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Packers 27 - 17 Seahawks
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年10月13日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (3-3) |
3 |
7 |
7 |
10 |
27 |
Seahawks (1-4) |
0 |
10 |
0 |
7 |
17 |
天気は曇り、気温は13℃。シーホークスはQBマット・ハッセルベックを欠き、QBチャーリー・フライが先発出場。パッカーズは2番手RBブランドン・ジャクソンが体調を崩して欠場している。不調チーム同士の対戦となったが、エースQBが出場できた分、パッカーズが有利に試合を進めることができた。
前半はQBロジャースのサック&ファンブルロストからリードを許したパッカーズだが、前半最後のドライブで同点に追いつくと、後半はパッカーズの一方的なペース。次第にパス攻撃が波に乗って2つのTDを挙げると、ディフェンスも2つのインターセプトを決めて追い上げを許さなかった。パッカーズはようやく連敗脱出し、シカゴが敗れミネソタが勝ったため、NFC北地区は3チームが勝率5割で並ぶことになった。
第1Q : シーホークスは3&アウト。パッカーズはFBホールへの8ydsパス、RBグラントの7ydsラン、17ydsランでSEA陣に入るがFG圏内に進めずパント。SEA陣10からのシーホークスは3連続ランで1stダウン取れず。GB陣46からのパッカーズは、WRドライバーへの4yds、WRネルソンへの9ydsパス、RBグラントの4ydsラン、WRドライバーへの7yds、WRネルソンへの14ydsパスでレッドゾーンに入り、29ydsFGで先制。シーホークスはサックのあとWRコーレン・ロビンソンへの19ydsパス、RBジュリアス・ジョーンズのラン3回でGB陣に入って第2Qへ。
第2Q : シーホークスは50ydsFGを見事に決めて同点。パッカーズは3rdダウンでQBロジャースがヒットされファンブルロスト。GB陣32のチャンスにシーホークスは、4thダウン1のギャンブルもランで成功してレッドゾーンに進み、最後はTEカールソンに6ydsTDパス成功。GB陣34からのパッカーズはWRドライバーへの20ydsパス、TEリーへの5ydsパス、RBグラントの3ydsラン、5ydsランでFG圏内に入り、WRドライバーへの7ydsパスとフェイスマスクでレッドゾーンへ。2ミニッツ明けにWRジェニングスへの9ydsパスが通り、SEA陣2ydsで1stダウン。2ndダウンでQBスニークが決まり同点タッチダウン。残り1分01秒、反則でSEA陣8からのシーホークスは、ラン2回で時計を流してハーフタイムへ。
第3Q : パッカーズは3&アウト。シーホークスもRBジョーンズのロングゲインがホールディングで取り消されて結局3&アウト。GB陣39からのパッカーズは、RBグラントの4ydsラン、WRジェニングスへの8ydsパス、でフィールド中央まで進んでパント。SEA陣15からのシーホークスはまたも3&アウト。パッカーズはFBホールへの4ydsパスのあと、WRジェニングスに45ydsTDパス成功。シーホークスは3rdダウンでサックが出てパント。GB陣15からのパッカーズは、RBグラントのラン2回とWRジェニングスへの8ydsパス、WRジェニングスへの14ydsパス、QBロジャースの16ydsスクランブルでSEA陣に入って最終Qへ。
第4Q : パッカーズはWRドライバーへの8ydsパス、RBグラントの7ydsラン、WRネルソンへの10ydsパスでゴール前5ydsへ。RBグラントの3ydsランのあと、FBジョン・クーンに1ydsTDパス成功。シーホークスはFBウィーバーへの7ydsパス、RBモーリス・モリスの5ydsランのあと、CBウッドソンがインターセプト。パッカーズはGB陣33からのチャンスだったが1stダウンならず、51ydsFG成功で17点差に。シーホークスはGB反則、TEカールソンへの8ydsパスでGB陣に入るが、ロングパスをCBトラモン・ウィリアムズがインターセプト。パッカーズは3&アウト。SEA陣24からのシーホークスはFBウィーバーへの15ydsパス、QBフライの27ydsスクランブル、ラフィングザパサーでレッドゾーンに進み、FBウィーバーの13ydsラン、TEカールソンへの4ydsパスのあと、WRコルバートに5ydsTDパス成功で10点差。オンサイドキックはパッカーズのCBブッシュが綺麗にキャッチ。SEA陣43からのパッカーズはラン3回で1stダウンを取って2ミニッツ。ランとニーダウン2回で試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは21/30、208yds、2TD、0INTでレーティング111.5と申し分のない内容。QBスニークによるタッチダウンもあった。
- 試合前のウォームアップの時は投げるたびに顔をしかめ、肩の状態は決してよくない。金曜には「先週よりはいい」と言っていたが、大きく回復しているような感じでもない。
- 第3QのWRジェニングスへの45ydsTDパスは、ほとんどトップスピードのままジェニングスの胸にすっぽり収まり、そのまま倒れ込んだところがエンドゾーン。
- 前半は10/14、91yds、後半11/16、117ydsとほぼ均等。試合中盤にもう少しランで1stダウンを取ってラクをさせてやりたかったところだが。
- ニーダウンを除いたランは4回24yds、1TD。QBスニークは2回とも成功。最初のは3rdダウン1で1stダウンを取り(のちフィールドゴールで3点)、2回目はゴール前1ydsからタッチダウン。スクランブルは6ydsと16ydsで、どちらもTDドライブをつなぐ効果的なものだった。
- インターセプトはなかったものの、第2Qのサック&ファンブルロストはQBロジャースが躊躇してボールを持ち過ぎたことによるもの。
- 今季QBロジャースは先発6試合のうち4試合でレーティング100を超えている。
- チームラッシングは、ニーダウンを除くと37回113yds(平均2.9)。
- 先発RBライアン・グラントは33回90yds(平均2.7)。思うように穴が開かず、RBグラント自身も昨年のようなキレが戻っていないが、33回もキャリーできたことは収穫。ロジャースの負担を減らし、時間を使うことはできた。
- 1試合33キャリーはRBグラントのキャリア最多であるばかりでなく、球団史上2位の記録。1位は1979年にRBターデル・ミドルトンが記録した39回。
- RBブランドン・ジャクソンは急に体調を崩して欠場。RBグラントへの負担が大きくなってしまった。
- 昨日昇格したRBデショーン・ウィンはラッシング機会なく、パスキャッチ1回7yds。
- FBジョン・クーンは唯一のパスキャッチが第4Qの1ydsTDパスキャッチで、NFL初タッチダウンとなった。久しぶりに復帰のFBコーリー・ホールはパスキャッチ2回12yds。
- WR陣は以下のとおり。
- グレッグ・ジェニングスは5回84yds、1TD。前半はわずか1回9ydsだけだったが、第3Qの45ydsTDパスキャッチが試合の流れを大きく引き寄せる結果になった。
- ドナルド・ドライバーは6回53yds。
- ジョーディ・ネルソンは4回42ydsとプロ入り最高の成績。出場機会そのものがどんどん増えてきている。
- ルヴェル・マーティンはパスキャッチなし。
- TE陣では、ドナルド・リーが2回9ydsのみで、ンフリーもフィンリーもパスキャッチはなかった。
- 先発OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGスピッツ、RTタウシャー。
- 被サックは2回で、うち1回はファンブルロストに。しかしそれはQBが持ち過ぎたもので、パスプロが崩壊したサックは1回だけ。全般にパスプロテクションはよく、QBロジャースに投げる時間を十分与えることができた。プレッシャーがかかったときも、QBロジャースの機動力で逃げることができた。
- トータルオフェンスはシーホークス177ydsに対してパッカーズが313ydsと大きな差がついた。タイムオブポゼッションも、三度のロングドライブを成功させたパッカーズが37分26秒と圧倒。
- 3rdダウン成功率は10/18の56%と文句なしの出来。シーホークスは4/11の36%。
- パッカーズの犯したターンオーバーは、前述の第2QのQBロジャースのファンブルロストだけ。
- 奪ったターンオーバーはインターセプト2つ。第4Qに2シリーズ連続して挙げたもので、CBウッドソンのINTは敵陣33ydsでダメ押しフィールドゴールに結びついた。次はCBトラモン・ウィリアムズがロングパスを見事にキャッチしたもので、自陣9ydsでWRコーレン・ロビンソンの内側に体を入れ、振り向いた瞬間に落ちてきたボールを捕ることができた。
- パス守備は、本来は3番手QBのチャーリー・フライを12/23、83yds、1TD、2INTのレーティング53.4と封じ込めることができた。前半に許したTDドライブはファンブルロストから26ydsドライブされたもので、後半のTDドライブは17点差がついて事実上決着がついてからのもの。
- ラン守備は23回113yds(平均4.9yds)。最終盤のQBフライの27ydsスクランブルを差し引くと平均3.9ydsで、今のチーム状況を考えれば悪くない。エースRBジュリアス・ジョーンズは12回44yds(平均3.7)とよく押さえ、特に試合序盤はかなりよく止めていた。後半はリードしたため相手のラッシング回数そのものが減って、ラン守備不振のパッカーズにとってはありがたかった。
- パッカーズのサックは3回。CBブリッツのウッドソンが1回。DEキャンプマンが2回。
- CBトラモン・ウィリアムズはCBハリスに代わって先発した3試合全てでインターセプトを挙げる活躍。
- FOX画面では新人DEジェレミー・トンプソンが先発となっていたが、実際はDEバジャ=ビアミラが先発出場。
- 反則は5回45ydsと今季もっとも少なかった。フォルススタート2回、LBポピンガのイリーガルコンタクト、パントリターン時のCBジャレット・ブッシュのフェイスマスク、DEキャンプマンのラフィングザパサー。シーホークスは6回50yds。
- キックオフリターンはCBウィル・ブラックモンが3回平均25.0ydsとまずまず。
- パントリターンはCBウィル・ブラックモンが4回平均9.8ydsとこちらも平均をやや上回る数字。
- Pデリック・フロストはパント4回平均35.3yds、一度もリターンさせなかったのでネットも35.3yds。4回のうち2回は敵陣レッドゾーンに落とす短いパントで、どちらもタッチバックにならずフェアキャッチさせることができた。
- Kメイソン・クロスビーは29ydsFGと51ydsFGを両方とも成功。50yds以上を成功させたのは今季2回目。
- キックオフカバレッジは5回平均21.2yds、最長30ydsと申し分なし。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第2QのTDパスの際にSアーロン・ラウスが頭を打って退場。脳震盪か。代わってSチャーリー・ペプラーが出場した。
- DTライアン・ピケットが第3Qにヒジを負傷して退場。たいしたことはない、と本人は試合後に語っている。
- アクティブ登録から外れたのはRBジャクソン、WRジョーンズ、OTジャコミニ、DEモンゴメリー、DEハンター、CBハリス、SSビグビー、第3QBブローム。
- 試合終了後には、元パッカーズのOGマイク・ウォールがLTクリフトンやRTタウシャーとフィールド中央で談笑していた。
- 元パッカーズといえば、WRコーレン・ロビンソンとPジョン・ライアンもシーホークスで出場している。WRロビンソンはパスキャッチ2回23yds。Pライアンは5回平均48.8yds、ネット41.0ydsの好成績。