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Packers 30 - 24 49ers
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年11月23日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
49ers (4-6) |
3 |
0 |
7 |
14 |
24 |
Packers (6-4) |
6 |
17 |
0 |
7 |
30 |
気温12℃で快晴と絶好のコンディションのランボーフィールド。パッカーズは序盤こそTDが奪えずもたつくが、第2Qに入ると攻守とも絶好調で、WRジェニングスへの64ydsTDパスなどで大量リードを奪う。前半のトータルヤーデージもGB362yds対SF57ydsと一方的な数字で楽勝ムードとなった。
しかし後半に入ると49ersがTEヴァーノン・デイヴィスへのパス中心に追い上げを始め、パッカーズ攻撃が停滞する間にパスでタッチダウンを重ねる。パッカーズは第4QにFSコリンズのインターセプトから久しぶりに7点を追加するが、それもダメ押しにはならず、RBゴアがTDキャッチを決めてついに6点差。しかしパッカーズは残り6分弱をラン中心に使い切って、なんとか逃げ切りに成功した。
ワイルドカード争いで一歩前進したパッカーズだが、心配なのはケガ人。OLBアーロン・キャンプマンとCBアル・ハリスがともに後半にヒザを痛めて退場し、CBハリスは前十字靭帯(ACL)断裂で今季プレーできないことがすでに明らかになっている。
第1Q
- 3rdダウン3からTEフィンリーへの20ydsパスでSF陣へ。RBグラントの10ydsラン、26ydsランで一気にSF陣11へ。しかしTEフィンリーへのTDパスは通らず、23ydsFGで先制。
- RBゴアの42ydsランで一気にGB陣へ。WRモーガンのエンドアラウンドで8yds。4thダウン1はギャンブルせず、46ydsFG成功で同点。
- TEフィンリーに9ydsパス、RBグラントの1ydsロス、WRジェニングスへの10ydsパスで1stダウン。RBグラントへの6ydsパスなどで3rdダウン3、WRジェニングスに37ydsパスでレッドゾーンへ。しかしディレーオブゲームが響き、RBグラントへのスクリーンパス10ydsで取り返すが1stダウンならず、27ydsFGどまり。
- SF陣16から。3rdダウン7からサック(OLBキャンプマン)が出て3&アウト。
- GB陣38から。RBグラントの9ydsラン、2ydsランで1stダウンを取って第2Qへ。
第2Q
- RBグラントの1ydsラン、TEフィンリーへの3ydsパス、ホールディング(SF)でSF陣へ。WRジョーンズへの8ydsパスのあと、インテンショナルグラウンディングを取られてけっきょくパント。
- サック(NTラジ)、RBゴアの4ydsラン、パス失敗でも3&アウト。
- WRドライバーへの5yds、TEフィンリーへの1yds、WRジェニングスへの5ydsパスで1stダウン。WRジェニングスへのパスがランアフターキャッチで64ydsTDに。
- サック(DEジェンキンズ)、パス失敗、WRクラブトリーへの6ydsパスでまたも3&アウト。
- ロングパス失敗、ハンドオフ失敗(かろうじてGBリカバー)で3rdダウン11、RBジャクソンへのスクリーンパス16ydsで1stダウン。WRドライバーへの15ydsパスでフィールド中央へ。WRネルソンへの6ydsパス、ドライバーへの12ydsパス、RBグラントの15ydsランでレッドゾーンへ。QBロジャースの10ydsスクランブルのあと、WRネルソンに7ydsTDパス成功。
- スクリーンパスが5ydsロス(GBタイムアウト#1)、RBゴアの6ydsラン(2ミニッツ)、TEヴァーノン・デイヴィスへの4ydsラン(GBタイムアウト#2)でパント。CBトラモン・ウィリアムズの27ydsリターンでSF陣45へ。
- 残り1分40秒、RBジャクソンへの4ydsパス、10ydsパスで1stダウン。TEフィンリーへの7ydsパス、WRジョーンズへの5ydsパスでSF陣13に進んで残り13秒。パス失敗、QBロジャースの4ydsスクランブルで残り01秒。前半終了と同時に27ydsFG成功。
第3Q
- SF陣22から。TEデイヴィスへの8ydsパス、QBスミスの3ydsスクランブルで久しぶりの1stダウン。TEデイヴィスへの32ydsパスで一気にGB陣36へ。8ydsパスで4thダウン2(SFタイムアウト#1)、パスが通らず失敗。
- ホールディング(GB)が響き、WRネルソンへの8ydsパス、RBジャクソンへの10ydsパスも1stダウンには届かず。
- SF陣32から。TEデイヴィスへの10ydsパス、25ydsパスで一気にFG圏内へ。パスインターフェア(SF)で10yds下がり、エンドゾーンへのロングパス失敗(OLBキャンプマン負傷)のあと、WRクラブトリーに38ydsTDパス成功。
- WRジェニングスへの5ydsパス、RBグラントの5ydsランで1stダウン。RBグラントの9ydsラン、2ydsランでさらに1stダウン。RBジャクソンの3ydsランのあとパス失敗2回でパント。
- SF陣12から。WRクラブトリーへの4ydsパス、フォルススタート、RBゴアの4ydsラン、パス投げ捨てでパント。
- GB陣35から、RBグラントの10ydsラン、2ydsロス、WRジョーンズへの10ydsパス、RBジャクソンへのスクリーンパスydsでさらに1stダウンを取って最終Qへ。
第4Q
- サックで12ydsロス、TEリーの落球、RBジャクソンへの10ydsパスでFG圏内に入れず。好パントでSF陣2へ。
- 最初のパスをFSコリンズがインターセプトしてSF陣11へ。
- 3rdダウン9からTEフィンリーへの10ydsパスでゴール1ydsへ。RBグラントが押し込んでタッチダウン。
- ビッグリターンで一気にGB陣24へ。パス失敗2回のあと、TEデイヴィスに24ydsTDパスが決まって再び13点差。
- RBグラントの3ydsラン、WRドライバーへの5ydsパス、サックで3&アウト。
- SF陣17から、ショートパス成功とフェイスマスクで1stダウン。WRブルースへの20ydsパス、WRクラブトリーへの35ydsパスで一気にGB陣15へ。4thダウン5から、RBゴアへのショートパスが15ydsTDとなって6点差に。
- 残り5分56秒、反則でGB陣10から。RBグラントの4ydsラン、2ydsラン、TEフィンリーへの5ydsパスで1stダウン。RBグラントの21ydsランでGB陣41へ。RBジャクソンの1ydsラン(SFタイムアウト#2)、8ydsラン(チャレンジ失敗でSFタイムアウト#3)、QBロジャースのQBスニークで1stダウン。2ミニッツ後にニーダウン3回で試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは32/45、344yds、2TD、0INTでレーティング108.0。
- パスプロが安定し(被サック2回)、ポケットで落ち着いてパスを投げることができた。
- 1ステップバックのクイックパスで5yds前後を稼ぐプレーが多い。それ以外もRBジャクソンなどへ早めのチェックダウンが効果的だった。
- 逃げる必要がなかったためラッシング13ydsといつもほどでなかったが、試合最後のQBスニーク成功は値千金。
- QBロジャースのハイライトビデオはこちら。
- チームラッシングは32回158yds(平均4.9)。ラン守備3位の49ers相手にブロッキングがよかった。
- 先発RBライアン・グラントは21回129yds(平均6.1)、パスキャッチ2回16yds。100ydsゲームは今季2回目。
- RBブランドン・ジャクソンはラン4回16yds、パスキャッチで6回65ydsと今季最高の働きを見せた。とくに第2Q、自陣18ydsでの3rdダウン11で16ydsゲインしたスクリーンパスがTDドライブにつながった。
- RBアーマン・グリーンは鼠蹊部を痛めてアクティブ登録から外れた。
- FBジョン・クーンが手を骨折しているため、新人FBクイン・ジョンソンの出番が多く、好ブロックも多かった。試合最後のQBロジャースのスニーク成功の際は、いったん止まったかに見えたあとFBジョンソンが後ろから押し込んだ。
- WR陣は以下のとおり。
- グレッグ・ジェニングスは5回126yds、1TD。第3週ラムズ戦以来の100ydsゲームとなった。
- ドナルド・ドライバーは5回40yds。
- ジェームズ・ジョーンズは4回22yds。
- ジョーディ・ネルソンは3回21yds、1TD。第2Qの7ydsTDは、クイック横パスをキャッチし、タックラーをかわしてエンドゾーンに飛び込んだ、
- バイレン・イーリーはアクティブ登録されず。
- TE陣では、4試合ぶり復帰のジャーマイケル・フィンリーが7回54ydsの大活躍。ターゲットになったのは10回で、事実上メインターゲットだった。ドナルド・リーはイージーな落球があり、パスキャッチゼロに終わった。スペンサー・ヘイヴナーはパスキャッチなし。
- 先発OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTタウシャー。何度かT.J.ラングが右タックルに入ってローテーションしたようだ。
- 被サックは2回で、どちらも第4Qのもの。最初のはRTタウシャーが許したもので、次はRTラングか。
- トータルオフェンスはパッカーズ484ydsに対して49ersが284yds。そのわりに点差が開かなかったのはスペシャルチームの差か。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが41分39秒と圧倒。49ersのランがわずか10回だった。
- 3rdダウン成功率は10/18の56%と申し分ない数字。49ersは3/11の27%とここでも大差がついた。
- パッカーズの犯したターンオーバーはゼロ。
- 奪ったターンオーバーは第4QのFSニック・コリンズのインターセプト。
- パス守備はQBアレックス・スミスを16/33、227yds、3TD、1INTのレーティング88.8。前半は3/7のわずか5yds。後半は222yds。
- パッカーズのサックは3回だが、後半はゼロ。OLBキャンプマンとNTラジ(NFL初)のサックはどちらかというとカバレッジ・サックだが、DEジェンキンズのサックは完全に相手OLを圧倒したもの。
- ラン守備は10回69yds(平均6.9)。うち42ydsは最初のRBゴアのランで、その後は9回27yds。先週に続き、相手のランプレー回数が少なかった。
- 第3QにOLBキャンプマン(左ヒザ)が退場したあとは、OLBブラッド・ジョーンズとOLBブレイディ・ポピンガが左OLBをプレー。
- CBハリスが退場すると、4番手の新人CBブランドン・アンダーウッドが繰り上がってニッケルバックに。いきなりフェイスマスクの反則を犯している。
- 反則は6回64ydsと先週よりはマシになったが、それでも多い。第2Qのインテンショナル・グラウンディング(15yds)はポケットの外ではなかったか微妙なところ。49ersは反則4回30yds。
- キックオフリターンは久しぶりにWRジョーディ・ネルソンが担当したが、4回平均21.3yds(最長24yds)と今ひとつ。
- パントリターンはCBトラモン・ウィリアムズが2回平均16.5yds。第2Qの27ydsリターンは前半終了間際のFGにつながった。
- Pジェレミー・カピノスはパント5回平均43.4yds、ネット38.0yds。よかったのは第4Qの2本。敵陣1ydsに落とす好パント&好カバレッジがFSコリンズのインターセプトにつながり、次も57ydsのナイスパント。
- Kメイソン・クロスビーは、23yds、27yds、27ydsを全て成功。キックオフは4回のうちタッチバック2回と飛距離も十分。
- カバレッジチームはずっとよかったが、第4Qに76ydsのキックオフリターンを許してしまった。パントカバレッジは相手リターンを3回平均2.3ydsと申し分なし。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第4QにCBアル・ハリスが左ヒザを負傷して退場。試合後に代理人が前十字靭帯(ACL)の断裂でシーズンエンドだ、と明かしている。
- 第3QにOLBアーロン・キャンプマンが左ヒザを負傷して退場。こちらもACL断裂濃厚との情報がある。
- アクティブ登録から外れたのは、RBグリーン、WRイーリー、T/Gバーバー、RTジャコミニ、DEモンゴメリー、OLBトンプソン、Sジョルダーノ。
- 2005年ドラフト1巡での因縁のQB同士、QBロジャースとQBアレックス・スミスは試合後にフィールド中央でしばらく談笑していた(写真)。ロジャースは少年時代からの憧れの49ersに1位指名されず、グリーン・ルームで5時間も待たされた経験がある。(記事へ)