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Packers 44 - 37 Cardinals
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2009年8月29日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (3-0) |
10 |
28 |
0 |
6 |
44 |
Cardinals (0-3) |
0 |
10 |
7 |
20 |
37 |
新スタジアムができてから初めてのアリゾナ遠征。外は灼熱(最高気温45℃)だが、ドームの中は快適そのもの。カーディナルズはWRアンクアン・ボルディンと3番手WRのスティーヴ・ブレストンが欠場し、1巡ルーキーのRBビーニー・ウェルズがNFL初出場。パッカーズはQBフリン欠場のためQBブロームが後半を担当している。
前半のパッカーズは先週と同じく、ディフェンスがターンオーバーを奪ってはオフェンスがきっちり得点に結びつけることの繰り返し。CBウッドソンは3ファンブルフォースの大活躍を見せ、オフェンスではQBロジャースの正確なパスが際立っていた。後半はQBマット・ライナート率いるカーディナルズオフェンスに押されまくったが、最後は2ポイントコンバージョン失敗のおかげでなんとか逃げ切りに成功した。
心配なケガ人は、頭を打って脳震盪のWRグレッグ・ジェニングスと、足首を痛めたRBブランドン・ジャクソン。
第1Q
- TEフィンリーへの7ydsパス、WRドライバーへのロングパス失敗、オフサイド(ARI)で1stダウン。ホールディング(GB)、RBグラントの8ydsラン、WRジェニングスへの25ydsパスでARI陣に入り(ジェニングス負傷)、WRドライバーの3ydsリバース、RBロジャースの34ydsスクランブルでゴール前6ydsへ。RBグラントの3ydsランのあと、FBクーンが3ydsTDラン。
- RBハイタワーの1ydsラン、8ydsラン、WRアーバンへの13ydsパスで1stダウン。さらにWRアーバンが9ydsキャッチしたところを、CBウッドソンがファンブルフォース&リカバー。
- ARI陣41のチャンスに、RBジャクソンの4yds、4yds、5ydsランで1stダウン。WRジョーンズへの10ydsパス、WRネルソンへの8ydsパス、RBウィンの6ydsランでARI陣8ydsに迫るがTDならず、27ydsFG成功で3点追加。
- WRフィッツジェラルドへの18ydsパス、RBハイタワーの4ydsラン、23ydsランで一気にGB陣34に進み、3rdダウン9からWRフィッツジェラルドへ27ydsパスでゴール前6ydsへ。2ndダウンでQBワーナーがサックされファンブルするが、かろうじてアウトオブバウンズ。第2Qへ。
第2Q
- GB陣13での3rdダウンゴール、RBハイタワーへのスクリーンパスは2ydsゲインどまり。29ydsFG成功。
- WRジョーンズへの8ydsパス、RBグラントの3ydsランで1stダウン。3rdダウン8からWRドライバーへの55ydsパスで一気にARI陣9へ。RBグラントの6ydsランのあと、TEフィンリーに3ydsTDパス成功。
- 新人RBビーニー・ウェルズの11ydsラン、RBライトへの13ydsパス、RBウェルズの5ydsランのあと、イリーガルフォーメーション(ARI)、パスインターフェア(ARI)で計15yds罰退。2ndダウン20からCBウッドソンがサックしてファンブルフォース、OLBキャンプマンが拾って20yds走りタッチダウン。
- RBウェルズの2ydsラン、WRフィッツジェラルドへの15ydsパスのあと、3rdダウン10からWRアーバンに27ydsパスでGB陣26へ。フォルススタート、WRフィッツジェラルドへの11ydsパスのあと、RBウェルズが20ydsTDラン。
- いきなりWRジョーディ・ネルソンに76ydsTDパス成功。
- RBスティーヴンズ=ハウリングの2ydsラン、WRフィッツジェラルドへの4ydsパス、パス失敗でパント。
- WRネルソンへの4ydsパス、TEフィンリーへの7ydsパス、RBタイレル・サットンの11ydsランでGB陣42に進んで2ミニッツ。WRジョーンズへの32ydsパス、RBサットンの13ydsランでレッドゾーンに進み、QBロジャースの5ydsスクランブル、RBサットンの2ydsランのあと、WRジョーンズへのTDパスは反則で取り消され、29ydsFGは失敗に終わる。
- 残り26秒、ARI陣29からの攻撃は、パス落球のあと、Sアンソニー・スミスがロングパスをインターセプトしてARI陣11までリターン。
- 残り07秒、いきなりTEフィンリーに11ydsTDパス成功。
- 残り04秒、スクイブ・キックのリターンで時間切れ。
第3Q
- GB守備は2ndチーム、ARIもQBライナート登場。3rdダウン10からWRアーバンに20ydsパス、フォルススタート、WRアーバンへの20ydsパスでGB陣へ。ARIホールディングで3rdダウン16となるが、ヘルメットtoヘルメット反則で1stダウン。サック(DEウィン)&ファンブルで23yds下がるが、WRモーリーへの22ydsパスとWRアーバンへの14ydsパスで1stダウン。WRドゥセットへの21ydsパスでGB陣2ydsに迫り、RBウェルズが2ydsTDラン。
- GBはQBブローム率いる2ndチーム。ARIディフェンスは1stチームのまま。RBジャクソンの2ydsラン、RBウィンの3ydsラン、パス失敗でパント。
- FBカスティールへの13ydsパス、RBライトの2ydsラン、4ydsロスのあと、WRドゥーセットへの36ydsパスで一気にGB陣38へ。ロングパス失敗、フォルススタートのあと、ロングパスをSブッシュがインターセプトし、GB陣29までリターン。
- ARIディフェンスは1stチームのまま。RBウィンの1ydsロス、FBジョンソンへの5ydsパス、サックでまたも3&アウト。パントリターナーがマフするがARIがリカバー。
- TEポウプへの7ydsパス、RBスティーヴンズ=ハウリングの4ydsラン、11ydsランでARI陣39に進んで最終Qへ。
第4Q
- 8ydsパスキャッチしたRBスティーヴンズ=ハウリングがファンブルし(RB負傷)、DEウィンがリカバーするが、チャレンジで取り消しに。WRドゥセットへの45ydsパスとアンネセサリーラフネス(GB)で一気にGB陣23へ。WRドゥセットへの8ydsパス、RBヴィンセントの7ydsランのあと、WRドゥセットに5ydsTDパス成功。
- RBランプキンの6ydsラン、オフサイドで後半初1stダウン。さらにRBランプキンのラン2回で3rdダウン1となるが、ノーゲイン。自陣でギャンブルを敢行し、ランで成功。WRマーティンへの9ydsパス、WRスウェインへの12ydsパス、TEムーアへの18ydsパスでARI陣11へ。RBランプキンの5ydsラン、パスインターフェア(GB)、RBサットンの1ydsラン、ディレイ(GB)で3rdダウン19、サックでさらに10ydsロスしてARI陣30へ。48ydsFGは左に逸れて失敗。
- ARI陣38からのチャンスにカーディナルズはノーハドル。WRロングへの12ydsパス、WRモーリーへの4ydsパス、WRオンレア・ジョーンズへの18ydsパスで得点圏に。RBライトの2ydsラン(タイムアウト#1)、WRモーリーへの13ydsパスでレッドゾーンに入り、DEウィンがサックして8ydsロス。2ミニッツ明けにWRモーリーへ20ydsパスが通り、最後はWRジョーンズに1ydsTDパスが決まって7点差。
- 残り1分35秒、カーディナルズのオンサイドキックが成功し、ARI陣41からの攻撃。WRモーリーへの14ydsパスでGB陣に入り、ラフィングザパサーでGB陣32へ。RBライトへのパスが18ydsゲインし、GB陣12へ。残り50秒で2回目のタイムアウト。エンドゾーンへのTDパスはアウトオブバウンズと判定されるが、RBライトへのスクリーンパスがタッチダウンに。逆転を狙った2ポイントはWRドゥセットに通らず失敗。
- 二度目のオンサイドキックはWRマーティンがキャッチしてそのまま38yds走ってタッチダウン。PATブロックがARIオフサイドで取り消されると、GBは2ポイントに切り替え。RBサットンのランは止められて7点どまり。
- 残り33秒、ARI陣20からの攻撃は、WRドゥセットへの23ydsパスのあと、CBフォードのインターセプトはレビューで取り消し(確保する前にボールを落とした)。しかしパス失敗3回でギャンブル失敗。
- ケガ人は以下のとおり。
- 最初のシリーズでWRグレッグ・ジェニングスが脳震盪で退場。キャッチ直後に派手にサンドイッチされた。しばらく横たわったままだったので心配されたが、退場後もサイドラインに立ってニコニコ話をしているので、あまり心配は要らないかも。
- 後半最初のシリーズでRBブランドン・ジャクソンが左足首を負傷して退場。
- DEマイケル・モンゴメリーは左手を踏まれて手の外側部分を骨折した模様。
- 欠場者は予想されたとおりで、QBマット・フリン(右肩)、DEジャスティン・ハレル(腰)、OLBクレイ・マシューズ(ハムストリング)、ILBニック・バーネット(ヒザ)、CBウィル・ブラックモン(太もも)、CBパット・リー(腰)、Sアーロン・ラウス(ハムストリング)、Sチャーリー・ペプラー(ヒザ)、Pデュラント・ブルックス(でん部)の9人。
- QBロジャースは前半いっぱい出場。QBフリン(右肩)が欠場のため、後半は全てQBブロームがプレーした。
- 先発QBアーロン・ロジャースは14/19、258yds、3TD、0INTでレーティング155.2と素晴らしい内容。特にロングボールのタッチが見事だった。アリゾナは7メンラッシュや8メンラッシュなどブリッツが多かったが今回も被サックゼロ。ポケット内で余裕を持ってターゲットを探せるプレーが多かった。ハイライト映像はこちら。
- 第2QのWRドライバーへの55ydsパスは、相手オフサイドを見てフリープレイを利用した頭脳的なもの。TEフィンリーへの最初のTDパスはパスプロの勝利か。WRネルソンへの76ydsTDパスは、プレーアクションに相手がひっかかってフリーになったネルソンに完璧なロングボムが通った。TEフィンリーへの2つ目のTDパスは、フィンリーをワイドにセットさせてCBロジャース=クロマティとの高さのミスマッチを突いたもの。
- QBブライアン・ブロームは4/5、45ydsでレーティング104.2。彼にしては落ち着いていたが、不安定なパスプロにも苦しめられた(被サック2回)。3rdダウンでブリッツを入れられて潰されるパターン。相手ディフェンス1stチームが第3Qいっぱい出場しては致し方ない面もある。
- チームラッシングは25回123yds(平均4.9)。QBロジャースのスクランブル2回39ydsを除くと平均3.7ydsで、それほどよくはない。RBグラントは第1と第3シリーズ。RBジャクソンとRBウィンが第2シリーズを担当する変則ローテーションだった。
- 先発RBライアン・グラントは5回22yds(平均4.4)。
- RBブランドン・ジャクソンは4回15yds(平均3.8)。足首のケガが心配。
- RBデショーン・ウィンは3回8yds(平均2.7)。
- RBタイレル・サットンは3回14yds(平均4.7)。前半1stチームと出場した部分では2回13yds(平均6.5)。
- RBクレッグ・ランプキンは5回20yds(平均4.0)。
- FB陣では、ジョン・クーンが先制の3ydsTDラン、クイン・ジョンソンがの5ydsパスキャッチ(NFL初)。
- WR陣は以下のとおり。
- グレッグ・ジェニングスは1回25yds。ナイスプレーだったがハードヒットで負傷退場。
- ドナルド・ドライバーは1回55yds。50yds以上のキャッチは今夏2回目。
- ジェームズ・ジョーンズは3回50ydsと好調キープ。
- ジョーディ・ネルソンは76ydsTDパスを含む3回88ydsと今夏最高。
- ルヴェル・マーティンは1回10ydsだけだったが、試合最後にオンサイドキックをキャッチしてそのままエンドゾーンまで走るプレーがあった。
- TE陣では、ジャーマイケル・フィンリーが4回28yds、2TDの大活躍。 ドナルド・リーが1回-1yds。TEエヴァン・ムーアが1回18yds(今夏初)。
- 先発OL陣は先日決まったように、LTクリフトン、LGカレッジ、Cスピッツ、RGシットン、RTバーバー。
- 後半冒頭から登場の2ndチームOL陣は、LTモール、LGラング、Cウェルズ、RGディートリック=スミス、RTジャコミニ。
- 被サックは2回18ydsで、どちらもQBブロームが喫したもの。今週も1stチームOL陣は被サックがなかった。
- 新先発右タックルのRTアレン・バーバーの出来はいまひとつだったが、2番手のRTブレノ・ジャコミニもパスプロをしくじってサックを許している。
- トータルオフェンスはパッカーズ408ydsに対してカーディナルズはなんと563yds。結果的にはターンオーバーが勝敗を分けた。
- タイムオブポゼッションはパッカーズが26分33秒。前半は15分27秒とリードしていたが、後半はわずか11分06秒とひどかった。
- 3rdダウン成功率は2/8の25%。前半の1stチームの部分では3rdダウン自体が少なく、2/4の50%。後半のQBブロームは0/4と不甲斐ない。カーディナルズは10/13の76%で、今回のパス守備の苦戦を示している。
- パッカーズの犯したターンオーバーはゼロ。
- 奪ったターンオーバーは4つで、前半の3つは全て得点に結びついた。CBウッドソンが前半だけで3ファンブルフォースと鬼のような働き。
- 第1Qのファンブルリカバーは、9ydsのパスをキャッチしたWRジェレミー・アーバンの腕からCBチャールズ・ウッドソンが巧みにボールを掻き出し、自分で拾って6ydsリターン。
- CBウッドソンは第1Q末にも自陣ゴール前でワーナーをヒットしてファンブルフォース。外に転がるボールを拾ったCBトラモン・ウィリアムズは惜しくもインバウンズでポゼッションを確立できず、ARIボールのまま。
- CBウッドソンは第2Q半ばにもQBワーナーをサックしてファンブルフォース。OLBキャンプマンが拾ってそのまま20yds走り、タッチダウン。
- 第2Q残り21秒、QBワーナーからWRアーバンへの長めのパスを、ダイムバックのSアンソニー・スミスが見事にインターセプトし、38ydsリターンしてARI陣11へ。直後にTEフィンリーにTDパス成功。
- 第3Qには、QBライナートからTEポウプへのロングパスをSジャレット・ブッシュがインターセプトし、GB陣29までリターン。Sブッシュは直前の長いパスも叩き落としていた。
- 今回比較的ブリッツが少なかったせいか、パス守備は499ydsを許す不振。前半のQBワーナーは139yds、1INTと抑えることができたが、後半のQBライナートには360yds、3TD、1INTと投げられまくった。サックや反則で3rdダウンロングに追い込むが、そこでパスを通されてしまうシーンが目立った。
- ラン守備も22回108yds(平均4.9)と今夏最悪の出来。
- パッカーズのサックは4回。CBウッドソンが2回(どちらもファンブルフォース)、DEジャリアス・ウィンが2回。
- B.J.ラジは第3シリーズ(第2Q)から左DEで登場。
- 後半最初から登場のディフェンス2ndチームは、LDEラジ、NTトリビオ、RDEウィン、LOLBブラッド・ジョーンズ、ILBビショップ、ILBランサナー、ROLBトンプソン、CBトラモン・ウィリアムズ、CBアンダーウッド、Sアンソニー・スミス、Sブッシュ。
- 反則は6回60yds。カーディナルズは15回96yds。
- Kメイソン・クロスビーは第1Qに27ydsFGを成功させたが、第2Qには29ydsを失敗、後半に48ydsを失敗し、もう少しで負ける原因を作った。QBフリン不在のためWRルヴェル・マーティンがホルダーを務めた影響があったのかどうか。最初の失敗は右に押し出し、2つ目の失敗は左にひっかけている。
- Pジェレミー・カピノスはパント2回平均54.0ydsと素晴らしい出来だった。前半はオフェンス好調のため全く出番がなく、後半に52yds(ハングタイム4.39秒)、56yds(4.60秒)。リターンを差し引いたネットでも50.5yds。
- キックオフカバレッジは29ydsを含む平均23.0ydsとまずまず。パントカバレッジは2回平均1.0ydsと申し分なし。
- キックオフリターンはRBタイレル・サットンが3回平均26.3ydsと可もなく不可もなし。GB陣30ydsを超えるリターンが一度もなかった。RBデショーン・ウィンは1回18yds。WRマーティンは最後に相手オンサイドキックを捕って39ydsのタッチダウン。
- パントリターンはWRジョーディ・ネルソンがフェアキャッチ1回のみ。
- FG失敗に続くスペシャルチームの失態は、第4Q最後のオンサイドキック。ゴロを蹴ったKニール・ラッカーズ自身にまんまと押さえられてしまった。
- パッカーズの元エースWRでアリゾナ在住のロバート・ブルックスがサイドラインを訪れ、かつてのチームメイトのエドガー・ベネットRBコーチと旧交を温めていた。2人ともすでにパッカーズの殿堂入りを果たしている。