グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2009年6月23日

Aaron Rodgers : Year 2

昨年は巨大なプレッシャーを乗り越えて立派な仕事をしたQBアーロン・ロジャース。先発1年目ながらQBレーティング93.8はNFL6位、パス4038ydsはNFL4位の好成績だ。今年もまたファーヴ騒動が起きてはいるが、昨年のあのプレッシャーとは比べものにならない。「今年の一連の騒ぎには興味がない。本当だよ。自分の仕事、そしてチームの仕事に僕は集中している」

「僕らは毎年ベアーズと2回、ヴァイキングスと2回、ライオンズと2回対戦する、それは知ってる。でもそれ以外のことは、僕に言わせれば新聞を売るための騒ぎにすぎないし、僕がムキになるようなことじゃない。集中の妨げになるような事態はいつだって起こりうる。僕らはなんとかそれに対処するしかない。このチームにはタレントがとにかく豊富だから、僕らを止めるのは僕ら自身しかいない。そして、去年はそういう失敗が多すぎた。そうした雑音に振り回されることさえなければ、僕らには大きな仕事ができるはずだ」

昨年もオーディブルの権限は与えられていたQBロジャースだが、まだ先発1年目とあって、選択肢は多く与えられていなかったという。しかしマイク・マッカーシーHCからの信頼が増した今年は、より自由にオーディブルがコールできるようになる見込みだ。「マイクのプレーコールの仕方が変わってくると思う。今年はスクリメージ上でより大きな責任を持たせてくれるはずだ。QBへの信頼が増すことによって、QBの判断で変更される可能性の高いプレーを選ぶことが増えてくる」

「そしてそれは、僕が準備に費やしてきた努力へのリスペクトでもある。『OK、彼はフィルムを勉強したし、ゲームプランも勉強した。彼に何を期待できるかこちらは把握しているし、予想と違ったものを彼が目撃したら、何をどう変えるか彼は知っているはず』 というふうに見てくれていると思う。選択肢のない固定されたプレーを選ぶのではなくね」

オーディブルの選択肢が少なかったせいか、まだ未熟であったせいか、昨年のQBロジャースはいわゆる「システム・クォーターバック」的な選手に見えることも時おりあった。ファーヴとは正反対の、ミスの少ない、無難な選択をするクォーターバック。それがうまく行く場合も多かったが、もっとリラックスして思い切ったプレーをしてほしいとチームメイトが彼に言ったこともあるらしい。

「まるで彼自身でないように見えたことが何度かあったのはたしかだね」と振り返るのは、ホットラインを組むWRグレッグ・ジェニングス。「なんというか、コーチ達の望むQBになろうとしているかのようだった。マイクが求めたのが悪いと言っているわけじゃない。ただ、アーロン自身ではなかった。『いいか、お前らしくやればいいんだよ』 と言いたくなったよ。ニューオーリンズ遠征で彼にその気持ちを伝えたのを覚えてる。僕がそのことに気がついたのはその高得点ゲーム(29-51で敗戦)でのことだった。プレーしていたのはアーロン・ロジャースじゃなかった。『コーチに型にはめられたアーロンという選手』 だった」

そのエピソードを聞いたマッカーシーHCも、WRジェニングスの考えに同意している。「たしかにそれは一番大事なことだと思うね。アーロン・ロジャースが彼自身のままでいることだ。QBというのは(オフェンスを指揮する)私の延長であると思うか? そのとおり、それは事実だ。しかし、彼が自分の個性に即したプレーをすることは大事だし、そうして初めて、このチームは彼のものになっていくのだと思う」

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