大統領選が来週火曜に迫り、パッカーズのロッカールームでも選挙が大きな話題となっている。「僕は投票に行くよ。非常に大事なことだ。政府に文句を言いながら投票に行かないなんて人はどうかしてると思う」とQBアーロン・ロジャース。
一般的に黒人選手が民主党、白人選手は共和党という傾向があるものの、実際はそう簡単には割り切れない。DEバジャ=ビアミラは熱烈なクリスチャンで、妊娠中絶や同性婚に反対の立場から共和党のジョン・マケインを支持。いっぽうLBブレイディ・ポピンガは民主党のバラク・オバマ支持だという。QBロジャースやWRドライバーやDEキャンプマンのように、支持候補を公にしない選手も少なくない。パッカーズのロッカールームでは、オバマ支持がわずかに優勢、とある選手は分析している。(ウィスコンシン州ではオバマ候補が支持を拡大し、現在12ポイント差でほぼ安全圏の模様)
NFL選手が一般の国民と違うのは、ほとんどが高額所得者というところだ。それだけに両候補の税制プランが、選手たちの最大の話題となっている。黒人選手が大多数を占めるのにオバマ支持が圧倒的でないのも、$25万ドル以上の高額所得者への増税が待っているからだ。「なんといっても税金。60%も持って行かれるなんて話もあるからね。そりゃあ大きいよ。前回は民主党に入れたけど、それは僕がNFLに入る前だった。今回はどうするか、まだ検討中だ」とCBトラモン・ウィリアムズ。
増税になったとしてもオバマを支持する、とRBブランドン・ジャクソンは言うが、南部出身の保守派であるCスコット・ウェルズは共和党の標榜する「小さな政府」を支持していて、「僕への課税が最も少ない方に入れるよ」といたってシンプルな方針。WRジェームズ・ジョーンズは、「マケインのよいところもあるし、オバマのよいところもある。同性愛者の結婚や、妊娠中絶はよいことだとは思えないしね。僕にとっては肌の色など関係ない。世界のために何がベストか、ということだ。ただ、マケインの気に入らないところもあるから、まだ決めかねているところ」
RTマーク・タウシャーはどちらを支持するか明言しなかったものの、「変革に魅力を感じる」とオバマ支持を示唆している。「今回の選挙は非常に大きなものだから、選手たちもみな注目してるんだ。僕自身も政治にはとても興味がある。スポーツに似てるよ。絶え間ない競争の世界。毎週起こる事態に対処しなきゃいけないところも。スポーツに最も近い舞台かもしれないね。それに僕は議論に加わるのが大好きだ」
投票を呼びかけるテレビCMにも出演したマーク・マーフィ社長は、選手たちが政治的な意見を公にすることを禁じていない。彼自身は立場上、支持候補を明らかにしていないが、大学を卒業したばかりの次女エミリーは、オバマ候補の選挙スタッフ(有給)としてシカゴで奮闘中とのこと。
今季第3週はパッカーズ恒例の"Alumni Weekend"で、カウボーイズ戦のハーフタイムには多数のOBたちがフィールドに登場し、大観衆から歓呼の声で迎えられた。60年代黄金期のQBバート・スター、OTフォレスト・グレッグ、DEウィリー・デイヴィス。そして90年代のSリロイ・バトラー、RBドーシー・レヴェンズ、WRアントニオ・フリーマン。彼ら有名OBが入場トンネルから現れるたびに大きな声援が沸き上がる。しかしそんな中で、レイ・ディピエロの顔を知る者はいたとしてもごくわずかのはずだ。現在82歳のディピエロ翁がパッカーズでプレーしたのは半世紀以上前のことなのだから。
「今の選手たちはみな大きくてアスレチックだね。フットボールそのものが、私の時代とはずいぶん変わったものだ。私はオールスターでもなんでもない、普通の選手だった。それでもオハイオからグリーンベイにやってくれば、こうして大事に扱ってくれる。他の名選手たちと同じようにね。私の時代の選手で生き残っているのは、もうわずかになってしまった」
オフェンシブラインマンのレイ・ディピエロは、オハイオ州立大在学中に1年間出征し、第二次大戦が終わると復学して1948年に卒業した。最初は強豪ベアーズ(40年代に4回NFL制覇)に入団するが、開幕ロースターに残ることができず解雇。父の卸売り会社で1年間働いたところで、二度目のチャンスがやってきた。パッカーズのヘッドコーチに就任したジーン・ロンザーニの下でOLコーチとなったジョン・テイラーはディピエロの知り合いで、トライアウトに呼んでくれたのだ。
「当時のパッカーズはカーリー・ランボーHCが去ったばかりで、変化の時を迎えていた。低迷するチームを立て直そうとみな頑張っていたが、財政は苦しかった。私のサラリーは$6000ドル。在籍した2年間はどちらも3勝9敗だったが、勝っても負けても、飛行機で戻ってくると、ファンが空港で行列を作って待ってくれていた。素晴らしかったよ。当時のロースターはわずか33人で、ガードは4人しかいなかったから、私も何試合か先発できたが、決してスターなどではなかった。我々のスターといえば、HBトニー・カナデオやRBテッド・フリッシュ。私はスペシャルチームの全てでプレーした」
地味な選手だったディピエロだが、彼は球団史上の重要な場面に居合わせた。球団初の黒人選手、ボブ・マン(一昨年の記事参照)とルームメイトになったのだ。「当時は大きな話題になったよ。南部出身の選手などは、黒人選手と一緒にプレーしたことさえなかった。なぜか私が命じられて、遠征時はボブと同室になった。ボブ・マンは優れたレシーバーだっただけでなく、よきチームメイトであり、よい友人だった。彼と知り合えたことを誇りに思うよ。引退後の彼は、デトロイトで弁護士として大きな成功を収めた。彼がパッカーズ・ホール・オブ・フェイムに選ばれたとき、彼は私をプレゼンターに指名してくれた。本当に名誉なことだ」
NFL2年目の1951年は足首の負傷で5試合しか出場できず、それがディピエロの最後のシーズンとなった。「まあそういうものだよ。私のキャリアでは、自分にできることは全てやった。スピードもなく、大きくもなかったけれど、気合いと、欲望と、熱意があった。私はファイターだった」
「第2週GB@DET戦の前にファーヴがライオンズ側に電話して情報提供した」との報道について、QBブレット・ファーヴが水曜の定例記者会見の大部分を費やして弁明を行った。 つい2日前には「まったくの大ウソ」と否定していたのが一変し、友人であるライオンズのマット・ミレンGM(当時)とパッカーズのオフェンスについて電話で話していたことを認めている。
ただし電話をかけてきたのはミレンの側であり、時間は15分から25分ほどで、そのうちフットボール関連は半分ほどだった、おそらくミレンはパッカーズの情報を探る意図だったと思う、去年DETに完勝したゲームのオフェンスが話題に上った、ただゲームプランなど機密情報は話していない、自分はパッカーズで1年以上プレーしていない(実際は8ヶ月弱)、とファーヴは説明。話した相手はミレンだけで、コーチたちとは話していないとしたものの、ミレンがスピーカーフォンを使って他のスタッフと一緒に聞いていた可能性はある、と認めている。
ジェッツのオフェンスを必死で習得すべきときに1時間も1時間半も他球団のGMと話したのか、という批判に対しては、「NYジェッツの勝利を助けるために自分はベストを尽くしている。パッカーズを負けさせるために時間を費やしてなどいない。電話がかかってきたのもジェッツの球団本部から車で帰る途中だった」としている。
「移籍後に古巣の情報を流すのはNFLでは日常茶飯事」とファーヴはいくつもの例を挙げたが、関係のない他球団への情報提供となるとまったく別の次元なのは明らか。CBチャールズ・ウッドソンが「もし彼から電話をかけたのなら・・・」と厳しく批判したことを聞くと、「(パッカーズの選手たちが)洗脳されてるとは言いたくないが・・・」と例によってパッカーズ首脳を遠回しに批判した上で、「僕から電話をかけたわけじゃない、とチャールズに伝えてくれ。僕からかけたわけじゃない」と繰り返した。
本当のところはどうだったのか、ロッド・マリネリHCか誰かが衝撃の告白でもしないかぎり調べようがない。たとえ本当であったとしても実際に害を与えるほどの情報提供は難しいのが実情で、またNFLの規定に違反してもいないことから、今回の件はこれで立ち消えとなる可能性が高い。とはいえ、ファーヴは今夏の現役復帰騒動での身勝手な言動と合わせ、その発言の信頼性、人柄への好感度が大きくダウンしたのはたしか。今回の騒動でも、「憎さ余ってこうしたこともやりかねない」と世間から見られたことが、騒ぎを大きくした観は否めない。
また今回は、ファーヴ側と癒着したESPNの報道姿勢にも疑問の声が上がっている。FOX報道を受けて各メディアがこの噂を取り上げるなか、今回のファーヴの記者会見が終わるまで3日間、ESPNはまったく報道しなかった。しかも最初の全面否定から一転、ミレンGMとパッカーズのオフェンスについて話し合ったことを認めたというのに、ESPNの見出しは「ファーヴが否定」というもの。ESPN社内の情報提供者が明らかにしたところによると、「この件は報道するべからず」という具体的な指示が社内で回っていたとのこと。普通の報道機関であれば理解できるが、これまでは根拠のない噂も率先して煽ってきたESPNだけに明らかなダブルスタンダードで、「そうまでしてファーヴに媚びるのか(または、進んで利用されるのか)」と批判の声も出ている。
ただ、いきなりスターティングラインナップに戻れるとは限らない。ハリスの欠場中に代役のCBトラモン・ウィリアムズは非常によいプレーをしており、4試合で3インターセプト、4ノックダウンを挙げている。ハリスがカウボーイズ戦を途中退場した時点から数えて、パッカーズはパスによるタッチダウンを6回許しているが、そのうちトラモン・ウィリアムズが許したのは1つだけ。カウボーイズのWRマイルズ・オースティに52ydsTDされたあとは、4試合で1つも許していないのだ。
「トラモンはものすごくいい仕事をしてる。チームにとって大きな働きだよ。いい選手だ。スターターになる用意はできていた。優秀なコーナーバックとして今後長く活躍するはずだ。僕はどんな役割でも受け入れる。僕をどのように使うかは、完全にコーチたちしだいだ」
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Colts (3-3) | 7 | 0 | 0 | 7 | 14 |
Packers (4-3) | 3 | 14 | 10 | 7 | 34 |
ランボーフィールドの天気は曇り。気温は16℃だが強い風が吹いている。パッカーズにとっては第1Qと第3Qが向かい風、第2Qと第4Qが追い風だった。パッカーズはランとショートパス主体のボールコントロールオフェンスが機能し、いっぽうコルツは最初のTDドライブの後はミスや反則で波に乗れない。後半に入るとパッカーズディフェンスが2つのINTリターンTDを奪い、予想外の一方的な展開となった。
第1Q : 強い向い風のパッカーズはRBグラントの14ydsラン、TEリーへの11ydsパスとIND反則でIND陣に入り、RBグラントの4ydsラン、WRネルソンへの8ydsパスでレッドゾーンに入るがTDならず、31ydsFGで3点先制。パッカーズはオンサイドキック失敗で蹴り直し、IND陣30からのコルツはTEクラークへの9ydsパス、RBローズの9ydsラン、アンネセサリーラフネス、RBローズの6ydsラン、WRウェインへの15ydsパスでレッドゾーンに進み、RBローズの4連続ランでタッチダウン。パッカーズはWRジェニングスへの14ydsパス、RBグラントの7ydsラン、25ydsパスインターフェアでIND陣に入り、RBグラントの3ydsラン、WRジェニングスへの7ydsパスでレッドゾーンに入って第2Qへ。
第2Q : 追い風に変わったパッカーズは、RBグラントの4ydsランのあと、TEリーに逆転TDパス成功。コルツはTEクラークへの10ydsパスなどで1stダウンを取るがフィールド中央まで。反則でGB陣11からのパッカーズは、WRドライバーへの24ydsパス、4thダウン1ギャンブルはRBグラントの7ydsランでIND陣に入り、RBグラントの4ydsラン、RBジャクソンへの9ydsパス、RBグラントの3ydsラン、IND反則、WRマーティンへの17ydsパスでレッドゾーンに入り、RBグラントが11ydsTDラン成功。残り2分49秒、コルツは3rdダウン5のパスが通らず3&アウト。残り1分54秒、GB陣33からのパッカーズは、RBグラントへの6ydsパス、WRネルソンへの11ydsパス、RBジャクソンへの6ydsスクリーン、QBロジャースの9ydsスクランブル、RBジャクソンへの6ydsパス、7ydsパスでレッドゾーンに入るが、36ydsFGは失敗に終わり、10点差で前半終了。
第3Q : IND陣25からのコルツは、RBローズの8ydsラン、RBローズへの15ydsパス、RBローズの9ydsラン、IND反則のあと、FSコリンズの62ydsのINTリターンTDが飛び出す。コルツは、RBローズの5ydsスクリーンパス、RBローズのラン2回で1stダウン。TEクラークへの29ydsパスでFG圏内に入るがTDならず、46ydsFGもブロックで失敗に。GB陣36からのパッカーズは、WRジェニングスへの11ydsパスのあとパント場面となるが、IND反則で1stダウン。RBグラントの3ydsラン、FBホールへの11ydsパス、RBグラントの9ydsラン、4ydsランでレッドゾーンに入り、29ydsFG成功で20点差に。IND陣28からのコルツは、WRゴンザレスへの8ydsパス、GB反則で1stダウンを取るだけでパント。IND反則でGB陣41からのパッカーズは、RBグラントの5ydsラン、2ydsランで最終Qへ。
第4Q : パッカーズは1stダウンならずパント。IND陣20からのコルツは反則が響いて3&アウト。パッカーズはRBグラントのランとRB陣へのショートパスで1つ1stダウンを取ってからパント。コルツはRBローズの9ydsラン、WRゴンザレスへの18ydsパス、連続オフサイドでGB陣に入り 4thダウンギャンブルはパスインターフェアで成功、次のギャンブルもWRゴンザレスへの6ydsパスで成功。RBローズへの15ydsパスでゴール前5ydsに迫るが、Sラウスがインターセプトして99ydsのリターンTD。IND陣15からのコルツは、TEクラークへの9ydsパス、RBシンプソンの2ydsラン、WRウェインへの9ydsパス、WRゴンザレスへの34ydsパスとフェイスマスク、TEクラークへの3ydsパスでレッドゾーンへ。2ミニッツ明け、WRゴンザレスへのTDパスはレビューで取り消しとなり、TEダラス・クラークへの14ydsパスのあと、RBローズが1ydsTDラン成功。パッカーズはRBグラントの9ydsランのあとニーダウンで試合終了。
Green Bay Packers Injury Report | |||||||
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Player | Pos | Injury | Wed | Thur | Fri | Status | Notes |
Al Harris | CB | Spleen | △ | △ | △ | Out | 欠場 |
James Jones | WR | Knee | △ | △ | △ | Doubtful | 欠場 |
Michael Montgomery | DE | Ankle | × | × | × | Doubtful | 欠場 |
Jason Hunter | DE | Hamstring | × | × | × | Doubtful | 欠場 |
Atari Bigby | S | Hamstring | × | △ | × | Doubtful | 欠場 |
Scott Wells | C | Shoulder/ Chest | ? | △ | △ | Questionable | 出場見込み |
Ryan Pickett | DT | Tricep | × | × | △ | Questionable | 出場見込み |
Aaron Rodgers | QB | Shoulder | △ | △ | △ | Probable | 出場予定 |
Chad Clifton | OT | Hamstring | △ | △ | △ | Probable | 出場予定 |
A.J. Hawk | LB | Groin | ○ | ○ | △ | Probable | 出場予定 |
Charles Woodson | CB | Toe | × | × | × | Probable | 出場予定 |
Patrick Lee | CB | Back | × | △ | △ | Probable | 出場予定 |
Indianapolis Colts Injury Report | ||||||
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Player | Pos | Injury | Wed | Thur | Fri | Status |
Roy Hall | WR | Knee | × | × | × | Out |
Kelvin Hayden | CB | Knee | × | × | × | Out |
Bob Sanders | S | Ribs | × | × | × | Out |
Joseph Addai | RB | Hamstring | × | × | × | Doubtful |
Gijon Robinson | TE | Ankle | × | × | × | Doubtful |
Freddy Keiaho | LB | Groin | × | ○ | ○ | Questionable |
Probable | : | Virtual certainty that player will be available for normal duty |
---|---|---|
Questionable | : | A 50-50 chance will not play |
Doubtful | : | At least 75 percent chance will not play |
Out | : | Definitely will not play |
○ | : | Full Participation |
△ | : | Limited Participation |
× | : | Did Not Participate |
? | : | Not Listed |
脾臓損傷で3試合欠場中のCBアル・ハリスだが、大きく回復していることが検査で確認され、早ければ11月2日のタイタンズ戦から復帰できる可能性が大きくなってきた。一時は「今季絶望」と報じられたことを考えれば、チームにとって素晴らしいニュースだ。「今日のスキャン検査の結果いちじるしい回復があった。今はドクター1人の意見なので、他の専門医にも結果を送って意見を聞き、情報を集めているところ。本人は今週にも復帰したいと強く訴えるだろうが、バイウィーク明けが現実的なところだろう」とマッカーシーHC。
CBハリスの状態について代理人。「アル自身が決められるのなら、彼は今週プレーするだろう。しかし(コルツ戦の後に待っている)バイまで休ませるのが賢い選択だ。バイを利用することになるだろう。8分の5インチもの裂傷だったのが、今は小さな引っかき傷のように小さくなっている。ただ彼は1ヶ月近くプレーしておらず、今はフットボールをする体になっていない」
いっぽう腰の負傷でPhysically Unableto Perform(PUP)リストに入っていたDTジャスティン・ハレルは、今週から復帰が可能になる。練習に参加して全てがうまく行けば、次のコルツ戦から出場できるかもしれない。実力的にまだ大きな貢献は期待できないにせよ、今ディフェンシブラインはケガ人だらけで、少しでもローテーションがラクになるのはありがたい。「練習で、我々の求める仕事が彼にできるとわかればすぐにでも、ロースターに入れて出場させる決断をするだろう」とロバート・ナンDTコーチ。
PUPリストで開幕を迎えた選手は、第6週終了まで試合にもチーム練習にも参加できないかわり、その間はロースター枠53人にカウントしなくてよい。第6週終了時点でチーム練習への合流が可能となり、その後3週間はロースター枠の例外扱いとすることができる。もちろん試合に出場させるにはロースターに入れなければならず、DTハレルを試合に出すには誰か1人が解雇される(またはIR入りする)ことになる。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
---|---|---|---|---|---|
Packers (3-3) | 3 | 7 | 7 | 10 | 27 |
Seahawks (1-4) | 0 | 10 | 0 | 7 | 17 |
天気は曇り、気温は13℃。シーホークスはQBマット・ハッセルベックを欠き、QBチャーリー・フライが先発出場。パッカーズは2番手RBブランドン・ジャクソンが体調を崩して欠場している。不調チーム同士の対戦となったが、エースQBが出場できた分、パッカーズが有利に試合を進めることができた。
前半はQBロジャースのサック&ファンブルロストからリードを許したパッカーズだが、前半最後のドライブで同点に追いつくと、後半はパッカーズの一方的なペース。次第にパス攻撃が波に乗って2つのTDを挙げると、ディフェンスも2つのインターセプトを決めて追い上げを許さなかった。パッカーズはようやく連敗脱出し、シカゴが敗れミネソタが勝ったため、NFC北地区は3チームが勝率5割で並ぶことになった。
第1Q : シーホークスは3&アウト。パッカーズはFBホールへの8ydsパス、RBグラントの7ydsラン、17ydsランでSEA陣に入るがFG圏内に進めずパント。SEA陣10からのシーホークスは3連続ランで1stダウン取れず。GB陣46からのパッカーズは、WRドライバーへの4yds、WRネルソンへの9ydsパス、RBグラントの4ydsラン、WRドライバーへの7yds、WRネルソンへの14ydsパスでレッドゾーンに入り、29ydsFGで先制。シーホークスはサックのあとWRコーレン・ロビンソンへの19ydsパス、RBジュリアス・ジョーンズのラン3回でGB陣に入って第2Qへ。
第2Q : シーホークスは50ydsFGを見事に決めて同点。パッカーズは3rdダウンでQBロジャースがヒットされファンブルロスト。GB陣32のチャンスにシーホークスは、4thダウン1のギャンブルもランで成功してレッドゾーンに進み、最後はTEカールソンに6ydsTDパス成功。GB陣34からのパッカーズはWRドライバーへの20ydsパス、TEリーへの5ydsパス、RBグラントの3ydsラン、5ydsランでFG圏内に入り、WRドライバーへの7ydsパスとフェイスマスクでレッドゾーンへ。2ミニッツ明けにWRジェニングスへの9ydsパスが通り、SEA陣2ydsで1stダウン。2ndダウンでQBスニークが決まり同点タッチダウン。残り1分01秒、反則でSEA陣8からのシーホークスは、ラン2回で時計を流してハーフタイムへ。
第3Q : パッカーズは3&アウト。シーホークスもRBジョーンズのロングゲインがホールディングで取り消されて結局3&アウト。GB陣39からのパッカーズは、RBグラントの4ydsラン、WRジェニングスへの8ydsパス、でフィールド中央まで進んでパント。SEA陣15からのシーホークスはまたも3&アウト。パッカーズはFBホールへの4ydsパスのあと、WRジェニングスに45ydsTDパス成功。シーホークスは3rdダウンでサックが出てパント。GB陣15からのパッカーズは、RBグラントのラン2回とWRジェニングスへの8ydsパス、WRジェニングスへの14ydsパス、QBロジャースの16ydsスクランブルでSEA陣に入って最終Qへ。
第4Q : パッカーズはWRドライバーへの8ydsパス、RBグラントの7ydsラン、WRネルソンへの10ydsパスでゴール前5ydsへ。RBグラントの3ydsランのあと、FBジョン・クーンに1ydsTDパス成功。シーホークスはFBウィーバーへの7ydsパス、RBモーリス・モリスの5ydsランのあと、CBウッドソンがインターセプト。パッカーズはGB陣33からのチャンスだったが1stダウンならず、51ydsFG成功で17点差に。シーホークスはGB反則、TEカールソンへの8ydsパスでGB陣に入るが、ロングパスをCBトラモン・ウィリアムズがインターセプト。パッカーズは3&アウト。SEA陣24からのシーホークスはFBウィーバーへの15ydsパス、QBフライの27ydsスクランブル、ラフィングザパサーでレッドゾーンに進み、FBウィーバーの13ydsラン、TEカールソンへの4ydsパスのあと、WRコルバートに5ydsTDパス成功で10点差。オンサイドキックはパッカーズのCBブッシュが綺麗にキャッチ。SEA陣43からのパッカーズはラン3回で1stダウンを取って2ミニッツ。ランとニーダウン2回で試合終了。
パッカーズはRBクレッグ・ランプキン(ハムストリング)をインジャリー・リザーブに入れ、代わりにRBデショーン・ウィンをプラクティス・スクワッドから昇格させた。ドラフト外入団から開幕ロースター入りを果たしたRBランプキンだが、第3週カウボーイズ戦でハムストリングを負傷して以来欠場が続き、今週いったんは練習に復帰したものの、金曜の練習は再び休んでいた。パッカーズの場合、若手選手はこうして無理させず1シーズン体作りに専念させることが少なくない。
RBデショーン・ウィンは昨年のドラフト7巡指名選手。昨季序盤はRBヴァーナンド・モレンシーの負傷とRBブランドン・ジャクソンの不振で4試合に先発出場し、50回203yds(平均4.1)、4TDと悪くない成績を残している。238ポンドのガタイにスピードも兼ね備え、パスキャッチやブロッキングを含めてセンスのよい選手。しかし体作りに熱心でないなど精神的に未熟で、今夏は開幕ロースターに残れず、実質4番手RBとしてプラクティス・スクワッドに控えていた。
Green Bay Packers Injury Report | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Player | Pos | Injury | Wed | Thur | Fri | Status | Notes |
Al Harris | CB | Spleen | Out | Out | Out | Out | 欠場 |
Atari Bigby | S | Hamstring | × | × | × | Doubtful | 欠場 |
Michael Montgomery | DE | Ankle | × | × | × | Doubtful | 欠場 |
Jason Hunter | DE | Hamstring | × | × | × | Doubtful | 欠場 |
Kregg Lumpkin | RB | Hamstring | △ | ○ | × | Questionable | 微妙 |
James Jones | WR | Knee | × | × | × | Questionable | 微妙 |
Patrick Lee | CB | Back | ? | ? | × | Questionable | 微妙 |
Ryan Pickett | DT | Knee | △ | △ | △ | Questionable | 出場見込み |
Aaron Rodgers | QB | Shoulder | △ | △ | △ | Probable | 出場予定 |
Korey Hall | FB | Knee | △ | ○ | ○ | Probable | 出場予定 |
Chad Clifton | OT | Hamstring | △ | △ | △ | Probable | 出場予定 |
A.J. Hawk | LB | Groin | △ | △ | △ | Probable | 出場予定 |
Charles Woodson | CB | Toe | × | △ | △ | Probable | 出場予定 |
Aaron Rouse | S | Knee | △ | ○ | ○ | Probable | 出場予定 |
Seattle Seahawks Injury Report | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
Player | Pos | Injury | Wed | Thur | Fri | Status |
Matt Hasselbeck | QB | Knee | × | × | × | Questionable |
Seneca Wallace | QB | Calf | × | × | △ | Questionable |
Deion Branch | WR | Foot | × | × | × | Questionable |
Maurice Morris | RB | Knee | ○ | ○ | ○ | Probable |
Koren Robinson | WR | Knee | ○ | ○ | ○ | Probable |
Walter Jones | OT | Team Decision |
△ | △ | ○ | Probable |
Leroy Hill | LB | Knee | △ | △ | ○ | Probable |
Kelly Jennings | CB | Ribs | ○ | ○ | ○ | Probable |
Probable | : | Virtual certainty that player will be available for normal duty |
---|---|---|
Questionable | : | A 50-50 chance will not play |
Doubtful | : | At least 75 percent chance will not play |
Out | : | Definitely will not play |
○ | : | Full Participation |
△ | : | Limited Participation |
× | : | Did Not Participate |
? | : | Not Listed |
パッカーズはプラクティス・スクワッドにいたLBダニー・ランサナーをロースターに昇格させ、LBトレイシー・ホワイトを解雇した。入れ替えの意図ははっきりしないが、LBとしての限界が見えているスペシャルチーマーのホワイト(NFL6年目)より、プレシーズンで活躍を見せたランサナーの伸びシロに期待したのかもしれない。A.J.ホークの鼠蹊部のケガとは関係ない、とトンプソンGMは明言している。来週以降DTジャスティン・ハレルがPUPリストから復帰してくれば、ランサナーはプラクティス・スクワッドに逆戻りの可能性もある。
LBダニー・ランサナー Danny Lansanah はコネチカット大出身のドラフト外ルーキー。ドラフト直後にパッカーズと契約し、キャンプやプレシーズンのプレー内容はスペシャルチームを含めて非常に評判がよかった。大学では3年間スターターを務め、計36試合に先発して通算323タックル(同大記録はパッカーズのカレッジスカウト部長ジョン・ドーシーの495タックル)、7サック、10INTを記録。昨年はチームMVPおよびビッグ・イースト・カンファレンスの1stチームに選出されている。
身長6フィート1(185cm)、248ポンド(112kg)。40yds走4.69秒と直線スピードは平凡だが、ショートエリアでのクイックネスのあるハードヒッターで、フットボールセンスに優れた選手らしい。大学3年までウィークサイドLB、4年目にミドルLBにコンバートされ、ヴァーサタイルなところも魅力。最新の公式デプスチャートではストロングサイドと表示されている。発音は"lan-SAN-ah"とのことなので、真ん中の「サ」にアクセントがある。
ランサナー昇格で空いたプラクティス・スクワッド枠にDEランドルフ・ハーディと契約した。ハワード大出身のドラフト外ルーキーで、身長6フィート2(188cm)、269ポンド(122kg)の軽量パスラッシャー。開幕前にライオンズから解雇されている。
1Q | 2Q | 3Q | 4Q | Total | |
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Falcons (3-2) | 10 | 7 | 0 | 10 | 27 |
Packers (2-3) | 0 | 7 | 3 | 14 | 24 |
気温16℃、快晴のランボーフィールド。序盤から積極的なパス攻撃を展開するファルコンズに対し、パッカーズはオフェンス不調を引きずって1stダウンを取るのがやっと。ようやく第2Q途中からランとパスがバランスよく出るようになり、第4Qに入ったところでついに同点。しかし好リターンからFGで3点リードされたところでQBロジャースが手痛いインターセプトを犯し、TDランで再び10点差。2ミニッツを切ったところでTDパスを決めて再び3点差とするが、最後はやはりRBターナーのランが止められず時間を使い切られた。パッカーズはこれで3連敗となった。
出場が危ぶまれたQBアーロン・ロジャース(肩)とLB A.J.ホーク(鼠蹊部)はどちらも強行出場。芝の状態がイマイチで、カットしようとして足を滑らせる選手が目立った。LTチャド・クリフトンがハムストリングを痛めて第3Qに退場している。
第1Q : ファルコンズはいきなりWRロディー・ホワイトに37ydsロングパス成功。3rdダウン6からWRホワイトに19ydsパス、8ydsパスとRBターナーのランでゴール前に迫り、ゴール前1ydsでのギャンブルはTEピールへのパス成功で先制タッチダウン。パッカーズは最初のプレーでサックされて3&アウト。ATL陣39からのファルコンズはRBターナーの22ydsラン、RBノーウッドへのシャベルパスでFG圏内に入るが、3rdダウンでRBノーウッドが落球で42ydsFGどまり。パッカーズは3rdダウンでWRジェニングスが落球してまたも1stダウンならず。ファルコンズはWRダグラスのエンドアラウンドで18yds、RBターナーの8ydsラン、5ydsランでGB陣に入って第2Qへ。
第2Q : ファルコンズはロスタックル2回でFG圏内に入れず。GB陣13からのパッカーズはTEドナルド・リーに7ydsパスとRBジャクソンの9ydsランでようやく初1stダウン。WRドライバーの6ydsエンドアラウンド、RBグラントの12ydsラン、WRジェニングスへの6ydsパスでATL陣に入り、3rdダウン1からWRドライバーに44ydsTDパス成功。ATL陣10からのファルコンズはCBリーのパスインターフェアで1stダウン、次の3rdダウンはWRホワイトに26ydsパス、TEピールへの14ydsパスでFG圏内に入り、RBターナーの6ydsランのあとWRホワイトに22ydsTDパス成功。好リターンで50ydsからのパッカーズは、RBグラントの5ydsラン、TEリーへの4ydsパス、1ydsランで1stダウン、WRドライバーへの14ydsパス、4ydsロス、WRドライバーへの10ydsパスで3rdダウン4として2ミニッツ。しかしサックで5yds下がり、43ydsFG成功かと思いきやホールディングの判定、そして53ydsFGは失敗に終わる。GB陣43からのファルコンズはWRホワイトへの7ydsパス、WRマイケル・ジェンキンズへの5ydsパスででGB陣に入るが、反則が響いてパント。ニーダウンで前半終了。
第3Q : 反則でGB陣8からのパッカーズはTEリーへの10ydsパス、RBグラントの9ydsラン、5ydsラン、WRジェニングスへの20ydsパスでATL陣に入るが、反則が響いてパント。ATL陣10からのファルコンズは、RBターナーのラン2回とアンネセサリーラフネスでフィールド中央近くまで進むがそこまで。素晴らしいパントでGB陣2からのパッカーズは、RBグラントのラン2回とWRルヴェル・マーティンへの8ydsパスで1stダウン。WRマーティンへの14ydsパス、WRネルソンへの14ydsパス、RBグラントの14ydsランでATL陣に入り、50ydsFG成功で7点差に。
第4Q : ファルコンズはQBライアンの18ydsスクランブル、WRジェンキンズへの31ydsパス、フェイスマスクでレッドゾーンに進むが、エンドゾーンでCBトラモン・ウィリアムズが見事インターセプト。パッカーズはTEハンフリーへの37ydsパス、RBグラントの13ydsラン、TEハンフリーへの5ydsパスのあと、WRジェニングスに25ydsTDパスが通ってついに同点。ビッグリターンでGB陣48からのファルコンズは、RBターナーの9ydsラン、FBムヘリの9ydsラン、RBノーウッドへの7ydsパスのあと、41ydsFG成功で再び3点リード。パッカーズはRBグラントの6ydsラン、TEハンフリーへの9ydsパス、GBホールディングのあとATLイリーガルコンタクトで1stダウン。しかしインテンショナルグラウンディングで3rdダウン19となり、無理に投げてインターセプト。GB陣19からのチャンスにファルコンズは、RBターナーの5ydsラン、12ydsランでゴール前に迫り、最後もRBターナーが2ydsTDラン。パッカーズはWRジョーンズへ9ydsパス、RBジャクソンへ3ydsパスのあと、WRジェニングスへの36ydsパスでATL陣23へ。TEハンフリーへの16ydsパス、スパイク、3ydsスクランブルでゴール前4ydsへ。2ミニッツ明けにTEリーへのショベルパスで4ydsTD成功、再び3点差に。残り1分56秒(GBタイムアウト2つ)でオンサイドキックは失敗。GB陣47からのファルコンズはRBターナーのラン3回で1stダウンを更新し、ニーダウンで試合終了。
Green Bay Packers Injury Report | |||||||
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Player | Pos | Injury | Wed | Thur | Fri | Status | Notes |
Al Harris | CB | Spleen | Out | Out | Out | Out | 欠場 |
Kregg Lumpkin | RB | Hamstring | × | × | × | Doubtful | 欠場 |
Korey Hall | FB | Knee | × | × | × | Doubtful | 欠場 |
Jason Hunter | DE | Hamstring | × | × | × | Doubtful | 欠場 |
Atari Bigby | S | Hamstring | × | △ | × | Doubtful | 欠場 |
Aaron Rouse | S | Knee | △ | × | × | Doubtful | 欠場 |
Aaron Rodgers | QB | Shoulder | △ | × | △ | Questionable | 微妙 |
A.J. Hawk | LB | Groin | △ | △ | × | Questionable | 微妙 |
Chad Clifton | OT | Knees | △ | △ | ○ | Probable | 出場予定 |
James Jones | WR | Knee | ○ | ○ | ○ | Probable | 出場予定 |
Ryan Pickett | DT | Knee | △ | △ | ○ | Probable | 出場予定 |
Charles Woodson | CB | Toe | × | × | × | Probable | 出場予定 |
Nick Collins | S | Back | △ | ○ | ○ | Probable | 出場予定 |
Atlanta Falcons Injury Report | ||||||
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Player | Pos | Injury | Wed | Thur | Fri | Status |
Laurent Robinson | WR | Knee | × | × | × | Doubtful |
Jason Jefferson | DT | Ankle | × | × | × | Doubtful |
Sam Baker | OT | Illness | × | △ | △ | Questionable |
Grady Jackson | DT | Knee | △ | △ | △ | Questionable |
Lawyer Milloy | S | Rib | × | △ | △ | Questionable |
Todd Weiner | OT | Knee | △ | △ | △ | Probable |
Probable | : | Virtual certainty that player will be available for normal duty |
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Questionable | : | A 50-50 chance will not play |
Doubtful | : | At least 75 percent chance will not play |
Out | : | Definitely will not play |
○ | : | Full Participation |
△ | : | Limited Participation |
× | : | Did Not Participate |
? | : | Not Listed |
パッカーズドラフト史上最大の失敗といえば1989年1巡2位指名のOTトニー・マンダリッチ。「史上最高の大学OL」と言われ(写真1)、QBトロイ・エイクマンとどちらを1位指名すべきか真剣な議論がなされたほどのスターだったが、パッカーズに指名されてからは鳴かず飛ばず(写真2)。ミシガン州立大での活躍やドラフト前のあの驚異的な体がステロイドによるものだったことは周囲の証言からすでに明らかだったが、本人だけはこれまで否定を続けていた。
しかし先日のTVインタビューでマンダリッチはステロイド使用を初めて認めるとともに、実際グリーンベイで大失敗したのは鎮痛剤やアルコール依存によるところが大きかった、と告白している。「最初は1日1回鎮痛剤を注射していたのが、1週間後には1日5回から7回ぐらいになり、それを3年間も続けた。Staydol という薬で、いい気持ちになる。グリーンベイ時代はハイな状態でトレーニングをするのが好きだった。しだいにハイになることの方が優先するようになってしまい、週3、4回のワークアウトをすること自体が大変だった。ドラフトされたときの自分ではなくなってしまっていた」
また1988年のローズボウル(USCに勝利)の際、偽の尿サンプルをドーピングテストに提出したことも明らかにしている。当時のミシガン州立大では7人もの選手が同様の行為をしていたと報道されているが、「自分は近く出版する告白本の中で他の人物を巻き添えにするようなことはしない、ホセ・カンセコ(多数のMLB選手のステロイド使用を暴露)のやったことは最低だ」とマンダリッチは語っている。「私はステロイドを使った。私は使った。初めて言うことだ。これまで自分から告白しなかったのは、同じことをしていた他の人々に影響が及ぶと思ったからだ」
DEジェンキンズの戦線離脱を受けて、パッカーズは元ジャガーズのDEケニー・ペトウェイと契約した。現在25歳、身長6フィート3(191cm)、体重248ポンド(112kg)の軽量パスラッシャー。グランブリング州立大から2005年のドラフト7巡指名でテキサンズに入団し、ルーキーシーズン終盤にプラクティス・スクワッドからロースターに昇格(出場なし)。2年目は開幕ロースターに残れず、プラクティス・スクワッドを経てジャガーズのロースター入り。2シーズンで17試合に出場し、14タックル、3サック、1ファンブルフォースを記録している。今夏は開幕ロースターに残れず、8月30日に解雇されていた。
9月2日にジャガーズの元同僚OLリチャード・コリアーが銃撃された際には、同じ車に彼も同乗していたが、さいわい無傷だった。コリアーは14ヶ所を撃たれて片脚を切断、下半身不随となったことを今週家族が明らかにしたばかりだ。代理人はペトウェイの事件への関わりを強く否定している。「彼とコリアーはとてもよい友人だった。その日は、出かけて飲んでもいいが必ず代行ドライバーを用意するように、とのコーチの指示だった。そしてケニーがそのドライバー役だったのだ。ケニーについてネガティブな点は全くない。ブロンコスのCBダレント・ウィリアムズが撃たれたときと同じで、WRジャヴォン・ウォーカーはたまたま同乗していただけ。ケニーは本当にいい子だ。これまで問題など起こしたことは一度もない」
今回パッカーズは、DEパトリック・チャクワラもワークアウトに呼び、2人の中からDEペトウェイが選ばれた模様。DEペトウェイは背番号93番を着ける。
検査の結果DEカレン・ジェンキンズは右胸筋の断裂と判明し、手術を受けてインジャリーリザーブ入りすることが発表された。「来季までには完全に回復する。ヒザなどではないからね。より大きく強くなって戻ってくることだろう。悔やんでも仕方がない」と代理人。ジェンキンズは今季すでにサック2.5回、QBヒット10回、ロスタックル4回。NFL5年目で最高のシーズンを過ごしていただけに、この痛手はラン守備・パス守備ともに非常に大きいものになりそうだ。
最新デプスチャートによると、DEカビーア・バジャ=ビアミラは3rdダウンラッシャーのまま留まり、後任のスターターは4年目のDEマイケル・モンゴメリーが昇格。新加入のDEケニー・ペトウェイは左DEキャンプマンの控えとなっている。モンゴメリーとジェイソン・ハンターはDEだけでなく、パスシチュエーションではDTとしてもプレーすることになりそう。