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2009年4月30日

ファーヴがジェッツからリリース

代理人からの要請を受け、ジェッツはブレット・ファーヴを解雇した。これで彼の保有権をジェッツが手放したことになり、もしファーヴが現役復帰を決意した場合、まったくのフリーエージェントとして好きな球団と契約できる。昨年のパッカーズと違い、今年のジェッツの弱みはサラリーキャップの余裕がないことで、ファーヴが現役復帰した瞬間、$14ミリオンの巨額サラリーに窮地に追い込まれてしまう。ドラフト1巡5位でQBマーク・サンチェス(USC)を獲得したこともあり、数週間前からの要請に応じてすっきり縁を切ることにしたのだろう。

ファーヴ本人は、「なにも変わってはいない。いまの時点で僕は引退しているし、フットボールに復帰する意図はまったく持っていない」と声明を発表。それでも、復帰する可能性が本当にゼロであれば今回の動きは無用のことで、復帰のための下地作りと見る向きが多いのは当然のこと。今後も憶測の的となりそうだ。

Draft Notebook 5: OT Jamon Meredith

Draft Notebook 4: FB Quinn Johnson

Draft Notebook 3: G/T T.J. Lang

2009年4月29日

Draft Notebook 2: OLB Clay Matthews

Draft Notebook 1: NT B.J. Raji

2009年4月28日

Packers Draft Notebook

2009年4月27日

2009年 グリーンベイ・パッカーズ全指名選手

2巡9位から1巡26位へのトレードアップで3巡指名権を2つとも手放したため、ドラフト2日目の指名は4巡からスタート。ポジション構成を見ると、ディフェンスが5人でオフェンスが3人。これまで毎年2人ずつ指名していたWRがゼロで、トンプソンGMにしては驚くほどニーズに沿った指名だったと言えそうだ。なんと今年はトレードダウンが一度もなかった。指名総数8名はトンプソンGM時代に入って最少。

2009 Green Bay Packers Draft Picks
Pick 全体 Pos. Name College 備考 No.
1巡 9位 9位 NT B.J. Raji Boston College 3-4の柱石になってほしい 90
1巡26位 26位 OLB Clay Matthews Southern California 名選手一家の出身 52
2巡 9位 41位   1巡26位にトレードアップ
3巡 9位 73位   上記トレードアップ材料としてペイトリオッツへ
3巡19位 83位   上記トレードアップ材料としてペイトリオッツへ
4巡 9位 109位 OT T.J. Lang Eastern Michigan 先発RT争いに加わるか 70
5巡 9位 145位 FB Quinn Johnson Louisiana State ちょっと意外な指名 45
5巡26位 162位 OT Jamon Meredith South Carolina またOTが来ました 69
6巡 9位 182位 DE Jarius Wynn Georgia パワーエンド 94
6巡14位 187位 CB Brandon Underwood Cincinnati 一癖ありそうなCB/S 33
7巡 9位 218位 OLB Brad Jones Colorado 身体能力高いLB 59

7巡指名はOLBブラッド・ジョーンズ

パッカーズ最後の指名はコロラド大のOLBブラッド・ジョーンズ。

7巡9位 | Brad Jones  | Linebacker  | Colorado | Senior |
6-3 (191cm) | 232lbs (105kg) | 40yds/4.54秒 | 1986年4月1日生 |

優れたアスレチック能力がある。スピードでブロッカーをかわすことができる。ただしタックラーとしてはややソフトで、ハードヒッターではない。インサイドのランに対してフィジカルでなく、ブロッカーを受け止めるときの手の使い方がよくない。40yds走などワークアウトはよかったがフットボール選手としてどうか。過去3年間は全試合に先発出場している。経済学の学位を取ってすでに昨年12月に卒業している。

6巡b指名はCBブランドン・アンダーウッド

6巡14位指名はシンシナティ大のCBブランドン・アンダーウッド。身長6フィート1の大型CBだ。セーフティもできそうだが、まずはコーナーバックで、と首脳陣はコメントしている。

6巡14位 | Brandon Underwood  | Cornerback  | Cincinnati | Senior |
6-1 (185cm) | 198lbs (90kg) | 40yds/4.48秒 | 1986年6月24日生 |

Strengths : 長身で腕が長く、スピードやジャンプ力などアスレチック能力に恵まれている。QBの視線をよく読み、プレーの読みや反応が速い。スクリメージで相手WRをジャムし、アグレッシブなマンツーマンカバレッジができる。手が大きく、ボールスキルもしっかりしている。常にボールのそばにいるセンスのよさがある。スペシャルチームのガンナーとしてよく活躍した。セーフティの経験もあり、実際プロではフリーセーフティの方がいいと見る向きも少なくない。

Weaknesses : バックペダルがやや遅く、鋭い方向転換に難がある。そのため「CBとSのトゥイーナー」と見るスカウトもいる。タックラーとしてフィジカルさに欠け、ランサポートでサイズ負けすることがある。ゾーン守備の担当位置を離れてギャンブルすることがある。オハイオ州立大ではトラブルから奨学金を失って転校したため(ミーティング遅刻と学業成績の問題らしい)、人格面の懸念がある。転校により2007年シーズンを棒に振ったので、先発経験は昨年1シーズンだけしかない。

コンバインでの映像

6巡a指名はDEジャリアス・ウィン

6巡9位指名はジョージア大のDEジャリアス・ウィンを指名。バルクアップして3-4のDEに育てたい、という意図と思われる。

6巡9位 | Jarius Wynn | Defensive End  | Georgia | Senior |
6-3 (190cm) | 275lbs (125kg) | 40yds/5.01秒 | 1986年8月29日生 |

ジュニアカレッジのジョージア・ミリタリー・アカデミーで大活躍し、ジョージア大に途中編入して2年間プレーした。編入1年目は主に控えで、DEとDTの両方をプレー。2年目の昨季はDEとして7試合に先発して、24タックル、QBハリー6回。大学最後の2試合(オーバーン、ジョージア工科)がキャリア最高の出来で、これがブレークアウトの兆しと期待する向きもある。経験が浅く未熟だが、ポテンシャルは大きいと見るスカウトが少なくない。

パスラッシュDEにはスピードや爆発的な加速が今ひとつだが、テクニック的にはしっかりしていて、手をうまく使ってブロッカーを振り払う。パッカーズからはウェイトを増やすよう言われている、と本人が語っていることからすると、チームは3-4のDEとして考えているのだろう。

コンバインでの映像

5巡b指名はOTジャマーン・メレディス

パッカーズの5巡26位は、4巡に続いて2人目のオフェンシブタックルを指名。サウスカロライナ大のOTジャマーン・メレディスは、4巡のT.J.ラングとはいろいろな点で対照的な選手に見える。

5巡26位 | Jamon Meredith | Offensive Tackle  | South Carolina | Senior |
6-5 (196cm) | 304lbs (138kg) | 40yds/5.01秒 | 1986年5月11日生 |

Strengths : 理想的なサイズと腕の長さとアスレチック能力がある。バランスがよく、しっかりヒザを曲げ、パスラッシュの横方向の動きにスライドしてついていける。セカンドレベルに進んで動くターゲットを捕まえるのもうまい。両タックルおよび左ガードで先発経験があり、ブリッツやスタントの判断もしっかりしている。学業成績は優秀で、すでに昨年夏に卒業している。

Weaknesses : クイックなフットワークに欠け、サイズに頼ってしまうことがある。ときおりプレーに激しさが足りず、ランブロックでもスナップの瞬間の迫力に欠ける。ブロッキングの基本的技術が未熟。相手パスラッシャーをアグレッシブにパンチせず、自分の胸に呼び込んで押し込まれることがある。最初のコンタクトのあと、足を止めてしまうことがある。

Jamonは"juh-MAHN"と読むとのことなので、「ジャマーン」と表記することにする。

5巡a指名はFBクイン・ジョンソン

パッカーズは5巡9位で予想外のFBクイン・ジョンソン(ルイジアナ州立大)を指名。今年のフルバックとしては、4巡のトニー・フラメッタ(CAR)に続いて2人目の指名だった。

5巡9位 | Quinn Johnson | Fullback  | Louisiana State | Senior |
6-1 (186cm) | 246lbs (112kg) | 40yds/4.78秒 | 1986年9月30日生 |

Strengths : しっかりしたガタイを持つパワフルなリードブロッカー。重心を低くして激しく当たることができる。相手に強烈なヒットを喰らわせることを好むアグレッシブな選手。IフォーメーションだけでなくHバック的にもプレーできる。大学通算16回34ydsしかボールキャリー経験はないが、インサイドランナーとしては強力。スペシャルチームでの貢献も大きい。

Weaknesses : 柔軟性に欠ける直線的なプレーヤーで、LBやSのレベルへ進むとアジャストに苦労することがある。パスキャッチ経験が大学通算5回54ydsしかなく、キャッチング能力もそこそこでしかない。スムーズなルート取りはいまひとつ。

ブロッカーを吹っ飛ばしてラッシングTDを決めたシーンだけ

4巡指名はOT T.J.ラング

3巡指名権のないパッカーズはこの日最初の指名として、4巡9位(全体109位)でイースタン・ミシガン大のOT T.J.ラングを指名。これもまたニーズに沿った指名と言える。「ポジションについてはチームに合流して評価を下してから」とジェームズ・キャンペンOLコーチは話しているが、先発右タックル争いについて聞かれると、「いま4人か5人の候補がいて、これで6人目が加わったことになる。チームの誰にとってもチャンスはあるが、ラングがその座を争うのはたしかだ」

4巡9位 | T.J. Lang | Offensive Tackle  | Eastern Michigan | Senior |
6-4 (193cm) | 316lbs (143kg) | 40yds/5.12秒 | 1987年9月20日生 |

Strengths : まずまずのサイズとアスレチック能力に恵まれている。激しく、フィジカルで、嫌らしいプレースタイル。上体のパワーとクイックネスがあり、効果的で激しいハンドパンチを繰り出す。ランブロックでも手の置き方がうまく、脚をしっかりドライブして押すことができる。ダウンフィールドに進んでLBを捕まえる動きもまずまず。プルやトラップブロックができるフットワークがあり、素早く倒れ込むカットブロックも器用にこなす。インサイドの3ポジションもすべてこなせるヴァーサタイルな選手で、ゾーンブロッキング向き。

非常にハードワーカーで、毎年着実に成長してきた。現在まだ21歳7ヶ月と若いが、大学2年目から3年間で36試合連続先発出場(うち最初の10試合は右タックル、その後は左タックル)。OTとしてうまくいかなくても修業を積めばガードやセンターでやっていける、との見方も。

Weaknesses : トップクラスのアスレチック能力と腕の長さには欠ける。まだ線が細いところがあり、NFLでやるには全般的なパワーアップが必要。インサイドに移るならもっと経験が要る。クイックなDL相手だと、突き放すよりもジャージをつかんでしまうことがある。大学1年目まではDTをしていて(先発経験も)、オフェンシブラインとしては経験が浅い。

2009年4月26日

1巡26位にトレードアップしてOLBクレイ・マシューズ!

パッカーズは2巡9位からトレードアップして1巡26位でOLBクレイ・マシューズを指名。3巡指名権2つをペイトリオッツに譲渡し、5巡指名権(全体162位)を受け取った。

1巡26位 | Clay Matthews | Outside Linebacker  | Southern California | Senior |
6-3 (191cm) | 240lbs (109kg) | 40yds/4.67秒 | 1986年5月14日生 |

Strengths : 長身でしっかりした体型に恵まれ、全般的なアスレチック能力に優れている。力強いタックラーで、しっかりとボールキャリアーを仕留める。バランスがよく柔軟に方向転換でき、パスカバレッジにもスムーズに下がれる(今年のベスト・カバレッジLBとの評価も)。パスラッシュではクイックかつ鋭い動き出しがよく、ツイストやスタントなどがうまい。オープンフィールドでの判断がよく、ボールのありかを素早く見つけ、プレーアクションにもひっかかりにくい。

父クレイ叔父ブルースもNFLの名選手というフットボール一家に育った(祖父も)。父の母校USCにウォークオン(奨学金なし)入学し、控えからスター選手へと上り詰めた。ウェイトトレーニングで現在の素晴らしい体を作り上げたように練習熱心で、メンタルがしっかりしている。競争心の強さはスペシャルチーマーの頃から明らかで、2007年には親指を骨折しても出場を続けた。

Weaknesses : 名門一家出身にもかかわらず遅咲きの選手でスターター経験が1年弱しかなく、未熟な点が少なくない。強豪USCで有力選手に囲まれているため活躍できた可能性もある。プレーぶりにやや波がある。パスラッシュのバリエーションが少なく、最初に捕まると、それ以上がない。ブロッカーを力強く受け止めるより、回り込もうとすることがある。バックサイドのコンテインを怠ることがある。大学ではケガが多かった。

1巡9位指名はNT B.J.ラジ!

パッカーズは1巡指名でボストン・カレッジのNT B.J.ラジを指名。トレードはなく、順当な指名と言えそうだ。

1巡9位 | B.J. Raji | Nose Tackle  | Boston College | Senior |
6-2 (188cm) | 337lbs (153kg) | 40yds/5.13秒 | 1986年7月11日生 |

Strengths : 素晴らしい身体能力の持ち主で、巨体の割に動きが軽い。低い重心から鋭い瞬発力を見せる。ラン守備では強力な馬力を発揮してポイントオブアタックで持ちこたえ、パイルを作り出す。鋭い動きでプレッシャーをかけられる。基本的にはブルラッシャーだが、スピン・ムーヴやリップ・ムーヴといったバリエーションもある。ショートエリアのスピードに加えて横方向の動きもいい。QBの動きを読んでパスに手を出すことができる。

37試合の先発経験がある。出場できなかった2007年のあと、2008年は立派な活躍でドラフト有力候補に上り詰めた。ドラフト候補があつまるシニア・ボウルの練習ウィークでも圧倒的な力を見せた。ワンダーリックテストも21点で、ディフェンシブライマンとしてはいい。

Weaknesses : このポジションにしてはやや背が低い。手の使い方が拙く、ブロックを振り切るのに手間取ることがときどきある。ボストン・カレッジの属するACCはあまり強力なオフェンシブラインマンがいない、と指摘する声もある。昨年春に肩の手術を受けた。人格面を懸念する見方も一部にある。学業成績の問題で2007年シーズンを棒に振った。2006年には相手選手をパンチして、翌週の前半を出場停止にされたことがある。以前は体重のコントロールに問題があった。(大学2年目は350ポンドあったらしい)

2009年4月25日

2009 NFL Draft Guide

2009年4月24日

ドラフトの焦点 ディフェンス編

ニーズ分析のディフェンス編。未経験の選手たちが3-4のピースとしてどのようにあてはまるのか、不透明な部分が多い。フロント7に補強が必要なのは当然として、OLBとNTとDEのうちどれが最大のニーズなのか、プロの人事担当者たちに聞いても意見はかなり分かれている。また3-4適性以外にも、年齢的衰え、契約問題と課題が山積している。

OLB

左サイドの先発はアーロン・キャンプマンで決まっていて、問題は右サイド。大学でDE経験のあるブレイディ・ポピンガ、パスカバレッジで頼りになるブランドン・チラーが現状では有力候補で、昨年の4巡指名ジェレミー・トンプソンはむしろこのOLBで活きてくるという見方もある。しかし3-4ディフェンスで最もプレッシャーを生み出す役の右OLBだけに、もっと切れ味鋭いパスラッシャーがほしい。今年のドラフトでは3-4のOLBに転向できそうな軽量パスラッシャーが大豊作と言われていて、本当ならばパッカーズにとってはありがたい。

NT

先発はライアン・ピケットだと首脳陣は明言しているが、昨季の働きぶりからして(29歳だが)すでに衰え始めたのでは、と不安視する向きもある。当面ピケットで大丈夫だとしても、彼が中核を担って一流の3-4ディフェンスができるのかどうか。その控えとなるとさらに心細く、公式戦で全く出場経験のない選手ばかり。というわけで、ボストン・カレッジのB.J.ラジの1巡指名を予想する声が少なくない。まさか今の陣容のままキャンプを迎えることはないだろう。

DE

右DEはカレン・ジェンキンズの先発が決まっているが、胸筋断裂の大ケガからのリハビリ途上という不安がある。控えはマイケル・モンゴメリー。左サイドの先発はいま選ぶとしたらジョニー・ジョリー。控えのジャスティン・ハレルは今春も腰のリハビリの日々を送っていて、まともな戦力になるめどが立っていない。

4-3のDEよりも馬力が必要なかわり、パスラッシュであまり活躍できない地味なポジションのため、「1巡9位で指名するのはもったいない」という感覚が普通のようだ。パワー・エンドが手薄な今年のドラフトの中で、ルイジアナ州立大のDEタイソン・ジャクソンは「3-4のDEをやるために生まれてきたような選手」と言われている。たとえドラフトで即戦力が獲れなくても、ケヴィン・カーター(TB)やヴォニー・ホリデイ(MIA)といったベテランがFA市場に残っていて、その気になれば補強は可能だろう。

CB

チャールズ・ウッドソン32歳、アル・ハリス34歳。彼らのプレー内容にさほど衰えは見られないとはいえ、誰が見ても世代交代のときは近づいていて、CBの上位指名を予想する声が少なくないのもそのためだ。一番ヤバいのは彼らが同時に衰えた場合だが、昨年のウッドソンを見るとその心配はなさそうで、ハリスが衰えたらトラモン・ウィリアムズと入れ替えればなんとかなりそう。

また、3-4への転換でゾーン・カバレッジが増えるのも心配な要素。ウッドソンはむしろ向いていそうだが、ハリスにとっては痛手となるかもしれない。昨年の2巡指名パット・リーは、マンカバレッジ得意ということで獲ったことを考えると、あまりアテにできない。上位指名権を使うのはフロント7との兼ね合いで難しいかもしれないが、プレミア・ポジションだけに早めの補強をしたいところ。

S

昨年までとは多少役割が変わってくるので不安はあるとはいえ、FSニック・コリンズとSSアタリ・ビグビーでスターターは一応固まっている。FSアンソニー・スミス(PIT)をFAで獲ったのは、豊富な3-4経験もさることながら、FSアーロン・ラウスのプロ2年目が大きく期待を裏切ったせいでもあるだろう。SSビグビーの控えはチャーリー・ペプラー。

年齢が心配なCBとは違って、こちらは契約問題が心配。先発コンビが来年FAとなることを考えると、どちらか一方は契約延長しない可能性が大きいように思えてくる。3巡か4巡あたりでセーフティを指名し、使えそうなら来年はスターター交代、というのが一番安上がりなシナリオだろう。

ILB

ニック・バーネットが右サイド(ウィークサイド)、A.J.ホークが左サイド(ストロングサイド)と先発コンビは決まっている。バーネットは前十字靭帯(ACL)断裂のリハビリ途上なのが不安材料だが、控えには伸び盛りのデズモンド・ビショップや器用なブランドン・チラーがいて、補強の優先度としては高くない。

2009年4月23日

ドラフトの焦点 オフェンス編

時間がなくなってしまったので、オフェンスとディフェンスに分けてニーズ順に各ポジションをまとめてみる。ニーズといっても、パッカーズのトンプソンGMは"Best Player Available"派の筆頭で、昨年も2巡でいきなりWRジョーディ・ネルソンを指名してファンの度肝を抜いたばかり。

OT

LTクリフトン、RTタウシャーの同期コンビがプロ10年目を迎え、オフェンスで最も1巡指名の可能性が高いポジション。RTタウシャーはFAとなっているが、ヒザ(ACL断裂)のリハビリ中のためチームは再契約に慎重なかまえ。首脳陣は昨年の5巡指名ブレノ・ジャコミニを右タックルのスターター候補と評価しているが、昨夏のキャンプを見た記者たちは懐疑的。同じく2年目のRGジョシュ・シットンはできれば先発右ガードに固定したい。そこで、上位指名でタックルを指名して即先発RTとし、LTクリフトンが衰えたらその後継者候補とするのが、このユニットにとってのベストシナリオだろう。問題はディフェンスのニーズとの兼ね合いだが、遅くとも3巡までに指名されると見られている。

TE

昨季中盤にトニー・ゴンザレス(KC)のトレードを画策したように、スキルポジションの中では最も補強がありそうなポジション。ポテンシャルの高い2年目のジャーマイケル・フィンリーは、先発のドナルド・リーをプッシュしてくれるかもしれないが、逆に未完の大器で終わりそうな危なっかしいタイプでもある。

RB

こちらも控えRB陣の底上げをはかりたいところだが、上位指名の余裕があるとは思えない。獲るなら4巡以降だろう。RBグラントの代役が務まるような万能バックでもいいし、パス攻撃で貢献できる3rdダウンバックでもいい。

WR

34歳のドナルド・ドライバーは年齢的な衰えが心配だが、ジョーディ・ネルソンやジェームズ・ジョーンズが順調に伸びてくれば後任は大丈夫そう。トンプソンGMが就任以来4年間、毎年2人ずつ指名してきたこともあり、デプスは十分ある。リターナー候補も今年はあまり必要ではない。今年こそ上位指名はないはずだが、昨年もそう言われていた。

OG

ようやくダリン・カレッジが先発左ガードとして一人前になり、右ガードもジョシュ・シットンで大丈夫そう。控えには、昨年伸び悩んだアレン・バーバーと、FA補強したC/Gデューク・プレストンがいて、下記の先発センター争いで敗れた方が控えガードを兼ねられる。OTと比べると補強の必要性はかなり低い。

C

スコット・ウェルズとジェイソン・スピッツがスターターの座を争い、新加入のC/Gデューク・プレストンもいるので、補強は不要だろう。

QB

控えQBたちの成熟レベルに問題が大ありで、もし昨年QBロジャースが倒れていたら、あとは全敗間違いなしだった。ふつうならベテランの控えQBを補強するところかもしれないが、若手重視のパッカーズとしては、2年目コンビのブライアン・ブローム、マット・フリンの成長を待つシーズンとなりそう。よほど魅力的な素材がいれば下位指名があるかもしれないが、ドラフト外で1人獲って4人体制でキャンプを迎えるものと予想する。

FB

RFAだったジョン・クーンが再契約し、コーリー・ホールとのコンビで今年は無風か。

2009年4月22日

Mock Draft集 ver.4

今年のモックドラフト集もいよいよ最終回。おなじみの選手たちが並んでいるなか、ルイジアナ州立大のDEタイソン・ジャクソン指名予想が増えている。Pro Football Weekly誌はなんとWR指名を予想。

2009 NFL Mock Draft Links ver.4
メディア / 担当者 rd Player Pos. College
NFL.com / Charles Davis 1巡 Malcolm Jenkins CB Ohio State
NFL.com / Pat Kirwan 1巡 Tyson Jackson DE Louisiana State
NFL.com / Jamie Dukes 1巡 Everette Brown DE/OLB Florida State
NFL.com / Steve Wyche 1巡 B.J. Raji DT Boston College
ESPN / Todd McShay 1巡 B.J. Raji DT Boston College
ESPN / Mel Kiper 1巡 B.J. Raji DT Boston College
 ESPN / Mel Kiper 2巡 William Beatty OT Connecticut
  ESPN / Mel Kiper 3巡a Cody Brown DE/OLB Connecticut
  ESPN / Mel Kiper 3巡b Tony Fiammetta FB Syracuse
SportingNews / The War Room 1巡 B.J. Raji DT Boston College
 SportingNews / The War Room 2巡 Aaron Maybin DE/OLB Penn State
  SportingNews / The War Room 3巡a Michael Johnson DE Georgia Tech
  SportingNews / The War Room 3巡b Phil Loadholt OT Oklahoma
CBS Sportsline / Rob Rang 1巡 Michael Oher OT Mississippi
 CBS Sportsline / Rob Rang 2巡 Connor Barwin DE/OLB Cincinnati
CBS Sportsline / Chad Reuter 1巡 Tyson Jackson DE Louisiana State
 CBS Sportsline / Chad Reuter 2巡 Ron Brace DT Boston College
  CBS Sportsline / Chad Reuter 3巡a Gerald Cadogan OT Penn State
  CBS Sportsline / Chad Reuter 3巡b Rashad Jennings RB Liberty
CBS Sportsline / Michael Lombardi 1巡 Michael Oher OT Mississippi
CBS Sportsline / Pete Prisco 1巡 Chris Wells RB Ohio State
CBS Sportsline / Clark Judge 1巡 Brian Orakpo DE/OLB Texas
Sports Illustrated / Don Banks 1巡 B.J. Raji DT Boston College
FOX Sports / Chris Steuber (Scout.com) 1巡 Brian Orakpo DE/OLB Texas
Pro Football Weekly / Nolan Nawrocki 1巡 Michael Crabtree WR Texas Tech
USA TODAY 1巡 8人が予想    
KFFL 1巡 Brian Orakpo DE/OLB Texas
NFL Draft Countdown 1巡 Tyson Jackson DE Louisiana State
 NFL Draft Countdown 2巡 William Beatty OT Connecticut
  NFL Draft Countdown 3巡a Sherrod Martin FS Troy
  NFL Draft Countdown 3巡b David Veikune DE/OLB Hawaii

2009年4月20日

NFL Draft Notebook

2009年4月19日

RFA全員の残留が決定

制限つきフリーエージェント(RFA)選手が他球団と交渉する最終期限を迎えた。SSアタリ・ビグビー、FBジョン・クーン、WRルヴェル・マーティンの3人もパッカーズからのオファーにサインし、パッカーズは全RFA選手の残留が決まった。SSビグビーは唯一のスターターだったが、いわゆる「2巡オファー」だったため予想どおり他球団は手を出さなかった。FBクーンは2球団を訪問したが正式なオファーはなし。WRマーティンにはどこからも声がかからなかったようだ。

パッカーズからRFAになるはずだった7選手(リスト)のうち、WRショーン・ボディフォードはパッカーズからオファーがなく、無制限フリーエージェントに。TEトリー・ハンフリーもオファーはなかったが、RFAの最低額よりも安価で再契約。DEジェイソン・ハンターは3月16日にサインを済ませている。オファーがあった5人のうちCBジャレット・ブッシュはタイタンズからのオファーシートにサインしたが、パッカーズがその契約内容にマッチすることで引き留めている。(記事へ

$4.5ミリオンの3年契約を手に入れたCBブッシュ以外は1年契約となる。SSビグビーだけが2巡オファーだったので$1.545ミリオン、あとの選手はRFA最低額の$1.01ミリオン。このまま契約延長がない限り、1年契約の選手たちは来年春に無制限フリーエージェントとなる。

2009年4月18日

The Green Room

例によって元パッカーズの選手サラリー担当副社長のアンドリュー・ブラントのコラムから。

これまでNFLはふつう6人のトップ候補をドラフト会場に招待してきたが、今年は9人か10人にまで増やすことになったらしい。ドラフト1巡上位から待ち続けるのは、選手たちにとってつらいものだ。1巡下位か2巡で指名されることになれば ? 数千人の大学選手からすれば夢のような出来事なのに ? まるでドラフトデーが失望の日のような気がしてしまうだろう。

2005年のドラフトデー、私はアーロン・ロジャースのそうしたつらい待ち時間に終止符を打つ機会に恵まれた。49ersからトップ指名を受ける可能性もかなりあったのだが、彼らはアレックス・スミスを選んだ。各球団が次々と彼をパスしていくのをアーロンは見続けていた。バッカニアーズ(5位)もその1つ。ジョン・グルーデンHCはアーロンに面と向かって、もし君が残っていたらタンパが指名する、と言っていたのに。グリーン・ルームには次第に人がいなくなり、やがてアーロンと代理人のマイク・サリヴァン、ESPNの撮影クルーと清掃係だけになった。

5時間後、我々の24位指名の番が来て、テッド・トンプソンGMが私に、「マイク・サリヴァンに電話し、おそらく我々が指名する、と伝えるように」と言ってきた。私が電話をすると、サリヴァンでなく別の声がした。 「ハロー」 「マイク?」 「いえ、こちらはアーロン。どなた?」 「こちらはパッカーズのアンドリュー・ブラントだ。アーロン、マイクと話せるかな?」 アーロンに直接伝えられないのは気の毒に思えたが、我々は待たなければならなかった。アーロンは電話をサリヴァンに手渡した。

選手や代理人にとって緊張の瞬間であるのは私にもわかっていた(管理人注: ブラントは元代理人)。彼らは6時間近くも待っていたのだ。たくさんのチームが彼らを見送り、巨額のボーナスマネーが失われていくのを見ながら、本当に指名は来るのだろうかと。私が電話を手にESPNの映像を見ると、マイクが平静を装っているのがわかった。声をひそめ、歯を食いしばるようにしてこう言った。 「アンドリュー、君たちが彼を指名するのか?」 私はテッドが言ったとおりに伝えた。指名するつもりだが、もう数分間待ってもらわなければならない、と。(いつものとおり、どんなトレードの申し出が来るか我々は待つ必要があったからだ)

この5分間は私には5時間にも思え、アーロンとマイクにとっては5日間にも感じたことだろう。やがてテッドがゴーサインを出し、マイクにアーロンの指名を伝えるよう言った。ただし、あくまで24位としての契約交渉であり、事前の上位指名予想を基に法外な要求をしないよう確認してからのことだ。翌日にアーロンはグリーンベイにやってきて私は彼と笑い合い、我々はよき友人関係をスタートさせた。(彼がカリフォルニア大で私がスタンフォード大出身であるにもかかわらずだ)

2年後、今度はQBブレイディ・クインが似たような経験をした。トップ10指名予想からさらに10位ほど落ち(22位でブラウンズ指名)、つまりグリーン・ルームで3時間待たされることになった。しかし今回はありがたいことに、アーロンの件で教訓を学んだロジャー・グッデル・コミッショナーがQBクインのグループをプライベートルームに移し、カメラの前でさらし者になるのを避けることができた。

今年は招待選手の人数が増えるだけに、似たような状況が起こる可能性も高くなる。1人また1人と部屋を出て行くのを見ながら、自分が最後でありませんようにと願うことになる。しかし考えてみれば、待つのも悪いことばかりではない。昨年アーロン・ロジャースは総額$66ミリオンの契約を手に入れた。1位指名のQBアレックス・スミスは入団時に$49ミリオンの契約にサインしているが、つい最近、大きなペイカットを受け入れて49ersに残留したばかり。「待てば海路の日和あり」というものだ。(Good things sometimes do come to those who wait. )

2009年4月17日

Notebook: NTブライアン・ソイと契約

2009年4月16日

2009年NFLスケジュール発表

2009年のNFLレギュラーシーズンスケジュールが正式発表された(全球団スケジュールはこちらから)。パッカーズ分は下表のとおり。

Packers 2009 Regular Season Schedule
Date   Opponent   Time 米TV 備考
9/13   Chicago Bears 8:20 p.m. NBC Sunday Night
9/20   Cincinnati Bengals 1:00 p.m. CBS  
9/27 @ St. Louis Rams 1:00 p.m. FOX  
10/5 @ Minnesota Vikings 8:30 p.m. ESPN Monday Night
- - Open Date - -    
10/18   Detroit Lions 1:00 p.m. FOX  
10/25 @ Cleveland Browns 1:00 p.m. FOX  
11/1   Minnesota Vikings 1:00 p.m. FOX  
11/8 @ Tampa Bay Buccaneers 1:00 p.m. FOX  
11/15   Dallas Cowboys 4:15 p.m. FOX  
11/22   San Francisco 49ers 1:00 p.m. FOX  
11/26 @ Detroit Lions 12:30 p.m. FOX Thanksgiving
12/7   Baltimore Ravens 8:30 p.m. ESPN Monday Night
12/13 @ Chicago Bears 1:00 p.m. FOX *
12/20 @ Pittsburgh Steelers 1:00 p.m. FOX *
12/27   Seattle Seahawks 1:00 p.m. FOX *
1/3 @ Arizona Cardinals 4:15 p.m. FOX *

2009年4月15日

ロングスナッパーをトレード

パッカーズはロングスナッパーのJ.J.ジャンセンをパンサーズにトレードした。受け取るのは条件付きのドラフト7巡指名権で、おそらく「来季何試合に出場したら2010年の7巡」といった条件と思われる。J.J.ジャンセンは昨年のドラフト外でノートルダム大から入団し、いったんは正ロングスナッパーの座を固めたものの、プレシーズン最終戦でヒザを負傷してしまいインジャリーリザーブに。代わりに入団した元ジャガーズのLSブレット・グードはシーズンを通してほぼノーミスだったため、ジャンセンの居場所がなくなってしまったと思われる。

キャンプでのポジション争いを待たずに放出したのは、NFLヨーロッパの終了によってオフシーズンのロースター枠が事実上10人ほど少なくなったことも影響していそうだ。以前はNFLヨーロッパ派遣選手の人数分はロースター枠(80人)の例外扱いにできたため、10人派遣すればロースター枠は90人だった。それがなくなったため、キッカー、パンター、ロングスナッパーといったスペシャリストを複数抱えてキャンプを行うことが人数的に難しくなり、トレーニングキャンプを待たずに各ポジションを1人に絞るケースが増えている。

2009年4月13日

Mock Draft集 ver.3

今年3回目のモックドラフト集。ドラフト本番まであと2週間を切り、3巡まで予想するサイトも増えてきた。

2009 NFL Mock Draft Links ver.3
メディア / 担当者 rd Player Pos. College
NFL.com / Charles Davis 1巡 Malcolm Jenkins CB Ohio State
NFL.com / Pat Kirwan 1巡 Malcolm Jenkins CB Ohio State
NFL.com / Steve Wyche 1巡 Malcolm Jenkins CB Ohio State
ESPN / Todd McShay (Scouts Inc.) 1巡 B.J. Raji DT Boston College
ESPN / Mel Kiper 1巡 B.J. Raji DT Boston College
 ESPN / Mel Kiper 2巡 William Beatty OT Connecticut
  ESPN / Mel Kiper 3巡a Cody Brown DE/OLB Connecticut
  ESPN / Mel Kiper 3巡b Tony Fiammetta FB Syracuse
SportingNews / The War Room 1巡 Chris Wells RB Ohio State
 SportingNews / The War Room 2巡 Connor Barwin DE/OLB Cincinnati
  SportingNews / The War Room 3巡a Ron Brace DT Boston College
  SportingNews / The War Room 3巡b Ryan Mouton CB Hawaii
CBS Sportsline / Rob Rang 1巡 Chris Wells RB Ohio State
CBS Sportsline / Chad Reuter 1巡 Brian Orakpo DE/OLB Texas
 CBS Sportsline / Chad Reuter 2巡 Ron Brace DT Boston College
  CBS Sportsline / Chad Reuter 3巡a James Casey TE Rice
  CBS Sportsline / Chad Reuter 3巡b Gerald Cadogan OT Penn State
CBS Sportsline / Pete Prisco 1巡 Aaron Maybin DE/OLB Penn State
CBS Sportsline / Clark Judge 1巡 Everette Brown DE/OLB Florida State
Sports Illustrated / Don Banks 1巡 Aaron Maybin DE/OLB Penn State
FOX Sports / Chris Steuber (Scout.com) 1巡 Everette Brown DE/OLB Florida State
MSNBC / Evan Silva 1巡 Brian Orakpo DE/OLB Texas
Pro Football Weekly / Nolan Nawrocki 1巡 Tyson Jackson DE Louisiana State
 Pro Football Weekly / Nolan Nawrocki 2巡 Cornelius Ingram TE Florida
USA TODAY 1巡 8人が予想    
ProFootballTalk.com 1巡 Brian Orakpo DE/OLB Texas
KFFL 1巡 Andre Smith (トレード) OT Alabama
Great Blue North 1巡 Aaron Maybin DE/OLB Penn State
 Great Blue North 2巡 Jamon Meredith OT South Carolina
  Great Blue North 3巡a Ron Brace DT Boston College
  Great Blue North 3巡b Mike Mickens CB Cincinnati

2009年4月12日

Notebook: ドラフト前訪問

2009年4月11日

ランボーフィールドがサッカーワールドカップ会場に?

合衆国は2018年および2022年のサッカーワールドカップ招致に名乗りを上げているが、その会場候補地70スタジアムの中にランボーフィールドも含まれていることが明らかになった。ふつうワールドカップは6月から7月のため、パッカーズのスケジュールとぶつかることはない。1994年の大会では、シルヴァードーム(ワールドカップ初のインドア戦だった)や旧ソルジャーフィールドも会場となった。合衆国サッカー連盟によると、来年の会合で候補が25から35のスタジアムに絞られ、最終的には8から12のスタジアムで行われる予定。

マーク・マーフィ社長。「検討対象となっていることは名誉なことだ。我々はランボーフィールドが国内最高のスタジアムであると誇りを持っているし、これまで知らなかったスポーツファンにお見せすることができるのは非常にプラスになると期待している。(アメリカン)フットボールが最優先であることは言うまでもないが、それ以外のイベントも行うことは地元社会のためにもなると我々は興味を持っている」

ただし問題はフィールドの大きさで、アメフトはサッカーよりかなり細いため、縦(長辺)方向は足りているものの、横(短辺)方向が足りない。FIFAの規定では国際公式戦を行うためには横(短辺)が75yds(約68m)ほど必要で、アメフトよりも20mも広くなければならないらしい。ランボーフィールドのサッカー適性を調べた調査によると、精一杯頑張っても、とれる横幅は66ydsだったとのこと。エキシビションマッチを行う方が現実的だろう、と Press-Gazette紙 は悲観的な見方を示している。

2009年4月 8日

TEハンフリーと再契約 DE/OLBペトウェイを解雇

TEトリー・ハンフリーがパッカーズと再契約した。おそらくベテラン最低額の$535,000ドルあたりと思われる。今春は制限つきFA(RFA)となるところをパッカーズからオファーされず、自動的に無制限FAとなっていた。おそらくパッカーズとしては、RFAオファーの最低額である$1.01ミリオンを払う気はないが、最低額クラスならかまわないと判断したのだろう。昨季終盤には2番手TEの座を新人ジャーマイケル・フィンリーに事実上奪われており、今夏は3番手を争うことになりそうだ。

入れ替わりに解雇されたのは軽量パスラッシャーのDE/OLBケニー・ペトウェイ。昨年9月のDEジェンキンズ戦線離脱後にパッカーズと契約し、主にスペシャルチームで8試合に出場したが、第13週パンサーズ戦でヒザの前十字靭帯(ACL)を断裂してしまいシーズンエンド。今年は3-4ディフェンスのアウトサイドLBに挑戦するはずだったが、シーズン終盤の大ケガのためキャンプには間に合わないと見放されたのか、新ディフェンスに合わないと判断されたのか。 

2009年4月 7日

今年のパンター争い

昨夏はジョン・ライアンからデリック・フロストへのパンター交代が失敗に終わり、そのフロストが12月初めに解雇されると、最後の4試合はジェレミー・カピノスがパンターを務めた。今オフはそこにデュラント・ブルックスが加わり、24歳と23歳の若手同士の正パンター争いとなった。

ペン州立大から2007年のドラフト外でジェッツ入りしたPジェレミー・カピノスは、プラクティス・スクワッドから昇格して最終戦だけ出場。しかし期待の2年目は、Pベン・グレアムと先発争いもさせてもらえず、6月に解雇されてしまった。「僕にとってはつらい出来事だった。トレーニングキャンプで争うチャンスをもらえたらよかったとは思う。でも大きな教訓を得られたよ。(ミニキャンプやOTAであろうと)いつでもベストの状態でいなきゃいけない。なにひとつ保証されてはいないのだと」

「でも、今年の争いのためのよい準備になったのは間違いない。僕は(ポジション争いをさせてもらえる)この位置に来るためにずっと競争してきた。常に厳しい戦いだった。でも楽しいのはここからだ。失業して家のカウチに座っているとき、争うチャンスだけでいいからもらえないものかといつも思っていた。だからここに来られて楽しいし、準備はしっかりできている。去年僕を獲ってくれたパッカーズはものすごく勇敢だったと思う。まだプレーオフの可能性もあったあの時点で、未知数の選手を選んだんだから。入団後は、いいプレーもあったけれど、改善しなきゃならない点も残っている。僕は毎日毎日安定した、優秀なパンターでありたい」

いっぽうPデュラント・ブルックスは、ジョージア工科大から昨年のドラフト6巡指名でレッドスキンズに入団した。キャンプではデリック・フロストを退けたものの(その後フロストはパッカーズへ)、6試合の平均がわずか39.6yds、ネットは32.1ydsの不振。そのうえRBレジー・ブッシュ(NO)とWRデショーン・ジャクソン(PHI)には、低い失敗パントをリターンTDされ、10月半ばに解雇されてしまった。

「昨季の僕は安定性がまるで足りなかった。しかもヒップを痛めたことで状況はどんどん悪くなった。治療を受けてなんとか回復をはかろうとしたけれど、パントを蹴るたびに悪化し、パントもよけい不安定になり、あのような結果になった。でもワシントンでの経験はきっと役に立つはずだよ。ポジション争いがどのようなものになるか、今ではよく理解してる。ワシントンに来るまで、僕には一度も経験がなかったことなんだ。今ではわかっている。僕らの1人だけが仕事を手に入れるんだ」

ヒップのケガはもともと大学最終年に負ったもので、オーバーワークのために悪化したものだとブルックスは言う。「いま思うと、とにかく休養が必要だったんだ。大学で最終戦を終えたあと、僕はシニア・ボウルに出て、そのあとコンバイン、プロ・デイと休みなし。それからドラフトが終わればすぐミニキャンプ。脚を休めるヒマもなかった。解雇されたあとゆっくり時間をかけて治したから、今はもう万全だよ。昨夏の経験を活かすことができる。オーバーワークを避け、より賢くやっていける」

2009年4月 6日

LBニック・バーネットがTwitterで率直発言

LBニック・バーネットがいま流行りの Twitter で、「もう少しディフェンシブラインが必要と思うのはオレだけ?」とコメントをしてちょっとした話題にとなっている。記者に理由を聞かれると、「抜けた選手もいるし、新しいスキームだしね。いまジェンキンズがアウトサイドにいて、ピケットがインサイド。ジョリーか誰かがあと1人を埋めることになる。長いことウチはいいディフェンスを保ってきて、なかでもディフェンシブラインは質・量ともに優秀だった。若手も伸びてきてはいるけれど、しっかりしたデプスを確保することはいつでも重要だから」

大物獲得に動かないテッド・トンプソンGMについて。「彼は自前の選手との再契約をしっかりやっていると思うし、ドラフトでもきっとうまくやるだろう。決してオーバーペイしない、というのがテッドのスタイルだ。高く評価する選手との選手との再契約はちゃんとやっているし、次はドラフトがどうなるかだ」

そんな率直な発言をして大丈夫? 「いや。だって僕はテッドにでも、コーチ・マッカーシーにでも、ライアン・ピケットにでも、同じように言うからね。ふつうのアスリートとは違って、自分の考えをはっきりと言う。もっと戦力が必要なことは誰だって知ってるだろう。FAで失ってもいるんだし。今いる選手たちを悪く言っているわけじゃない。もっといいチームになれると言っているだけだよ」

ヒザの前十字靭帯(ACL)断裂からのリハビリ経過について。「スケジュールよりも少し先を行っていると思う。ランニングを始めたところだ。次のステップは本当のフィールドに立ってランニングやスプリントをすること。僕らは時間をかけて進めている。今すぐにでもバリバリ動こうと思えばできるかもしれないけど、長期的に見て賢いやり方じゃない」

Twitterといえば、先月半ばにNBAミルウォーキー・バックスのチャーリー・ヴィラヌエヴァ選手が試合中ハーフタイムに書き込みをしたことがあとで発覚して話題となった。「いまロッカールームから内緒で twitt に書いてる。きょうはセルティックス戦で、ハーフタイムで同点。コーチはもっとタフにプレーしろと言ってる。オレも頑張らないと」。 その言葉どおり彼はチーム最多の19得点を挙げて強敵セルティックスを破ったが、ヘッドコーチからは「二度と試合中にやらないように」と厳重注意を受けている。

ほかにもNBAレイカーズのシャキール・オニール、自転車のランス・アームストロングなど有名アスリートたちもTwitterを使って生の声をファンに伝えている。LBバーネットは、「このTwitterってやつは面白いよね。大好きだよ。インタラクティブだし、人々が僕に好きな質問ができる。こんなの前にはなかったし、ほんとクールだ」と語っている。ヴィラヌエヴァ事件については、「ああ彼に起きたことは聞いてるよ。その話題でチャットできるかも」

2009年4月 3日

Mock Draft集 ver.2

今年2回目のモックドラフト集。前回から更新されていないサイトは割愛した。相変わらずディフェンスではDE/OLB予想が多く、オフェンスではOTが多い。

2009 NFL Mock Draft Links ver.2
メディア / 担当者 rd Player Pos. College
NFL.com / Pat Kirwan 1巡 Malcolm Jenkins CB Ohio State
NFL.com / Steve Wyche 1巡 Andre Smith OT Alabama
ESPN / Todd McShay (Scouts Inc.) 1巡 Aaron Maybin DE/OLB Penn State
SportingNews / The War Room 1巡 Chris Wells RB Ohio State
 SportingNews / The War Room 2巡 Cody Brown DE/OLB Connecticut
  SportingNews / The War Room 3巡a Ron Brace DT Boston College
  SportingNews / The War Room 3巡b David Veikune DE/OLB Hawaii
CBS Sportsline / Michael Lombardi 1巡 Tyson Jackson DE Louisiana State
CBS Sportsline / Rob Rang 1巡 Malcolm Jenkins CB Ohio State
CBS Sportsline / Chad Reuter 1巡 Jason Smith OT Baylor
 CBS Sportsline / Chad Reuter 2巡 Connor Barwin DE/OLB Cincinnati
FOX Sports / Chris Steuber (Scout.com) 1巡 Everette Brown DE/OLB Florida State
MSNBC / Evan Silva 1巡 Brian Orakpo DE/OLB Texas
Pro Football Weekly / Nolan Nawrocki 1巡 Michael Oher OT Mississippi
Yahoo! Sports / National Football Post 1巡 Aaron Maybin DE/OLB Penn State
 Yahoo! Sports / National Football Post 2巡 Ron Brace DT Boston College
  Yahoo! Sports / National Football Post 3巡a Clint Sintim OLB Virginia
  Yahoo! Sports / National Football Post 3巡b Gerald Cadogan OT Penn State
USA TODAY 1巡 8人が予想    
KFFL 1巡 B.J. Raji DT Boston College

2009年4月 2日

Notebook: FBクーンは再契約の見通し

2009年4月 1日

プレシーズンゲームの対戦相手決まる

パッカーズの2009年プレシーズンゲームの対戦相手が発表された。詳しい日時は後日。

Packers 2009 Preseason Game Schedule
Date   Opponent   Time 米TV
8/13 - 17   Cleveland Browns 未定 state
8/20 - 24   Buffalo Bills 未定 state
8/27 - 31 @ Arizona Cardinals 未定 state
9/3 - 4 @ Tennessee Titans 未定 state

 

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