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Day 1: 昨季と同じOL陣でスタート
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2010年8月 1日
キャンプ最初の練習がレイ・ニチキ・フィールドで行われ、小雨にもかかわらず多くのファンがつめかけて選手たちに声援を送った。スタンドに2000人、スタンドに入りきれないファンが2500人ほど南北フェンス際に集まり、今季のパッカーズの期待度の高さを示している。これほどの盛り上がりは2004年以来、ひょっとすると1998年(連続スーパーボウル出場直後)以来かもしれない、とPress-Gazette紙。
- ぴったり2時間半、時間の無駄が少なく良いテンポで練習が進み、熱のこもったフルパッド練習だった。
- オフシーズンの手術等でOTAとミニキャンプを休んでいたWRドライバー、WRスウェイン、TEヘイヴナー、C/Gスピッツ、G/Tラング、DEピケット、ILBバーネット、Sブラックモン、Sマーティンといった選手たちも元気にフル参加している。
- 見学組は既報どおり、CBアル・ハリス(ヒザ)、SSアタリ・ビグビー(足首)、RBジェームズ・スタークス(ハムストリング)の3人だけ。
- OLBブラッド・ジョーンズが背中をヘルメットでヒットされて途中退場し、腰のあたりをアイシングしていた。深刻なものではないとのこと。
- 雨で芝が滑るので危険だ、と記者たちは批判的。「キャンプ初日でなければ屋内で練習していただろう」
- 注目のラインナップ関係は以下のとおり。
- 1stチームOL陣は昨季と同じ。LTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTタウシャー。
- 2ndチームOL陣は、LTブラガ、LGバーバー、Cスピッツ、RGラング、RTジャコミニ。スピッツは左右ガードもプレーし、その場合はディートリック=スミスがセンターに。
- 3rdチームOLには、LGニューハウス、RTラングなど。
- FB陣は、コーリー・ホール、ジョン・クーン、クイン・ジョンソンの順でプレーしていた。
- 1stチームディフェンスは、左DEピケット、NTラジ、右DEジェンキンズ、左OLBブラッド・ジョーンズ、ILBホーク、ILBニック・バーネット、右OLBマシューズ、CBウッドソン、CBトラモン・ウィリアムズ、SSモーガン・バーネット、FSコリンズ。
- ニッケル隊形では上記11人からDEピケットとILBホークが抜け、ILBチラーと3番手CB(リーとアンダーウッドが交代で)が入る。
- ニッケル隊形の2ndチームDLはピケットとハレル。新人コンビはまだその後ろ。
- 2ndチームOLB陣は右OLBロバート・フランソワ、左OLBがブレイディ・ポピンガ。
- 2ndチームのセーフティはデリック・マーティンとチャーリー・ペプラー。CBから転向して間もないウィル・ブラックモンはその後ろ。
- パントの1stチームは、ラインがLSグード、TEリー、ILBホーク、ILBチラー、ILBビショップ。あとはSSバーネット、RBジャクソン、FBホール、Sマーティン。
- OLBジョーンズ退場後はブレイディ・ポピンガやブランドン・チラーが1stチームの左OLBに入った。
- 控えQB陣と比べ、肩の強さ/球速/タイトなスパイラルでQBアーロン・ロジャースはやはり際立っている。
- この日のファン・フェイバリットは明らかにWRドナルド・ドライバー。パスキャッチ後に30ydsほどのパスを投げ返してファンを笑わせたり、CBウッドソン相手にロングパスを見事キャッチしてスタンドを盛り上げた。
- 5巡ルーキーのTEアンドリュー・クウォレスはチーム初キャッチを決めたが、イージーな落球もあった。彼はOTAから落球癖が見受けられる。
- 前日の会見でマッカーシーHCが「毎日必ずタックリング練習を行う」と強調していたとおり、新しいタックリング練習が披露された(ビデオ)。タックリングダミー相手ではなく、ボールを持った選手を実際に倒す。DL/LBグループ、CB/Sグループで行う。いまはライブ・タックリング練習をほとんど行わないので、タックリング技術向上のための苦心の策か。
- ミニキャンプではOLBに入る場面もあったDEカレン・ジェンキンズだが、この日はすべてDEとして3ポイントスタンスからのプレーだった。
- 注目のSSモーガン・バーネットは、1シリーズ終わるごとにセーフティコーチのダレン・ペリーの元に戻って話し合いをしている。
- DB陣で最も目立ったのはドラフト外ルーキーのCBサム・シールズ。鋭い反応で立て続けにパスを叩き落とすなど、チーム最速(40yds走4.30秒)のスピードをアピールした。WRとの1on1のドリルでもスウェインとネルソン相手に2戦2勝し、QBフリンのパスをINTリターンTDする場面も。マイアミ大では1年しかCB経験がないが、NFL最初のキャンプで最高のスタートを切った。
- 若手CB陣ではパット・リーも好プレーをいくつか見せている。
- パントリターナーは、Sブラックモン、CBウィリアムズ、WRネルソン、RBクイン・ポーター、CBサム・シールズの順。ブラックモンの動きは滑らかで、ケガ(ACL断裂)の影響は感じられない、と記者たち。WRブレット・スウェイン(同じくACLリハビリ明け)も動きはまずまず。
- この日は前半と後半で2回もパント練習が行われた。飛距離ではオーストラリア人のPクリス・ブライアンが、ハングタイムではPティム・マステイが優る、という傾向。両者ともミスパントはあった。最初の練習ではPブライアンが9回平均47.8yds(ハングタイム平均4.28秒)、Pマステイが8回平均44.4yds(ハングタイム平均4.34秒)。2回目の練習では、Pブライアンが7回平均45.7yds(ハングタイム4.34秒)に対し、Pマステイが8回平均51.3yds(ハングタイム4.56秒)と完勝を収めた。
- 両パンターがナイスパントを蹴ると、そのたびに観客席が大きく盛り上がる。パンター問題が心配されている証拠だ。
- 見学のSSアタリ・ビグビー(足首)は、チームドクターのパトリック・マッケンジーとサイドラインで話をしている。本人によると、足首の問題はオフシーズンから続いているのではなく、昨日のコンディショニングドリルを走っているときにひねった、とのこと。
- 6月にレイプ疑惑(記事1・記事2)をかけられたCBブランドン・アンダーウッドは、まだ不起訴が確定したわけではなく、宙ぶらりんの状態が続いている。「検事補もそれが仕事だし、僕もそのことは尊重している。いつまでも頭の中に引きずってしまっているから、つらい状況だ。ただ、フットボールに集中することは難しくない」
- 黒っぽい大きな鳥が飛来して屋内練習場の壁に激突、しばらくして立ち上がり、また練習フィールドの上を飛び去る、という珍事があり、ファンたちも茫然。練習終了後は、あれは何という鳥なのか記者たちがTwitterで大騒ぎ。やがて"Double-crested Cormorant"(ミミヒメウ)であることがわかって、ようやく一件落着。「これでビグビーの足首の話に戻れる・・・」