今季パッカーズのチームスタッツのまとめ。プレーオフは含まない。今季前半終了時・2008年・2007年のスタッツも参照のこと。
オフェンス | ||||||||||||||
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Total | 得点 | ラン | ラン(1回) | ランTD | FumLos | パス | パス% | パスavg | パスTD | INT | Rate | サック | 3rd% | Red |
379.1 | 28.8 | 117.8 | 4.3 | 20回 | 8回 | 261.2 | 64.6% | 8.1 | 30回 | 8回 | 101.8 | 51回 | 47.3% | 53.7% |
6位 | 3位 | 14位 | 11位T | 5位 | 5位T | 7位 | 9位 | 5位T | 4位 | 2位 | 4位 | 32位 | 3位 | 9位 |
被サック以外は申し分ない数字ばかり。ヤーデージのわりに得点が多いのは、ターンオーバーレシオがダントツのNFL1位であるせいだろう。昨季の最低得点ゲームは16点(3試合)と優秀だったが、今季はさらによく、カウボーイズ戦(勝利)の17点が最低だった。昨年も書いたが、シーズン最低得点が16点に達したのはファーヴ時代の16年間に一度もない。いろいろな要素はあるにせよ、極端に不出来なゲームのないQBロジャースの働きによるところが大きいのでは。
ラン攻撃はRBグラントの復調(3.9→4.4)もあって、1回平均が昨季の4.1ydsから4.3ydsにアップ。ランTD数が昨季の11回から20回に急増したのも心強い。RGシットンやCウェルズがインサイドを押し込んでいるせいか、(QBスニークを含めて)ゴールラインオフェンスでしっかりTDが獲れている。ボールセキュリティも優秀で、RBグラントは282回(NFL7位)もボールキャリーしながら、ファンブルがわずか1回しかなかった。
パス攻撃は昨季も十分よかったが、今季はさらにQBロジャースが成長を見せ、ファーヴがパッカーズ時代に一度も記録できなかったレーティング100超を2年目で達成してしまった。無理投げをしないのにヤードを稼ぎ、3rdダウン(QBレーティングNFL1位)でしっかりパスを通せるのだから立派。QB個人の最少インターセプトはロジャースとファーヴが7回で並んだが、最終戦でQBフリンが1つINTを喰らったため、チームとしては2位。
NFL最多の被サック51回は問題だが、シーズン前半が37回、後半は14回と劇的に改善された。右タックルのマーク・タウシャーが復帰してパスプロが安定したことに加え、ショートパス主体(そのためパス1回平均ydsは8.6から8.1にダウン)に切り替えたことでパス攻撃が安定した。Journal Sentinel紙の評価では被サックのうち30%がQBロジャースの責任とのことで、ボールを持ちすぎる点は改善が必要。ただそれも「無理投げをしない」彼の良さとセットなので、サックが多めなのは仕方ないかもしれない。
総タッチダウン数はNFL3位の54回。内訳はパスが30回、ランが20回、ディフェンスが4回、スペシャルチームがゼロ。昨季は全48TDのうちオフェンスが挙げたのは39回だったので、オフェンスの得点力は大幅にアップしたと言える。
ターンオーバー | 反則 | 相手反則 | ||||||||
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Takeaways | Giveaways | DIFF | 回数 | ヤード | 回数 | ヤード | ||||
Total | Int | FumRec | Total | Int | FumLos | |||||
40 | 30 | 10 | 16 | 8 | 8 | +24 | 118回 | 1057yd | 107回 | 914yd |
1位 | 1位 | 17位T | 1位 | 2位 | 5位T | 1位 | 32位 | 31位 | 6位T | 5位 |
ターンオーバーはものすごい数字がならび、スペシャルチームの不振を補ってあまりある。テイクアウェイ1位、ギブアウェイ1位でターンオーバーレシオ1位なのだから、これでプレーオフに出られない方がおかしい。オフェンスはインターセプトが少なく、RB陣のファンブルロストが少ない。サックされたQBロジャースのファンブルロストが4回あるので、パスプロテクションがよければもっとギブアウェイを減らせたはず。
ディフェンスによるインターセプトの内訳は、CBウッドソン9回(NFL最多タイ、TD3回も最多タイ)、FSコリンズ6回、CBトラモン・ウィリアムズ4回、SSビグビー4回、CBハリス2回、ILBホーク2回、CBブッシュとDEジョリーとDEジェンキンズが1回ずつ。昨季はINT22回(NFL3位タイ)のすべてをDB陣が挙げていたが、今季はDB以外が4回。これもスキーム変更の効果だろう。CBウッドソンはインターセプトだけでなくファンブルフォース(4回)もチーム最多。
反則の多さはシーズン前半から全く改善されず、回数はNFL最多、ヤーデージも2番目に多い。ヴァイキングス戦のようにつまらないアンネセサリーラフネスが敗因になったゲームもあった。パッカーズほどではないものの、対戦相手の反則も多かった。
パッカーズの反則回数は昨年が31位で一昨年も29位。毎年、平均年齢が最も若いチームであるため、精神的な未熟さのせいなのかもしれないが、規律面でコーチ陣の指導力を批判されても仕方のないところだ。