パッカーズの新コーチ陣が全て決まった。すでに噂になっていたとおり、CBコーチにはジョー・ウィットJrがクォリティ・コントロールから昇格、その後任にはさらに若いスコット・マカーリーが昇格した。今年入れ替わったポジションについては下表を参考のこと。
新CBコーチのジョー・ウィットJr. Joe Whitt Jr. はオーバーン大出身の30歳。ウォークオン(奨学金なし)入学からWRのローテーションに加わるほど頑張ったが、肩やヒザの度重なる大ケガでプレー続行を断念。父が同大のLBコーチをしていたこともあり、大学最後の2年間は学生アシスタントコーチとしてチームをサポートした。(父のジョーSr.は同大で25年間アシスタントコーチを務めた後、現在も新HCに請われてリクルーティングの仕事を手伝っている)
2002年に大学を卒業するとミリタリー・カレッジのシタデルでWRコーチとしてコーチ修業を始め、ルイヴィル大ではCBコーチ兼リクルーティング・コーディネーターを4年間務めた。2007年にはボビー・ペトリーノHCとともにファルコンズに移り、アシスタントDBコーチに。ペトリーノ政権が1年で崩壊すると昨年3月にパッカーズのクォリティ・コントロールとなり、わずか1年でCBコーチに昇格することになった。
新クォリティ・コントロールのスコット・マカーリー Scott McCurley は現在28歳。ウォークオンで入ったピッツバーグ大ではLBをプレーし、WRラリー・フィッツジェラルドともチームメイト。卒業直後から母校でコーチのキャリアを始め、(デラウェア大に転校する前の)QBジョー・フラッコを指導したこともある。パッカーズではインターンを経て2年前に Coaching Administrator として正式採用。ゲームプラン作成やスタッツ分析や選手評価などでコーチ陣をアシスト、練習ではウィンストン・モスLBコーチをアシスト、試合ではサンダースDCをアシストする役目だった。
上記マカーリーの後任のコーチング・アドミニストレーターとして元RB/KRチャド・モートンの入団も発表された。USC出身の31歳。2000年のドラフト5巡指名でセインツに入団し、翌年からはジェッツ、レッドスキンズ、ジャイアンツでそれぞれ2年間ずつプレーした。RBよりも小兵のリターナーとしての活躍で知られ、パント/キックオフあわせて4回のリターンTDを記録、プロボウルの補欠に選ばれたこともある。
なお先月パッカーズから解任されたロバート・ナンは、かつての上司ジム・ベイツの誘いでバッカニアーズのDLコーチに。トレーニングコーチのロック・ガリクソンはラムズ入団が決まった。
2009 Packers Coaching Staff Changes | |||
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Position | 2008 | 2009 | 備考 |
Defensive Coordinator | Bob Sanders | Dom Capers | いわずとしれた名DC |
Defensive Line (End) | Carl Hairston | Mike Trgovac | 元パンサーズDC |
Defensive Line (Tackle) | Robert Nunn | ||
Linebackers (Inside) | Winston Moss | Winston Moss | 留任だがインサイドLB専任に |
Linebackers (Outside) | Kevin Greene | NFL史上3位のパスラッシャー | |
Safeties | Kurt Schottenheimer | Darren Perry | ケイパースのPITでの教え子 |
Cornerbacks | Lionel Washington | Joe Whitt Jr. | 上記参照 |
Defensive Quality Control | Joe Whitt Jr. | Scott McCurley | 上記参照 |
Offensive Quality Control | Ty Knott | John Rushing | ユタ州立大のDBコーチ |
Special Teams Coordinator | Mike Stock | Shawn Slocum | アシスタントから昇格 |
Special Teams Assistant | Shawn Slocum | Curtis Fuller | 現役時はパッカーズにも在籍 |
Strength & Conditioning | Rock Gullickson | Dave Redding | ショッテンハイマー人脈 |