グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2009年1月18日

2008年スタッツ集 オフェンス・ターンオーバー編

今季パッカーズのスタッツ集。今季前半終了時2007年2006年2005年 のスタッツも参照のこと。

オフェンス
Total 得点 ラン ラン(1回) ランTD FumLos パス パス% パスavg パスTD INT Rate サック 3rd% Red
351.1 26.2 112.8 4.1 11回 8回 238.3 63.4% 6.63 28回 13回 93.3 34回 44.2% 60.4%
8位 5位 17位 18位 24位 6位T 8位 10位 10位 5位 12位T 6位 19位 5位 6位

NFL2位だった昨年と比べればおとなしくなったものの、QB交代を考えればトータルヤーデージ8位は上出来だろう。得点力が5位なのはレッドゾーンTD率が高くなったことに加え、ディフェンスの7TD(NFL最多)も大いに貢献している。今季の最低得点は16点(3試合)で、最低得点がこれほど高かったのはファーヴ時代の16年間に一度もなかった。勝ちきれないかわり、強敵相手でもそれなりの接戦に持ち込んだことがここにも表れている。

ラン攻撃はシーズン後半になってRBグラントが復調したため、前半の平均3.7ydsから4.1ydsへ改善された。今季はRBグラントのビッグゲインが影を潜め、20yds以上のランは昨年の15回(7位)から10回(19位タイ)に減り、40yds以上のランも4回(4位タイ)から2回(14位タイ)に。QBロジャースのスクランブル(207yds)に助けられてはいるものの、爆発力のダウンは明らかだ。ランによる1stダウン率は昨季の17.8%(28位)から22.7%(17位)とアップ。QBスニークの成功率の高さもあって、ショートヤーデージのランは悲惨だった昨年よりマシになった。

パス攻撃はNFL8位で、QBファーヴにとってキャリア最高クラスだった昨季より下がるのは仕方がない。シーズン後半は前半よりも少し数字がアップ。毎年パッカーズは厳寒期になればQB成績が下がるが、QBロジャースは安定した成績を残した。ランで1stダウンが取れないなか、3rdダウン成功率が昨年より上がっているのも立派だ。インターセプトは後半やや増えて12位タイとなったが、今季INTリターンTDを一度もされなかった7チームのうちの1つだった。INT数が少ないのはQBファーヴとのプレースタイルの違い。

被サックは昨年の19回(3位T)から34回(19位)と悪化し、サックydsも127yds(3位)から231yds(21位)と急増してオフェンスの足を引っ張っている。OL全体の力が(衰える選手と成長する選手で)ほぼ横這いと仮定すると、サック急増はやはりQBファーヴとQBロジャースの経験、嗅覚、分析力、クイックリリースといった部分の差だろう。QBロジャースの個人成績が1試合あたり252.4yds(NFL6位)なのに、チームのパス成績が238.3yds(8位)なのは、被サック分が差し引かれるからだ。

3rdダウン成功率はNFL5位の44.2%と素晴らしく、レッドゾーンでのTD率もNFL6位の60.4%と申し分なかった(2007年はNFL14位の54%)。ただ、4thダウン成功率ではNFL23位の44.4%しか成功できていない。

ターンオーバー 反則 相手反則
Takeaways Giveaways DIFF 回数 ヤード 回数 ヤード
Total Int FumRec Total Int FumLos          
28 22 6 21 13 8 +7 110回 984yd 89回 721yd
12位 3位T 28位T 8位T 12位T 6位T 6位 31位 32位 18位T 18位

ターンオーバーレシオは今季も+7の好成績を収めることができた。ディフェンス陣のインターセプトが多くファンブルリカバーが少ないのは昨季と同じ。CBウッドソン(2位の7INT)に加えて、FSコリンズ(2位の7INT)とCBトラモン・ウィリアムズ(6位の6INT)が大きく成長し、大量のインターセプトでチームを助けた。ただしLB陣のインターセプトが1つもなかったのはどういうわけか。ファンブルリカバーは28位タイのわずか6回で、これも普通に考えればLB陣の不振のせいだろう。

オフェンスのインターセプトは昨年の15回から13回に減り、ファンブルロストも9回から8回に減っているのでまずまず。ファンブルはRBグラントとQBロジャースにほぼ集中している。QBロジャースのファンブル9回は全QB中10番目に多い。被サックが多かったのと同じで、慎重になりすぎてボールを持ち過ぎる傾向があった。

今季も反則が非常に多く、ヤーデージでは堂々の最下位。2年連続での失態に、コーチ陣の指導力を批判する声も大きくなってきた。シーズン後半はOL陣の反則がやや減ったが、ディフェンスやスペシャルチームでレイトヒット等の馬鹿げた15ydsを献上する場面が目立った。昨季は相手チームも反則が多かったので相殺されていたが、今年は差し引き263ydsもこちらの反則が多い。

カテゴリ : Football