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Notebook: T.J.ラングが右タックルに
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年11月13日
- 月曜にマッカーシーHCが示唆したとおり、この日は新人T.J.ラングが1stチームの右タックルとしてプレーした。RTマーク・タウシャー(ヒザ)は欠場が濃厚のうえ、RTアレン・バーバーも軽い脳震盪でこの日の練習をほとんど休んでいる。バーバーが復帰しても、ラングがしくじらない限り今週はラングで行くのでは、と地元記者たちは見ている。
- T.J.ラング。「誰かがやる必要があったからね。でも明日以降がどうなるかは僕は知らない。1日1日を頑張っていくだけだ。(本番で)行けと言われればやれる自信はある。(大学2年以来のRTなので)すこし勘が鈍っていたけど、ちゃんとこなせる自信はあるよ」
- アクティブ登録されないゲームの多いOTブレノ・ジャコミニは、この日は2ndチームの左タックルに回っている。キャンプ半ばまでバーバーと先発RTの座を争ったが、その後はバーバー不振にもかかわらず全く出番なし。RTタウシャーが負傷しても出番なし。新人でもないのに、そこまで低い評価の選手をロースターに置いておく価値があるのか、という声も増えてきた。
- 被サックの多さについてWRグレッグ・ジェニングス。「その責任はオフェンス全員が負うべきだ。オフェンシブラインばかりが批判されているが、必ずしもラインのせいばかりじゃない。いろんな問題が積み重なった結果なんだ。アーロン(QBロジャース)にもいくらかの責任があるし、僕らレシーバーにもいくらかの責任がある。ランニングバックやタイトエンドもそう。僕ら全員の問題なんだ」
- WRジョーディ・ネルソン(ヒザ)が負傷以来初めて練習に復帰。見た目は問題なくスムーズに動けており、4試合ぶりの出場に向けて順調なスタートを切った。先週欠場したWRジェイク・アレン(太もも)もフル参加しており、この2人が復帰して5人揃えば、6人目のWRバイレン・イーリーは週末にカットされるかもしれない。
- いっぽうTEジャーマイケル・フィンリー(ヒザ)はまだ復帰許可が下りず、じりじりしながら待っているところ。「じっさい昨日のワークアウトは非常によかったのだ。しかしここグリーンベイでは、最後のハードルはメディカル・スタッフから許可されること。我々は常に選手の安全を重視している。ジャーマイケルがプレーしたがっているのは知っているが」とマッカーシーHC。
- 脳震盪のOLBアーロン・キャンプマンは、練習復帰は早くても金曜、とのこと。「復帰しても問題ないとはっきりさせたいし、メディカル・スタッフもそう考えている。負傷したときのことを彼らは知らないから、全てを確認する必要がある」と本人。
- 試合序盤で負傷したのに誰にも告げなかったことについてOLBキャンプマンは、「そのままプレーを続けてしまい、何が起きているか、自分でもわからなかった。でも(具合が悪くなり)たぶんチームにも迷惑をかけていると感じるに至って、スタッフに打ち明けた。たとえば脚の問題なら、それを自分の脳で分析して、ヒザが痛い、足首が痛いと判断できる。でも頭が痛いときは、脳が自分自身を分析しなきゃいけないわけだから」と振り返っている。やはり脳震盪の悪影響がゲーム・フィルムにも表れていて、普段の自分のプレーではなかった、とのこと。
- OLBブレイディ・ポピンガはバッカニアーズ戦で太ももを負傷していたことがわかり、この日はMRI検査を受けている。(詳細は不明)
- キャンプマンとポピンガ不在の左OLBには、OLBジェレミー・トンプソンよりも、OLBブラッド・ジョーンズが主に1stチームでプレーしていた。キャンプではパスラッシュ能力で評判のよかった7巡指名ルーキー。
- QBアーロン・ロジャース(両足)は先週と違い、部分的ながら練習に参加。足を気にしている様子はやはりある。
- OGスタンリー・ダニエルズがプラクティス・スクワッドに再契約。ケガ人の多いWRを補強するため、10月末にいったんプラクティス・スクワッドから解雇されていた。
- フィルム分析を終えた月曜午後、オフェンス選手たちが特別ミーティングを行い、それぞれの率直な気持ちをぶつけあった。「容赦のない、熱く激しいものだった」とLGダリン・カレッジ。
- ポジティブなトーンが中心ではあったが、かなり批判的で激しいやり取りもあったらしい。伝え聞いたディフェンス選手は、「本当に全てを出し尽くしたと聞いたよ。いいことだ。そうした話し合いからはきっとポジティブな結果が生まれる」
- 批判的な内容とは、QBロジャースがときおりボールを持ち過ぎる、オフェンシブラインはちゃんとブロックできていない、レシーバーは落球が多すぎ、ランニングバックはもっと走れるはず、といったところ。
- なかでも最も熱弁を振るったのは、QBロジャース、RTタウシャー、WRドライバーの3人。
- QBアーロン・ロジャースは被サックの責任が自分にもあると認め、今後はもっとよい仕事をすると誓った。そのうえで、オフェンシブラインの面々には、自分たちをしっかりと見つめ、どうしたらよい働きができるか自らに問い直してほしい、と話したらしい。
- WRドナルド・ドライバーの激しいスピーチの一部は次のようなものだったらしい。「オレたちが勝たなければ ? それも今すぐに ? シーズンが終わったらファンはオレたち全員のケツに火をつけて回ることになる。オレは本気で言ってるんだ」
- ミーティングを振り返ってLGダリン・カレッジ。「リーダーも他の選手たちも、ぶつけるものはぶつけ合わないといけないし、全員にそれが伝わったといいね。今週最初の練習をする前だというのに、すでに僕らはよりよいオフェンスになったように思える」
- QBアーロン・ロジャース。「ある意味残念なことだが、今ではオフェンス全員が危機感を持っている。その気持ちを持つのに試合に負けなきゃいけなかった、というのがつらいところだけど、こういうのがうまく行くこともあるからね」