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Packers 31 - 35 Panthers
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年12月 1日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Panthers (9-3) |
7 |
14 |
0 |
14 |
35 |
Packers (5-7) |
0 |
10 |
11 |
10 |
31 |
前半だけで105ydsラッシングを挙げて順調にリードしたパンサーズに対し、パッカーズは後半になってパスオフェンスが息を吹き返し、第4Qには二度もリードを奪った。しかしそのたびにスペシャルチームがフィールドポジションを悪くし、ディフェンスがビッグプレーを許してあっさりと再逆転されてしまう。最後はオフェンスも力尽き、地区首位から2ゲーム差となってプレーオフが極めて難しくなった。
ランボーフィールドの気温は3℃、雪は第4Q半ばから降り出した。パッカーズはセーフティ陣がケガ人続出のため、SSアタリ・ビグビーに代わってチャールズ・ウッドソンがストロングセーフティで先発する苦肉の策。大事なところで何度もビッグプレーを許したディフェンスの勝負弱さ、スペシャルチームではビッグリターンを繰り返し許したカバレッジチーム、そしてパンターの差が勝敗を分けた。ケガ人も続出している。
第1Q : パンサーズはいきなりフリーフリッカーで44ydsパスを成功させるが、WRムハマドがGB陣16でファンブルし、Sウッドソンがリカバー。パッカーズは3&アウトに終わり、パンサーズも3&アウト。GB陣3からのパッカーズはランが止められて3&アウト。GB陣42からのチャンスにパンサーズは、RBデアンジェロ・ウィリアムズの7ydsラン、5ydsパスのあと、RBウィリアムズの27ydsランでゴール前3ydsに迫り、RBウィリアムズのラン2回で先制タッチダウン。パッカーズはTEリーへの7ydsパス、WRジェニングスへの4ydsパスでようやく初1stダウンを取るが、反則が響いて結局パント。CAR陣30からのパンサーズは、3rdダウン2でサックが出てパント。パッカーズはWRジェニングスへの17ydsパス、WRジョーンズへの9ydsパス、WRジェニングスへの5ydsパスでFG圏内に進んで第2Qへ。
第2Q : パッカーズはFBホールへの7ydsパス、TEリーへの9ydsパスのあと、32ydsFG成功。好リターンでCAR陣45からのパンサーズは、RBスチュワートへの3ydsパス、6ydsラン、43ydsランでゴール前2ydsに迫り、パスインターフェアのあと、QBデロームのランでタッチダウン。パッカーズは、RBグラントの4ydsラン、WRマーティンへの5ydsパス、RBグラントの7ydsラン、WRネルソンへの5ydsパス、WRドライバーへの11ydsパス、RBジャクソンの23ydsランでゴール前5ydsに迫り、最後はWRドライバーに6ydsTDパス成功。パンサーズは3&アウトに終わり、残り2分38秒、GB陣36からのパッカーズだが、ショットガンスナップのミスでファンブルロストしてGB陣17のピンチに。パンサーズはTEキングへの9ydsパスのあと、RBウィリアムズが1ydsTDラン。残り28秒、GB陣29からのパッカーズは3&アウトに終わり、パンサーズもニーダウン。
第3Q : GB陣42からのパッカーズは、RBジャクソンの32ydsランで一気にFG圏内に入るが後が続かず、44ydsFG成功で3点を返す。パンサーズはRBウィリアムズのラン3回、WRスティーヴ・スミスへの7ydsパス、RBスチュワートの5ydsランで1stダウンを2つ取ってパント。GB陣5ydsからのパッカーズだが、WRドライバーに46ydsパス成功でCAR陣に。QBロジャースの16ydsスクランブル、WRジェニングスへの15ydsパス、5ydsパス、WRドライバーへの6ydsパスでレッドゾーンに入り、WRジェニングスへの7ydsパスのあと、TEリーに5ydsTDパス成功。2ポイントもWRジェニングスに通って同点に。パンサーズはサックが響いて3&アウト。パッカーズは、3rdダウン15からWRネルソンに23ydsパス、TEリーに16ydsパスでCAR陣に入り、RBジャクソンへの6ydsパスでFG圏内に進んで最終Qへ。
第4Q : パッカーズはWRマーティンへの7ydsパス、RBジャクソンの5ydsランのあと、WRジェニングスに21ydsTDパス成功。好リターンでハーフラインからのパンサーズは、パスインターフェア14yds、さらに3rdダウン11からWRスティーヴ・スミスに36ydsパスが決まってゴール前1ydsに進み、RBウィリアムズが同点の1ydsTD成功。パッカーズはWRマーティンへの18ydsパス、WRジョーンズへの3ydsパス、WRマーティンへの3ydsパス、QBロジャースの6ydsスクランブルでCAR陣へ。RBジャクソンの4ydsラン、4ydsラン、TEフィンリーへの1ydsパスで1インチ足りず、ギャンブルはQBスニークで成功。WRジェニングスへの17ydsパス、WRドライバーへの12ydsパスでレッドゾーンに入り、レイトヒットでさらに1stダウン。RBジャクソンの6ydsランでゴール前1ydsに迫るが、RBジャクソンとFBクーンのランが止まって、2ミニッツ後に19ydsFGどまり。またも好リターンでCAR陣45からのパンサーズは、WRスティーヴ・スミスに54ydsパスが通って一気にゴール前1ydsへ。RBウィリアムズが逆転の1ydsTD成功で再び4点リード。残り1分24秒、GB陣17からのパッカーズはロングパスをインターセプトされてCAR陣39へ。パンサーズは8ydsラン、ノーゲインでGB最後のタイムアウト。さらにノーゲインで残り14秒まで時計を進めてパント。残り02秒、GB陣6からのパッカーズはパス失敗で万事休す。
- 先発QBアーロン・ロジャースは29/45、298yds、3TD、1INTでレーティング96.3。
- 前半は12/20のわずか88ydsだったが、後半は17/25の218ydsと調子を上げた。ノーバック隊形も多用した。
- スクランブルは5回26ydsと効果的で、唯一ロスタックル(記録上はサック)を喰らったプレーでは、アウトオブバウンズでレイトヒットをもらっている。第4QのギャンブルではQBスニークを敢行したが、いつもと違って高い位置へのダイブだった。
- 第4Qのインターセプトは、残り1分19秒で4点差を追う場面、パスラッシュを避けて右に動きながらWRドライバーを狙ったロングパスがアンダースローに。ディフェンスが3人も4人もいた場所で、投げるべきではないところ。
- チームラッシングは29回145回yds(平均5.0)。
第4Q残り2分強のところでエンドゾーンに押し込めなかったのが残念だった。
- 先発RBライアン・グラントは前半だけプレーして12回39yds(平均3.3)。手を負傷した退場したとたんにRBジャクソンが23ydsのロングゲインを繰り出し、復帰可能となった後も出番をもらえなかった。
- RBブランドン・ジャクソンは11回80yds(平均7.8)の活躍で、後半は出ずっぱりだった。パスキャッチは1回6yds。第2Qの23ydsランはオフェンスが手詰まりになっているところでのビッグプレーで、第3Qの32ydsランも8点差に追い上げるフィールドゴールにつながった。
- RBデショーン・ウィンは今回も欠場。
- FBジョン・クーンは第4Qにゴール前1ydsでキャリーしたがTDランならず。
- WR陣は以下のとおり。
- グレッグ・ジェニングスは8回91yds、1TDを挙げ、早くも今季1000ydsを突破している。
- ドナルド・ドライバーは5回83yds、1TD。第3Qの見事な46ydsのダイビングキャッチがオフェンスに勢いをつけた。
- ジェームズ・ジョーンズは2回12yds。
- ルヴェル・マーティンは4回32yds。
- ジョーディ・ネルソンは2回28yds。
- TE陣では、ドナルド・リーが4回37yds、1TD。ジャーマイケル・フィンリーが1回0yds。
- 先発OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGスピッツ、RTタウシャー。第2Qにウェルズが負傷退場し、Cスピッツ、RGシットンの組み合わせに。
- 被サックは2回。第3QにLTチャド・クリフトンがDEペッパーズに抜かれたのが事実上唯一の被サックで、第4Qのサックはスクランブル&ロスタックル。DEペッパーズのレイトヒットで15ydsもらっている。
- トータルオフェンスはパッカーズ438ydsに対してパンサーズ300yds。タイムオブポゼッションもパッカーズが37分52秒と、とくに後半は圧倒している。
- 3rdダウン成功率は8/16の50%と文句なし。パンサーズも4/10の40%と悪くない。
- パッカーズの犯したターンオーバーは2つ。第2Q末のファンブルロストはCウェルズのショットガンスナップのミスで、QBの頭を越えてしまいロジャースがリカバーできず。第4Qのインターセプトは前述のとおり。
- 奪ったターンオーバーは1つで、第1Q最初のファンブルリカバー。フリーフリッカーからWRムハマドに44ydsパスが通ったプレーで、CBトラモン・ウィリアムズがファンブルフォースし、Bチャールズ・ウッドソンがリカバー。自陣レッドゾーンで大ピンチになるところだった。
- CBウッドソンは第2QにもRBジョナサン・スチュワートのロングゲインを後から追いかけてファンブルフォースしたが、パッカーズ側が押さえることができなかった。
- パス守備はQBジェイク・デロームに12/17、177ydsのレーティング104.3。第4QにWRスティーヴ・スミスへの無理投げ気味の36ydsと54ydsを許したのが、結果的に敗戦に結びついてしまった。
- ラン守備は27回130yds(平均4.8)。ランやパスのビッグプレーでゴール前に進んでは、RBデアンジェロ・ウィリアムズに1ydsTDランを許すことの繰り返しだった。
- パッカーズのサックは2つで、どちらもDEアーロン・キャンプマン。惜しくもパスラッシュが届かず、第4Qにロングパスを2本許す結果に。
- アタリ・ビグビーに代わってチャールズ・ウッドソンがストロングセーフティで先発出場し、CBトラモン・ウィリアムズが先発。しかし内容が悪かったからか、第2Q途中からウッドソンはSチャーリー・ペプラーと交代して元のコーナーバックへ戻った模様。
- 反則は8回49yds。QBロジャースが2回もディレイオブゲームを取られたのはいただけない。一番痛かったのは第4QにCBトラモン・ウィリアムズが犯した14ydsのパスインターフェア。パンサーズは反則2回12ydsのみ。
- キックオフリターンはCBウィル・ブラックモンが4回平均21.3ydsとよくなかった。WRジョーディ・ネルソンは1回7yds。
- パントリターンはCBウィル・ブラックモンが3回平均7.7ydsといまひとつ。
- Pデリック・フロストはパント4回平均43.8yds、ネット平均32.3ydsと今回もよくなかった。いっぽう相手のPベイカーは平均46.2yds、ネット平均42.3yds。パンターの差で常にフィールドポジションが苦しかった。
- Kメイソン・クロスビーは32ydsと44ydsと19ydsを全て成功させた。キックオフはタッチバックが2回。
- 以下のとおりケガ人が続出している。
- 第1QにFSニック・コリンズがヒップを強打したが、第2Qには復帰。RBウィリアムズのロングゲインの際にTVカメラマンと衝突してしまった。
- SSアタリ・ビグビーが肩を痛めて第2Q途中でロッカールームへ。
- RBライアン・グラントは手を打撲して、第2QのTDドライブの途中からRBブランドン・ジャクソンがプレー。後半には復帰できるとの報道だったが、好調のRBジャクソンを使い続けた。
- CBウィル・ブラックモンが第2Qのパントリターンの際に頭を打ってサイドラインに退いた。脳震盪ではなかったようで無事復帰している。
- スナップミスからファンブルロストしたプレーでCスコット・ウェルズが頭を打って退場。Cスピッツ、RGシットンの布陣に。ウェルズは最後まで復帰しなかった模様。
- DEジェレミー・トンプソンが第2Q末に足首?を痛めて退場。
- DEケニー・ペトウェイが第4Qにヒザを負傷して退場。
- アクティブ登録から外れたのは、RBウィン、OGバーバー、OTジャコミニ、LBバーネット、LBランサナー、CBリー、Sラウス、そして第3QBブローム。
- 今季パッカーズは4点差以内のゲームをこれで4戦全敗。