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Packers - Lions Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年11月28日
- 負傷退場のLTチャド・クリフトンは、ハムストリングを痛めた後も1プレーだけ出場したようだ。「そうひどいものだとは思わない。痛みはあるけど、もっとひどいのも経験してるし」と本人。次の試合まで間があるので、なんとかなるはず、と語っている。
- バッカニアーズに手痛い敗戦を喫して4勝4敗となったのはついこの間のこと。しかしこの12日間で3勝を挙げ、ワイルドカード争いで大きく前進することができた。「成功の理由の1つは、僕らがあまり先のことを考えすぎなかったことにもあると思う。(ショッキングな敗戦をすると)「残り全勝しなければ」と、プレーオフのことまで考えてしまいがちだ。しかしウチのチームはそうじゃない。1試合1試合、出場するゲームをしっかり戦っていくんだ」とILBニック・バーネット。
- CBチャールズ・ウッドソン。「ついこの間は、ウチはもう脱落だと誰もが言っていた。いまやプレーオフ争いの真っ直中だ。よい勝利をサンクスギビングに挙げることができた。誰もが疲れていると思う。厳しい状況に追い込まれていたからね。でも疲れているのはどの仲間も一緒だ」
- QBアーロン・ロジャース。「11月と12月のゲームは非常に重要で、どのチームがホットで優勝を目指しているか、どのチームがそうでないかがはっきりしてくる。この先に待ち受けているものを僕らはよく知っている。キツい試合の連続だ。再来週の月曜には、非常に優秀なチーム(レイヴンズ)が待っている。元気になって休暇から戻り、全米放送のビッグゲームに勝つ、僕らはそのことに集中している」
- マイク・マッカーシーHC。「チームの現状についてはよい感触を持っている。リーグ中の全コーチと同様、もっとケガ人が少なければいいとは思うけどね。その点では(中10日あるので)体調回復の機会も持てるし、二度目のバイウィークのようなものだ。我々は最初のバイウィークと同じように進めていく。最優先事項は体調を回復することだ」
- 第1Q末のWRドナルド・ドライバーへの68ydsパスは、実距離なんと70ydsほどの超ロングボムだった。「僕のマックスはたぶん72ydsぐらいなんだ。もうちょっと完璧なスパイラルで投げられていたら、もう1ydsか2yds飛んだ(そしてTDになった)だろうけど」とQBロジャースは振り返っている。「むこうはドナルドをちょっと見失ったんだと思う。どうしたらいいか分からないみたいに僕が走り回って、左を見たり右を見たりしたからね。そのうちに視界の端にドナルドが見え、できる限り遠くに投げなきゃいけないと一瞬で判断せざるをえなかった。もう少し飛ばせればTDできたんだろうけど、面白いプレーだったよ」
- 上記68ydsパス成功についてマッカーシーHCは、「あれはデザインされたプレーじゃないが、ものすごいパスだったね。それを可能にしたのはフロントラインで、プロテクションが非常によかった(約7秒間もパスプロが保った)。それでアーロンがプレーを引き伸ばし、ドナルドが相手の裏に抜けることができた。パスを投げた瞬間、ドナルドのいる場所を見て驚いたし、キャッチにも感心したよ。相手セーフティも驚いただろう」
- QBアーロン・ロジャース。「僕らの成功のカギはオフェンシブラインのプレーだ。(上記ロングパスのように)あれだけ時間があれば、ポケットで落ち着いてプレーできる。彼らも何試合か同じメンバーでプレーし、継続性を築くことができてきた。プロテクションがよくなったし、僕自身もよりクイックにボールを放している」
- 第9週バッカニアーズ戦までの8試合は1試合の平均被サックが5.0回。その後の3試合は1.3回。
- ジョー・フィルビンOC。「どうやったらアーロンを守れるか、深夜まで眠れずに考えこむ、ということはなくなってきた。最近はいくつかの点で、よい仕事ができている。ダラス戦ではあまり大きな数字を残せなかったが、この2試合は大きなヤードを稼いだ。正直言えばもう少し得点を増やしたかったが。ターンオーバーも3試合でたった1つだけ。ポゼッションを手放すことなく、非常によくボールを進めることができている」
- QBロジャースのプレーについてフィルビンOC。「素早くプレーしているが、慌ててはいない。決断が非常にしっかりしている。それでいて冷静沈着。彼を相手にするディフェンスは大変だよ」
- FOXの放送席から恒例の"Galloping Gobbler"トロフィーをプレゼントされたWRドナルド・ドライバー。「息子(6歳)がこれで何日か遊ぶだろうねきっと。それから娘(4歳)の部屋に移して、何日か遊ばせてやらなきゃいけない。まるで人形が生きているみたいに話しかけるから」
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解は、第3Q末のWRジョーンズへの21ydsTDパス(ビデオ)。敵陣21ydsでの3rdダウン2、こちらは3WR隊形のショットガン。ライオンズは一見オールアウト・ブリッツのような構えからLBとSがゾーンカバレッジに下がる。インサイドからのブリッツを警戒してQBロジャースはTEリーをフルバックの位置に入れる。スナップを受けたQBロジャースは右奥へコーナー・ルートを走るWRドライバーを見たあと、右後ろからのパスラッシュを逃れて右にスクランブルした瞬間、手前でワイドオープンになっていたWRジョーンズに5ydsほどの短いパス。キャッチしたWRジョーンズが前を向くとがら空き。最後にLBラリー・フットをうまくかわしてエンドゾーンにダイブ。
- LTクリフトン退場でT.J.ラングが左タックルに回ったため、RTマーク・タウシャーは後半フル出場。前半は1シリーズだけT.J.ラングと交替していた。「いい感じだったよ、ほんとに。プレーしていて楽しかった。コーチたちのプランは知らないんだ。入れと言われたら入り、引っ込めと言われたら引っ込む。僕はただ言われたとおりにプレーするだけ」
- TEジャーマイケル・フィンリーは第2Qのパス失敗の瞬間、Sルイス・デルマス(2巡指名ルーキー)にハードヒット(アゴと肩のあたり)を喰らい、Sデルマスはアンネセサリーラフネスを取られた。しばらく倒れていたTEフィンリーだったが、相手反則だったため1プレーも退く必要はなく、すぐ次のプレーで10ydsキャッチを決めている。(プレーで)お返ししてやる、とSデルマスに言ったのに、その機会がなかったのが残念だ、とTEフィンリー。同地区ライバルの若手同士だけに、来年以降の対戦が面白くなりそう。
- QBロジャースは、Sルイス・デルマスのヒットそのものよりも、TEフィンリーが倒れているにもかかわらずSデルマスがセレブレーションをしていたのが気にいらない、と語っている。「ルイスに言ったんだ。フィンリーは無防備だった。無防備なヤツをヒットして喜んで踊ってるんじゃない、って。ビッグヒットは構わないさ。僕自身はよく見ていなかったから、ヘルメットtoヘルメットかどうかはわからない。でも無防備な選手をヒットして、無用に嘲っていていいのか。彼に言ったのはそういうこと」
- ライオンズが4WRセットをあまり使わなかったため、ドム・ケイパースDCはベースディフェンスとニッケル隊形の2通りしか使わなかった。そのベースディフェンスも10スナップ以下で、あとは4-2のニッケル隊形ばかり。普段のニッケル隊形ではスロットに入るCBウッドソンを(おそらくCBハリス不在のため)アウトサイドのWRカルヴィン・ジョンソンにつけ、CBジャレット・ブッシュがスロットのレシーバーを守った。
- CBチャールズ・ウッドソンの大活躍についてケイパースDC。「これは言わせてほしい。私はコーチとして、2人のディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(DBロッド・ウッドソンとDEジェイソン・テイラー)をコーチした経験がある。もし今チャールズ・ウッドソンよりもよいプレーをしているディフェンス選手がこのリーグにいるとしたら、教えてほしいものだ。彼は本当に傑出したシーズンを過ごしている。あとはこれを続けるだけだ」
- CBウッドソンがINTリターンTD後に変なポーズを取ったのは(ビデオ)、ハイズマン賞トロフィー(写真)のマネ、とのこと。「せっかくここに戻ったから、僕がミシガン大にいたときのこと(ディフェンス選手として初のハイズマン賞)を思い出してもらおうと思ってさ。ここミシガンでプレーすることは僕にとって大きな意味がある。お客さんはライオンズを応援するとしても、僕のファンでもあるという気がしてるんだ」
- スターター昇格のCBトラモン・ウィリアムズだが、これまでもスターターと実質さほど変わらない出場経験があったため、プレー内容は全く問題なし。第2Qのインターセプトのほか、許したパスもわずか1回か2回。「トラモンはプレー経験が豊富だからね。ケミストリー的にも問題ない」とSSビグビー。
- ニッケルバックに昇格したCBジャレット・ブッシュは、この日最長の47ydsパスを許した。第4Q初め、QBスタフォードが左にスクランブルしながら鋭いパスをWRデニス・ノースカットに通し、ノースカットはがら空きのフィールド中央を引き裂いてさらに28ydsゲイン。「ノースカットに後に出られた。パスが僕の手をすり抜けた感じで、彼がナイスキャッチをした。ほんのわずかに及ばなかった」とCBブッシュ。TEフィッツシモンズへのパスを完璧に読んでボールが自分の胸に来たのにINT落球する、というミスもあった。「全体的にいい感じのゲームだったけど、いくつかチャンスを逃してしまった。3つインターセプトできてたはずなのに」
- CBブッシュについて、ケイパースDC。「ジャレットはフレキシビリティがあるのでチャールズ(CBウッドソン)と同じよう役目を任せられる。クイックだし、多少フィジカルなところもあるので、ブリッツをさせられる。今日も何度かブリッツさせた」
- QBマシュー・スタフォードの先発出場は驚いたが、ゲームプランはあまり変えなかった、とケイパースDC。「(WRカルヴィン)ジョンソンは出るかもしれないと思っていたが、スタフォード出場は予想していなかった。まず相手の想定スターターへの準備をし、そこからの動きに対応していくのが普通だ。そういう意味ではショックはなかった。チャールズ(CBウッドソン)はずっと81番(WRジョンソン)につく練習をしていた。もし81番が出なければ、こちらはまた違ったプランがあった」
- OLBキャンプマンに代わってスターターとなった新人OLBブラッド・ジョーンズは、プロ2回目の先発出場を無難に終えることができた。「全体としてはいいプレーができたと思う。1つサックを挙げられたらとは思うけど、ミスはしなかったからね。さほどプレッシャーは感じなかった。僕をすべて信頼してる、とコーチたちは言ってくれていたし」
- 左サイドではOLBジョーンズに代わってOLBブレイディ・ポピンガが出場するプレーがあり、終盤にはOLBジェレミー・トンプソンがプレーする機会もあった。
- アクティブ登録された45選手の中で、唯一まったく出場しなかったのがILBブランドン・チラー(手の骨折)。保護するギブスは次第に小さくなり、手首や親指は動かせるほどになっている。「自分ではもう行けるつもりでいるんだけど、コーチたちは慎重だ。今日は出ないで勝てたから、また10日間回復に充てられる」とILBチラー。今季中にギブスなしでプレーできるかどうかは分からない、とのこと。
- ドラフト外ルーキーのCBトレヴァー・フォードはプラクティス・スクワッドで初出場。ディフェンスでは出番なく、スペシャルチームのみ。
- 冒頭のキックオフリターンでファンブルロストを犯し、チームを危機に陥れたWRジョーディ・ネルソン。「拙いボールセキュリティだった。すべて僕の責任だ。いきなりあんな状況に置いてしまったことをディフェンス陣に謝罪するよ。あんなミスは許されることじゃない」
- マッカーシーHC。「あのファンブルロストは大きな試練だった。スペシャルチームとしてはよい始まり方ではなかったし、率直に言って、今日のスペシャルチームはあまり良かったとは言えない」
- 第3Qに48ydsFGを狙わせずにギャンブルしたのは、最初にKメイソン・クロスビーが43ydsFGを失敗したから信頼をなくした? という質問にマッカーシーHC。「そんなことはない。今季はこれまで50yds以上を何度も蹴らせてきた。今日の彼のキッキングを見て、またオフェンスの(好調な)プレーぶりを考え、今日はしっかりボールを進められていると感じた。そして(4thダウンの)プレーコールにも自信を持っていた。もし同じ状況になれば、同じことをするだろう。その判断に至るいくつもの要素があるからだ」
- 今季6試合でFGを失敗しているKメイソン・クロスビーだが、FG失敗の中では今回の43ydsが最短だった。「自分では安定していると思ってきたし、今日もそれは変わっていない。あれ以外のボールはすごくよくヒットできていたし、あのボールもしっかりヒットできていた。ただ1つだけミスがあった。屋内でのゲームだけに、起きてほしくないことだ。これまで50yds未満は全て決めてきた(実際は1本失敗)から、なぜヘッドコーチがそう決めたのかはわからない。アグレッシブなプランでタッチダウンを狙いに行ったんだと思う。それはこれまでにもあったことだから、驚いてはいない」
- 今回のマッカーシーHCはチャレンジ2戦2勝。最初は自陣エンドゾーンでのファンブルロストTDをセーフティに変えさせ、次はCBウッドソンのファンブルフォースを認めさせた。