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Packers 34 - 12 Lions
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年11月27日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (7-4) |
0 |
13 |
14 |
7 |
34 |
Lions (2-9) |
7 |
0 |
0 |
5 |
12 |
毎年恒例、デトロイトでの感謝祭ゲーム。ライオンズは左肩負傷のQBスタフォードがサプライズ出場している。いきなりターンオーバーから先制を許したパッカーズだが、FSコリンズのインターセプトからオフェンスが波に乗り、第2Qと第3Qはまさに一方的な展開。第4Qに入るとライオンズの追い上げが始まるが、CBウッドソンの大活躍でトドメを刺した。パッカーズは初対戦の新人QBスタフォードから4インターセプトを奪い、2年ぶりの3連勝で7勝4敗とした。
パッカーズは試合最初のキックオフリターンでWRネルソンがファンブルロストして7点を失い、オフェンスはFG失敗に終わる嫌な立ち上がり。しかしFSコリンズが見事なインターセプトを奪うと、モメンタムが一気にパッカーズに傾いた。ショートパスとロングボムを巧みに織り交ぜた攻撃で、次々とロングドライブを成功させてあっさり逆転。ディフェンスも新人QBスタフォードにプレッシャーをかけて仕事をさせない。第3Qは両者ターンオーバーのあと、パッカーズが連続でTDドライブを成功させて20点リード。第4Qにはセーフティなどで15点差となるが、CBウッドソンが2シリーズ連続でターンオーバーを奪って勝負あり。
QBロジャースはパス348yds、WRドライバーはパスキャッチ7回142yds、CBウッドソンは1サック、2INT、1ファンブルフォース、1リカバーの大活躍を見せた。気になるケガ人は、第3QでLTチャド・クリフトンがハムストリングを痛めて退場したこと。
第1Q
- キッックオフリターナーのWRネルソンがいきなりファンブルロスト。
- GB陣20から、RBケヴィン・スミスの2ydsラン、TEペティグルーへの12ydsパスでGB陣6へ。2連続パス失敗の瞬間、ラフィングザパサー(OLBマシューズ)で1stダウン(TEペティグルー負傷退場)。RBスミスの2ydsランのあと、WRカルヴィン・ジョンソンに1ydsTDパス成功。
- STの反則でGB陣11から。FBホールへの6ydsパス、RBグラントの15ydsランで1stダウン。ラン2回で3rdダウン6からTEフィンリーへの11ydsパスでさらに1stダウン。RBグラントの4ydsラン、WRジェニングスへの4ydsパス、RBジャクソンの4ydsランでDET陣へ。FBホールへの4ydsスクリーンパス、RBグラントの3ydsランで3rdダウン3、WRドライバーへの4ydsパスでFG圏内へ。しかしエンドゾーンへのパスは通らず、43ydsFGも失敗に終わる。
- TEフィッツシモンズへの5ydsパスとRBスミスのラン2回で1stダウン。RBスミスへの12ydsパスでGB陣へ。3rdダウン4からのパスをFSコリンズがサイドライン際でインターセプト。
- GB陣26から。RBグラントの3ydsラン、3ydsロスで3rdダウン10、WRドライバーへの68ydsパスでDET陣7に迫って第2Qへ。
第2Q
- TEリーへのスクリーンパスで7ydsTD成功。
- DET陣25から、RBスミスのラン3回で1stダウン。3rdダウン6でWRノースカットがパス落球。好パントとGB反則でGB陣4へ。
- 3rdダウン8からWRジョーンズへの10ydsパスで1stダウン。次の3rdダウン6はWRジェニングスへの33ydsパスで一気にDET陣へ。TEフィンリーへの8ydsパス、アンネセサリーラフネス(DET)、TEフィンリーへの10ydsパスとホースカラーで一気にDET陣8へ。しかし3rdダウンでのWRドライバーへのパスは3yds足りず、20ydsFGで3点リード。
- GB反則でDET陣40から。WRジョンソンへの8ydsパス、3ydsロス(B.J.ラジ)のあと、CBトラモン・ウィリアムズがインターセプト。
- GB陣46のチャンス。RBグラントへの11ydsパス、WRジェニングスへの11ydsパス、RBグラントの5ydsラン、8ydsランでレッドゾーンへ。RBジャクソンの3ydsラン(2ミニッツ)、TEフィンリーへの8ydsパスでDET陣9へ。3rdダウン7でTEフィンリーへのTDパスは通らず、25ydsFGで3点追加。
- 残り55秒、DET陣25から。RBスミスへの7ydsスクリーンパス、RBスミスへの11ydsパス、フェイスマスク(CBウッドソン)でGB陣43へ。しかしサック(CBウッドソン)、QBスクランブル6ydsでDET最後のタイムアウト。パス失敗で4thダウン11、ヘイルメリーを狙うがサック(OLBマシューズ)に終わる。
第3Q
- 好リターンでDET陣36から。RBスミスの3ydsランのあと、ショートパスをCBウッドソンが地面すれすれでインターセプト。
- GB陣38のチャンス。フォルススタート(LGカレッジ)、RBグラントの9ydsラン、TEリーの落球、WRドライバーへの3ydsパスで4thダウン3、サック&ファンブルロストに終わる。
- DET陣37から、ノーゲイン、3ydsラン、パス失敗でパント。好パントでGB陣10へ。
- WRドライバーへの45ydsパスで一気にDET陣45へ。TEフィンリーへの7ydsパス、WRドライバーへの8ydsパス、WRネルソンへの18ydsパスでレッドゾーンへ。パス失敗、QBスクランブル5ydsのあと、WRドライバーに13ydsTDパス成功。
- TEフィッツシモンズへの8ydsパス、RBスミスの1ydsロス、TEフィッツシモンズへの6ydsパスで1stダウン。WRブライアント・ジョンソンへの17ydsパスでGB陣へ。RBスミスの6ydsラン、パス失敗で1stダウンならず、54ydsFGも失敗に終わる。
- GB陣44からのチャンス。RBグラントへのショートパスが27ydsのゲインに。RBグラントの3ydsラン、WRジョーンズへの5ydsパスで3rdダウン2、WRジョーンズに21ydsTDパス成功。
- RBスミスの3ydsラン、TEヘラーへの5ydsパスで最終Qへ。
第4Q
- プレッシャーが効いてパス投げ捨て。3&アウト。
- RBグラントの2ydsラン、1ydsラン、TEリーへのパスは2ydsロスで今日初めてのパント。
- WRノースカットへの47ydsパスで一気にGB陣23へ。RBスミスへの12ydsパスでゴール前6ydsに迫り、RBスミスの5ydsランのあと連続パス失敗で4thダウン1のギャンブル。ここもプレッシャーが効いてパス失敗。
- GB陣1から。RBグラントのノーゲインのあと、RBグラントがエンドゾーンでタックルされてセーフティ。18点差。
- 33ydsリターンでGB陣48からの攻撃。RBスミスの2ydsラン、パス失敗、WRノースカットへの3ydsパスで4thダウン5ギャンブル、TEヘラーへの13ydsパスでGB陣30へ。RBモリスへの10ydsパス、TEヘラーへの5ydsパス、RBモリスへの6ydsパスでゴール前8ydsへ。RBモリスのノーゲイン、QBスクランブル4yds、パス失敗で4thダウン、今度はギャンブルせず22ydsFG成功で15点差。
- 残り4分56秒、オンサイドキックは蹴らず、GB陣24からの攻撃。WRジェニングスへの5ydsパス(DETタイムアウト#2)、RBグラントの2ydsラン(DETタイムアウト#3)、RBグラントの2ydsランで3&アウト。
- 残り3分55秒、DET陣33から。いきなりCBウッドソンがインターセプトし、そのままタッチダウン。22点差。
- パス失敗2回のあと、QBスタフォードの11ydsスクランブルで1stダウン。12ydsパスをキャッチしたTEフィッツシモンズがファンブルロスト(フォースもリカバーもCBウッドソン)。
- DET陣40で残り2分10秒、QBマット・フリン登場。RBジャクソンの短いラン3回でパント。
- 残り18秒、ランプレー1回で試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは28/39、348yds、3TD、0INTでレーティング124.7と完璧な出来。
- 先週・先々週と同じく、基本的には早めのタイミングのショートパス中心。ライオンズの弱体パスラッシュも相まってパスプロテクションが非常に安定し、被サックはわずか1回6yds。ポケットで落ち着いてレシーバーを探すことができ、チェックダウンもよかった。
- WRドライバーへのロングボム2発が試合の流れを大きく引き寄せた。第1Q末には68ydsパス(さすがにアンダースローだった)、第3Q初めには自陣10ydsから45ydsのロングボムがオフェンスに勢いをつけた。
- パスプロがよかったため、QBスクランブルは1回5ydsのみ。
- QBロジャースのハイライト映像はこちら。
- チームラッシングは27回80yds(平均3.0)。リードを広げてからはライオンズのラン守備が健闘し、RBグラントは後半わずか18ydsしか走らせてもらえなかった。
- 先発RBライアン・グラントは20回61yds(平均3.1)、パスキャッチ3回42yds。第3Qにはラッシュを逃れたQBロジャースがRBグラントにバックトスし(野球のセカンドのように)、27ydsのロングゲイン。第4Qには自陣エンドゾーンであやうくファンブルロスト(TD)を犯すところだったが、チャレンジの結果、先にヒジが着いていたとの判定でセーフティに。
- RBブランドン・ジャクソンは6回14yds(平均2.3)、パスキャッチなしと見せ場なし。
- RBアーマン・グリーン(鼠蹊部)は2試合連続で欠場。
- 珍しくフルバックへのスクリーンパスがあり、FBコーリー・ホールは2回10yds。
- WR/TE陣は以下のとおり。
- WRドナルド・ドライバーは7回142yds、1TDの大活躍。68yds(映像)と45ydsのロングボムがすごかった。
- WRグレッグ・ジェニングスは4回53yds。
- WRジョーディ・ネルソンは1回19ydsのみ。
- WRジェームズ・ジョーンズは4回35yds、1TD。(映像)
- TEジャーマイケル・フィンリーは今回は3回25ydsのみ。相手のマークもきつかった印象。
- TEドナルド・リーは4回22yds、1TD。今季初のタッチダウンはスクリーンパス(映像)。ただ今回もイージーな落球で1stダウンを逃すプレーがあった。
- TEスペンサー・ヘイヴナーは今回もパスキャッチなし。
- 先発OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTタウシャー。
- 被サックはわずか1回。唯一の被サックが第3Qの4thダウンギャンブル2でのファンブルロストとなった。左サイドからのパスラッシャーをLTクリフトンが完全に見落とし、フリーでラッシュさせてしまった。
- 第3Q半ばでLTチャド・クリフトンがハムストリングを痛めて退場し、新人T.J.ラングが左タックルに。ということは、その後はRTマーク・タウシャーはローテーションせずフル出場したはず。
- トータルオフェンスはパッカーズ422ydsに対してライオンズ272yds。パッカーズはスペシャルチームでの劣勢をターンオーバーで取り返している。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが33分59秒。後半はランが止められ、先週のようにはボールコントロールできなかった。 前半は19分21秒と圧倒的だったが、後半は14分38秒。
- 3rdダウン成功率は9/16の56%と申し分なし。ライオンズは6/16の38%と、パッカーズディフェンスとしては今季平均より少し悪かった。
- パッカーズの犯したターンオーバーは2つで、どちらもファンブルロスト。試合最初のキックオフリターンでWRネルソンがファンブルロストを犯した。第3QのQBロジャースの被サック&ファンブルロストは、どうせ4thダウンギャンブルだったので、ギャンブル失敗とさほど位置はかわらない。
- 奪ったターンオーバーは5つで、インターセプト4つとファンブルリカバー1つ。うち3つをCBウッドソンが挙げる大活躍を見せている。
- 第1QにはFSニック・コリンズがインターセプト。サイドライン際で高いパスをキャッチして両足を残したもので、アスレチック能力も技術も素晴らしかった。先制TDを許し、こちらはFGを失敗し、またも自陣に攻め込まれた場面での好プレーで、嫌な流れを断ち切る値千金の一発だった。(映像)
- 第2QにはCBトラモン・ウィリアムズがインターセプト。プレッシャーのかかったQBスタフォードが無理投げしたもので、イージーなインターセプトだった。(映像)
- 第3Q最初のシリーズでCBチャールズ・ウッドソンがインターセプト。WRブライアント・ジョンソンへの低いショートパスを読んでWRよりも鋭く飛び込み、地面すれすれでみごと確保した。(映像)
- 第4Q、CBウッドソンが2回目のインターセプト。WRカルヴィン・ジョンソンへのパスを読んで前に回り込んでキャッチ、QBスタフォードをスピードで抜き去ってそのまま38ydsのタッチダウン。残り3分55秒で15点差、こちらのオフェンスはランで1stダウンを奪えず、DETの追い上げムードになっていたところで大きな一発だった。(映像)
- 第4Q残り2分51秒、13ydsパスをキャッチしたTEフィッツシモンズの手からCBウッドソンがファンブルフォースし、自らリカバー。最初はダウンの判定だったが、チャレンジで覆った。
- パス守備は新人QBマシュー・スタフォードを20/43、213yds、1TD、4INTのレーティング30.5。初対戦のゴールデンルーキーをしっかり叩くことができた。左肩を痛めての強行出場で、終盤は痛み止めが切れたのか、かなりつらそうにしている。
- パッカーズのサックは2回14ydsで、CBウッドソンとOLBマシューズが前半最後のシリーズで挙げたもの。サック数は少なめだが、プレッシャーは十分かかっていて、投げ捨てやINTにつながった好ラッシュが何度もあった。
- ラン守備は23回73yds(平均3.2)とまずまず。 必ずしもシャットアウトはできなかったが、容易に1stダウンを取らせず3rdダウンに追い込むことはできた。
- 戦線離脱のOLBキャンプマンに代わって新人OLBブラッド・ジョーンズがプロ2回目の先発。
- 同じくCBハリスに代わってCBトラモン・ウィリアムズが先発に昇格し、CBジャレット・ブッシュが3番手/ニッケルバック。CBブッシュはカバレッジのミスでロングゲインを許したり、インターセプトチャンスを逃したり、あまりいいところなし。
- NT B.J.ラジはロスタックル1回、パスディフェンド1回とさらに調子を上げている。
- 新加入のCBジョシュ・ベルはけっきょく出場せず、プラクティス・スクワッドから昇格のCBトレヴァー・フォードが出場した。
- 反則は7回57yds。うちスペシャルチームが5回を占め、フィールドポジションを苦しくした。オフェンスの反則はフォルススタート1回(LGカレッジ)のみ。ディフェンスはOLBマシューズのラフィングザパサーとCBウッドソンのフェイスマスク。ライオンズは反則わずか3回28yds。
- キックオフリターンはWRジョーディ・ネルソンが2回平均21.0ydsと今回も今ひとつで、それ以上にファンブルロストが最悪。第4Q残り5分の場面(オンサイドキックも警戒)ではCBウッドソンがリターナーを務め、18ydsリターンして安全にアウトオブバウンズへ。WRネルソンが肩を負傷したせいなのか、ボールセキュリティ優先のためか。
- パントリターンはWRジョーディ・ネルソンが3回平均2.7yds。相手パントもカバレッジもよく、リターンの余地がなかった。CBトラモン・ウィリアムズはディフェンスで重要のためリターナーをさせなかったのだろう。
- Pジェレミー・カピノスはパント3回平均44.0yds、ネットは32.7yds。57ydsの好パントもあったが、試合最後のタッチバック(20ydsリターン扱いとなる)はわざと蹴り込んだのかどうか。いっぽうライオンズのパントは3回平均51.3yds、ネット平均48.7ydsとものすごい数字。
- Kメイソン・クロスビーは最初のシリーズで43ydsを失敗し、その後は20ydsと25ydsを成功。第3Qには敵陣31yds地点での4thダウン3で48ydsを蹴らせてもらえず。この信頼度の低下はちょっと話題になりそうだ。
- カバレッジチームは今回は大きなミスなく、キックオフカバレッジは8回平均19.4ydsと申し分なし。後半最初のキックオフでは、Kクロスビーが好タックルでビッグリターンを防いでいる。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第3Q半ばにLTチャド・クリフトンがハムストリングを痛めて退場。代役はT.J.ラング。
- WRジョーディ・ネルソンが終盤に肩を痛め、復帰せず。
- CBブランドン・アンダーウッドもどこかでハムストリングを負傷し、復帰しなかったようだ。
- TEフィンリーとDEジェンキンズはどちらも一時的に息ができず、退場する場面があったが、どちらもすぐに復帰。
- アクティブ登録から外れたのは、RBグリーン、WRイーリー、T/Gバーバー、RTジャコミニ、OLBキャンプマン、DEウィン、CBベル、Sジョルダーノ。
- マイク・マッカーシーHCは2006年の就任以来ライオンズ戦は8戦全勝となった。
- パッカーズが感謝祭にプレーするのは通算33回目、@デトロイトは19回目。パッカーズが初めて@デトロイトで感謝祭ゲームをプレーしたのは、58年前の1951年11月22日のこと。
- 試合後にはWRドナルド・ドライバーがFOXの放送席から"Galloping Gobbler"を贈呈されている。(写真)
- CBチャールズ・ウッドソンが母校ミシガン大の小児病院に$2ミリオンもの寄付を行ったことが同病院から発表され、試合前に大きく報道されている。(記事と写真)
- 感謝祭ゲーム恒例のハーフタイムショウは、デトロイトだけにモータウン・トリビュートだった。