反則を取られて嫌な雰囲気になっていたところだった。
- パス守備は相手QB2人合わせて20/35、200yds、2TD、2INTのレーティング68.8。
- 先発QBマット・ハッセルベックは前半いっぱい、5シリーズ出場して11/15、127yds、1TD、0INTのレーティング120.7。プレッシャーをかけることができず、ミドルレンジのパスを好きなように決められてしまった。
- 2番手QBチャーリー・ホワイトハーストは後半いっぱい出場して9/20、73yds、1TD、2INTのレーティング31.9と苦しめることができた。
- ラン守備は18回75yds(平均4.2)。LB陣が欠場だらけの割には悪くない。
- パッカーズ守備のサックはOLBフランク・ゾンボの1回のみ。
- 反則は8回64yds。CBブッシュがアンネセサリーラフネスとパスインターフェアを連続で取られている。シーホークスは10回86ydsとこちらはさらに多い。
- Sデリック・マーティンは第2Qのパントリターンチームで反則を犯して一発退場。映像に映っていないので放送席も新聞記者たちもさっぱりわからなかったが、相手の顔をパンチしたらしい。
- キックオフリターンはRBジャクソンが2回平均20.0yds。WRネルソンが2回平均31.0ydsとよかった。しかしCBサム・シールズは意図的な短いキックオフに対応できず、ボールが手につかないうちにリカバーされる大失敗。2試合で3回目のキャッチミスなので、さすがにもうチャンスはもらえないだろう。
- パントリターンはSウィル・ブラックモンが1回12ydsとフェアキャッチ。WRネルソンは2回見送ってどちらも自陣5yds以内。WRチャスティン・ウェストが1回11yds。
- パントは両者が1回ずつ蹴り、どちらもハングタイムがよかった。
- Pクリス・ブライアンが1回39yds。0ydsリターンの好カバレッジでネットも39yds。
- Pティム・マステイのパントも1回43yds、フェアキャッチなのでネットも43yds。
- Kメイソン・クロスビーは34ydsと51ydsを決めて2/2。PATを含めてすべてPブライアンがホルダーを務めた。
- カバレッジチームは、パントカバレッジは申し分なし(リターン0yds)。しかしキックオフカバレッジは5回平均30.4yds(最長54yds)を許す不振だった。
- シーホークスのPジョン・ライアンはGB陣ゴール前に落とす好パントを連発。蹴ったあと、自分を解雇したパッカーズのベンチをじっと見つめるポーズもあった。ごもっとも。
- 試合前にはパッカーズのテッド・トンプソンGMとシーホークスのジョン・シュナイダー新GM(元パッカーズ)がフィールド中央で談笑。
- シーホークスの2番手QBチャーリー・ホワイトハーストの父デヴィッドは70年代にパッカーズでQBをプレー(先発37試合、16勝20敗1分け)。チャーリー自身もその時期にグリーンベイで生まれている。