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Packers 26 - 0 Lions
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年10月19日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Lions (1-5) |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
Packers (3-2) |
14 |
9 |
3 |
0 |
26 |
気温8℃、強めの風が吹く曇り空のランボーフィールド。パッカーズはディフェンスが前後半ともほぼ完璧で、ケガ人の多いライオンズオフェンスをトータル149ydsに抑え、ライオンズ相手としては63年ぶりの完封勝ちを収めた。オフェンスは今回もOL陣がミスを連発し、第1Q以後は一度もタッチダウンが奪えないもどかしい展開だったが、QBロジャースとWRドライバーがオフェンスを引っ張った。終盤にはようやくランが着実に進むようになり、楽に逃げ切りに成功。
パッカーズではLTチャド・クリフトンとSSアタリ・ビグビーが久しぶりに先発出場したが、C/Gジェイソン・スピッツ(背中)が欠場し、Cスコット・ウェルズが代役センター。ライオンズではQBマシュー・スタフォードとWRカルヴィン・ジョンソンが欠場。パッカーズにとっては、LTクリフトンが足首を再び痛めて退場したのが非常に痛い。
第1Q
- 両軍反則とTEリー落球などで3rdダウン7となるが、WRジェニングスが26ydsの見事なワンハンドキャッチでフィールド中央付近へ。ラン2回で3rdダウン6、WRジョーンズへの47ydsTDパス成功。
- ランが2回連続ロスして3rdダウン15、スクリーンパスをDEジェンキンズが直接キャッチしてインターセプト。
- DET陣17でのチャンス。RBグラントへのスクリーンパスで6yds、WRドライバーへの5ydsパス(球団新記録)、アンネセサリーラフネス(GB)で15yds罰退。TEフィンリーへの8ydsパス、RBグラントの3ydsランでさらに1stダウン。TEフィンリーへの8ydsパスでゴール前1ydsに迫り、最後はFBクーンへの1ydsTDパスが簡単に成功。
- DET陣34からの攻撃だが、サック(OLBマシューズ)が響いて3&アウト。
- WRドライバーへの16ydsパス、RBグラントの4ydsラン、WRジェニングスへの6ydsパスで50yds付近に進むが、LTクリフトンの連続反則とサックで計19ydsロスして結局パント。
- GB反則でDET陣38からの攻撃。RBブラウンの14ydsリバースで初1stダウン。WRノースカットへの19ydsパスで得点圏に進み、RBスミスの9ydsランとパス失敗で4thダウン1、RBスミスのランが止まってギャンブル失敗。
第2Q
- TEリーへの18ydsパスのあとが続かずパント。
- DET陣12から、RBスミスの1ydsラン、フォルススタートが響いて3&アウト。
- DET陣46からのチャンス。WRジェニングスへの17ydsパスでFG圏に進むが、またもLTクリフトンの反則が響いてそこまで。46ydsFG成功で17点差。
- DET陣19から、RBスミスの19ydsランなどでDET陣40まで進むが、3rdダウンでサック(OLBマシューズ)が出てパント。CBトラモン・ウィリアムズの45ydsリターンでDET陣29へ。
- RBグラントの5ydsラン、7ydsキャッチ、7ydsランでゴール前に迫るが、サック(9yds)が響いてTDならず、2ミニッツ明けに28ydsFG成功。
- WRデリック・ウィリアムズへの7ydsパス、WRブライアント・ジョンソンへの10ydsパスの後が続かず。4thダウン3のパント陣容からランを敢行するがギャンブル失敗。
- 残り58秒でDET陣44のチャンス。TEフィンリーへの5ydsパス、30ydsパスでゴール前8ydsへ。しかしまたもサックを許して最後のタイムアウトを使い、TDパスはならず、31ydsFG成功。
第3Q
- RBスミスの3ydsロスのあと、イリーガルコンタクト(GB)で1stダウン。(スクランブルしたQBカルペッパー負傷でQBスタントン登場)。DET反則で3rdダウン14となり、パス失敗で結局パント。
- LTクリフトンがまたフォルススタートを犯すが、WRドライバーへの18ydsパスで1stダウン。RBグラントの4ydsロス、TEフィンリーへの13ydsパスで3rdダウン1、フリーフリッカーでWRドライバーに27ydsパス成功。WRドライバーへの3ydsパス、WRジョーンズへの8ydsパスでレッドゾーンへ。しかしRBグラント落球、WRジェニングスもTDパスを確保できず、26ydsFGで3点追加。
- GB反則でDET陣42からの攻撃。RBスミスの3ydsランのあと、TEペティグルーの弾いたパスをCBアル・ハリスが幸運なインターセプト。
- GB陣29からの攻撃は、3rdダウン9からRBジャクソンに12ydsパスが通って1stダウン。WRドライバーが37ydsのロングパスを見事なワンハンドキャッチ。TEヘイヴナーへの9ydsパス、WRジェニングスへの9ydsパスでゴール前3ydsに迫るが、QBロジャースがサックされてファンブルロスト(LTクリフトン負傷退場)。
- DET陣15からの攻撃。WRジョンソンへの21ydsパス、TEヘラーへの22ydsパスで一気にGB陣へ。
第4Q
- 3rdダウン10でサック(CBハリス)が出てけっきょくパント。
- 左タックルには新人T.J.ラング。RBグラントの9yds、3yds、7ydsラン、フェイスマスクで2つ1stダウン。そこで今日初めてのインターセプトを喫してDET陣45へ。
- WRノースカットへの5ydsパス、RBスミスの20ydsラン、4ydsラン、フェイスマスクでレッドゾーンへ。RBスミスの6ydsラン、WRスタンドフォードへの5ydsパスでゴール前9ydsへ。3rdダウンとなってエンドゾーンへのパスをSSビグビーがインターセプト。
- RBグラントの6yds、3ydsラン、FBクーンの1ydsランで1stダウン。RBグラントの3ydsロス、RBジャクソンの5ydsラン、QBロジャースの10ydsスクランブルで1stダウン(WRドライバー反則で15yds)。RBグラント22ydsランでDET陣へ。2ミニッツ明けにさらにランで1stダウンを取り、あとはニーダウンで試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは29/37、358yds、2TD、1INTでレーティング113.7。
- 前半には12回連続でパスを成功させるなどコントロールが安定し、レシーバーの落球がなければ成功率はもっと高かった。
- ボールを持ち過ぎてサックを浴びたプレーは今回もいくつかあった。サックされてファンブルロストしたプレー(しかもLTクリフトンが負傷)など、投げ捨てるべきところを粘りすぎ。
- チームラッシングは30回107yds(平均3.6)。第3Qあたりまではランがシャットアウトされていたが、終盤になって相手ディフェンスが諦めたのか、ランが出るようになって帳尻を合わせた印象。
- 先発RBライアン・グラントは24回90yds(平均3.8)を稼いだが、うち60ydsほどは試合が決まってからのもの。パスキャッチは3回17ydsで、敵陣レッドゾーンでのイージーな落球がもったいなかった。
- 今季初出場のRBブランドン・ジャクソンは2回6ydsのみ。パスキャッチ1回12yds。RBデショーン・ウィンは欠場。
- WR陣は以下のとおり。
- ドナルド・ドライバーは7回107yds。第2シリーズで球団最多キャッチ記録を樹立した後も、37ydsのロングパスをワンハンドキャッチ(写真)、フリーフリッカーからのロングパスをキャッチするなど、見どころがたくさん。
- グレッグ・ジェニングスは6回64yds。第1シリーズでの26ydsワンハンドキャッチでオフェンスが波に乗った。第3Qのエンドゾーン右奥へのフェードのパスは、もし捕れていれば素晴らしいプレーだったが、着地の際に惜しくもボールを確保できず。
- ジェームズ・ジョーンズは先制TDを含む2回55yds。TDパスキャッチは昨季第2週の@DET戦以来。
- ジョーディ・ネルソンはヒザを打撲し、パスキャッチなしに終わった。パントリターンでもマフして良いところなし。
- ネルソン負傷でブレット・スウェインのオフェンスでの出番もあったが、パスは通らず。
- TE陣の出番が多く、ジャーマイケル・フィンリーは今回も5回54ydsの活躍。TEドナルド・リーも3回39ydsと存在感を示し、スペンサー・ヘイヴナーまで9ydsパスキャッチを決めている。
- Cスピッツ欠場のため、先発OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGシットン、RTバーバーの5人。LTクリフトン負傷退場後は、新人T.J.ラングが左タックルを無難に務めた。(ほとんどはランプレーだったが)
- 久しぶりのLTクリフトンはなんと4回も反則を繰り返し、負傷前も決して内容はよくなかった。イリーガルフォーメーション2回、フォルススタート2回。
- 今回もパスプロテクションは非常に不安定で、被サックは5回30yds。QBロジャースが持ち過ぎたサックも2つほど。
- トータルオフェンスはパッカーズ435ydsに対してライオンズ149yds。タイムオブポゼッションもパッカーズが40分48秒と圧倒。
- 3rdダウン成功率は6/12の50%と上出来。ライオンズはなんと0/10とすべて失敗。
- パッカーズの犯したターンオーバーは第3Qのサック&ファンブルロストと、第4Qのインターセプト。
- 奪ったターンオーバーは3つ。第1QにはDEカレン・ジェンキンズが相手スクリーンパスをキャッチ。第3QにはCBアル・ハリスが相手TEペティグルーの弾いたパスを幸運なインターセプト。第4QにはQBスタントンが無理にエンドゾーンへ投げ込んだパスをSSアタリ・ビグビーがインターセプト。
- ラン守備は18回78yds(平均4.3)。 エースRBケヴィン・スミスを15回61yds(平均4.1)と十分合格点。点差が開いてパスを投げざるをえない展開にも助けられた。
- パス守備はライオンズのQBダンテ・カルペッパーとQBドリュー・スタントンを合計11/25、105yds、0TD、2INTのレーティング16.7とシャットアウト。
- パッカーズのサックは5回。OLBマシューズ、OLBマシューズ、OLBキャンプマン、CBハリス、ILBバーネット(しかしフェイスマスクで1stダウン)。
- OLBアーロン・キャンプマンは今回、(DE時代のように)3ポイントや4ポイントスタンスでセットすることがかなり多かった。
- 新人OLBクレイ・マシューズの複数サックはもちろん初めてのこと。今季3サックはチーム最多。
- 反則はなんと13回130ydsとひどく、とくにOLが改善されない(LTクリフトンが4回)。ただし、最後のWRドライバーの「プレー終了後のアンネセサリーラフネス」判定は、プレーが終わる瞬間なので疑問が残る。ライオンズの反則は6回40yds。
- キックオフリターンはWRジョーディ・ネルソンが1回29yds。相手の得点がないので機会は試合最初だけ。
- パントリターンは、WRジョーディ・ネルソンが第1Qでマフ(2試合連続)したため、その後CBトラモン・ウィリアムズが1回45yds。その後はなぜかCBウッドソンもリターン(1回0yds)している。
- Pジェレミー・カピノスはパント2回平均41.0yds。最初のパントはラッキーバウンドに助けられたものの、低く滞空時間も短い失敗パントだった。
- Kメイソン・クロスビーは出番が多く、46yds、28yds、31yds、26ydsをすべて成功。
- カバレッジチームは相手キックオフリターンを7回15.1ydsに抑える大健闘。
- ケガ人は以下のとおり。
- WRジョーディ・ネルソンは第1Qにヒザの打撲で退場。いったん復帰するが、その後ロッカールームで検査に向かった。骨には異状がなかったが、その後は復帰せず。
- 第3Qには、QBロジャースがファンブルロストしたプレーでLTチャド・クリフトンが足首を再び痛めてしまった。ただし今回はロッカールームへ検査には向かわず、試合後に(ゆっくりだが)自力で歩いて退場。
- アクティブ登録から外れたのは、RBウィン、FBホール、C/Gスピッツ、RTタウシャー、RTジャコミニ、DEウィン、OLBトンプソン、Sジョルダーノ。
- WRドナルド・ドライバーはこの日最初のキャッチでスターリング・シャープ(595回)を上回り、球団史上最多パスキャッチ記録を樹立。その後さらに6キャッチを重ね、通算602回に。
- ライオンズ戦の完封勝ちは1946年11月17日以来63年ぶり。
- 今春パッカーズから解雇されたDEジェイソン・ハンターはライオンズでスターターとなっている。今回はケガで欠場したものの、ハーフタイムに向かうときにパッカーズベンチを訪れて旧交を温めていた。