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Packers 28 - 38 Buccaneers
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年11月 9日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (4-4) |
14 |
7 |
0 |
7 |
28 |
Buccaneers (1-7) |
7 |
10 |
0 |
21 |
38 |
気温28℃のレイモンド・ジェームズ・スタジアム。パッカーズは攻・守・STとも精彩を欠いた戦いぶりで前半わずか4点しかリードできず、第4Qにディフェンスが崩れて逆転負け。今季連敗中のバッカニアーズ、さらに初先発の1巡指名QBジョシュ・フリーマンに初勝利を与えてしまった。
ロングパスで簡単に先制したパッカーズだが、すぐにインターセプトから7点を失い、第2QにはパントブロックリターンTDを喰らう。敵陣から攻撃するチャンスを2回ともモノにできず、嫌な感じでハーフタイム。第4Qには新人QBフリーマンが要所でビッグプレーを決め、パッカーズは全ての歯車が狂ってしまう。いったんはQBスクランブルTDで11点差に広げるが、直後のビッグリターンからタッチダウンを許し、次のシリーズもゴール前でのギャンブルで逆転TDを許す。その後2回も攻撃機会がありながら、サックばかりで1stダウンが取れず、インターセプトTDを喰らって万事休す。
今季パスプロ不振のパッカーズは、LTクリフトン&RTタウシャーのベテランコンビがケガから復帰して先発。しかし2人ともフル出場させず、LTラング&RTバーバーも使ってローテーションだった。しかしRTタウシャーが第3Q最初にヒザを痛めて退場した後はパスプロテクションが悪化し、終わってみれば今日も6被サックの体たらく。6回全てが後半のもので、うち4回が第4Qだった。
第1Q
- 3rdダウン5から、スクランブルしたQBフリーマンのスライディングが1yds早すぎて3&アウト。
- WRジェニングスへの6ydsパスのあと、WRジョーンズに74ydsTDパス成功。
- RBキャデラック・ウィリアムズのラン2回で初1stダウンを取るがそこまで。
- いきなりロングパスをインターセプトされ、GB陣8までリターン。
- RBワードの2ydsランのあと、同じくRBワードへ6ydsのTDパス成功。
- RBグラントの5yds、20ydsランでTB陣へ。RBグラントの6ydsラン、WRジェニングスへの11ydsパス、RBグリーンへのスクリーンパス10yds、WRジェニングスへの9ydsパスでゴール前5ydsへ。FBクーンの3ydsランのあと、RBグラントが2ydsTDラン成功。
- TEウィンズロウへの17ydsパスのあと3rdダウン10となるが、RBワードへの38ydsパスで一気にGB陣25に進んで第2Qへ。
第2Q
- ラン2回で2ydsロスして3rdダウン12、プレッシャーで投げ捨て。45ydsFGは失敗に終わる。
- TB陣40からの攻撃だが、QBロジャースの7ydsスクランブルの後が続かず3&アウト。PカピノスのパントがブロックされてそのままリターンTD。
- WRドライバーへの13ydsパス、RBグリーンの4ydsラン、QBロジャースの7ydsスクランブルで1stダウン。RBグラントの4ydsラン、15ydsランでTB陣に進み、WRドライバーへ32ydsTDパス成功。
- ホールディング(TB)、サック(ILBホーク)、スナップミスでファンブルして3rdダウン27、ドロープレーは6ydsどまりで3&アウト。
- TB陣48からのチャンスだが、フォルススタートが響いて3&アウト。
- 好リターンでTB陣28から。WRストヴォールへの13ydsパスのあと、FSコリンズがインターセプトしてTB陣46までリターン。
- TB陣でのチャンスも、3連続パス失敗で3&アウト。好パントでTB陣6へ。
- RBウィリアムズのラン2回で1stダウン。2ミニッツ。WRストヴォールへの11ydsパス、21ydsパスでフィールド中央へ。QBスクランブルで11yds、TEウィンズロウへの11ydsパスでFG圏内に進んで最後のタイムアウト。残り31秒。9ydsパスを通してスパイク。38ydsFG成功。
第3Q
- リターナーのキャッチミスでGB陣4からの攻撃。RBグラントの2ydsランのあと、エンドゾーンわずか手前でサック(RTタウシャー負傷)。FBクーンへの7ydsパスでパント。
- GB陣48からの攻撃は、ホールディング(GB)のあと、ラテラル失敗(6ydsロス)が響いてけっきょくパント。
- RBグラントの8ydsラン、4ydsランで1stダウン。サック(5yds)のあと、WRドライバーへの10ydsパス、WRジェニングスへの21ydsパスでTB陣へ。しかしTDを狙ったパスをCBタリーブにインターセプトされ、TB陣16までリターン。
- ラン2回で3rdダウン1、RBへのパス失敗でパント。
- RBグラントのラン2回で1stダウンを取るが、次はRBグラントの3ydsロスが響いてパント。
- 好パントでTB陣11から。QBフリーマンの5ydsスクランブル、RBワードの3ydsランで3rdダウン2、またもパスが通らず3&アウト。
- GB陣38から、WRドライバーへの16ydsパスでTB陣に入り、RBグリーンの26ydsランで一気にレッドゾーンへ進んで最終Qへ。
第4Q
- 3rdダウン10からWRジョーンズへの10ydsパスでTB陣7へ。RBグラントのノーゲイン、サックで5yds下がるが、中央をスクランブルしたQBロジャースが12ydsTDラン。
- RBクリフトン・スミスのビッグリターンで一気にGB陣17へ。RBワードへの10ydsパスのあと、TEウィンズロウへ7ydsTDパス成功。2ポイントコンバージョンはTEウィンズロウに通らず、5点差に。
- RBグラントの7ydsラン、5ydsランで1stダウン。さらに4ydsラン、RBグリーンの9ydsラン、3ydsラン、2ydsラン(球団ラッシング記録達成)で3rdダウン5、パスは通らずパント。
- TB陣28から、TEウィンズロウへの22ydsパスのあと、ILBホークのインターセプトはイリーガルコンタクトで取り消し。3rdダウン7からWRクレイトンに29ydsパスが決まってレッドゾーンへ。RBウィリアムズの6ydsランのあとパス2回失敗で4thダウン4ギャンブル、WRストローターに逆転TDパス成功。2ポイントもWRクレイトンに通って3点差。
- 残り4分14秒、GB陣20からの攻撃は、いきなりサック(7yds)、WRジョーンズへの11ydsパス、ホールディング(GB)で3rdダウン16、QBスクランブル不発でパント。
- 好リターンでGB陣40からの攻撃。RBウィリアムズのラン3回で4thダウン1、TBフォルススタートでギャンブル中止してパント。
- 残り1分35秒、GB陣13から。パス失敗、サック(9yds)、WRジョーンズへの7ydsパスで最後のタイムアウト。WRドライバーの弾いたパスをインターセプトされ、そのままタッチダウン。10点差。
- 残り28秒、RBグリーンの好リターンでGB陣43から。WRジェニングスへの13ydsパス、RBジャクソンへの9ydsパスのあと、ヘイルメリー失敗で万事休す。
- 先発QBアーロン・ロジャースは17/35、266yds、2TD、3INTでレーティング57.6。もちろん今季最悪。
- 3つのインターセプトはどれもQBロジャースのミスのようだ。第1QのインターセプトはCBエルバート・マックのカバレッジを読み誤った。第3QにはトリプルカバレッジのWRジェニングスを狙ってしまい、パスのタッチ自体はぴったりだったが、WRジェニングスが手で弾くと周りはTB選手ばかり。第4Qのインターセプトはサックで追い詰められてやや無理めのパス。WRドライバーは手に当てるのがやっとで、やすやすとインターセプト。
- 今回も被サックは6回。すべてが後半に許したもので、うち4回は第4Q、というところが試合の流れを示している。
- 前半はレーティング96.1だった。
- ロングパス成功の多いロジャースだが、WRジョーンズへの74yds先制TDパスはキャリア最長。
- スクランブルは3回26yds。とくに第4Qの12ydsTDスクランブルは見事だった。
- チームラッシングは32回170yds(平均5.3)と文句なし。
- 先発RBライアン・グラントは21回96yds(平均4.6)、パスキャッチなし。
- RBアーマン・グリーンは6回45yds(平均7.5)と再契約以来最高の働き。10ydsのパスキャッチはよかったが、終盤にイージーな落球があった。
- RBグリーンはパッカーズでの通算がこれで8208ydsラッシングとなり、ジム・テイラー(8207yds)を抜いて球団史上最多ラッシング記録に。
- RBブランドン・ジャクソンは1回0yds、パスキャッチ1回9yds。
- FBジョン・クーンはシングルバックとしてセットするプレーが何度かあった。ランは1回3yds、パスキャッチ1回7yds。
- WR陣は以下のとおり。
- グレッグ・ジェニングスは5回61yds。5試合連続で100yds以下に抑え込まれている。
- ドナルド・ドライバーは4回71yds、1TD。
- ジェームズ・ジョーンズは今季最高の4回103yds、1TD。
- ジョーディ・ネルソン(ヒザ)は3試合連続で欠場。
- 先週の練習で太ももを負傷したWRジェイク・アレンはやはり欠場し、土曜にプラクティス・スクワッドから昇格したWRバイレン・イーリーが移籍初出場。ほとんど出番はなく、パスキャッチなし。
- 今回もTEフィンリーを欠くTE陣は、ドナルド・リーが1回5ydsのみ。スペンサー・ヘイヴナーはパスキャッチゼロ(ターゲットになったのは2回)。
- 先発OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTタウシャー。ベテラン2人が先発復帰したが、復帰初戦のため両タックルともローテーション起用で、LTラングやRTバーバーもプレーした。前述のようにRTマーク・タウシャーが第3Q最初に負傷退場。その後パスプロがガタガタになったのはそのせいなのかどうか。
- ジェイソン・スピッツ(腰痛)は土曜にインジャリーリザーブ入りしてシーズンを終えている(記事へ)。
- 被サックは6回。両タックルに加え、LGダリン・カレッジがオーバーパワーされて押し込まれる場面も目立った。
- トータルオフェンスはパッカーズ404ydsに対してバッカニアーズ279yds。ビッグキックオフリターンと、INTリターン(3回86yds)とパントブロックリターンTD(31yds)を加えると同じぐらいになる。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが35分17秒。
- 3rdダウン成功率は5/14の36%と今ひとつ。後半はサックを浴びて3rdダウンロングに追い込まれることの繰り返しだった。バッカニアーズは3/12のわずか25%。
- パッカーズの犯したターンオーバーは、前述のとおりQBロジャースのインターセプト3回。
- 奪ったターンオーバーはFSコリンズのインターセプト1つだけ。
- パス守備は初先発の新人QBジョシュ・フリーマンを14/31、205yds、3TD、1INTのレーティング86.1。パスラッシュでプレッシャーをかけることができず、足で逃げて(スクランブルも4回20yds)勝負どころで効果的なパスを通されてしまった。
- パッカーズは今回もパスラッシュが不振で、サックは第2Qのわずか1回のみ。これが大きな敗因となった。A.J.ホークは今季初サック。OLBマシューズはサックこそなかったものの好ラッシュで相手ホールディングを引き出すプレーがあった。
- ラン守備は25回81yds(平均3.2)。RBキャデラック・ウィリアムズを16回56yds(最長8yds)に抑えたのだから上出来だろう。
- 反則は5回35ydsと今季最も少なかった。バッカニアーズも2回15yds。
- キックオフリターンはRBグリーンが2回平均27.5ydsとまずまず。後半最初のリターン機会にはビッグプレーを期待してCBトラモン・ウィリアムズを投入したが、キャッチミスしたために自陣4ydsで倒され、第3Qの無得点の原因になってしまった。
- パントリターンはCBトラモン・ウィリアムズが4回平均4.5ydsとイマイチ。
- Pジェレミー・カピノスのパントもパッとせず、6回平均41.2yds、ネットわずか27.6yds。
- 第2Qのパントブロックは、右ガードの位置にいたOLBブラッド・ジョーンズの大ポカ。ブロックせずまったくノータッチで突っ込んでこられ、簡単にブロックされてしまった。
- Kメイソン・クロスビーはFG機会なし。キックオフで3回タッチバックがあったのはよかったが、残る2回でリターン平均53.5ydsを許してしまった。
- カバレッジチームの不振が敗因の1つ。キックオフカバレッジは一発83ydsリターン(3プレー後にTD)を許し、パントカバレッジでも4回13.5ydsは走られすぎ。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第3Q最初のシリーズ(セーフティ寸前だったプレー)でRTマーク・タウシャーがヒザを痛めて退場。サックされたQBロジャースたちが後ろから倒れかかってきた不運なもの。ひねったというより、まっすぐヒザから落ちたように見える。試合後の本人のコメントでは、「幸運なことに深刻なものではなかった。詳しくは明日の検査で」とのこと。
- OLBアーロン・キャンプマンは第4Qに頭を打って退場し、そのまま復帰しなかった。おそらく脳震盪。
- アクティブ登録から外れたのは、FBホール、WRネルソン、WRアレン、TEフィンリー、RTジャコミニ、DEウィン、ILBチラー、Sマーティン。