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Packers 21 - 14 Bears
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年12月14日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (9-4) |
10 |
3 |
0 |
8 |
21 |
Bears (5-8) |
0 |
7 |
7 |
0 |
14 |
ソルジャーフィールドは午前中で雨が止み、気温3℃、ほぼ無風とこの時期にしては恵まれたコンディション。パッカーズはNTライアン・ピケット(ハムストリング)を欠き、ベアーズはWR/KRデヴィン・ヘスターが欠場している。前半にチャンスで攻めきれなかったパッカーズが第3Qに逆転を許すが、第4Qにインターセプトを奪って再逆転すると、最後もディフェンスの頑張りがオフェンス不振を補ってぶじ逃げ切り。パッカーズは2年ぶりの5連勝で9勝目。2003年以来6年ぶりにベアーズをスウィープした。
最初のオフェンスでいきなりRBグラントが62ydsTDランを決めた後は、毎回敵陣に押し込みながらTDが奪えないもどかしい展開。よく守っていたディフェンスも前半最後でパス守備が崩れ、第3Qにはオフェンスのターンオーバーから逆転TDを許す。パッカーズオフェンスは相変わらず波に乗れないままだが、ディフェンスが勢いを取り戻し、第4Qに入ると敵陣でインターセプトを奪って再逆転。FG失敗で7点差のまま終盤にもつれ込んだものの、最後もディフェンスの活躍でなんとか守り切ることができた。
第1Q
- WRアロマショドゥへの8ydsパスなどで3rdダウン2、RBフォーテがロスタックルで3&アウト。
- GB陣38から、いきなりRBグラントが62ydsTDラン。
- RBフォーテの12ydsランのあと、フォルススタートとCHIホールディング等で3rdダウン21、スクリーンパスは4yds止まりでパント。
- またもGB陣38から。TEリーへの12ydsパス、RBグラントの7ydsラン、WRジェニングスへの5ydsパス、オフサイド、RBジャクソンの3ydsラン、RBグラントの4ydsランでFG圏内へ。3rdダウン11からTEフィンリーに12ydsパスが通ってレッドゾーンへ。しかし3rdダウン7からサックされ、33ydsFG成功で3点追加。
- CHI陣28から。最初のパスをCBウッドソンがインターセプトし、CHI陣39へ。
- RBグラントの8ydsラン、RBグリーンのノーゲイン、パス失敗で1stダウンならず。50ydsFGは狙わず、4thダウン3ギャンブルはQBロジャースの10ydsスクランブルで成功。RBグラントの3ydsラン、RBグリーンの6ydsラン、4ydsランでCHI陣10に進んで第2Qへ。
第2Q
- RBグラントの5ydsラン、フォルススタート、TEリーへのスクリーンパス2yds、エンドゾーンへのTDパスは通らず、26ydsFG成功で3点追加。
- RBフォーテの2ydsラン、プレッシャーでパス投げ捨て、パス失敗で3&アウト。
- GB陣39から。RBジャクソンへのショベルパスで9ydsゲイン、RBグラントの3ydsランでCHI陣へ。RBグラントの4ydsラン、RBグリーンの3ydsラン、RBジャクソンのノーゲインでFG圏内に入れずパント。タッチバック。
- フォルススタート、WRアロマショドゥへの8ydsパス、WRベネットへの6ydsパス、RBフォーテの3ydsランで久々の1stダウン。WRアロマショドゥへの10ydsパスのあと3rdダウン18となるが、WRノックスへ28ydsパス成功。次の3rdダウン9はWRアロマショドゥへの19ydsパスでレッドゾーンへ。サック(OLBマシューズ)、2ミニッツ、エンドゾーンへのTDパスはアウトオブバウンズで3rdダウン12。WRノックスに19ydsTDパス成功。
- 残り1分42秒、GB陣33から。WRドライバーへの5ydsパス、サックで3rdダウン10、RBジャクソンへの11ydsパスで1stダウン。残り21秒でGB2回目のタイムアウト。TEフィンリーが19ydsパスキャッチしてCHI陣に進んだところでファンブルロスト。
- ニーダウンで前半終了。
第3Q
- キックオフがアウトオブバウンズでGB陣40から。RBグラントのノーゲイン、RBグラントへの7ydsパス、WRジェニングスへの24ydsパスでFG圏内へ。しかしサックされそうになったQBロジャースが1回投げて自分でキャッチ、また投げようとして真上に浮いてインターセプト。(記録上はファンブルロスト)
- CHI陣44から、RBフォーテの4ydsラン、6ydsランでGB陣へ。WRアロマショドゥへの9ydsパス、RBフォーテの5ydsランでFG圏内へ。WRノックスへの22ydsパスでゴール前10ydsに迫り、WRアロマショドゥへの10ydsTDパスが決まってついに逆転。
- フォルススタート等で3rdダウン10、WRジェニングスへの25ydsパスでフィールド中央へ。RBグラントの1ydsラン、WRドライバーへの5ydsパス、パス失敗でFG圏内に入れず。パントはまたもタッチバック。
- TEクラークへの8ydsパス、RBベルの3ydsラン、RBフォーテの2ydsラン、WRアロマショドゥへの7ydsパス、6ydsパスでまたも1stダウン。RBベルの4ydsラン、WRデイヴィスへの5ydsパス、3rdダウン1のランはノーゲインに終わり、ギャンブルせずパント。
- TEフィンリーへの8ydsパスのあと連続パス失敗で3&アウト。
- ベアーズ反則で10yds下がって最終Qへ。
第4Q
- RBフォーテの13ydsラン、TEオルセンへの2ydsパスで3rdダウン5、FSコリンズがインターセプトしてCHI陣10まで31ydsリターン。
- TEフィンリーへの5ydsパス、CHIパスインターフェアで1stダウン。RBグラントが1ydsを押し込んで再逆転。2ポイントはWRジェニングスにパスが通って7点差に。
- CHI陣29から、RBフォーテの3ydsラン、サック(DEジョリー)の際にフェイスマスクで1stダウン。TEオルセンへの12ydsパスでGB陣に入るが、RBフォーテへのパスがノーゲインのあと、連続パス失敗でパント。
- GB陣12から、RBグラントの17ydsランとレイトヒットで一気にGB陣44へ。RBグラントの6ydsラン、TEフィンリーへの17ydsパスでFG圏内へ。RBグラントのノーゲイン、1ydsラン、RBジャクソン落球で1stダウンならず。42ydsFGは右に逸れて失敗。7点差止まり。
- CHI陣32から、RBフォーテの3ydsラン、CHIフェイスマスク、TEオルセンへのパス失敗(CHいチャレンジ失敗)で3rdダウン22、RBフォーテへのパスは14yds止まりでパント。
- GB陣28から、RBグラントの1ydsラン、8ydsラン(CHIタイムアウト#3)、RBグリーンはノーゲインで1stダウンならず。GBフォルススタートの後パント。
- 残り2分07秒。CHI陣9ydsから。WRノックスへの7ydsパスで2ミニッツ。サック(CBウィリアムズ)、WRノックスへの7ydsパス、フォルススタートで4thダウン9、WRベネットへのパスは通らず。
- ニーダウン2回で試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは16/24、180yds、0TD、0INTでレーティング88.9。
- インターセプトはなかったが、第3Qのファンブルロストは相手に捕まりながら無理に投げて真上に行ったもので、実質インターセプトのようなもの。QBロジャースとしては今季最悪のボーンヘッドかもしれない。
- パス180ydsは今季最も少ないヤーデージ。彼にしてはコントロールがいまひとつだった。第1QにエンドゾーンへのロングTDパスをWRジェニングスが確保できなかったのが残念なところで、その後は長いパスが通らず。
- 前半途中から相手がブリッツを増やし、こちらはうまく対応できずリズムが崩れた。
- QBロジャースのハイライト映像はこちら。
- チームラッシングは31回146yds(平均4.7)。最初の62ydsランのあとはRB陣全体で26回84yds(平均3.2)。
- 先発RBライアン・グラントは20回137yds(平均6.9)、パスキャッチ2回7yds。
- RBブランドン・ジャクソンは2回4yds。パスキャッチは2回20ydsと頑張ったが、第4QのFG失敗前のパス落球はいただけない。
- RBアーマン・グリーンは5回11yds(平均2.2)と、得意のパワーランが不発だった。
- 珍しくフルバック陣のパスキャッチはなし。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRグレッグ・ジェニングスは3回56yds。前述のように36ydsのロングTDパス失敗が惜しまれる。
- WRドナルド・ドライバーは今季最低の2回11ydsに終わった。
- WRジョーディ・ネルソンとWRジェームズ・ジョーンズはどちらもパスキャッチなし。つまりWR陣全体でわずか5回67ydsだった。
- TEジャーマイケル・フィンリーは5回70ydsと今回も稼ぎ頭となった。
- TEドナルド・リーは2回16yds。今回は落球なし。
- 先発OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTタウシャー。タウシャーはまだヒザが万全ではないのか、すこし脚を引きずる様子もある。
- 被サックは2回11yds。途中からブリッツが増え、サック数のわりにはQBに十分な余裕がなかった印象。
- トータルオフェンスはパッカーズ315ydsに対してベアーズ254yds。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが31分12秒。前半は16分58秒、後半は14分14秒。
- 3rdダウン成功率は5/13の38%とパッカーズにしては苦しみ、3rdダウンショートに失敗する場面も目立った。ベアーズも5/13の38%でぴったり同じ。
- パッカーズの犯したターンオーバーは2つのファンブルロスト。第2Q末にはTEフィンリーが敵陣31ydsでファンブルロストして3点を逃し、第3QにはQBロジャースが敵陣29ydsで無茶なプレーをしてファンブルロスト。
- 奪ったターンオーバーはインターセプト2つ。
- 第1QのCBチャールズ・ウッドソンのインターセプト(今季8回目)は、WRアロマショドゥを狙った20yds弱ほどのパスをQBカトラーが明らかなアンダースロー。CBウッドソンがジャンプしてやすやすとキャッチした。
- 第4Q最初のFSニック・コリンズのインターセプト(今季6回目)は3rdダウン5の場面。CBウィリアムズのブリッツのため左アウトサイドのWRノックスをFSコリンズがカバーし、QBカトラーからのパスがこれもアンダースローとなった。おそらくQBとWRのコミュニケーションミスで、WRがカムバックしてくるはずと思ってQBが投げたようだ。FSコリンズがスピードを活かして敵陣10ydsまでリターンしたおかげで、オフェンスが容易にTDにつなげることができた。
- それ以外にもCBウッドソンとFSコリンズは何度か惜しいINTチャンスがあった。
- パス守備はQBジェイ・カトラーを23/36、209yds、2TD、2INTのレーティング74.9。
- パッカーズのサックは3回。OLBマシューズ、DEジョリー(フェイスマスクで台無し)、CBトラモン・ウィリアムズの順。最後のディフェンスでのCBウィリアムズのCBブリッツ成功は値千金だった。
- ラン守備は17回59yds(平均3.5)、最長13ydsと今回も十分な出来。
- 3rdダウンロングの場面では、ILBチラーとILBビショップを足してLB6人の隊形も使った模様。
- 反則は4回30ydsと少なく、大きな反則はDEジョリーのフェイスマスクだけ。先週とは違い、ディフェンスのパスカバレッジでの反則が一度もなかった。ベアーズは反則13回109ydsと非常に多く、パッカーズはおおいに助けられた。今季パッカーズが相手より少ないのは珍しい。
- キックオフリターンはWRジョーディ・ネルソンが2回平均17.5ydsとパッとしない。
- パントリターンもWRジョーディ・ネルソンが3回平均6.0ydsとこちらも今ひとつ。
- Pジェレミー・カピノスはパント4回平均43.3yds。タッチバックが2回あったためネット33.8yds。しかし試合最後の大事なパントで51yds飛んだのは大きかった。
- Kメイソン・クロスビーは33ydsと26ydsを成功させたが、第4Qにダメ押しとなるはずの42ydsを失敗したのがいただけなかった。
- カバレッジチームはベアーズのWRデヴィン・ヘスター欠場に助けられ、今回は一度もビッグリターンを許さなかった。パントカバレッジは2回計-2yds。キックオフカバレッジは5回平均18.6yds、最長26ydsと申し分なし。
- ケガ人は以下のとおり。さいわい大きなケガ人はなかったようだ。
- 第1QにCBブランドン・アンダーウッドがでん部を痛めて退場。復帰できた模様。
- WRグレッグ・ジェニングスが第1Qのロングパス失敗の際にヒザを打撲するが、すぐに復帰。
- CBチャールズ・ウッドソンはワンハンドでシューストリングタックルをした際にどこか(肩?)を痛めたが、休まずプレーを続けた。
- DEジョニー・ジョリー(腰?)もいったん退場してすぐに復帰。
- アクティブ登録から外れたのは、FBジョンソン、WRイーリー、T/Gバーバー、RTジャコミニ、NTピケット、OLBトンプソン、CBフォード、Sジョルダーノ。
- RBライアン・グラントは2年連続1000ydsラッシングを達成。62ydsTDランは今季チーム最長のランプレーだった。
- マイク・マッカーシーHCは2006年の就任以来初めてベアーズ戦をスウィープし、これでようやく対戦成績4勝4敗。いっぽうベアーズのラヴィー・スミスHCは、2004年の就任以来パッカーズ相手に7勝5敗となった。