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Packers 17 - 20 Bears
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年12月23日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
OT |
Total |
Packers (5-10) |
0 |
14 |
0 |
3 |
0 |
17 |
Bears (9-6) |
0 |
3 |
7 |
7 |
3 |
20 |
ソルジャーフィールドの気温は-16.7℃、風速4mほどで昨年と比べて風が弱い。プレーオフの可能性の残るベアーズに対し、地区優勝を期待するヴァイキングスファンの応援も背負って戦うパッカーズ。攻守ともパッカーズが完全に圧倒していたが、スペシャルチームがミスを繰り返して同点に追いつかれたうえ、決勝FGをブロックされて延長でサヨナラ負け。パッカーズはこれで5連敗、今季4点差以内のゲームで7戦全敗となった。
第1Q : パッカーズはWRジェニングスへの8ydsパス、WRドライバーへの13ydsパスでCHI陣に入るがそこまで。ベアーズはTEオルセンへの6ydsパスのあとRBフォーテのランが2回止まって3&アウト。好パントと反則でGB陣13からのパッカーズは、3rdダウン12からWRマーティンに16ydsパスで1stダウンをとってパント。ベアーズはフォルススタートもあって3&アウト。パッカーズはWRネルソンへの15ydsパス、FBクーンへの15ydsパスのあと、ブリッツァーにデフレクトされたパスがインターセプトに。GB陣46からのチャンスにベアーズは、WRヘスターへの9ydsパス、RBフォーテの2ydsランで初1stダウン。
第2Q : ベアーズは3rdダウン8でサックが出てFG圏内に入れず。GB陣9からのパッカーズは、WRドライバーへの8ydsパス、16ydsパス、RBグラントへの6ydsパス、WRジェニングスへの10ydsパスでCHI陣へ。4thダウン2からパントフェイクでQBフリンが走って1stダウン。RBグラントの6ydsラン、11ydsランでレッドゾーンに入り、3rdダウン4からWRジェニングスに7ydsTDパス成功。ビッグリターンでGB陣29からのベアーズだが、WRロイドへの16ydsパスのあとサックが出て31ydsFGどまり。GB陣42からのパッカーズは、WRジョーンズへの18ydsパス、RBグラントの11ydsランで2ミニッツ。TEハンフリーへの13ydsパス、5yds罰退のあと、RBグラントへのスクリーンパスが17ydsTDに。残り1分04秒、CHI陣40からのベアーズは、WRヘスターへの13ydsパスがレビューで失敗と変更され3&アウト。
第3Q : ベアーズは3rdダウン3からサックが出てパント。しかしGBブロッカーの触れたボールを押さえられてGB陣27のピンチ。ベアーズはTEオルセンへの21ydsパスでゴール前6ydsに迫り、3rdダウンにTEオルセンに3ydsTDパス成功。パッカーズはRBグラントのラン3回で1stダウンを取るが、4ydsロスタックルとフォルススタートが響いてパント。CHI陣30からのベアーズはロングパスが通らず3&アウト。パッカーズはWRドライバーへの5ydsパス、RBグラントの3ydsラン、TEフィンリーへの34ydsパスで一気にCHI陣へ。しかしその後が続かず、46ydsFGは失敗に終わる。ベアーズはTEオルセンへの12ydsパスのあと、CBウッドソンのインターセプトが出てCHI陣30へ。パッカーズはWRネルソンへの12ydsパスでレッドゾーンに入って最終Qへ。
第4Q : パッカーズはRBウィンへの7ydsパスで4thダウン1、RBウィンの4ydsランでギャンブル成功。しかしQBドロー失敗でロスし、結局28ydsFG成功で7点差。ベアーズはRBフォーテの4ydsラン、TEクラークへの7ydsパス、RBフォーテへの15ydsパスでGB陣に入り、TEオルセンへの10ydsパスのあと、FSコリンズがインターセプト。GB陣29からのパッカーズは、WRドライバーへの16ydsパスのあと、6ydsロスタックルが響いてパント。好リターンでCHI陣49からのベアーズは、RBフォーテの26ydsラン、8ydsラン、3ydsランでレッドゾーンに入り、ラン2回とWRヘスターへの4ydsパスで4thダウン1、RBフォーテのランでぎりぎり成功。直後にRBフォーテの3ydsランでついに同点。残り3分05秒、パッカーズは好リターンと相手15yds反則でCHI陣35からのチャンス、3rdダウン8からWRジョーンズに10ydsパスが通って2ミニッツ。RBグラントのラン3回(CHIはタイムアウト使い切り)のあと、38ydsFGはブロックされて失敗。ベアーズはニーダウンで延長戦へ。
オーバータイム : コイントスはベアーズが勝ち、CHI陣33からの攻撃。TEオルセンへの15ydsパスとホースカラータックル反則で一気にGB陣35へ。RBフォーテの4ydsラン、3ydsロスで3rdダウン9となるが、RBフォーテへの14ydsパスで1stダウン。1ydsロス、1ydsゲインのあと、38ydsFGがど真ん中に決まってサヨナラ。
- 先発QBアーロン・ロジャースは24/39、260yds、2TD、1INTでレーティング87.6。
- 先々週のテキサンズ戦を下回る-16.7℃(試合中さらに下がった)は先発QBとしてのキャリア最低温だったが、非常にしっかりした内容でラン攻撃の不振を補った。
- 10人のレシーバーに投げ分け、アクティブ登録された有資格レシーバーの中でキャッチがなかったのはTEドナルド・リーだけだった。
- 第1Qのインターセプトは、ブリッツしてきたセーフティに目の前で叩き落とされ、相手DLにキャッチされたもの。明らかなミスはこれを含めて2つか3つほど。
- ランは2回だけで、第4Qには敵陣ゴール前でQBドローが手痛い5ydsのロスに終わっている。
- チームラッシングは29回65yds(平均2.2)と不振で、チャンスに攻めきれない原因となった。
- 先発RBライアン・グラントは25回61yds(平均2.4)、パスキャッチ3回20yds、1TD。第2Qのスクリーンパスでの17ydsTDは見事だった。
- RBデショーン・ウィンは4thダウン1のギャンブルだけボールキャリーして4yds。パスキャッチも1回4yds。
- RBブランドン・ジャクソンは欠場。
- WR陣は以下のとおり。
- グレッグ・ジェニングスは6回38yds。クイックパスもランアフターキャッチで走らせてもらえず。
- ドナルド・ドライバーは6回63yds。第2Qにはロングパスに飛び込んだが、激しい着地で確保しきれず。
- ジェームズ・ジョーンズは2回27yds。
- ルヴェル・マーティンは1回16yds。
- ジョーディ・ネルソンは2回27yds。
- TE陣では、ドナルド・リーがキャッチなしに終わり、ジャーマイケル・フィンリーに35ydsのロングパス成功があった(キャリア最長)。 トリー・ハンフリーは1回14yds。
- 先発OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGスピッツ、RTモール。
- 被サックはゼロとよく頑張った。
- トータルオフェンスはパッカーズ325ydsに対してベアーズ210ydsと、ディフェンスが素晴らしい頑張りを見せた。タイムオブポゼッションもパッカーズが35分42秒。
- 3rdダウン成功率は8/17の47%。ランが出ず苦しい3rdダウンロングが多かったが、よくパスを通すことができた。ベアーズは3/12のわずか25%。
- パッカーズの犯したターンオーバーは第2Qのインターセプト。その他スペシャルチームが、ファンブルロストとFG失敗2回で最大の敗因となった。
- 奪ったターンオーバーはプロボウルコンビのインターセプト2つで、第3QにCBウッドソン、第4QにはFSコリンズ。コリンズは他にも2回INTチャンスがあったが、うまくキャッチできず。
- パス守備はQBカイル・オートンを14/27、142yds、1TD、2INTのレーティング48.7に封じ込めた。WR陣へのパス成功はわずか3回28ydsとダウンフィールドへのパスをよく守った。TE2人が計9回86yds、RBフォーテが2回28yds。
- ラン守備は26回73yds(平均3.2)とこちらもかなりの健闘。第4Qの同点TDドライブでRBフォーテに7回48ydsを許すまでは、わずか24ydsだった。
- パッカーズのサックは3つで、DEマイケル・モンゴメリーが1.5回、DEジェイソン・ハンターが1回、DTライアン・ピケットが0.5回。今回モンゴメリーがサックを挙げるまで、パッカーズのロースターにいるDL選手で複数サックはDEキャンプマンだけだった。
- LB陣は今回もミドルLBホーク、ウィークサイドLBチラー、ストロングサイドLBポピンガの布陣。
- DB陣ではウッドソンがCBに戻り、ラウスがSSで先発。
- 反則は6回50yds。延長戦でのSラウスのホースカラータックル15ydsが痛かった。ベアーズは4回35ydsで、こちらもアンネセサリーラフネス15ydsでサヨナラFGのピンチを招いている。
- スペシャルチームのミスの数々は以下のとおり。
- CBブラックモンは2回目のパントリターンでボールをキャッチできず見送るミス。かろうじてボールに触れずタッチバックになってくれたものの、最初ボールは自陣21ydsあたりに落ちたのでかなりの損。
- 第2Qの先制TDの直後、Sダニエル・マニングに70ydsのキックオフリターンをされてあっさり3点を献上。
- 第3Q最初のパントリターンでは、CBブラックモンがボールを見送ろうとしたが、ブロッカーのCBジャレット・ブッシュにボールが当たって押さえられる大きなミス。TEオルセンにTDパスを決められてリードが4点に縮まり、ベアーズを勢いづかせてしまった。
- 上記TDシリーズの直後のキックオフリターンでは、CBブラックモンとWRネルソンがお見合いしてどちらもキャッチせず、タッチバックとなる珍しいミス。
- 第3QにはKメイソン・クロスビーが46ydsFGを左にひっかけて失敗。ブロックはされていない模様。
- 第4Q半ば、Pジェレミー・カピノスは追い風のはずが33ydsしか飛ばない失敗パントがあり、しかもWRヘスターに24ydsリターンされて同点TDのきっかけを作ってしまった。
- 試合残り25秒、勝ち越しを狙ったKクロスビーの38ydsFGは相手DEアレックス・ブラウンにブロックされて失敗。
- 第2Qのトリックプレーは、敵陣37ydsでの4thダウン2、パント隊形のブロッカーの位置にさりげなく入ったQBマット・フリンが、ダイレクトスナップを受けて6yds走って1stダウンを獲得した。いったんパスを投げようとしたようなので、ラン・パスのオプションだったか。
- キックオフリターンはCBウィル・ブラックモンが2回平均31ydsとまずまずだったが、前述のように2人でお見合いするミスも。相手がわざと短く蹴ったキックオフをLGバーバーがGB陣42まで17ydsリターンする好プレーもあった。
- パントリターンはCBウィル・ブラックモンが2回平均3.5ydsの不振。見送ってバウンドさせてばかりなのは極寒の中での安全策なのだろうが、結果として別のリスクを大きくしてしまった。
- Pジェレミー・カピノスはパント4回平均37.8yds、ネット27.8ydsと不振。とくに第4Q半ばの33ydsパントが痛かった。相手パンターのメイナードは平均45.8yds、ネット41.3ydsと素晴らしい。
- Kメイソン・クロスビーは28ydsを成功させたが、46ydsと38ydsを失敗して直接の敗因となった。
- 絶好調キックオフリターナーのSダニエル・マニングに最初70ydsリターンを許したため、第2Q最後のキックオフはわざとアウトオブバウンズに蹴って40yds地点を選択。結果はよかった。
- ケガ人は以下のとおり。
- WRドナルド・ドライバーは第2Q後半にロングパスをキャッチできなかったプレーで負傷退場。ヒザ頭の打撲か? しかし幸いそのシリーズ中に復帰している。
- DTジョニー・ジョリーは第4Qに同点TDランを決められたプレーで足首を負傷して退場。しかし延長戦には復帰している。
- Sアーロン・ラウスは足首を痛めたがプレーを続けた模様。
- WRジェームズ・ジョーンズはまたもヒザを痛めて退場。
- CBジョー・ポーターは脳震盪。
- アクティブ登録から外れたのは、RBジャクソン、FBホール、OTジャコミニ、OGマキャスキル、DTハレル、DTトリビオ、LBランサナー、そして第3QBブローム。