グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2009年12月16日

ILBブランドン・チラーが契約延長に合意

ILBブランドン・チラーがパッカーズとの契約延長に合意した。詳細は不明だが、総額$21ミリオンの4年契約で、うち$9.5ミリオンが来季末までに支払われる内容とのこと。FSコリンズをはじめ契約最終年を迎えるスターターが多いなか(リスト)、フルタイムのスターターでないILBチラーとの契約延長が先に決まったのはやや意外だ。下記のような特殊な事情に加え、チームNo.1のパスカバレッジやパスラッシュ能力のある万能LBで、二度目のFAなのにまだ27歳と若いのもプラス材料。

ILBチラーとの契約を先にまとめた最大の理由は、労使交渉の行方が不透明であること。もし春までに新労使協定が妥結しない場合、来年はサラリーキャップがなくなり、そのかわりNFL経験が6年ないと無制限フリーエージェントになれない。FSコリンズやDEジョリーやCスピッツやLGカレッジといった選手たちは制限つきFAになることしかできないため、チーム側はいま慌てて交渉をまとめる必要はなく、彼らのプレーぶりをじっくり見極めるかまえ。ILBチラーとしては(前例のないほど)不確実な状況でFA市場に出ていくより、安全策を取ったのだろう。

先を越された選手たちの中でも、とくにFSニック・コリンズは今年もプロボウル級の活躍を続けていて、いまだ交渉の進展がないことに不満を漏らしている。今回ILBチラーの契約延長を受け、コーチたちはいろいろとFSコリンズの心情に配慮した発言をしている。

ILBチラーの契約がスターター級の金額であるため、これでILB A.J.ホークの立場が微妙になったのは間違いない。ILBホークは来年のサラリーが$6.995ミリオンに跳ね上がるが、最近のプレー内容は非常によく、ディフェンス向上の一因にもなっている。

カテゴリ : Contract/Personnel, Player