グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2009年5月29日

3-4ディフェンスのポジション解説 2

Journal Sentinel紙による新旧ポジション解説の第2回。(想定スターター図解

左アウトサイドLB

旧 : ボブ・サンダース前DCの4-3ディフェンスでは、アーロン・キャンプマンが左ディフェンシブエンドを務め、主な役割はパスラッシュ。ときおりパスカバレッジに下がることもあった。

新 : 状況にもよるが、多くの場合、OLBキャンプマンはパスラッシュを求められることになるだろう。彼にとって慣れ親しんだ仕事であり、過去数シーズンにわたってリーグ最高のパスラッシャーの1人だった。パッカーズは彼のコンバートが可能な限りスムーズにできるよう努力するはず。それでもカバレッジに下がる場面がこれまでより増えるのは確実で、相手ディフェンスを読んでそれによって動く役割も増えるだろう。 

コメント : ドルフィンズで同じコンバート(逆サイドだが)を経験したジェイソン・テイラー。「パスカバレッジに下がって柔軟に動き回ることが、おそらく一番大変だろう。DEにセットして前に向かってQBやボールキャリアーを追いかけるのとは、かなり違う。常にボディバランスを保ち、ヒザを曲げて姿勢を低くし、それでいてパワフルにプレーしなければならないし、ゾーンにもドロップバックしなきゃいけない。不可能な仕事ではないけれど、1つの仕事を長くやっていた者には少々大変なことだ。僕にとっては全く新しいポジションだった」

右アウトサイドLB

旧 : ストロングサイドLBの役目は、ポイントオブアタックでブロッカーを受け止めること。パスプレーではタイトエンドをカバーする。

新 : 旧ポジションと同じ部分もあるが、以前よりもパスラッシュ機会が増えるのは間違いない。パスラッシュ以外の役割がどれほど多様なものになるのか、逆サイドのキャンプマンがどれだけ上手くパスカバレッジをこなせるかにもよる。 

コメント : 元スティーラーズのフルバックでESPN解説者のメリル・ホッジ。「我々の場合はグレッグ・ロイドが右アウトサイド、ケヴィン・グリーンが左アウトサイドだった。相手オフェンスがキャンプマン対策のプロテクションをしてきたら、右アウトサイドの選手がそれを判断して動けなければならない。もしそうなったら、ドム・ケイパースは彼をラッシュに送り込むだろう。これまでよりもブリッツの機会が増えるのは間違いないし、そのためのテクニックがある」

フリーセーフティ

旧 : ディフェンス最後の砦として深く守ることが多い。機を見てカバレッジに飛び込んでもよい。相手RBがこちらのLBを越えたらランサポート。

新 : ミドルLBに代わってディフェンスのクォーターバック役を務める。ディフェンス全員の呼吸が合うよう、全てのコールを行わなければならない。パスでもランでも個人的な役割は旧ディフェンスとさほど変わらないが、ディープに残ることがさらに増える。 

コメント : 元スティーラーズのFBメリル・ホッジ。「相手オフェンスがハドルを解いたとき、ディフェンスも相手の陣形をそれなりに予想してブリッツを組み立てている。しかしオフェンスはモーションしたりシフトしたり、いろいろと変えてくる。だから誰かがアジャストメントをしなければならないし、何が起きていてどんな変更が必要か、誰がブリッツに入るべきか、ディフェンス全体に知らせなければならない。非常に難しく、複雑な仕事だ。だからそういった仕事をこなせるインテリジェントなプレーヤーが後ろに必要だ。ハドルを解いた時点では 『なにがあろうと我々はこれをやる』 などとは言えないのだ」

ストロングセーフティ

旧 : エクストラ・ラインバッカーとしてボックスに加わり、カバレッジでもヘルプする。主にタイトエンド相手が多い。相手RBをオープンフィールドでしっかりタックルする技術が必要。

新 : スティーラーズのトロイ・ポラマルのように、ディフェンスのプレイメーカーの1人。ボックスの中心であるとともに、これまでよりもブリッツの機会が多くなりそう。予測に優れ、フロント7の失敗もカバーしなければならない。 

コメント : 元スティーラーズのFBメリル・ホッジ。「ボックスでの働きがよく、タイミングをよく見計らい、ディスガイズ(偽装)をたくみに行う。多くのことに長けていなければならない。ただカバレッジやタックルがよいだけではダメだ。ディスガイズが巧く、ブリッツが巧く、ポイントオブアタックでもプレーしなければならない。プレッシャーに関しても、おそらく最も重要な要素になるだろう」

コーナーバック

旧 : ボブ・サンダース前DCのスキームにおいて最も重要なカギの1つは、両コーナーバックのプレスカバレッジ能力だった。チャールズ・ウッドソンとアル・ハリスというリーグ屈指のコンビのおかげで、ラン守備に多くの人員を割くことができていた。

新 : ケイパース新DCも多少のプレスカバレッジは残すはずだが、基本的なカバレッジでは、相手レシーバーから5yds離れたところからプレーがスタートする。マンもゾーンも、そこから始まる。両CBはこれまでよりも相手QBを読まなければならず、タイミングがより重要になる。 

コメント : 元スティーラーズのFBメリル・ホッジ。「プレッシャーがどこから来るかを彼らは理解していなければならない。だからテープをよく勉強して理解しておくことが非常に重要になる。こちらがどこからブリッツするか? 相手はどのホットレシーバーに投げてくる? プレッシャー下で相手はどうしてくる? 相手はどんなルートを走ってくる? そうしたこと全てが非常に重要だ。このスキームでは、こちらのプレッシャーがどこから来るか、相手はそのプレッシャーにどう対処するか理解していれば、優秀なコーナーバックになることができる」

カテゴリ : Football