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2008年9月30日
- マイク・マッカーシーHC。「今日のオフェンスはひどい出来だった。しっかりランで進めることができなかった。ランブロッキングは呼吸が合っておらず、そこは向上させる必要がある。(ランブロッキング不振は)2週連続のことだ。パスプロテクションも拙かったし、特に第2Qはダウン&ディスタンスもよくなかった。開幕3試合と同じミスがあまりにも多すぎる。ペナルティやターンオーバーがこれほど多くては、そうそう勝てるものではない。敵地で、優れたディフェンスを持つ優秀なチームと戦うのだから。とにかくオフェンス的に、勝利に十分なプレーをすることができなかった。相手が何度もチャンスをくれたのに、それを活かすことができなかった」
- マッカーシーHC。「同じミスばかりしている。気にかかるのはそこだ。私だって、フットボールにミスがつきものだということはわかっている。しかし毎日繰り返し練習していることが、日曜に実行できないのは問題だ。その通りのことを選手たちに言った。毎週毎週基本的な部分でミスを繰り返すのは受け入れがたい。なんとか修正しなければならない」
- LBニック・バーネット。「シーズンは長いよ。それはいいことだ。まだシーズンの初めで僕らは2勝2敗、あと12試合も残っているんだから。手遅れになる前に立て直すことができれば、僕らは大丈夫だ」
- QBロジャースは右肩のケガについて月曜に詳しい検査を行う。来週出場できるかと聞かれたマッカーシーHCは、「わからない。まだ決めつけるには早い」
- 右肩のケガについてQBロジャース。「脱臼かもしれない感じがした。どこが悪いかは月曜の検査を待たないと。(最初に退場せずプレーして)タッチダウンパスを投げたときは、かなり激しい痛みがあった。(CBウッドソンのINTで)逆転してくれた後、サイドラインで投げてみようとしたけど、できなかった。ドクターの指示で休むことになった。FGで逆転されたあと、どれだけ痛みがあっても、もう一度頑張りたくて出場した」
- 鼠蹊部を痛めて退場したLB A.J.ホーク、右肩を痛めて退場したDEカレン・ジェンキンズは、どちらも深刻なものである可能性がある。FSニック・コリンズはもともと悪かった背中を悪化させ、DEジェイソン・ハンターはハムストリングを負傷。ディフェンスはすでにケガ人の数が危険水位を超えていたが、控え選手のデプスも尽きてきている。
- オフェンス不振についてQBアーロン・ロジャース。「僕らは自分たちを厳しく批判する必要がある。これで2勝2敗となり、バイウィークまで厳しい3試合が待っている。自分たちのフットボールを取り戻さなきゃいけない。1試合を通して自分たちのスタイルでプレーすることがまだ一度もできていない。今日僕らはそれができず、タンパベイはそれができた」
- RBライアン・グラントは手痛いファンブルロストについて、「僕は両手で持っていたが、相手が完璧な場所をヒットした。でも言い訳はできない」と話している。「ミスは修正しなくてはならないし、必ずそうするだろう。チームにエネルギーが感じられなかった。チーム全体でいいパフォーマンスができなかった。この敗戦から学ばなくちゃいけない」
- 第2Q以降はラッシングが正味0ydsに終わったことにジョー・フィルビンOCはショックを隠せない様子。「信じられないし、受け入れられない。明日しっかりフィルムを分析して、ブロッキングのアングルなど調べなおす必要がある。ごらんのように今日はランニングゲームで仕事でできなかった」
- 新人ジョシュ・シットンを先発右ガードに入れるなどラインナップ変更の可能性は?と聞かれたジョー・フィルビンOC。「それはまだわからない。あらゆることを検討しなければならないだろう。うろたえることなく、何がまずかったのかしっかりと調べ、どうしたら軌道を元に戻せるのか、検討する」
- WRジョーディ・ネルソンは初めて3番手レシーバーとして出場したが、未熟さを露呈する結果となった。第2Qの3rdダウン、QBロジャースからのボールはよかったのにネルソンはパスの方を振り向かずパス失敗に。サイドラインに戻る際に、マッカーシーHCから厳しい声で注意されていた。
- 控え左ガードのLGアレン・バーバーは、第4QにブロッキングTEとして1プレーだけ出場したが、そこで痛いフォルススタート。CBウッドソンのINTリターンTDで逆転した直後、自陣20ydsでQBマット・フリンが登場したプレーだった。反則が響いて3&アウトに終わり、相手の逆転FGに結びついてしまった。
- WRグレッグ・ジェニングス。「厳しいね。僕らは、特にオフェンスは自分たちで墓穴を掘ってしまった。ディフェンスが頑張って何度もチャンスをくれたのに、それを活かすことができなかった。本当につらい。でもこうした試合を通して成長していかなくちゃいけない。僕らもファイト・バックしたけれど、十分でなかった。それは僕らオフェンスが終始波に乗れなかったからだ。全ては反則とエクセキューションに尽きる。いいプレーもあったし悪いプレーもあったけど、けっきょくは自分の首を絞めるミスが多すぎたし、そんなことをしていてはNFLでは勝てない」
- WRジェニングスは482ydsレセプションでNFLリーディングレシーバーの座をキープ。「今季初タッチダウンは嬉しいけど、試合に負けては素直に喜べない」
- WRルヴェル・マーティン(指の骨折)は3試合ぶりに復帰したものの、ごくわずかしか出場せず(つまり4WR隊形をあまり使えなかった)、パスキャッチもゼロ。「ここ数週間で一番調子がよかったんだけどね。僕のプレイング・タイムについてはコーチに聞いてよ」
- 3インターセプトを挙げたディフェンスについて、マッカーシーHC。「ディフェンスは何度も何度も素晴らしいプレーをしてくれたと思う。勝利のチャンスを何度も引き寄せてくれたのに、オフェンスがそれを活かすことができなかった」
- 前半に2つのイリーガルコンタクト(どちらも3rdダウン)で痛い1stダウンを与えたCBチャールズ・ウッドソン。しかし片方は、見えないような場所にいた審判が下した疑問の残る判定だった。「判定ミスだったと思うね。ちゃんと僕はいいポジションにいた。それは間違いない」
- CBハリス(脾臓損傷)の代役としてスターターを務めたCBトラモン・ウィリアムズは、大きなミスも反則もなく、しっかりしたプレー内容で終えることができた。第1Qには3rdダウンでのWRブライアントへのパスをディフレクトし、第3Qには自陣ゴール前でWRクレイトンの弾いたパスをインターセプトして39ydsリターン。ブロッカーがもう少し上手ければタッチダウンのチャンスもあった。
- FSニック・コリンズは7-10とリードされた第2Q末、インターセプトの大チャンスがありながら胸に当てて落球。「ビッグプレーのチャンスだったのに、目を離してしまった。大きいプレーのチャンスが来たら、ちゃんと決めなきゃいけない。あれを捕っていたら全く別のゲームになっていただろうに」とFSコリンズ。しかし第3Qには、はるかに難しいパスを競り勝ってインターセプトし、追い上げのきっかけを作っている。すでにキャリア最多に並ぶ3INTを挙げ、現在NFL2位タイ。
- 不振のPデリック・フロストを解雇して他の選択肢を探すべきでは、という声が地元両紙から出てきている。
- スペシャルチームのリーダー格のLBトレイシー・ホワイトはPフロストについて、「先週よくなかったんで自分にプレッシャーをかけすぎたんだよ。たぶん考えすぎてるんじゃないかな。リラックスしなきゃ」と評している。LSブレット・グードの球速がないため慌てるのでは?という質問には、「ロングスナッパーはすごくいいよ。それは問題じゃないと思う」
2008年9月29日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (2-2) |
7 |
0 |
7 |
7 |
21 |
Buccaneers (3-1) |
0 |
13 |
7 |
10 |
30 |
天気は曇り、予想より涼しい27℃のレイモンド・ジェームズ・スタジアム。パッカーズは最初のシリーズでTDを決めたあとオフェンスが全く進まなくなり、ターンオーバーから次々と失点して13点リードを許す。そこからディフェンスが3インターセプトを挙げていったんは逆転するが、QBロジャースの一時退場と復帰後のインターセプトから簡単に10点取られて万事休す。
QBロジャースは第3Qのスクランブルの際に肩を負傷し、出場を続けてWRジェニングスに48ydsTDパスを通すが、CBウッドソンの逆転インターセプトTDの直後に退場。新人QBマット・フリンは手も足も出ず、自陣深くからのパントから逆転FGを許す。そこで残り2分半からQBロジャースが復帰するが、投げる瞬間に背中をヒットされインターセプト。ダメ押しのTDランを決められてしまった。
第1Q : 好リターンでGB陣42からのパッカーズは、3rdダウン1のランが止められるが、QBスニークでかろうじてギャンブル成功。WRネルソンへの11ydsパス、RBグラントの8ydsランのあと、3rdダウン2からWRジェニングスに25ydsTDパス成功。バッカニアーズは3&アウト。パッカーズはWRドライバーへの8ydsパス、RBグラントのランで1stダウンを取るが後が続かず。バッカニアーズはGB反則、WRブライアントへの6ydsパス、RBグレアムへの3ydsパスなどで2つ1stダウンを取るがGB陣に入れず。パッカーズはWRジェニングスへの6ydsパス、TEリーへの5ydsパスで1stダウンを取るが、ホールディングで後退。
第2Q : パッカーズはRBジャクソンがパスを弾いてインターセプトに。GB陣32のチャンスにバッカニアーズはGB反則、WRブライアントへの13ydsパスでゴール前に迫り、TEアレックス・スミスに9ydsTDパス成功。GB陣10からのパッカーズは、RBグラントの5ydsロスが響いて3&アウト。GB陣41からのチャンスにバッカニアーズは、RBダンへの6ydsパス、17ydsパスなどでゴール前に進むがTDならず、23ydsFG成功。パッカーズはWRジェニングスへの21ydsパスのあとサックされ、2ndダウン18からLBルードがインターセプト。GB陣45からのバッカニアーズは、WRヒリヤードへの13ydsパス、WRクレイトンへの11ydsパス、RBグレアムの2ydsランで4thダウン1ギャンブルも成功。しかし2ミニッツ明けはパスが通らず、37ydsFG成功で6点リード。残り59秒、GB陣28からのパッカーズは、WRネルソンへの8ydsパス、9ydsパス、サック、RBジャクソンへの18ydsスクリーン(残り15秒で最後のタイムアウト)、しかしWRジェニングス落球でFG圏内に入れずギャンブルも失敗。
第3Q : 好リターンでTB陣45からのバッカニアーズは、RBグレアムの5ydsラン、19ydsラン、RBダンの6ydsラン、7ydsランでレッドゾーンに入るが、弾いたパスをCBトラモン・ウィリアムズがインターセプトしてGB44までリターン。しかしパッカーズは3rdダウン1のランが止められて3&アウト。バッカニアーズは反則で1つ1stダウンを取ってパント。GB陣40からのパッカーズは最初のプレーでRBグラントがファンブル、拾ったSフィリップスが40yds走ってタッチダウン。TB反則でGB陣40からのパッカーズは、QBロジャースのスクランブルが1yds足りずまたもパント。TB陣23からのバッカニアーズは、WRブライアントへの17ydsパスのあと、FSコリンズがインターセプトしてTB陣42のチャンス。3rdダウン17となるが、WRジェニングスに48ydsのパスが通ってタッチダウン。
第4Q : バッカニアーズは33ydsパスインターフェアでGB陣に入るが、3rdダウン3でCBウッドソンがインターセプトし、62ydsの逆転タッチダウン。バッカニアーズはRBグレアムの5ydsラン、TEギルモアへの9ydsパス、RBグレアムの5ydsラン、TEスミスへの17ydsパスでTB陣46に進むが、反則が響いてパント。パッカーズはQBロジャースに代わってQBフリンが登場するが3&アウト。好リターンでGB陣35からのバッカニアーズは、ラン3回で1stダウン、次の3rdダウン2もQBグリーシーのスクランブルで1stダウンを取り、24ydsFG成功で再逆転。残り2分26秒、GB陣40からの攻撃はQBロジャースが再登場するが、投げる瞬間に背中をヒットされてインターセプト。GB陣28からのバッカニアーズは、RBグレアムがいきなり47ydsランでゴール前1ydsへ進んで2ミニッツ。RBグレアムがダメ押しの1ydsTD成功。残り1分44秒、GB陣28からのパッカーズは再びQBフリンが登場するが、1stダウンを取れずギャンブルも失敗。
- 先発QBアーロン・ロジャースは14/27、165yds、2TD、3INTでレーティング55.9。
- 先発初インターセプトは第2Q最初のプレー。RBジャクソンがイージーなパスを手で弾いてLBデリック・ブルックスの胸に納まったもの。
- 2つ目のインターセプトはサックされた直後の2ndダウン18。プレッシャーを受けながら無理に投げてしまい、これは明らかにQBロジャースのミスだった。
- 3つ目のインターセプトは第4Qに再逆転された直後のシリーズ。第3Qに右肩を負傷したため、逆転した直後のドライブは休んでQBフリンが出場したが、逆転されたので再登場。、出場を続けてWRジェニングスに48ydsTDパス。バックサイドからブリッツがフリーで入ってきて、投げる瞬間に背中をヒットされてインターセプト。
- レシーバー陣の落球にも悩まされた。第1QにはTEドナルド・リーが正面のパスをヘルメットに当てる落球、第2QにはRBジャクソンがこれもほぼ正面へのパスを手で弾いてインターセプト、第2Q最後にはFG圏内に入れる15ydsほどのパスを、WRジェニングスがイージーな落球して3点を逃している。
- 最初のTDドライブでは4thダウン1のギャンブルでQBスニーク成功があった。
- 被サックは3回。ランが出ず3rdダウンロングばかりのため、好きなようにプレッシャーをかけられた。
- 1シリーズだけ出場したQBマット・フリン。いきなりOLのフォルススタートで1stダウン15となり、RBグラントが2ydsラン、WRジェニングスへのスラントはかすりもせず、3rdダウンはRBジャクソンのドローがノーゲイン。自陣17ydsからの38ydsパントを19ydsリターンされてGB陣36。オフェンス不振が決勝FGに結びついてしまった。9点差となったため最終シリーズに再び出場し、RBジャクソンに3yds、WRネルソンに3ydsのパスを通すが、4thダウンギャンブルはWRドライバーに通らず。
- 先発RBライアン・グラントの不振も大きな敗因の1つ。15回20yds(平均1.3)に抑えられたうえ、第3Qには手痛いファンブルロストでタッチダウンを許した。RBブランドン・ジャクソンは1回0yds。
- WR陣では、グレッグ・ジェニングスが今季初TDを含む6回109yds、2TD。ドナルド・ドライバーが1回8yds、ジョーディ・ネルソンは4回31yds。
- TE陣では、ドナルド・リーが1回6ydsのみ。
- 先発OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cウェルズ、RGスピッツ、RTタウシャーという現状でのベストメンバー。
- 被サックは3回。
- トータルオフェンスはパッカーズがわずか181yds、バッカニアーズ327yds。タイムオブポゼッションもパッカーズが23分10秒と圧倒されている。
- パッカーズは最初のドライブで58yds稼いだものの、その後4シリーズでわずか57yds。
- 3rdダウン成功率は4/13の31%。バッカニアーズは5/14の36%。
- パッカーズの犯したターンオーバーは、QBロジャースのインターセプト3つ(詳しくは前述のとおり)と、RBグラントのファンブルロスト&リターンTD。
- 奪ったターンオーバーは後半に奪った3つのインターセプト。最初のCBトラモン・ウィリアムズは相手レシーバーが弾いたパスをキャッチしたラッキーなもの。2つ目のFSニック・コリンズは相手レシーバーと競り合いながらの見事なキャッチだった。CBウッドソンはショートパスに飛び込む彼の得意なプレーで、らくらくエンドゾーンへ。
- パス守備はQBグリーシーを15/30、149yds、1TD、3INTのレーティング36.0と封じ込めた。
- 逆にラン守備は41回178yds(平均4.3yds)。
- パッカーズのサックはゼロ。ブリッツは少なく、パスカバレッジでよく頑張った印象。
- DB陣はSSビグビーとCBハリスが欠場し、Sアーロン・ラウスとCBトラモン・ウィリアムズが先発。終盤にはSラウスがヒザを負傷して退場、Sチャーリー・ペプラーが出場した。
- 反則は7回74yds。これでも今季いちばんマシだった。バッカニアーズは8回70yds。
- キックオフリターンはCBウィル・ブラックモンが5回19.0平均yds、WRジョーディ・ネルソンが1回5ydsと不振。オフェンスを楽にすることができなかった。
- パントリターンはCBウィル・ブラックモンが2回平均10.5ydsとまずまず。
- Pデリック・フロストはパント5回平均38.0yds、ネット30.2ydsの大不振でフィールドポジションを常に苦しくし、敗因の1つを作った。
- Kメイソン・クロスビーは。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第2QにCBウィル・ブラックモンが太ももを痛めて退場するが、次のキックオフリターンから復帰。その間はCBパトリック・リーがニッケルバック、CBジャレット・ブッシュがダイムバックに入った。
- 第4Q、DEカレン・ジェンキンズはサックを逃した際に右肩または右わき腹を痛めて退場。
- QBロジャースは第3Qにスクランブルした際に右肩を強打。すぐには退場せず、2つ目のタッチダウンを投げた後に退場。再逆転された後に再び出場するがインターセプトを喰らう。試合後の会見でマッカーシーHCは右肩の打撲と説明。QBロジャース本人は「肩の(亜)脱臼だと思うが、自分ではよくわからない。明日検査する」と語っている。
- FSニック・コリンズはもともと痛めていた背中を再び負傷。
- DEジェイソン・ハンターはハムストリングを負傷。
- Sアーロン・ラウスは第4Qに(もともと痛めていた)ヒザを負傷して退場。代役はSチャーリー・ペプラー。
- LB A.J.ホークは退場はしなかったものの、鼠蹊部を痛めた、と本人が語っている。
- アクティブ登録から外れたのはRBランプキン、FBホール、WRジョーンズ、OTジャコミニ、DEトンプソン、CBハリス、SSビグビー、第3QBのブローム。
2008年9月28日
- 今週のインジャリーリポートは "Out" と "Doubtful" が計5人で "Questionable" が1人もいない、珍しくはっきりした表現になっている。
- 代理人によると、CBアル・ハリスは脾臓の手術を受ける必要はないとのこと。「4人の専門家に聞いたが、手術が不要という点で意見は一致していた」
- 上記の診断を受け、CBハリスは1ヶ月ほどで復帰できる可能性もある、と非常に楽観的な見通しをマッカーシーHCは示している。「少なくとも3週か4週欠場するのは間違いないところだろう。今はっきりしているのは、彼は7日間完全に休ませなければならない、ということだ。月曜から何らかの運動を始め、だんだんとリハビリを進めていく。その過程でいろいろ検査を受けることになるだろう。正確なスケジュールは私にもわからない」 「火曜に脾臓の問題が判明したときは誰もが心配になったことと思う。一度も大きなケガがなく出場を続けてきたアルが、このようなことを経験するのを見るのはつらいものだ。ただ命に危険が及ぶような深刻なものでなかったのは幸いだ。彼を欠くのは厳しいが、これがNFLというものだ。代わりの選手が頑張るしかない」
- トラモン・ウィリアムズが右CBとして先発に昇格し、ウィル・ブラックモンが3番手CB/ニッケルバック。2巡ルーキーのパトリック・リーが4番手CB/ダイムバック。CBジャレット・ブッシュはセーフティと両方の控えを務める。
- SSアタリ・ビグビー(ハムストリング)は2試合連続で欠場だが、FSニック・コリンズ(背中)は出場できそう。Sアーロン・ラウスはヒザに問題を抱えてはいるものの、木金の練習にフル参加し、ビグビーの代役として先発出場できそう。
- RBライアン・グラント(ハムストリング)は今季初めてインジャリー・リポートから外れ、キャリー数も今季最多となりそうだ。今週の練習では遠いパスを捕ろうと急加速してコーチたちをひやりとさせる場面があったが、そういう動きが自然にできるのもハムストリングがよくなってきた証拠。「プレーによってはまだフル加速する準備ができてない感じはあるんだけど、今はより速く動き、より速く反応できるようになってる。これまでは(急加速や急ブレーキがなく)同じスピードで動いてる感じだったんだ。パッドレベルを低くすることだけを考えてね。でも今はより自然に動ける」
- 3番手RBのクレッグ・ランプキンはハムストリングの状態が悪く、今週は欠場。先週の練習で痛みが出て、カウボーイズ戦のスペシャルチームで肉離れを起こしたようだ。バッカニアーズ戦はグラントとジャクソンだけでまかない、緊急時はFBジョン・クーンがボールキャリーする。クーンはシッペンバーグ大(ディビジョンII)で通算4685ydsラッシング、53TDの同大記録を作っている。
- RBブランドン・ジャクソンは、カウボーイズ戦の大事な場面でCBブリッツへの対応を誤って手痛いサックを許した。しかしエドガー・ベネットRBコーチは、「あのサックは言い訳は許されないが、あれだけで試合全体の彼のプレーを決めつけるわけにはいかない。他のプレーでは、うまくチップしてパスプロを助けることができていた。まず自分の担当する選手を見て、その選手が来なければ、他のラインをヘルプする。そういったことができるようになってきている」
- FBコーリー・ホール(ヒザ)はもう1試合欠場。
- 3番手WRのジェームズ・ジョーンズはヒザの捻挫のため欠場。「ヒザのことが気になって、自分らしいプレーができない。爆発力がなく、ディフェンダーを振り切ることができない。100%治して、ジェームズ・ジョーンズに戻る必要があるんだ」と本人。
- 薬指の骨折で2試合休んだ4番手WRのルヴェル・マーティンがようやく復帰する。これまでは大きなギブスに悩まされてきたが、この日の練習では小さな添え木だけでプレーし、本番でもその予定。「あの大きなギブスが取れただけでホッとしていると思うよ。じっさい練習ではよくキャッチできていたし」とマッカーシーHC。
- WRジョーンズが欠場、WRマーティンの指が完治していないため、2巡ルーキーのWRジョーディ・ネルソンが3番手WRとしてプレーする場面が多くなりそう。カウボーイズ戦では大幅に出番が増え、8回パスが来たが、キャッチは4回にとどまった。QBロジャースとの呼吸を合わせること、相手DBのジャムを逃れて素早くリリースすることが課題だろう。ジミー・ロビンソンWRコーチは、「もちろん安心して送り出すことができるよ。3番手で出場することに何の心配もしていない。彼は仕事をよく知っているし、ボールが来たらしっかりキャッチできる」
- WRジョーディ・ネルソン。「何人もケガをしているのはチームが望んだ状況じゃないが、代わりの選手が頑張ってベストを尽くし、穴を埋めなければならない。チームが正しい方向に進み続けるようにね。僕はコーチやA-ロッド(QBロジャース)が望んだとおりに走れるよう努力しなきゃいけない。そこが大事だ。A-ロッドと僕の呼吸を合わせることがね。そうすれば僕が正しい場所にいると自信を持って投げてくれる」
- 4巡ルーキーのRGジョシュ・シットン(ヒザ)は2日続けて練習にフル参加し、今季初めて "Probable" となった。控えとしてアクティブ登録される場合、代わりに外れるのは同じくルーキーのRTブレノ・ジャコミニだろう。第2週でLGアレン・バーバーを2シリーズだけローテーション起用したようにシットンを使うこともマッカーシーHCは否定していないが、今週はまだなさそう。
- マイク・マッカーシーHCとバッカニアーズのジョン・グルーデンHCはどちらもポール・ハケット門下。1991年にはピッツバーグ大でマッカーシーがアシスタントQBコーチ、グルーデンがWRコーチだった。翌年グルーデンがパッカーズに移ると、マッカーシーがWRコーチに昇格した。
- 日曜のタンパは最高気温32℃が予想され、2006年第7週ドルフィンズ戦(30℃)以来の暑さとなりそう。NFLの規定では、ホームチームは自分たちと同じだけの冷却(または暖房)装置をアウェーチームに提供する義務があるが、アウェーチームが勝手に持ち込むことは自由となっている。パッカーズは "Spot Coolers" というマシンにたくさんのホースを着けたいつものシステムを使うが、一番大事なのは水分補給だとヘッドトレーナーのペッパー・バラスは言う。「ホースでの冷却だけでなく、カギは水分補給だ。選手たちには毎日それを強調している」
Green Bay Packers Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Wed |
Thur |
Fri |
Status |
Notes |
Al Harris |
CB |
Spleen |
Out |
Out |
Out |
Out |
欠場 |
Kregg Lumpkin |
RB |
Hamstring |
× |
× |
× |
Doubtful |
欠場 |
Korey Hall |
FB |
Knee |
× |
× |
× |
Doubtful |
欠場 |
James Jones |
WR |
Knee |
△ |
△ |
× |
Doubtful |
欠場 |
Atari Bigby |
S |
Hamstring |
× |
× |
× |
Doubtful |
欠場 |
Chad Clifton |
OT |
Knees |
△ |
△ |
○ |
Probable |
出場予定 |
Josh Sitton |
OG |
Knee |
△ |
○ |
○ |
Probable |
出場予定 |
Kabeer Gbaja-Biamila |
DE |
Knee |
? |
? |
× |
Probable |
出場予定 |
Nick Collins |
S |
Back |
△ |
△ |
○ |
Probable |
出場予定 |
Aaron Rouse |
S |
Knee |
△ |
○ |
○ |
Probable |
出場予定 |
Charles Woodson |
CB |
Toe |
× |
× |
× |
Probable |
出場予定 |
Tampa Bay Buccaneers Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Wed |
Thur |
Fri |
Status |
Joey Galloway |
WR |
Foot |
× |
× |
× |
Out |
B.J. Askew |
RB |
Hamstring |
× |
× |
× |
Doubtful |
Davin Joseph |
OG |
Foot |
△ |
△ |
× |
Doubtful |
Ryan Sims |
DT |
Groin |
× |
△ |
△ |
Questionable |
Derrick Brooks |
LB |
Hamstring |
△ |
△ |
△ |
Questionable |
Aquib Talib |
CB |
Hamstring |
○ |
○ |
○ |
Questionable |
Matt Bryant |
K |
Not Injury |
× |
× |
× |
Questionable |
Probable |
: |
Virtual certainty that player will be available for normal duty |
Questionable |
: |
A 50-50 chance will not play |
Doubtful |
: |
At least 75 percent chance will not play |
Out |
: |
Definitely will not play |
|
|
|
○ |
: |
Full Participation |
△ |
: |
Limited Participation |
× |
: |
Did Not Participate |
? |
: |
Not Listed |
2008年9月26日
- 腰のケガから回復したCスコット・ウェルズが先発センターに復帰し、ジェイソン・スピッツは本来の右ガードに戻すことをマッカーシーHCが明言した。3試合先発したRGトニー・モールは控えに戻る。「Cウェルズは先週ずっと練習できたし、今日の内容もよかった」
- CBアル・ハリス(脾臓損傷)はすでに今週の欠場が発表された。「普通のケガとは違うのだから、慎重なアプローチをとる必要がある。7日間は彼は何もできない。今はまだセカンド、サード・オピニオンを聞き、今後のスケジュールを立てようとしているところだ。手術を避けられる可能性は十分ある。もしここにアルが立っていたら、今週もプレーできると言うはずだ。今季中に復帰できたらと私は望んでいる」とマッカーシーHC。
- CBハリスの代理人によると、本人は今季中の復帰を望んでいて、「脾臓摘出したら今週の試合に出られるか?」と医師に質問までしたのだという(むろん却下)。1週間は安静にしてすごし、3週間から5週間後に再びCTスキャンで脾臓の回復具合を調べたら、より詳しい回復スケジュールがわかるとのこと。問題は53人ロースターの都合上、今季中に復帰できるかわからない選手をチームが待っていられるのか、という点だろう。
- CBハリスに代わって先発するCBトラモン・ウィリアムズについてマッカーシーHC。「彼の(この2年間の)成長は我々にとって嬉しい驚きだった。我々はまったく恐れることなく彼を先発させることができる。彼はきわめて練習熱心な選手だ。若手選手の誰もが望むようなチャンスが今やってきたのだ」
- もう1試合欠場となりそうなSSアタリ・ビグビー(ハムストリング)に加え、相棒のFSニック・コリンズ(背中)もバッカニアーズ戦を欠場の恐れ。椎間板を損傷していないか、現在は検査結果待ちの状態だ。「近く復帰できるとは思っているけど、いつかはわからない。ドクターから許可が出たらね。今週であってほしいとは思うけど、まだドクターと話し合っていないから」とFSコリンズ。
- カウボーイズ戦でのQBアーロン・ロジャースの内容について、ジョー・フィルビンOC。「オフェンスが不調で3&アウトが続くと若い選手は苛立って、『自分がなんとかしなきゃ』と力んでしまい、システムから飛び出して、やりすぎてしまうことがある。しかし彼はその点で非常に規律正しいところを見せてくれた。相手DBと取り合いになるような危ないボールもなかったし、アサインメントもしっかりしていた。反省点も2、3あったし、決して完璧とは言わないが、全体としては非常に堅実な内容だったと我々は考えている」
- QBアーロン・ロジャース。「ダラス戦で僕らはは一歩後退してしまった。3rdダウンコンバージョンは低く、僕のパス成功率も望んだほどじゃなかった。オフェンス、特に特にパッシング・ゲームでもう少し呼吸を合わせる必要がある。ここから立て直すことが大事だし、次のゲームはチームにとっていいテストになるだろう。僕ら若いチームが(強い)ダラスに跳ね返され、2勝1敗になった。次も2連勝中の強いチームとの大事な試合だ」
- RBライアン・グラントは今季初めて水曜から練習にフル参加し、現時点でのインジャリー・リポートには掲載されていない。「練習内容はやや荒かったが、フル参加はできた。ハムストリングの状態については毎日詳しくチェックするが、明日もフル参加の予定だ」とマッカーシーHC。
- TE陣についてマッカーシーHCは、「ドナルド・リーは高いレベルでプレーしているし、(課題の)ブロッキングも昨年よりよくなっている。TE陣全体の出来には満足している」
- 今季初めてプラクティス・スクワッド選手の入れ替えが行われた。TEジョーイ・ヘイノスがドルフィンズと契約(ロースター入り)したため、空いた枠にDTフレッド・ブレッドソーと契約。DTブレッドソーはアーカンソー大出身のドラフト外ルーキーで、身長6フィート3(191cm)、体重329ポンド(149kg)。5月にパッカーズのトライアウトを受けたが、足首のケガのため契約には至らなかった。
- 将来有望と期待されたTEジョーイ・ヘイノスがドルフィンズに引き抜かれるにつき、残留するよう説得を試みたか?という質問に対しマッカーシーHCは、「彼が去る前に長い時間話し合った。残念なことだ。若く有望な選手を失いたくはない。彼には明るい未来が待っていると思うし、成功を祈っている」
- 日曜朝にESPNが「パッカーズとQBロジャースが契約延長交渉を開始」とのニュースを流したことについて、QBアーロン・ロジャース。「画面の下にニュースが流れたのを、ちょうど友達と一緒に見てたんだけど、自分でも知らなかった話だよ。僕のサイドから出た情報じゃないし、パッカーズから出たのではないことも知ってる。いったいどこから出たんだか」
- ニールセン社の調査によれば、今回のパッカーズ対カウボーイズ戦の視聴者数は2220万人にのぼり、NBCが2006年にサンデーナイトゲームを担当するようになって以来2番目の高視聴率とのこと。1位は2006年開幕週のコルツ対ジャイアンツ(兄弟QB対決)の2260万人だった。
2008年9月24日
- 脾臓破裂と診断されたCBアル・ハリスは、早ければ火曜にセカンドオピニオンを求めて専門医(球団の用意したリストによる)の診断を受け、手術が必要か、回復までどれだけかかるかを調べる。
- 球団側はCBアル・ハリスの病状について「最終的な結果が出るまではコメントしない」という方針を取っているが、代理人は「今季終了となりそうだ」とはっきり語っている。「試合中に口の中で血の味がして、尿に血が混じった。アルがそのことをヘッドトレーナーのペッパー・バラスに告げると、『今日は終わりだ。ヘルメットを置け』と厳命された。これだけの症状では必ずしも脾臓とは限らないが、CTスキャンの結果、脾臓に裂傷があることがわかった。次のステップは、全てをもう一通り調べ、慎重なアプローチを取ることだ」 「ペッパーは優秀だ。アル自身はもう大丈夫だと言って試合に戻ろうとしたが、彼らスタッフはアル自身からアルを守ってくれた」
- 脾臓といえば2006年9月にQBクリス・シムズ(当時TB、現TEN)も同じように負傷している。彼は点滴を受けていったん復帰したが試合終了後に救急車で病院に運ばれ、脾臓摘出の緊急手術を受け、けっきょく昨年いっぱいまで全休した。その試合でQBシムズが最初に退場する原因となったのがDEカレン・ジェンキンズの兄クリス(当時CAR、現NYJ)のヒットだった。(決め手は復帰後のDEアル・ウォレスのヒットだったらしい)
- RBライアン・グラント(ハムストリング)の状態についてマッカーシーHCは、「先週の月曜よりもずっとよい状態にある。今週はより多くの練習をこなし、試合でのキャリー数も増やせると期待したい」
- RBクレッグ・ランプキンもハムストリングを負傷。マッカーシーHCによると、RBグラントよりは軽傷とのこと。
- ラン攻撃の出来についてジョー・フィルビンOC。「ネガティブ・ラン(ロスタックル)が1つもなかったことはとても評価できるが、マイナス点はビッグゲインが出せなかったことだ(最長が9yds)」
- ヒザの悪化が心配されるWRジェームズ・ジョーンズだが、試合翌日のコメントはかなりマシになっている。「試合前より悪くなった感じはしていない。ただちょっと痛みがね。昨日の試合でひねったときは、最初の痛みがハンパじゃなかったんだ。だからしばらく氷で冷やさなきゃならなかった。今朝はだいぶいい感じになったから、今週はゆっくり休んで、なんとか日曜に間に合えば」
- 3試合連続先発出場したRGトニー・モールの出来と、Cスコット・ウェルズ先発復帰の可能性についてマッカーシーHCは、「Cウェルズの先発復帰については、今日・明日とスタッフで話し合うことになるだろう。RGモールについて詳細な評価をしたところ、いい点もいくつかあったが、苦しんだ点もあった。そのことも含めて話し合う」と説明している。RGモールはカウボーイズのNTジェイ・ラトリフに繰り返し突破され、サック1、ロスタックル1、その他にもQBロジャースがかろうじてサックを逃れたプレーがいくつもあった。
- サイドラインでの復帰となったCスコット・ウェルズ。「準備はできてるよ。まあ個人的にはずっとそう思ってきたんだけど。正しく判断するには練習量が少なかったから、という根拠で決定されたわけだけど、自分としては準備はできてるし、どうなるかは今週わかるだろう」
- つま先の骨折を抱えながらプレーを続けるCBチャールズ・ウッドソンについてマッカーシーHCは、悪化させることなく試合を終えることができた、と語っている。
- カウボーイズ戦を欠場したSSアタリ・ビグビー(ハムストリング)が次のバッカニアーズ戦に出られるかどうかはまだわからない、とマッカーシーHC。「ご存じのようにハムストリングというのは、さまざまな場合があって予測が難しい。だから彼の場合治療の成果がどのように出てくるか、今後を見守らなければわからない。彼は過去にはけがの回復が早かったから、今週復帰できると期待したいが」
- カウボーイズ戦ではSSアタリ・ビグビーと代役SSアーロン・ラウスの差が大きかった、という見方が強い。「タックルなど数字はいいものを残したが、内容は不安定だった」とマッカーシーHC。
- 移籍初先発したLBブランドン・チラーだが、次は再びLBブレイディ・ポピンガに戻る見込み。「ブランドンは非常にいいプレーをしたと思う。ディフェンスでもよかったし、スペシャルチームでもいい仕事がいくつもあった。(控えLBも含めて)手持ちの戦力をうまく活用することが大事ということだ」とマッカーシーHC。
- Press-Gazette紙によると、カウボーイズディフェンスのプレッシャーのかけ方は昨年11月の対戦とほぼ同じだったとのこと。QBロジャースの最初の26ドロップバックのうち、5メンラッシュが11回、6メンが4回、つまり5人以上でラッシュする率が57.7%。逆に3人しかラッシュせず8人をカバレッジに下げたのが3回。通常の4メンラッシュをメインにしたのは27-9と点差を広げてからだった。昨年ファーヴがCBネイサン・ジョーンズのスロットからのブリッツでサックされ退場したのと同じように、QBロジャースも今回CBアンソニー・ヘンリーのスロットからのブリッツにやられている。
- パッカーズはQBロモの最初の30回のドロップバックに対し、ブリッツがわずか6回(20%)しかなかった。うち5メンが3回、6メンが3回。 スティーラーズ相手にブリッツ攻勢で8サックを挙げたイーグルスの名DCジム・ジョンソンについて、「なぜ先週のカウボーイズ戦でそれができなかった」という声もあるが、カウボーイズの強力OLにブリッツが通用しなければかえってひどいことになる、という恐怖は誰しも同じ。
- RBフェリックス・ジョーンズの60ydsTDランの際にはパッカーズ側に大きなアラインメント・ミスがあった。本来(ディフェンスから見て)右サイドにいるべきSアーロン・ラウスが左サイドについてしまい、右サイドががら空きに。しかもDLのシフトでもコミュニケーションミスがあり、右DEマイケル・モンゴメリーがTEウィッテンのアウトサイドにセットすべきところをインサイド・ショルダーにセットしてしまい、TEウィッテンにやすやすと内に閉じ込められる結果となった。こうして広々と空いたサイドをRBジョーンズが自由に走り、CBウッドソンとSペプラーを抜き去っていった。
- Sアーロン・ラウスが「全般的にはよかったが致命的なミスでビッグプレーを許した」のはこれで2試合連続。上記のポジショニングのミスに加え、RBバーバーの25ydsランの際にはLBバーネットとぶつかってミスタックルし、しかもバーネットにヒジのケガをさせている。
- WRマイルズ・オースティンへの63ydsパス(TDでない方)を許したのは、見た目と違ってFSコリンズの責任ではなくCBチャールズ・ウッドソンの判断が拙かった。WRオーウェンスの後ろを通ってフィールドを斜めに走ったWRオースティンをCBウッドソンが引き受けるべきところを、アンダーニースのWRオーウェンス(CBトラモン・ウィリアムズがしっかりカバーできていた)についてしまい、オースティンをワイドオープンにしてしまった。FSコリンズの頑張りでかろうじてTDを逃れたが、2プレー後にRBバーバーが2ydsTDラン。
- 安定性を買ってPジョン・ライアンと交代させたPデリック・フロストだが、この2試合は不安定なパントが目立ち、特にハングタイムは物足りない。「彼はもっといい仕事をする必要がある。それは間違いない。数字だけ見れば問題なさそうに見えるが、敵陣レッドゾーンへのプレースメントに関しては、我々はもっといい仕事をしなければならない」とマッカーシーHCはかなり厳しいコメント。ストックSTコーチは、「経験のある選手にしては出来が悪すぎる。彼には大きな才能があり、その使い方も知っている。もっと安定していい仕事ができなければ」
- パッカーズから解雇されたPジョン・ライアンはシーホークスと契約して2試合出場したが、こちらはPフロストよりさらに悪いスタッツとなっていて、ネットは20yds台の不振。(リスト)
2008年9月23日
CBアル・ハリスは詳しい検査の結果、脾臓破裂と診断された。現在は別の医師にセカンドオピニオンを求めているが、当初の診断が正しければ、今季はこのまま出場できないかもしれない。彼はカウボーイズ戦の第1Q半ば、パス守備でLB A.J.ホークと交錯し、左脇腹を打って倒れ込んだ。いったんは復帰したものの、RBバーバーをタックルした後サイドラインに退がった。後半は復帰と見られていたが、尿に血が混じったためドクターストップが出ていた。
CBアル・ハリスは長年にわたってパッカーズ守備の柱石として活躍し、イーグルスで初めてロースター入りした1998年以来、全試合出場を続けている鉄人。昨季は念願かなってプロボウルにも初出場を果たしている。33歳ということで衰えを懸念する声は一部にあるものの、今でも一流WR相手にしっかりしたカバレッジを見せており、彼が欠けることはパス守備にとってきわめて大きな痛手だ。戦線離脱となれば先発にトラモン・ウィリアムズが昇格し、3番手/ニッケルバックにウィル・ブラックモン、4番手/ダイムバックにジャレット・ブッシュ、それを2巡ルーキーのパトリック・リーが追う形になりそうだ。
- マイク・マッカーシーHC。「誰だって負けたくはないし、ランボーで敗れるのが残念でないはずはないが、これが第3週にすぎないというのも事実だ。このビッグゲームは、我々の力を測るちょうどよいものさしとなった。試合後に選手たちに言ったとおりのことをここで言うと、ダラス・カウボーイズは今の我々よりもずっと前にいる。それが第3週の我々の現実だ。彼らがどれほど前にいるかは、時間が経たなければわからない。我々は努力を続け、明日はフィルムを見直して失敗を修正していかなければならない。私が心配するのはむしろ、ケガ人の多さの方だ。フロリダ遠征に向けて6日間で準備をしなければならない」
- QBアーロン・ロジャースの出来についてマッカーシーHC。「大体のところはステディだったと思う。彼は厳しい状況に追い込まれることが何度もあった。我々はチームとして、レッドゾーンや3rdダウンであまりシャープでなかった」
- QBアーロン・ロジャース。「早いうちに何度もチャンスがあったのに、FG3本しか取れなかった。それが大きな問題だったし、修正が必要だ。ああしたドライブでタッチダウンを獲って、得点とモメンタムを引き寄せなきゃいけなかった。今夜はあちらがいい仕事をしたのだし、彼らを褒めなきゃいけない。誰もオープンでないとき、僕(のスクランブル)をよくコンテインしたように、優れたパスラッシャーたちもいる。僕も、自分で望んだようにはいいパスを投げられなかった。しかしこの失敗から学んで、フィルムを分析して改善をしていく。今後その成果が出てくればいいと思う」
- カウボーイズディフェンスについてQBロジャース。「あちらがどのようなディフェンスをしてくるか僕らは興味があった。序盤から明らかだったように、(こちらがマルチプルWRでも)むこうはベースディフェンスのまま、インサイドLBのザク・トーマスとブレイディー・ジェームズを残し、5ラッシャーだった。ということはパスカバレッジは1on1が主体ということだ。第2ドライブ(FGで同点に)でいくつかパスを通した後は、あちらはディープに下げて守るようになった。残念ながら(フリーのレシーバーが見つからないので)僕はボールを長く持たなくてはならず、レッドゾーンでいくつもサックされた。そのことに失望している」
- 現在ダラスがNFLでナンバーワンだと思うか、という質問にG/Cジェイソン・スピッツ。「今夜は僕らより彼らの方が上だったのはたしかだ。でも、彼らがベストチームかどうか、僕はあれこれ推測するつもりはないよ」
- DTライアン・ピケット。「むこうは非常に優秀なチームだ。それは認めるよ。でもシーズンは長いし、まだ第3週にすぎない。NFLでは、チームは常に進歩していくものだ。僕らはこれからも努力を続け、よりよくなっていくと思っている」
- LB A.J.ホーク。「これで落ち込んでしまってはいけないんだ。今日のような敗戦の後で落ち込んだり、ダメージを長引かせてしまうと、失敗ばかり恐れるようになって来週の試合でダメになる。フィルムを見て反省すべきことは反省し、あとは気持ちを切り替えることだ。それが大事。僕らは向上して行かなきゃならないし、必ずそうするつもりだが、今日の敗戦でうろたえたりはしない」
- オフェンス不振についてWRドナルド・ドライバー。「僕らはいいプレーを決めることができなかった。いまみじめなのはそこだよ。それができなければ試合には勝てない。機会はたくさんあったのに、できなかった」
- WRグレッグ・ジェニングスは25歳の誕生日を勝利で飾ることはできなかったものの、今回もパスキャッチ8回115ydsの活躍でオフェンスをリード。前半はトータルオフェンス118ydsのうち80ydsが彼のパスキャッチだった。「ビタースウィートだね。何度もあったレッドゾーンのチャンスでしっかりプレーできず、エンドゾーンに進むことができなかった。それが後になって響いた」
- WRジェームズ・ジョーンズがヒザを悪化させたことで、試合中のWR陣はドライバー、ジェニングス、ネルソンの3人だけに。「3人だけになってしまって、ローテーションも何もなかった。それでも最後までプレーしなきゃならなかった」とWRジェニングス。
- パスプロ不振についてLGダリン・カレッジ。「他のチームと特に違ったとは思わない。今夜はこちらが自分たちの仕事ができなかった。基本に忠実なプレーができなかった。自分たちのスキームをしっかり守ることができず、悪い状況に自分たちを追い込んでしまった。こんなにミスばかりしていて、優秀なチームに勝てるわけない」
- 13回54ydsのRBライアン・グラント(ハムストリング)は、わずか20ydsに封じられた第2週と比べるとだいぶマシな内容。「本来の彼に近づいていると思う。ハムストリングを悪化させることなく今日の試合を終え、来週また前進できるといいが」とマッカーシーHC。
- 敵陣深くに何度も攻め込みながらタッチダウンが奪えなかったことが相手を楽にしてしまった。
- RBグラントのファンブルロストを3失点で切り抜けた直後の第2シリーズ。QBロジャースが見事なジャンピングスローでWRジェニングスに18ydsパスを通し、DAL陣11ydsへ。しかしRBグラントは1ydsラン、TEリーに3ydsパス、3rdダウンはサックされて36ydsFGどまり。
- 第1Q末にFSコリンズがインターセプトして61ydsリターン。しかしDAL陣20での3rdダウン4、WRジェームズ・ジョーンズのパス落球でドライブはストップしてしまい38ydsFGどまり。「何が起きたのかわからない。ただ落としたんだ。拙いプレーだった。プレーを直す前にヒザを治さないと」とWRジョーンズはちょっと言い訳がましい。
- 7点を追う後半最初のシリーズは、WRドライバーへの50ydsパスで一気にDAL陣8ydsまで攻め込んだ。しかし1stダウンはRBグラントの2ydsラン、2ndダウンはQBロジャースのスクランブルが1ydsのロス(記録上はサック)、3rdダウンは右サイドからのCBアンソニー・ヘンリーのブリッツにやられてサック。タイミングを遅らせたブリッツへの対応をRBブランドン・ジャクソンが誤ったのが致命的だった。「我々はタイト・フォーメーションで、CBヘンリーがTEドナルド・リーとジャムしたところで見失ってしまった。誰もすぐにはこないとRBジャクソンは思ったのだが、パスコースに出たときにはヘンリーがQBまで来てしまった」とフィルビンOC。
- 第1Qには、3番手RBのクレッグ・ランプキンがIフォーメーションのフルバックに入るプレーがあった。
- 217ydsラッシングを許したラン守備についてDTライアン・ピケット。「それが一番ヘコむところだな。ラッシングでたくさん走られすぎだ。いい仕事じゃなかったし、これはとても受け入れられない。こんなことは二度とないと僕は思うよ。これから改善していくんだ」
- 第2Qに6-3とリードしたところで、RBフェリックス・ジョーンズの60ydsTDランを許してしまった。CBウッドソンが簡単にかわされた後、サイドライン際でSチャーリー・ペプラーがスピードでぶっちぎられて独走TDに。
- DEアーロン・キャンプマンは3試合ともサックを記録し、現在NFL2位の4.0サック。
- 4年連続プロボウラーのTEジェイソン・ウィッテン対策を重視したパッカーズは、LBホーク、LBチラー、Sラウスとさまざまな選手をカバーにつけたが、パスキャッチ7回57yds、うち4回が1stダウンと止めることはできなかった。「彼はすごいタイトエンドだ。むこうは大事なところは彼に投げてくる。たくさん3rdダウンを更新されたし、彼はオープンになるすべを心得てる」とLBホーク。
- LBブランドン・チラーは、TEウィッテン対策のためポピンガに代わって移籍初先発を果たした。「これはこの1試合だけのことで、今後のことはまだわからないよ。ブレイディ(ポピンガ)はいい選手だし、ラン守備がすごくいいからね。僕なら相手TEとうまくマッチアップできるということで今日は出たけど、今後のことはわからない」
- 昨年はCBハリスがWRテレル・オーウェンスに付いて156ydsを許したが、今回はCBチャールズ・ウッドソンが担当して2回17ydsに封じ込めた。ディフェンスで唯一自慢できる点だろう。「オーウェンスをどうカバーするか、いくつものシナリオを検討した。ウッドソンを付けるというプランにして、彼らはいい仕事をしてくれた」とボブ・サンダースDC。
- LBデズモンド・ビショップは、LBバーネット(ヒジの打撲)が一時退場した際に6プレーだけミドルLBを務めた。プロ入り2年目で初めて、ディフェンスでの出場。
- FSニック・コリンズはプロ入り3年間で通算4インターセプトだったが、今季3試合で早くも2つ目。しかし第3Qには、ゾーンカバレッジでWRマイルズ・オースティンへの対応をしくじって63ydsのロングパスを許している。
- パンターのデリック・フロストは自分のパフォーマンスについて、「ひどかった。2つのパントがひどかった。ボールをしっかりヒットできなかった。でもカバーチームが必死で頑張ってくれた」
- けが人が多く、マッカーシーHCは来週のバッカニアーズ戦への懸念を示している。
けが人情報は以下にまとめて。
- CBアル・ハリスが試合に復帰しなかったのは、尿に血が混じったから。「だから医学上の見地からドクターが復帰を許さなかった」とマッカーシーHC。
- もともとつま先を骨折しているCBチャールズ・ウッドソンは、最後のシリーズは出場せず休んだ。痛みがかなりあるようだ。「タフな1週間になりそうだ。でも僕らはこれで給料をもらってるんだから」と本人。
- FSニック・コリンズは背中の打撲。いったん復帰したが第3Q半ばの63ydsパスのタックルで再び痛め、その後は復帰しなかった。SSビグビー(ハムストリング)が欠場しているのと合わせると、先発DB陣全員がなんらかのけがを抱えていることになる。
- LBニック・バーネットは左ヒジの打撲。すぐに復帰できたので大丈夫そう。
- WRジェームズ・ジョーンズはプレシーズン第3戦でヒザを捻挫し、先週復帰したばかり。しかしこの日最初のプレーで低いパスをキャッチミスした際、再び悪化させてしまったようだ。「このせいで調子が狂ってしまっている。ヒザの状態がどれぐらい悪いのか自分ではわからないけど、痛みはかなりある」とWRジョーンズ。
- 入場者数71,113人は開幕戦の71,004人を上回りランボーフィールド史上最多だった。
- 今回のゲームはパッカーズの"Alumni Weekend"ということで、QBバート・スターをはじめ、60年代から2000年代まで数多くのOBたちがサイドラインに集結した。(写真)
- ミルウォーキー・ブリュワーズのプリンス・フィルダー内野手、CC・サバシア投手、ベン・シーツ投手といったオールスター選手たちも、デーゲームを終えた後にサイドラインに駆けつけた。ワイルドカード争いで逆転されたブリュワーズは、NYメッツを1.5ゲーム差で追っている(残り6試合)。
2008年9月22日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Cowboys (3-0) |
3 |
10 |
7 |
7 |
27 |
Packers (2-1) |
3 |
3 |
3 |
7 |
16 |
気温は18℃、天気は晴れ。序盤はディフェンスの頑張りでなんとか互角に進めたパッカーズだったが、チャンスに攻めきれずFGを重ねるうちに強力ダラスオフェンスがリズムをつかみ、後半はさらに一方的な展開となった。18点差が開いてからようやくパスが通り始めたが時すでに遅く、QBロジャースのスニークで1本TDを返すのがやっとだった。
オフェンスはラインが押されまくってQBロジャースは逃げ回るのがやっと。ディフェンスはランとTEウィッテンへのパスでいいように1stダウンを更新され、ずるずる進まれたあげくにパスでビッグプレーを決められる。スペシャルチームも反則を繰り返してオフェンスの足を引っ張り、フィールドポジションは常に不利な展開だった。
Cウェルズはようやくアクティブ登録されたものの今回は控えにとどまり、先発OL陣は開幕2戦と同じ。SSビグビー(ハムストリング)、FBホール(ヒザ)、WRマーティン(指の骨折)は欠場。3巡ルーキーのTEジャーマイケル・フィンリーがNFL初出場を果たしている。試合中にはCBハリスが前半途中に退場して復帰しなかったほか、LBチラーとLBバーネットとFSコリンズが負傷退場してその後復帰している。
第1Q : パッカーズはRBグラントがファンブルロストしてGB陣14のピンチ。しかしカウボーイズはTDならず、25ydsFGどまり。パッカーズはWRジェニングスへの26ydsパス、RBグラントの6ydsラン、7ydsラン、TEリーへの5ydsパス、WRジェニングスへの18ydsパスでレッドゾーンに入り、36ydsFG成功で同点。カウボーイズはTEウィッテンへの5ydsパス、RBバーバーの25ydsラン、TEウィッテンへの10ydsパスなどでレッドゾーンへ。しかしエンドゾーンへのパスをFSコリンズがインターセプトしてDAL陣43までリターン。
第2Q : パッカーズはスナップミスで大きくロスするがWRジェニングスへの11ydsパス、14ydsパスで得点圏に入り、38ydsFG成功。カウボーイズはRBバーバーへのパス&ファンブルリカバーでフィールド中央へ進むが、3rdダウンでサック。パッカーズは反則が響いて3&アウト。DAL陣12からのカウボーイズはRBバーバーの10ydsラン、6ydsラン、WRオーウェンスへの12ydsパスのあと、RBジョーンズに60ydsTDランが飛び出す。GB陣13からのパッカーズはまたも3&アウトに終わり、カウボーイズは。50ydsラインからのチャンス。TEウィッテンへの22ydsパス、TEカーティスへの6ydsパスでレッドゾーンに入り、RBバーバーへの6ydsパスのあとサックが出てTDならず、39ydsFG成功。
第3Q : カウボーイズはRBバーバーの8ydsラン、8ydsランで1stダウンを取ってパント。GB陣12からのパッカーズはRBグラントとRBジャクソンの5回連続ランのあと、WRドライバーに50ydsパスが通ってゴール前8ydsへ。しかし3rdダウンでサックされ、33ydsFGどまり。カウボーイズはTEウィッテンへの5ydsパス、RBバーバーの8ydsランのあと、WRオースティンに63ydsパスが通ってゴール前3ydsへ。2回目のランでRBバーバーがタッチダウン。パッカーズは反則とサックで3&アウト。カウボーイズも、ロスタックルと反則で3&アウト。
第4Q : パッカーズはRBグラントの5ydsランとWRジェニングスへの9ydsパスで1stダウンを取ってパント。カウボーイズはRBジョーンズのラン2回で1stダウン、TEウィッテンへの11ydsパス、RBバーバーの12ydsランでGB陣に入り、反則で3rdダウン20となるがWRオースティンに52ydsTDパスが通って18点差。GB陣19からのパッカーズはまたも3&アウト。カウボーイズはTEベネットへの37ydsパス、RBバーバーの12ydsランなどでレッドゾーンに入るが、RBバーバーがファンブルロスト。GB陣13からのパッカーズは、WRジェニングスへの7ydsパス、WRネルソンへの7ydsパス、7ydsパス、WRドライバーへの12ydsパス、WRジェニングスへの20ydsパス、WRネルソンへの8ydsパス、13ydsパスでゴール前に迫り、最後はQBロジャースがスニークでようやくタッチダウン。オンサイドキック失敗でGB陣34からのカウボーイズは、4thダウン8で50ydsFGを狙わずギャンブル失敗。パッカーズはTEリーへの10yds、WRドライバーへの8yds、TEリーへの13ydsパスで敵陣に入るが、サックが響いてギャンブルも失敗して万事休す。
- 先発QBアーロン・ロジャースは22/39、290yds、0TD、0INTでレーティング80.1。パスプロがもたないため仕事をさせてもらえず、ワイドオープンのレシーバーを見逃すなど判断ミスや迷いも見られた。ただ焦って無理投げをするようなことがなかったのは、先発1年目QBとしてはプラス評価できる。
- 先発RBライアン・グラントは今回もフル出場はできず、13回54yds(平均4.2)、RBブランドン・ジャクソンは3回20yds(平均6.7)。RBクレッグ・ランプキンはキャリーなし。
- WR陣は以下のとおり。
- グレッグ・ジェニングスは8回115ydsで早くも今季373yds。マンデーナイト1試合を残して暫定リーディングレシーバーの座をキープしている。
- ドナルド・ドライバーは4回76yds。
- 2巡ルーキーのジョーディ・ネルソンは終盤は3番手としてプレーして4回42yds。終盤はジョーンズに代わる第3WRとしてたっぷり出番があったが、QBロジャースとの呼吸が合わないプレーも目立った。
- ジェームズ・ジョーンズは前半に取れるパスを2つ落とし、終盤はケガをしたのかヒザに氷を当ててベンチに。WRマーティンの欠場もあって4WRセットが使えず苦しかった。
- TE陣では、ドナルド・リーが5回41yds。2番手のハンフリー、初出場の新人ジャーマイケル・フィンリーはキャッチなしで、スペシャルチームだけだったようだ。
- 先発OL陣は開幕2試合と同じく左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cスピッツ、RGモール、RTタウシャー。Cスコット・ウェルズは復帰したものの控えだった。
- 被サックは今季最多の5回。右タックルのタウシャーが押されがちなため、QBロジャース得意の右へのロールアウトやスクランブルが使えないのも痛かった。パスプロを強化しようと7メンプロテクションにすると、レシーバーが誰もフリーになれない悪循環。
- トータルヤーデージはパッカーズ334ydsに対してカウボーイズ453yds。タイムオブポゼッションはパッカーズが27分48秒。
- 3rdダウン成功率は4/14の29%と今季最悪。カウボーイズは7/14の50%と好調。
- パッカーズの犯したターンオーバーは第1QのRBグラントのファンブルロスト。
- 奪ったターンオーバーは2つ。第1Q末のFSコリンズのインターセプトは、TEウィッテンへのパスをキャッチしてエンドゾーンから敵陣43ydsまで見事なリターン。第4QにはGB陣レッドゾーンでRBバーバーのファンブルしたボールをCBブラックモンがリカバー。
- パス守備はQBトニー・ロモを17/30、260yds、1TD、1INTのレーティング82.6とまずまず。開幕2試合サックを許さなかったダラスOLから3サックを奪ったのはよかったが、肝心の3rdダウンでTEウィッテンへのパスを通されるシーンが目立ち、第4Qの3rdダウン20での52ydsTDパスは失態というべきだろう。
- ラン守備は35回217yds(平均6.2yds)とさんざんな内容。チーム最多タックルがSラウスなのは、相手の強力OLにDLが押し負けたどころかLB陣までコントロールされたことを示している。オフェンス不振で休む暇がなかったことに加え、ケガで何度もLB陣が入れ替わったのも悪影響を与えたかもしれない。
- パッカーズのサックは3回。DEキャンプマンとDE/DTジェンキンズがそれぞれ1.5回ずつ。
- ダブルTE隊形に対しては、LBポピンガに代わって(パスカバレッジのいい)LBブランドン・チラーをストロングサイドに入れた。先週の練習から準備していたことらしい。
- 今回はCBチャールズ・ウッドソンがWRテレル・オーウェンスにマッチアップし、2回17ydsとシャットアウト。
- TEジェイソン・ウィッテンはまったく止められず、7回67yds。とくに3rdダウンでパスを通されるシーンが目立った。プロ3年目で通算7キャッチ76ydsだったWRマイルズ・オースティンに、2回115ydsの大活躍を許した。
- 前半で退場したCBアル・ハリスに代わってCBトラモン・ウィリアムズが入った。好カバレッジもあったが、第4Qの3rdダウン20でWRオースティンに52ydsTDを通されたのがダメ押しに。3番手/ニッケルバックはCBウィル・ブラックモン。
- 反則は8回68ydsと先週並の多さ。初出場の3巡ルーキー、TEジャーマイケル・フィンリーがスペシャルチームでつまらないアンネセサリーラフネスを犯している。カウボーイズは7回54yds。
- キックオフリターンはCBウィル・ブラックモンが5回平均15.8ydsと不振で、反則にも足を引っ張られた。WRジョーディ・ネルソンは1回18yds。
- パントリターンはCBウィル・ブラックモンが2回平均6.0ydsと今回も不発。
- Pデリック・フロストはパント5回平均49.0yds、ネット平均42.4ydsと上出来の数字。第2Qの37ydsパント(7ydsリターン)は3失点に結びついている。
- Kメイソン・クロスビーは、36yds、38yds、33ydsをすべて成功。キックオフ4回のうちタッチバックは1回だけ。第4Q終盤のオンサイドキックは成功したかに見えたが、10yds飛ぶ前にCBトラモン・ウィリアムズがキャッチしてしまい失敗に。
- ケガ人は以下のとおり。
- CBアル・ハリスが第1Qに負傷。もともと悪かった腰か? 1プレー休んだだけで復帰したが、その後ロッカールームに退がって点滴を受けた。「けいれんだけなので後半には復帰できる」という話だったが、けっきょく最後まで出場せず。
- 第1Q末にLBニック・バーネットがヒジを痛めて退場するが、次のドライブから復帰。
- 第2QにFSニック・コリンズはいったん退場したが復帰。第3Qには背中を痛めて再び退場し、Sチャーリー・ペプラーが代役。
- 第3QにLBブランドン・チラーがいったん退場したが復帰。
- アクティブ登録から外れたのは、FBホール、WRマーティン、RGシットン、OTジャコミニ、DEトンプソン、CBリー、Sビグビー、第3QBのQBブローム。
- パッカーズがランボーフィールドでカウボーイズに敗れたのはこれが初めて。
2008年9月21日
- 今週のパッカーズのインジャリーリスト(下表)は先週よりも3人少ない10人と、多少マシになっている。
- Cスコット・ウェルズ(腰)は金曜も練習にフル参加し、先発復帰に前進。CウェルズとCスピッツの比較ではなく、RGスピッツとRGモールの実力差が大きいので、やはりCウェルズが先発だろうと見る向きが多い。
- RBライアン・グラントは(ハムストリング)は今週もかなり練習量を加減したが、先発出場じたいは問題ない見込み。ただし今回もプレー回数は制限付きとなりそう。
- FBコーリー・ホール(ヒザ)、TEトリー・ハンフリー(ヒザ)、WRルヴェル・マーティン(指の骨折)の3人はどれも"Questionable"で、出否は微妙なところ。
- CBチャールズ・ウッドソン(つま先)は今週も水木金と全て休んだが、先発出場の予定。ケガのある選手が金曜だけ練習して試合に出ることは珍しくないが、練習全休となると異例だ。CBとして15年活躍したライオネル・ワシントンCBコーチは、「私も無理をしたことは何度かあったが、それでも金曜は練習に出た。やはりフィールドで、(チョークボードで指示されたことを)視覚化することが必要だったからね。ウッドソンのすごいのは、頭の中だけでそれができることだ。フィールドで何が起きるかをしっかり理解している。まるで試合前に頭の中でゲームをプレーしているようだ。試合前にすべてを視覚化していて、相手が自分をどう攻撃してくるかを理解している」
- 腰の問題で"physically unable to perform"通称PUPリストに入っているDTジャスティン・ハレルについてマッカーシーHCは、今季中に出場できるはずとの見通しを示した。「彼はつねにここでトレーニングを続けている。外から見た限りでは、入団以来最高の体作りができているように思う」とマッカーシーHC。PUPリストの選手は第6週終了後に復帰可能となる。
- ヒザのケガでインジャリーリザーブに入っていたG/Tジュニアス・コストンが解雇された。あと2週か3週で復帰可能となりそうで、早ければ来週にもライオンズがワークアウトに呼ぶだろうと見られている。「彼はただ不運なケガが続いただけだ。1シーズン無事に過ごしたことがなかった。体格にもアスレチック能力にも恵まれているし、どこかのロースターに入らなかったら驚くよ」とマッカーシーHC。
- QBアーロン・ロジャースが第2週の"FedEx Air Player Of The Week" に選ばれた。ファン投票によって毎週QBとRBが選ばれるもので、受賞者はFedEx社からの賞金$1000ドルを好きなチャリティに寄付できる権利を与えられる。ロジャースがNFLで何らかの賞を受賞するのはこれが初めてと思われる。
- 開幕戦ではホースカラー・タックルで罰金$7,500ドルを命じられたLBニック・バーネットだが、第2週ライオンズ戦ではQBキトナをヘルメットでヒットしたとしてさらに$7,500ドルの罰金処分となった。暴行事件の処分で開幕戦のサラリー($117,647)を失ったのと合わせると、わずか2週間で計$132,647ドルを召し上げられたことになる。本人はヘルメットでヒットなどしていないとして上訴する考え。「なぜ罰金? 彼はポケットから出てスクランブルしていた。ランニングバックと同じだ。他にどうやってタックルしたらいいんだ?」と憤懣やるかたない。
- 今年はNFL競技委員会から「ブラインドサイドの左タックルと右ディフェンシブエンドに関する判定を安定させるように」とのお達しが出ている。基本的にオフェンシブラインの判定はレフェリー(主審)とアンパイアとライン・ジャッジが担当するが、新しい方針では、レフェリーが左タックルだけを注視する場合があるなど、左タックルを見る目が格段に厳しくなったらしい。NFL審判部長のマイク・ペレイラは、「左タックルと右ディフェンシブエンドにはたくさんのお金が注ぎ込まれているのだし、重要なポジションなのだ。反則を増やせと言っているのではなく、判定を安定させろということだ。たとえ反則の数が増えても正しい判定であるかぎり、それで問題はない」
- 前述の新判定基準の結果なのか、LTチャド・クリフトンはすでに3回もホールディングを取られていて、これまでのシーズン最多にすでに並んでいる。うち2つは相手DEが勝手に足を滑らせて倒れたようにも見えるが、遠く離れた審判からホールディングがコールされた。「3つとも、明らかなホールディングだったとは僕には思えなかった。審判の目にどう見えてるかは自分にはわからないし。自分としては努力を続けてテクニックを向上させ、(ホールディングにならないよう)両手を内側にする。できるのはそれしかない」とLTクリフトン。
- 昨季NFL最多113回の反則を犯したパッカーズは、すでに今季20回180ydsで、昨季のペースを上回っている。唯一パッカーズより多いのがカウボーイズの21回190yds。今季最少がビルズとペイトリオッツの5回で、最多の2チームと最少の2チームがすべて2勝0敗というのは偶然なのかどうか。
- 今季一度もサックを許していないオフェンスはカウボーイズとレイヴンズ(ただし消化1試合だけ)。3位タイがパッカーズとブロンコスの各1回。昨年のカウボーイズとの対戦でパッカーズディフェンスはQBトニー・ロモを一度もサックできず、3回ヒットできただけだった。その対戦ではボブ・サンダースDCはほとんどブリッツを入れなかったが、今回はもう少しアグレッシブにせざるをえないのではないかと見られている。
Green Bay Packers Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Wed |
Thur |
Fri |
Status |
Notes |
Atari Bigby |
S |
Hamstring |
× |
× |
× |
Out |
欠場 |
Josh Sitton |
OG |
Knee |
△ |
○ |
○ |
Questionable |
欠場見込み |
Korey Hall |
FB |
Knee |
× |
× |
△ |
Questionable |
微妙 |
Ruvell Martin |
WR |
Finger |
○ |
○ |
○ |
Questionable |
微妙 |
Tory Humphrey |
TE |
Knee |
× |
× |
△ |
Questionable |
微妙 |
Ryan Grant |
RB |
Hamstring |
△ |
△ |
○ |
Probable |
出場予定 |
Chad Clifton |
OT |
Knees |
△ |
△ |
○ |
Probable |
出場予定 |
Scott Wells |
C |
Back |
△ |
○ |
○ |
Probable |
出場予定 |
Kabeer Gbaja-Biamila |
DE |
Knee |
○ |
△ |
× |
Probable |
出場予定 |
Charles Woodson |
CB |
Toe |
× |
× |
× |
Probable |
出場予定 |
Dallas Cowboys Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Wed |
Thur |
Fri |
Status |
Deon Anderson |
RB |
Knee |
× |
× |
× |
Out |
Anthony Spencer |
LB |
Knee |
○ |
× |
× |
Out |
Roy Williams |
S |
Forearm |
× |
× |
× |
Out |
Sam Hurd |
WR |
Ankle |
△ |
△ |
○ |
Questionable |
Miles Austin |
WR |
Knee |
○ |
○ |
○ |
Probable |
Isaiah Stanbeck |
WR |
Shoulder |
○ |
○ |
○ |
Probable |
Jason Witten |
TE |
Shoulder |
○ |
○ |
○ |
Probable |
Kyle Kosier |
OG |
Foot |
△ |
○ |
○ |
Probable |
Terence Newman |
CB |
Groin |
○ |
○ |
○ |
Probable |
Probable |
: |
Virtual certainty that player will be available for normal duty |
Questionable |
: |
A 50-50 chance will not play |
Doubtful |
: |
At least 75 percent chance will not play |
Out |
: |
Definitely will not play |
|
|
|
○ |
: |
Full Participation |
△ |
: |
Limited Participation |
× |
: |
Did Not Participate |
? |
: |
Not Listed |
2008年9月20日
- FA加入のLBブランドン・チラーはポピンガとの先発ストロングサイド争いには敗れたものの、スペシャルチームでチーム最多の5タックルを決める活躍を見せている。「まず第一に、彼はあの仕事が好きだ。第二に彼にはスピードがあり、オープンフィールドでのプレーが素晴らしくいい。スピードとアスレティシズムに加え、ボールに到達するセンスに優れている」とマイク・ストックSTコーチ。
- 3巡指名のTEジャーマイケル・フィンリーは開幕2試合ともインアクティブだったが、FBコーリー・ホール(ヒザ)とTEトリー・ハンフリー(ヒザ)のどちらかが欠場となれば、NFL初出場となる見込み。「ジャーマイケルにとっては大きなチャンスだ。今週の彼の練習内容は非常にいい」とマッカーシーHC。パッカーズは開幕ヴァイキングス戦でダブルTEセットを12回、ライオンズ戦で10回使用した。FBホールが欠場した場合のダブルFBセットにはTEが入る。
- 復帰2日目のCスコット・ウェルズ(腰)は練習にフル参加。ここまでは順調に来ているが、2ndチームでのプレーもかなり含まれており、スターターの決定は金曜の練習を終えてから。本人によると、8月1日のキャンプ練習でのケガと8月16日の49ers戦でのケガは別物で、「治りかけたところで再び悪化させた」わけではないらしい。最初のはわき腹の筋の断裂で、2回目のは「腰の筋を違えたようなもの」と彼は説明している。
- RGジョシュ・シットン(ヒザ)も初めて練習にフル参加したが、カウボーイズ戦での復帰はなさそう。
- SSビグビー(ハムストリング)の欠場がほぼ決定したことで、Sチャーリー・ペプラーの今季初出場も確実となった。キャンプ序盤でハムストリングを負傷して以来6週間ぶりの戦列復帰で、スペシャルチームでの活躍が期待される。「(2週間前から出場可能だったので)ほんとにフィールドに出てチームに貢献したかった。チームは僕抜きでも問題なくやっていて、『ペプラーがいてくれたら』 という感じじゃなかったし。プレーできたら楽しいだろう」
2008年9月19日
- Cスコット・ウェルズ(腰)が半月ぶりに練習に復帰。2ndチームからのスタートだったが、その後1stチームに加わる場面もあった。「プレーをできるだけ多く見て、金曜の練習後に出否を決めたい」とマッカーシーHC。彼が復帰すればC/Gジェイソン・スピッツを本来の右ガードに戻すことができ、ランブロッキングで頼りにならないRGトニー・モールを外すことができる。「"スコッティ"が今週復帰できそうなのはグッドタイミングだ。ラインにとって間違いなくプラスだ」とQBロジャース。
- RGジョシュ・シットンはプレシーズン第3戦でヒザの内側側副靭帯(MCL)を負傷して以来、約4週間ぶりの練習復帰。Cウェルズとは違い、まだ試運転程度だったようだ。Cウェルズの方がより回復しているとマッカーシーHCも認めている。
- 残念なニュースはSSアタリ・ビグビー。ハムストリングの状態が思ったよりも悪く、「次は出場できないと思う」とマッカーシーHC。週の半ばにこれほどはっきり言うのは、よくない兆候といえる。最近はかなり安定したプレーぶりを見せていただけに欠場は痛い。
- 2番手TEのトリー・ハンフリーはライオンズ戦の途中でヒザを捻挫しながら、最後まで出場した。試合後に腫れが出ており、金曜までは練習しない予定。3巡ルーキーのTEジャーマイケル・フィンリーは開幕2戦ともインアクティブだったが、初出場のチャンスか。
- つま先を骨折しながら出場を続けているCBチャールズ・ウッドソンは、おそらく今週も先週(練習はすべて休んで試合に出場)と同じスケジュール、とマッカーシーHC。
- ライオンズ戦でヒザを痛めたFBコーリー・ホールだが、マッカーシーHCによるとカウボーイズ戦に出場できる可能性はあるとのこと。練習復帰は早くて金曜。
- WRルヴェル・マーティン(指の骨折)とDEバジャ=ビアミラ(ヒザ)は練習にフル参加。
- パッカーズは(カウボーイズのような)3-4ディフェンスをやや苦手としているが、重要なのはクォーターバックやセンターが、スナップ前に正しいコールをしてアジャストメントすること。「3-4との対戦で重要なのはコミュニケーションだ。相手はこちら(のラインマン)と1on1を作り出そうとしてくるので、こちらはそれぞれの選手が勝ってくれると期待している」とQBロジャース。
- 今年のオフシーズンにインストールしたオフェンスのうちの1つが、3-4ディフェンスを想定してのものだった、とマッカーシーHCは明らかにしている。
- SSビグビーの代役として先発予定のSアーロン・ラウスは、「ダラス・カウボーイズとサンデーナイト。プライムタイム・ゲーム。どうして興奮せずにいられる?」と早くも気合が入っている様子。ライオンズ戦ではWRカルヴィン・ジョンソン相手に大きなミスを犯し、いったん逆転される原因を作っただけに大きな口は叩けない。最後方でボールを狙うフリーセーフティが本来のポジションだが、SSビグビーの代役なので、スクリメージ付近でのプレーが多くなりそうだ。「マンデーナイトはビッグプレーばかりですごかったけど、僕は細かな部分に集中して、イーグルスがどのように対処しているか注意して見ていた。今週はまるまる練習できるし、細かなところに注意して準備するよ」と本人。
- LBニック・バーネットは開幕戦でホースカラー・タックルをしたとして$7500ドルの罰金を言い渡された。彼は昨年6月に起こした暴力事件で、開幕戦のサラリーを取り上げられている。「あの罰金でポケットが相当軽くなったところへホースカラーの罰金だから、ルーキー並の給料小切手になっちゃったよ」
- 火曜には毎年恒例のチャリティ・ゴルフ大会"Packers Golf Invitational"が開催され、選手・コーチ・役員多数が参加した(写真)。「0-2でここに来るよりも2-0で来るほうがずっと楽しいもんだ」とLBニック・バーネット。CBハリス、LBバーネット、FSコリンズ、WRネルソン、QBブロームといった参加選手の中で、Kメイソン・クロスビーの腕前が一番だったらしい。
- カウボーイズのウェイド・フィリップスHCは、テッド・トンプソンGMの師匠であり親友でもある名将バム・フィリップスの息子であり、トンプソンGMとは非常に親しい間柄にある。しかし2006年1月にトンプソンGMは、彼をヘッドコーチ候補として面接しながら採用せず、マイク・マッカーシーを選んだ。そのことを恨んでいないか、と聞かれたフィリップスHCは、「私がオイラーズのコーチだったとき、(現役時代の)テッドを先発で起用しなかったが、彼は水に流してくれた。だから私も水に流すよ」と笑っている。
- 開幕ロースターに残れず解雇されたLBアブドゥル・ホッジは、ベンガルズのプラクティス・スクワッドに。
- ヴァイキングスのチルドレスHCは、不振のQBタヴァリス・ジャクソンに代えて、37歳のQBガス・ファーロットを先発QBとすることを明らかにした。今季はすべてファーロットで行くと言明している。
2008年9月17日
月曜のマイク・マッカーシーHCの記者会見は主にケガ人報告。
- FBコーリー・ホールはヒザの捻挫で、今は腫れがかなりある。カウボーイズ戦に出られるかどうかは金曜まで待って決めるとのこと。さいわい長期欠場を要するような口ぶりではなかった。
- SSアタリ・ビグビーはハムストリングの肉離れで、こちらも金曜にならなければ出否はわからないとのこと。
- つま先の骨折を押してプレーしているCBチャールズ・ウッドソンは、カウボーイズ戦も出場の見込み。
- RBライアン・グラント(ハムストリング)を1試合か2試合休ませるべきでは?との質問には、「それはドクターが医学的に判断することだ。グラントは問題なく試合を終えることができた、とドクター・マッケンジーは言ってくれている。もし欠場が必要なら、我々はそうするだろう。ライアンはもっと練習をこなして、リズムをつかむ必要がある」
- 負傷のコーリー・ホールに代わってフルバックを務めたFBジョン・クーンについて。「ジョンはオフェンスでよいプレーをしたと思う。コーリーはスペシャルチームの中核選手で、ジョンも優れたスペシャルチーマーだが、コーリーが負傷したあとはジョンも(ケガをされては困るので)スペシャルチームから外した」
- 負傷のSSアタリ・ビグビーに代わって入ったSアーロン・ラウスについて。「いいプレーもあったが、あまりよくないプレーもあった。反省点はデトロイトの(第4Qの)2つのビッグプレーの際の、アラインメントやアングルといった部分だ。金曜に足首を痛めたせいか、非常に内容のよかった第1週と比べると、水準に達していなかった」
- RBクレッグ・ランプキンについて。「より多い出場機会を実力で勝ち取ったのは間違いない。彼のことはどれだけ褒めても足りないほどだ。少ない出場機会で文句なしのパフォーマンスだった。彼はフィジカルだ。出場したスペシャルチームでもフィジカルだった。技術的な部分はまだ学ぶべき点があるし、これから向上していくだろう」
- 開幕2試合を欠場したCスコット・ウェルズとRGジョシュ・シットンについて。「ウェルズは早ければ水曜から練習に復帰させ、その結果を見たい。シットンも復帰に近づいている。ただ彼は復帰しても自動的に先発右ガードの座に戻れるわけではない。練習でのプレーを評価してからだ」
- 前後半2シリーズだけテスト起用したLGアレン・バーバーについて。「まずまずといったところ。出場は8スナップだけだったので、もう少し多いとよかったんだが。彼にプレーさせたのは、(ケガ人が出て)やむなく出場させることになる前に、実戦で使っておきたかったからだ」
- DTジョニー・ジョリーは鎮痛剤の不法所持の件で、今週火曜に予備審問に出廷の予定だったが、現地ヒューストンはハリケーン被害のため、先週末と今週前半の裁判予定が全て延期されている。
- Press-Gazette紙によると、ライオンズ戦でパッカーズオフェンスが3人以上のレシーバーを投入したのは全オフェンスプレーの60.3%で、開幕戦の53.4%からアップしている。強力DLのヴァイキングスと比べるとパスプロテクションに人数を割く必要性が薄かったからか。
- 同じくPress-Gazette紙によると、2巡ルーキーのWRジョーディ・ネルソンの出場スナップは開幕戦は12スナップだったが、ライオンズ戦は29スナップに増加。ダブルTE・1WR隊形で起用されたのが7回もあった。しかし彼にパスが投げられたのは、29ydsTDパスを含めて2回だけ。
- 同じくPress-Gazette紙の評価によると、LGアレン・バーバーが出場した8スナップのうち、明らかな減点対象プレーは1回だけだった。右へのランプレーでDTショーン・コーディにオーバーパワーされたもので、プレーの成否には直接関係がなかった。
- ライオンズオフェンスがパス主体だったため、パッカーズ側もニッケルやダイム隊形が多かった。Press-Gazette紙によると、全68スナップのうちベースディフェンスは25回(36.8%)だけで、ニッケル隊形(5DB)が20回(29.4%)、ダイム隊形(6DB)が23回(33.8%)だった。
2008年9月16日
- マイク・マッカーシーHC。「ロードで勝つのはとても大変なことだ。そのために、クラウドノイズ対策など長い時間をかけて準備してきた。特にドームの環境では試合の初めから成功を積み重ねることが大事だし、試合の終わり方にも満足している」
- 大量リードから思わぬ接戦となったことについてDEアーロン・キャンプマン。「相手も給料をもらってるんだ。いいプレーがいくつもあった。長いパスプレーを2つ決め、こちらはアングルのミスやタックリングのミス、それに僕らラインも十分プレッシャーをかけられなかった。もう一度言うが、むこうもこの仕事で給料をもらっている。才能あるレシーバーたちに良いクォーターバックがいる。最後には僕らが立ち直って逆境に打ち勝ち、勝利を手に出来たことがうれしい。今後この経験が活きてくるはずだ」
- QBアーロン・ロジャース。「去年の対戦を思い出した。たしか34-12とリードしたあと8点差に追い上げられ、最後にいいドライブができて逃げ切ったんだ。今日のハーフタイムにはその話をして、『気を抜くな。相手は必ず追い上げてくる。それを止めるんだ』と言っていたんだけどね。しかしデトロイトも賞賛しなければ。第3Qにはむこうのディフェンスに封じ込められた。いくつものドライブを成功できたのは、プロテクションでいい仕事をしてくれたオフェンスラインたちのおかげだ。グレッグ・ジェニングスもビッグゲームだった。逆転された直後の攻撃で、『さあここで僕らの真価が試される』と話したんだ。そのとおりになった。いいプレーをいくつか決めてFGを決め、インターセプトを奪って、ブランドン(RBジャクソン)がいいランを決めてくれた」
- QBロジャースのプレーについてジョー・フィルビンOC。「全体として、非常にしっかりした内容だった。相手が3人いるところにこちらのレシーバーが1人だけ、というようなことは少なかった。テープを見直せば反省点がいくつか見つかるだろうが、全体としてはよいプレーをしてくれた」
- 前半の大量得点でらくらく逃げ切り勝利とならず、いったん逆転されたことがかえってよい勉強になった、とQBロジャース。「個人的にも、成長のための大きな勉強の機会になっている。僕らは若いチームだけど、いい意味で自信にあふれている。今日はいったん窮地に追い込まれながら、再び逆転することができた。あそこで立て直したみんなを誇りに思っている」
- 第1Qの先制TDは、QBロジャースがパスラッシュをかわして右に逃げ、エンドゾーン右端のWRジョーンズに通したもの。しかし本来はその後ろでワイドオープンになっていたWRグレッグ・ジェニングスを狙ったのに、WRジェームズ・ジョーンズが横取りした形だ。「僕は間に青いジャージがいないことを確かめただけ。僕としてはグレッグに投げたんだけど、どこからともなくジェームズが来てキャッチしてしまった」とQBロジャース。
- 16点連続で失って逆転された直後、フォルススタートで自陣17ydsでの2ndダウン13と苦しい場面。QBロジャースからのクイックスラントをキャッチしたWRジェニングスが右サイドライン際を60yds走り、決勝のフィールドゴールへつなげた。「アーロンの素晴らしい落ち着きを示したと思う。オフェンスの僕らは、しっかり落ち着いて、必要なときにチェーンを動かすことができた。そもそもあのような苦しい状況に陥るべきじゃなかったが、僕らはいいプレーを成功させて抜け出すことができた」とWRジェニングス。
- Journal Sentinel紙の Play of the Game 図解も、いったん逆転された直後のWRジェニングスへの60ydsパス。3WR・1バックのショットガン隊形から、7ydsのクイックスラント。WRジェニングスは23番のCBケヴィン・スミスにバンプされず綺麗にリリースし、26番Sドワイト・スミスがアングルを誤った結果、60ydsのビッグゲインとなった。
- ミシガン州出身のWRジェニングスは、@デトロイトの3試合で14キャッチ328yds(平均23.4yds!)、3TDを記録している。
- 2巡指名のWRジョーディ・ネルソンは、NFL初キャッチが29ydsのTDパスキャッチとなった。「ただのスラント&ゴーだった。むこうがプレスカバレッジだったのを見た僕らはちょっと合図して、むこうは(スラントの動きに)ひっかかってくれた。アーロンがうまく浮かせてくれて、いい結果になったよ。最初のパスキャッチがこんなプレーになってよかった」
- RBライアン・グラントは2試合連続でフル出場できなかったが、ハムストリングが悪化したわけではないらしい。「長いシーズンに備えるため、コーチたちが僕を欠場させることも検討したのは知ってる。今日はそれなりに仕事をして、ミネソタ戦のときよりもいい体調で試合を終えることができた。来週はもっとよくなるはずだ」
- 第4Qに逆転された直後のドライブ、DET陣21での3rdダウン8で、RBブランドン・ジャクソンは1stダウン確実のパスを手痛い落球。「Aロッド(ロジャース)に言っていたんだ。アクロス・ザ・フィールドでいつもフリーになってるのにパスを投げてくれないって。なのにあのプレーでは速いパスが来て、落としてしまった。立ち直ってまた頑張らなきゃいけないと自分に言い聞かせた」とRBジャクソン。その言葉のとおり、CBウッドソンのインターセプトで奪った攻撃では12ydsのラン、さらに3rdダウン1の場面で19ydsのTDランを決めて汚名を返上した。
- CBウッドソンのINT直後のRBジャクソンの12ydsランと19ydsTDランについて、ジョー・フィルビンOC。「同じような右へのランで、2ydsか3ydsのロスに終わったプレーがその前にあった。しかし我々はブロッキング・スキームを調整して、12ydsランを出すことができた。コーチたちがいい仕事をしたし、ブランドンもよく走った」
- アレン・バーバーは前後半1シリーズずつ左ガードに入り、そのたびダリン・カレッジが右ガードに回り、RGトニー・モールがベンチに退いた。これはバーバーをテスト起用するため、もともと予定されたローテーション起用だったらしい。「実戦で使わない限り、本当の能力を測るのは難しいものだ。トニー(モール)を外す必要があったというのではなく、長期的にたくさんの要素を考える必要がある。アレンが自分で勝ち取った出場機会だ」とジョー・フィルビンOC。
- CBチャールズ・ウッドソン(つま先の骨折)は痛み止めを打って強行出場し、勝利を決定付けるインターセプトを2つも決めてくれた。「彼1人の働きで試合の流れを変えてくれた。彼は真のプロとして、我々を何度も何度も助けてくれている。彼にはケガを押してプレーする能力がある」とマッカーシーHCは賞賛を惜しまない。
- 「僕のキャリアでも記憶に残る試合の1つになった。どうしても必要なところでビッグプレーを決めることができたから。あそこはなんとかボールをつかみとる必要があった」とCBウッドソン。27-25と再逆転した直後、サイドライン際のWRカルヴィン・ジョンソンへの20ydsパスだったが、うまく前に回りこんで、倒れこみながらキャッチすることができた。2つめはWRファーリーへのフラットパスを前に飛び込んでキャッチし、そのままエンドゾーンへ。「あのパスが来てほしいと願ってた。僕はあのルート用のプレーをして、そこへ投げてくれた。あとはキャッチするだけだった」
- CBウッドソン本人はつま先のケガについて、「ちょっときついけどね。でも出場していれば、プレーの合間に休むこともできる」と話している。オークランド時代はこうしたケガのときは出場しなかったのでは?という質問には、同じ程度のケガなら出場していた、と反論している。「才能だけでプレーすることに慣れてしまいがちだが、ケガをしたときはむしろメンタルが大事なんだ。限られた練習量で出場するには、本当に集中し、しっかり学ばなければならない」
- 昨年は何度もINTチャンスに落球して批判の的になったFSニック・コリンズだが、2006年最終戦以来のインターセプトを決めた。
- 第4QにはWRカルヴィン・ジョンソンに2TDパスを許し、逆転される原因を作ったDB陣。「僕らは第3Qにちょっと気を抜いた感じになって、いくつものタックルミスでタッチダウンを許してしまった。接戦になってまた頑張らなくてはならなくなったけど、なんとかそれができた」とCBトラモン・ウィリアムズ。
- 今回もCBアル・ハリスはほとんどWRロイ・ウィリアムズ専門でカバーし(出場39スナップのうち37スナップ)、パスキャッチ3回48ydsとコントロールすることができた。WRカルヴィン・ジョンソンはCBウッドソンかCBトラモン・ウィリアムズがカバーした。
- 先週はパッカーズCB陣とライオンズWR陣のちょっとしたトラッシュトーク合戦があったが、「僕は大口を叩く方じゃない。スタッツが全てを語っているだろ。誰がああ言ったとかこう言ったとかは関係ない。僕は誰もみくびるつもりはないんだ。試合が全てを語っている。ロイはいい選手だと思うよ」とCBアル・ハリス。
- 2007年のパッカーズと同じぐらい強いか、という質問にDTライアン・ピケット。「そう思う。本当にそう思うよ。たしかにブレットは偉大なプレーヤーだった。でもこのチームは昨年から1つ歳を重ね、1年分の経験を積んで、さらによくなってきている。僕らディフェンスはそうだと思うし、オフェンスもそうだと思っている。それにロジャース。彼はプレッシャーの下でも冷静だし、コントロールも完璧だ。本当に感心させられるよ」
- パスシチュエーションではDEマイケル・モンゴメリーとDEジェイソン・ハンターの2人がそろってDTに入るプレーがあった。これは今季初めてのこと。
- Pデリック・フロストは8点リードの場面でパントスナップが手をすり抜けてセーフティとなり、危うく敗因の一つになりかけた。「呆然としたよ。プレシーズンでも、練習でも、一度も経験のなかったことだから。なぜかはわからない。とにかくキャッチできなかった。勝ったけど本当には喜べないね。たくさんの仲間を失望させてしまった。モメンタムが必要なときだったのに、それが全くできなかった。その次のドライブの52ydsパントも、低すぎて20ydsリターンされた。試合終盤の自分のパフォーマンスには失望している」
- FBコーリー・ホールのヒザのケガについて、試合直後のマッカーシーHCからの詳しい報告はなし。
- SSアタリ・ビグビーは「ハムストリングのけいれんで試合復帰予定」との説明だったが、けっきょく後半はSアーロン・ラウスが代役を務めた。しかしそのラウスも先週の練習で足首を捻挫しており、「僕も100%ではなかった」と語っている。
- QBロジャースは2試合連続でインターセプトなし、2試合連続でレーティング100以上となった。ファーヴが2試合連続100以上を記録したのは先発3年目の1994年のこと。
- 2試合終わってオフェンスの犯したターンオーバーはQBロジャースのファンブルロスト1回だけで、RB陣もレシーバー陣もよくボールを守っている。
2008年9月15日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Packers (2-0) |
7 |
14 |
3 |
24 |
48 |
Lions (0-2) |
0 |
3 |
6 |
16 |
25 |
前半はQBロジャースのTDパス3回で21-3とリードしたパッカーズだが、後半はじりじりと追い上げを許し、スペシャルチームのミスもあって第4Q半ばについに逆転。しかしWRジェニングスのロングゲインを足がかりに再び逆転すると、RBジャクソンのTDラン、ディフェンス陣の3連続インターセプトで大差をつけた。
パッカーズは懸念されたRBグラントとCBウッドソンが先発出場。RBグラントはハムストリングが思わしくないのか、終盤リードされた時もRBジャクソンが1stダウンから出場した。CBウッドソンは2連続インターセプト、2つ目はダメ押しのタッチダウンとなった。
第1Q : パッカーズはランが止められて3&アウト。ライオンズはWRカルヴィン・ジョンソンに8ydsパス、RBケヴィン・スミスの4ydsランでフィールド中央に進むが、3rdダウンでサックが出てパント。GB陣14からのパッカーズはWRジェニングスへの13ydsパス、13ydsパス、RBグラントの4ydsラン、RBジャクソンの9ydsランでDET陣に入り、WRドライバーへの8ydsパス、WRジョーンズへの8ydsパス、WRジェニングスへの12ydsパス、RBランプキンの19ydsランでレッドゾーンへ。最後はWRジョーンズに9ydsTDパス成功。ライオンズはTEフィッツシモンズへの11ydsパス、RBスミスの14ydsランでGB陣に進んで第2Qへ。
第2Q : ライオンズはWRジョンソンの落球で結局パント。パッカーズはWRジェニングスに56ydsロングパス、RBジャクソンへの12ydsスクリーンパスでゴール前8ydsに迫り、RBグラントの3ydsラン2回で3rdダウンとなるが、WRドライバーへ2ydsTDパス成功。ライオンズは3rdダウンでサックされて3&アウト。GB陣37からのパッカーズはTEリーへの26ydsパス、WRジェニングスへの7ydsパスのあと、WRネルソンに29ydsTDパス成功。ライオンズはまたも3rdダウンでサックされ3&アウトとなり、パッカーズも3&アウト。残り2分29秒、DET陣23ydsからのライオンズは、WRファーリーへの14ydsパス、RBスミスへの12ydsスクリーンパス、WRウィリアムズへの9ydsパス、WRジョンソンへの22ydsパス、WRファーリーへの8ydsパスでレッドゾーンに入るが、ホールディングが響いて38ydsFGどまり。残り14秒、パッカーズはQBロジャースの13ydsスクランブルでフィールド中央に進むが時間切れ。
第3Q : ライオンズはWRジョンソンへの7ydsパス、RBスミスの6ydsラン、4ydsラン、WRウィリアムズへの23ydsパスで得点圏に入るがTDはならず、49ydsFG成功。パッカーズはQBロジャースの9ydsスクランブルで1stダウンを取るが、次のプレーでサックされファンブルロスト。GB陣30からのライオンズだがサックが響き、53ydsFGどまり。GB陣27からのパッカーズは、RBグラントの5ydsラン、WRジョーンズへの8ydsパス、RBジャクソンの10ydsラン、7ydsラン、WRドライバーへの10ydsパス、17ydsパスでゴール前9ydsに迫るがTDならず、25ydsFGで3点追加。ライオンズはサックが響いて3&アウト。パッカーズは50ydsからのチャンスだったが3&アウト。
第4Q : ライオンズはTEフィッツシモンズへの16ydsパス、CBハリスのパスインターフェアでGB陣に入り、WRマクドナルドへの7ydsパスのあと、WRジョンソンに38ydsTDパス成功。GB陣10からのパッカーズはまたも3&アウトに終わり、パントはPフロストのキャッチミスでセーフティとなって6点差。DET陣45からのライオンズは、WRウィリアムズへの16ydsパスでGB陣に入るが反則が響いてパント。GB陣9からのパッカーズはまたも3&アウトに終わり、ライオンズは好リターンでGB陣47からのチャンス。最初のプレーでWRジョンソンに47ydsTDパスが通ってついに逆転。パッカーズはWRジェニングスに60ydsパスが通って一気にDET陣23へ。しかし連続落球でTDならず、39ydsFGで再逆転。ライオンズ攻撃は最初のプレーでCBウッドソンがインターセプト。DET陣39からのパッカーズは、RBジャクソンの11ydsラン、WRドライバーへの9ydsパスのあと、3rdダウン1でRBジャクソンの19ydsTDランが飛び出して9点差に。ライオンズ攻撃はまたもCBウッドソンがインターセプトして41ydsリターンTDで16点差。ライオンズはWRファーリーに7ydsパス、QBキトナのydsスクランブルのあと、FSコリンズのインターセプトTDが飛び出して23点差。ライオンズはQBオーロフスキーが登場するが、1stダウンを取れずギャンブルも失敗。パッカーズはQBマット・フリンが初出場してニーダウン。
- 先発QBアーロン・ロジャースは24/38、328yds、3TD、INT0でレーティング117.0。前半は16/20だったが後半は8/18と苦しんだ。今回も4回25ydsと効果的なスクランブルを見せている。ターンオーバーにはならなかったが、先週と同じようなCスピッツとの間のスナップミスがあった。
- ラン攻撃はトータル30回123yds(平均4.1)。先週ファルコンズに42回318yds(平均7.6)を許したライオンズ守備だが、今回は立て直してRBグラントをシャットアウトした。
- RBライアン・グラントはぶじ先発出場したが15回20yds(平均1.3)と不振。
- RBブランドン・ジャクソンは終盤出ずっぱりで7回61yds(平均8.7)、1TDの活躍。しかしTDランの前のドライブでは、イージーな落球をしている。
- 初出場のRBクレッグ・ランプキンは1回19yds、パスキャッチ3回22yds。
- WR陣は以下の通り。
- WRグレッグ・ジェニングスは6回167ydsを挙げて勝利に大きく貢献した。第2Qには2つ目のTDに結びつく56ydsキャッチ。第4Qにはショートパスを60ydsのロングゲインにして再逆転FGにつなげた。逆転された直後の2ndダウン13、盛り上がっていたスタジアムを静かにしたビッグプレーだった。
- WRドナルド・ドライバーは7回52yds、第2Qには今年最初のタッチダウン。
- 今年初出場のWRジェームズ・ジョーンズは4回29yds、1TD。しかし落球が何回もあり、もし負けていたら戦犯になっていたところ。
- WRジョーディ・ネルソンはNFL初キャッチが29ydsTDとなったが、パスキャッチはその1回だけ。
- TE陣では、ドナルド・リーが2回27yds。トリー・ハンフリーはキャッチなし、ジャーマイケル・フィンリーは今回もアクティブ登録されず。
- 先発OL陣は開幕戦と同じく、左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cスピッツ、RGモール、RTタウシャー。第3シリーズにはモールが下げられ、カレッジが右ガード、バーバーが左ガードに。第4シリーズから再び先発メンバーに戻った模様。プレー内容が理由なのかケガが理由なのかは不明。
- 被サックはわずか1回だが、今年最初のサックがファンブルロストに。QBロジャースがややボールを持ちすぎた。
- トータルオフェンスはパッカーズ447ydsに対してライオンズ311yds。タイムオブポゼッションもパッカーズが35分28秒と圧倒している。
- 3rdダウン成功率は9/16の56%と申し分なし。オフェンスの4つのタッチダウンは全て3rdダウンでのプレーだった。ライオンズは2/12のわずか17%で、ここが両軍の得点力の差になった。
- パッカーズの犯したターンオーバーは第3Qのサック&ファンブルロスト。
- 奪ったターンオーバーは第4Qの3連続インターセプト。CBウッドソンが2INT、FSコリンズが1TD。とくにFGで再逆転した直後のCBウッドソンのインターセプトは値千金だった。
- パス守備はQBキトナを21/41、276yds、2TD、3INTでレーティングで58.6。最後に3連続INTがあったので数字が下がったが、第4Qの2つのTDドライブはちょっと不甲斐ない。
- ラン守備は12回49yds(平均4.1)。前半で大量リードしたため、ラッシング回数そのものが少なかった。
- パッカーズはライオンズOLを圧倒して5サックを記録した。LB A.J.ホークが2サック、DEアーロン・キャンプマンが1.5サック、DE/DTカレン・ジェンキンズが1サック、DEバジャ=ビアミラが0.5サック。
- 反則は先週よりマシになったものの8回62ydsと決して少なくない。ライオンズは5回40yds。
- キックオフリターンはCBウィル・ブラックモンが4回平均24.8ydsと可もなし不可もなし。
- パントリターンはCBウィル・ブラックモンが2回平均2.0ydsと今週は不発。
- Pデリック・フロストはパント4回平均48.0yds、ネット36.0と先週より数字が落ちた。
- セーフティを喰らったプレーは、LSブレット・グードのスナップはたしかに高かったが捕れないボールではなく、Pデリック・フロストのキャッチミス。
- Kメイソン・クロスビーは25ydsと39ydsを両方成功。キックオフは10回のうち3回タッチバック。
- ケガ人は以下のとおり。
- 第1QにFBコーリー・ホールが左ヒザを負傷して退場。重いかもしれない。
- 第2Q最後にSSアタリ・ビグビーが負傷。脚がつっただけ、という説明だったが、後半はまるまるSアーロン・ラウスが出場したようだ。
- アクティブ登録から外れたのは、WRマーティン、TEフィンリー、Cウェルズ、RGシットン、DEトンプソン、CBリー、Sペプラー、第3QBのQBブローム。先週のメンバーからはWRジョーンズとWRマーティンが入れ替わっただけ。
- マッカーシーHCはこれで就任以来ライオンズに5戦全勝。ヴァイキングス戦と合わせると10戦全勝となった。パッカーズとしてはライオンズに6連勝となり、これは1954年以来のこと。
- マッカーシーHCは就任以来アウェー12勝5敗。ホーム(11勝6敗)よりも成績がいい。
- フォードフィールドでは開幕戦の完敗のためライオンズファンの興味が冷え込み、地元の家具店が約3000枚のチケットを購入してくれたおかげでようやくTVブラックアウトを逃れるという事態だった。
2008年9月14日
- RBライアン・グラントは(ハムストリング)は、木曜には出場が危ぶまれていたが、金曜には練習にフル参加した。表示は"Questionable"となっているものの、今後悪化することがなければ出場する見込み。「今日の内容はよかった。問題は明日の状態がどうなっているかだ」とマッカーシーHC。RBグラント本人は、先週の練習より状態はいいと語っている。
- RBブランドン・ジャクソン(軽い脳震盪)は木曜の練習から復帰し、金曜にはフル参加。
- WRジョーンズの復帰が確実となったので、WRルヴェル・マーティン(指の骨折)は休ませるかもしれない。
- Cスコット・ウェルズ(腰)は早くも欠場が決定。先週は直前まで未定だった、状態が後退したのでなければよいが。
- CBチャールズ・ウッドソン(つま先)は水木金と全て休み、出否は微妙となった。「日曜の昼まで待って決めるつもりだ。人工芝ということも心配だ。天然芝の方がよかった」とマッカーシーHC。今回はWRロイ・ウィリアムズ、WRカルヴィン・ジョンソンという優れた大型レシーバーとの対戦だけに、ウッドソンには出場してほしいところだ。ウッドソン欠場の場合はCBトラモン・ウィリアムズが先発する。
- FSアーロン・ラウスは水曜の練習で足首を捻挫している。
- QBブレット・ファーヴがQBロジャースの先発デビューを賞賛。「彼は極めてよいプレーをした。大きなプレッシャーの下でね。でも僕は驚いてはいない。彼にはものすごい才能があるからね。彼は僕を見て学んできた。それはよいことでも悪いことでもあるけど(笑)」
- ヴァイキングス戦後のロッカールームで「ディフェンスのゲームボール」をマッカーシーHCからプレゼントされたのはDE/DTカレン・ジェンキンズ。LGハッチンソンをスピードで抜き去ったり、的確な判断でQBのブーツレグを失敗させるなど、64スナップにわたって活躍した。「昨年は毎週ケガの話をしなければならないのがつらかった。シーズンが終わったとき、スタッツを見た人たちは「ケガをしていたから」とアスタリスクの印をつけてくれるわけじゃないからね」と本人。ケガの治った今年は春先からスピード、クイックネス、フレキシビリティの改善に注力し、体重も10ポンドほど絞って現在300から305ポンドとのこと。「もし減量していなかったら、64スナップも出場したら最後はパフォーマンスが落ちていたはずだよ」
- マイク・ストックSTコーチはNFLで13年間スペシャルチームコーチを務めていて、これまでで最高のリターナーはチーフス時代のWRタマリック・ヴァノーヴァー。パントとキックオフそれぞれ4回ずつリターンTDを決めた優秀なリターナーだが、CBウィル・ブラックモンの能力はそれに近いものがある、とストックSTコーチは認めている。「彼のポテンシャルはヴァノーヴァーと同じカテゴリーだろうね。225ポンドのタマリックほどデカくはないが、スピードはもっとあり、一歩目がよりクイックで、爆発力は同じぐらいだ。ビジョンがよくて判断力もいい。ボールを高い位置でタイトに抱えてしっかり守っている。若く有望な選手だ。ハードに使ってもヘルシーでいてくれるといいが」
- プロ2年目のKメイソン・クロスビーは、キックオフの飛距離が安定し、タッチバック率も上がっている。筋力アップの成果もあるが、蹴るまでのアプローチを安定させたことも好調の理由だという。「昨年の彼は助走を10yds、6yds、7ydsといろいろいじっていた。今は短い6ydsに固定したおかげで、アクションがスムーズになり、よりよいインパクトポイントが得られるようになった」とマイク・ストックSTコーチ。
- インジャリーリザーブに入っていたDTロドニー・アレンを解雇。
- 来年トレーニングキャンプの練習フィールドを屋内練習場の反対側に移すための工事が始まり、まずはレイ・ニチキ・フィールドの人工芝を剥がす作業に入った。現在駐車場となっている場所にレイ・ニチキ・フィールドをずらし、新フィールドが完成したら見学スタンドも建設する予定。
- パッカーズの先発DT、DLコーチ、スカウトとして親しまれたデイヴ・ハナーが、心臓発作のため78歳で死去。ハナーは1953年と54年にプロボウルに選出、61年と62年にはロンバルディHCのもとでNFL制覇も経験している。64年限りで引退すると71年までDLコーチ、72年から79年には(デヴァインHCとスターHCの2代にわたって)ディフェンシブ・コーディネーターも務めた。コーチを退いたあとは1996年までスカウトとしてパッカーズに貢献。パッカーズ・ホール・オブ・フェイムにも選ばれている。
Green Bay Packers Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Wed |
Thur |
Fri |
Status |
Notes |
Josh Sitton |
OG |
Knee |
Out |
Out |
Out |
Out |
欠場 |
Scott Wells |
C |
Back |
× |
× |
× |
Out |
欠場 |
Ruvell Martin |
WR |
Finger |
△ |
○ |
△ |
Questionable |
微妙 |
Charles Woodson |
CB |
Toe |
× |
× |
× |
Questionable |
微妙 |
Aaron Rouse |
S |
Ankle |
? |
△ |
× |
Questionable |
微妙 |
Charlie Peprah |
S |
Hamstring |
○ |
○ |
○ |
Questionable |
微妙 |
Ryan Grant |
RB |
Hamstring |
△ |
△ |
○ |
Questionable |
出場の見込み |
Brandon Jackson |
RB |
Concussion |
× |
△ |
○ |
Probable |
出場予定 |
James Jones |
WR |
Knee |
○ |
○ |
○ |
Probable |
出場予定 |
Chad Clifton |
OT |
Knees |
△ |
○ |
○ |
Probable |
出場予定 |
Kabeer Gbaja-Biamila |
DE |
Knee |
△ |
○ |
× |
Probable |
出場予定 |
Brandon Chillar |
LB |
Back |
? |
△ |
○ |
Probable |
出場予定 |
Atari Bigby |
S |
Bicep |
△ |
△ |
○ |
Probable |
出場予定 |
Detroit Lions Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Wed |
Thur |
Fri |
Status |
Corey Smith |
DE |
Hamstring |
? |
? |
△ |
Questionable |
Drew Stanton |
QB |
Thumb |
△ |
△ |
△ |
Probable |
Paris Lenon |
LB |
Knee |
△ |
○ |
○ |
Probable |
Ernie Sims |
LB |
Ankle |
△ |
△ |
△ |
Probable |
Probable |
: |
Virtual certainty that player will be available for normal duty |
Questionable |
: |
A 50-50 chance will not play |
Doubtful |
: |
At least 75 percent chance will not play |
Out |
: |
Definitely will not play |
|
|
|
○ |
: |
Full Participation |
△ |
: |
Limited Participation |
× |
: |
Did Not Participate |
? |
: |
Not Listed |
2008年9月12日
- ヴァイキングス戦でCBチャールズ・ウッドソンのつま先の骨にひびが入ってしまったことを、マッカーシーHCが明らかにした。しかしこのままなんとかプレーを続けていく模様だ。「チャールズはこれまでもたくさんのケガを抱えながらプレーをしてきたから、我々は信用している。本人と話し合った結果として、彼は今週の試合に出られるものと思っている」
- WRルヴェル・マーティンはプレシーズン第3戦で左手の薬指を骨折したままプレーしてきたが、治るどころか悪化してきてしまった。これまでは添え木だけだったが、水曜の練習では大きな簡易ギブスを着けてプレー。「良くなるよりむしろ悪くなってるもんだからね。手術の可能性もあるけれど、なんとかそれは避けようと僕らは努力しているところだ。今の状態ならプレーはできる。今後はなんとか快方に向かってくれるといいけど」と本人。
- プレシーズン第3戦でヒザを捻挫して開幕戦を欠場したWRジェームズ・ジョーンズが復帰し、水曜の練習にフル参加した。ニーブレースは着けておらず、動きもかなりよかったようだ。「明日の朝どう感じるかが問題だけど、今のところはすごくいい感じだよ。開幕戦をサイドラインから見るのはつらかった。ポップ・ワーナー(少年フットボール)、ハイスクール、カレッジ、そしてプロと、僕はこれまで一度も欠場したことがなかったんだ」
- Sチャーリー・ペプラー(ハムストリング)も久しぶりに練習にフル参加。ただし彼の場合、試合当日の45人ロースターに入れるかどうかは他のポジションとの兼ね合いも問題となる。
- RBブランドン・ジャクソンがヴァイキングス戦の後半で軽い脳震盪を起こしていたことが明らかになった。本人は試合翌日になって脳震盪の症状を訴えたため、マッカーシーHCは水曜朝に初めて聞いたとのこと。「我々は今朝聞いたので少々驚いた。脳震盪としては軽い部類のものだ。テストをクリアして明日から練習できるといいが」
- RBグラント(ハムストリング)とRBジャクソン(軽い脳震盪)が休んだため、水曜の練習ではRBクレッグ・ランプキンがほとんど全てのキャリーをこなした。「彼はしっかりこなしたと思う。これまでの仕事から判断するしかないが、彼は機会を与えられるたびに着実な進歩を示してきている」とマッカーシーHC。
- RB不足に陥った場合にはプラクティス・スクワッドにRBデショーン・ウィンがいて、また先日解雇したRBヴァーナンド・モレンシーとRBノア・ヘロンも、いまだフリーのままだ。ぎりぎりまで待ってグラントやジャクソンが出場できないことになれば、土曜にでも彼らと契約して出場させることはできそう。「我々は常にそうしたことを検討しているが、現時点ではまだ(ケガ人について)どのようなチーム状況なのかはっきりしていない」とトンプソンGM。
- 胸部のケガのため、ぶっつけ本番で開幕戦をクリアしたLB A.J.ホーク。水曜の練習にフル参加できており、もう今週のインジャリーリポートに載ることはなさそうだ。もう1試合はハーネスを着用する予定。「もし次にケガをしても、彼は(ドクターストップに懲りたので)今度は誰にも言わないに違いない」とマッカーシーHC。
- QBアーロン・ロジャースは第4Qにスニークで初ラッシングTDを決めた直後、ボールを叩きつけてランボーリープ。その間にWRグレッグ・ジェニングスがいそいそとボールを拾いに行き、後でQBロジャースに手渡したとのこと。
- ヴァイキングスのブラッド・チルドレスHCが試合後の握手に現れなかったことについて、チルドレスHCは「その報道のとおりだ。あのとき私は(ショッキングなINTで終えた)タヴァリスがフィールドを去るところを捕まえようとしていた。彼と話し合いたいことがあって、一緒にトンネルをくぐったのだ。彼の精神状態がどうなのか確認したかった。わざと握手を避けたのでは決してない」と説明している。
2008年9月11日
- マッカーシーHCによると、開幕戦をケガで欠場した主力3選手のうち、WRジョーンズ(ヒザ)は水曜から練習復帰の予定で、Cウェルズ(腰)も今週中に復帰の見込み。RGシットン(ヒザ)も復帰に近づいている、と楽観的な見通しを示している。
- 開幕戦で負傷した選手についてマッカーシーHCから新たな報告。SSアタリ・ビグビー(上腕二頭筋)、CBチャールズ・ウッドソン(つま先)、WRルヴェル・マーティン(指)の3選手だが、マッカーシーHCの口ぶりからすると、おそらく練習量を加減する程度で済みそう。ウッドソンは昨年もつま先を痛めているが、今回のは昨年とは逆の足とのこと。
- RBライアン・グラントは相変わらずハムストリングの問題に悩まされていて、決して本調子ではない、とマッカーシーHCは話している。「ハーフタイムではかなりの痛みがあり、第4Qのロングランにもその影響が出ていた。我々は注意深く進めているところだ。とても残念なことだし、本人も苛立っているが、昨夜は100%の状態ではなかった。そんな中で、チームのために非常によい仕事をしてくれたと思う」
- マッカーシーHCはQBアーロン・ロジャースのミスの少ないクォーターバッキングを賞賛した上で、「我々の好みからすると少し走り過ぎたが、彼は賢くやった」と話している。
- 12回118ydsもあった反則についてマッカーシーHC。「トレーニングキャンプ中から注意してきたことだけに残念だ。しかし(プレシーズンから)ずっと続いている問題なのだから、必ず修正していかなければならない。まあ私にも問題があるのかも。彼らに気合を入れすぎたとか何かね。わからないが」
- 代役スターターを務めたRGトニー・モールの出来について、「まずまずのパフォーマンスだったと思う」とマッカーシーHC。ロングパスTDを取り消しにした反則は、本来ランプレーだったのでOLたちはランブロックに行き、モールはミドルLBを捕まえに出てしまったようだ。「彼は無罪放免とする」
- Press-Gazette紙によると、DTライアン・ピケットがフィールドに入っていた時のRBエイドリアン・ピーターソンのランは12回30yds(平均2.5)、休んでいた時は7回73yds(平均10.4)。
- 同じくPress-Gazette紙によると、ディフェンシブラインマンの出場スナップ数は、DEキャンプマンが72スナップ、DE/DTジェンキンズが64スナップ(うち27回がDTとして)、DTジョリーが54スナップ、DTピケットが35スナップの順となっている。
- 開幕戦で76ydsのパントリターンTDを挙げたCBウィル・ブラックモンが、NFCスペシャルチーム部門のプレーヤー・オブ・ザ・ウィークに選出された。リターンTDとファンブルリカバーTDを決めた昨季第14週のレイダーズ戦以来、自身2回目の受賞。
- 開幕戦が終わったところでNFL本部からアナウンスがあり、パッカーズとチーフスがともに平均25.57歳で、今年NFLで最も若いチームとのこと。パッカーズは3年連続。
- 試合が終わると両軍ヘッドコーチが歩み寄って握手するが、今回ヴァイキングスのチルドレスHCはフィールド中央に現れず、マッカーシーHCは待ちぼうけを喰わされる形となった。理由は明らかではないが、ファーヴに関連するタンパリング告発でヴァイキングス側が遺恨を抱いていることは想像に難くない。マッカーシーHCは、火曜に電話でチルドレスHCと話し合って(どちらからかけたかは不明)、なんのわだかまりもない、と話している。
- 先日パッカーズから解雇されたPジョン・ライアンはめでたくシーホークスと契約した。シーホークスでは2006年7巡指名のライアン・プラックマイアーがパンターを務めてきたが、開幕戦でひどいシャンクを2回も蹴ってしまい、Pライアンと入れ替わりに解雇。Pライアンはパッカーズから解雇されたあと、アリゾナ州で専門のコーチの下で練習を続けていた。
- 2006年パッカーズのドラフト5巡指名QBイングル・マーティンはタイタンズのプラクティス・スクワッドにいたが、チーフスと契約して4番手QBとしてロースター入り。チーフスのエースQBブロディー・クロイルは開幕戦で肩を負傷している。
2008年9月10日
- QBアーロン・ロジャース。「ただの1勝に過ぎないし、それは忘れちゃいけないけど、これは重要な1勝だ。僕らはよいフットボールができた。よいフットボールチームを倒すことができた。たしかにただの1勝に過ぎないけど、精神的に大きな勝利だよ。ちゃんと仕事ができるのだと、お互いを信じることができるから。たくさんの変化があった新しいチームではあるけど、ロッカールームには昨季の自信が大きく残っている」
- 反則の多さやミスについて聞かれたマイク・マッカーシーHC。「今夜我々はフットボールゲームに勝った。それが第一だ。優れた相手を倒した。ホームでの開幕戦に勝ち、1-0にできた。それが事実だ。我々はたくさんのミスを犯したし、それは今後修正し、ショートウィークでデトロイト戦の準備をしなければならない。シーズンは長いし、これからたくさん試合がある。しっかり準備し、プランを考えることは、私は約束できる。プランに基いて準備を進め、フィールドでプレーをし、失敗は毎日、毎週修正していく。私はこのチームが気に入っているし、彼らの仕事ぶりも気に入っている。今日はミスがあったし、我々はそれを修正し、失敗から学んでいくだろう」
- LBニック・バーネット。「ものすごくでかい勝利だ。同地区のライバルに勝って1-0になったことは気分がいい。特にあの相手だからね。彼らは今年ディフェンスを強化して、強力なランニングゲームもある。勝てて嬉しいよ」
- QBロジャース。「今夜自分がやりたかったのは、素早く判断し、ボールを持ち過ぎないこと。それがうまく出来たと思う。投げるという点ではいくつか拙いパスがあったけど、全体としてはポケットでよい判断ができた。ラインもいい仕事をして、サックゼロに抑えてくれた」
- QBロジャースの働きについてマッカーシーHC。「まず第一に、彼はしっかりゲームマネジメントができた。特に前半、反則のせいでひどいダウン&ディスタンスになってしまったときにね。しっかりマネジメントし、無理をせず、プレーコールの通りにプレーし、相手の許してくれるゲインを受け入れた。だから彼のパフォーマンスには満足している」
- QBロジャースについてFBコーリー・ホール。「この数週間にここで起きたことによって、彼の肩にどれほどのプレッシャーがのしかかっていたか、想像もできないほどだ。彼はいいパスを投げ、持ち過ぎることなく必要なときにボールをリリースして、素晴らしいプレーもいくつかあった。レギュラーシーズンで先発した経験が全くないのに、フィールドに出てごく自然に振舞い、ゲームをコントロールし、ハドルをコントロールした。彼は素晴らしい仕事をしたと思うよ」
- ジョー・フィルビンOCによると、QBロジャースの唯一の明らかな判断ミスは、第1QにランプレーをWRジェニングスへのクイックパスに変えて、1ydsのロスタックルを喰らったプレーとのこと。
- 完全にヴァイキングスのペースだった試合序盤の流れを変えた、WRグレッグ・ジェニングスへの56ydsパス。こちらのオフェンスは手も足も出ず、FGを決められた直後の1stダウンだった。「ハドルでアーロンが、『何があっても放ってやる。状況がどうだろうとカバレッジがどうだろうと、僕は投げるからな』って調子だったんだ。とにかく(縦に)走らなきゃいけないことはわかった。僕が振り向いたのは30ydsから40yds突っ走ってからだ。じっさいはスコアボードの映像を見上げて、彼がこう斜め上を向いてモーションに入ったのを見て振り返ったんだ」とWRジェニングス。
- FBコーリー・ホールはエンドゾーンでダイビングキャッチを決め、NFL2年目にして初タッチダウン。「練習でずっとやってきたプレーの1つだ。たいていコーナー・ルートかフラット・ルートに通すんだ。アーロンは左にスクランブルして、僕は3番目のリードだった。彼は低くアウトサイドに投げなきゃならなくなったけど、僕はなんとか捕ることができた。タッチダウンも嬉しいけど、勝てたことはもっと嬉しいよ。素晴らしい形でシーズンをスタートすることができた」
- FBホールへのTDパスについて、QBロジャース。「あれは僕にとって重要なパスだった。その数プレー前に、ワイドオープンのドナルド(TEリー)へのパスを失敗して、自分自身にムカついていたから」
- オフェンシブラインは、プロボウラーが並ぶヴァイキングスの強力ディフェンシブラインをサックゼロに押さえることができた。昨季開幕戦はイーグルスに7サック、2006年はベアーズに3サック、2005年はライオンズに4サックを許している。
- 「リーグ有数のプレミア・ディフェンスを相手にそれ(被サックゼロ)ができたのだから、そりゃあいい気分だね。あのようなチームに勝ったんだから、こちらがしっかりやったということだ。うん、僕らは喜んでる」とLGダリン・カレッジ。
- LTチャド・クリフトンはホールディングが2つあったものの、昨季サック王のDEジャレッド・アレンをなんとかサックゼロに押さえた。「バックフィールドで2つホールディングを取られてしまった。最初は不安定だったよ。開幕戦というのは試合前の緊張が違うしね。第1Qは自分のベストには程遠かったけれど、試合が進むにつれて波に乗ることができた」
- RBライアン・グラントは試合を決定付ける57ydsラン(QBロジャースがスニークでTD)で勝利に貢献。しかし試合中にはステイショナリーバイクを漕いでいたことからすると、まだハムストリングが万全ではないのだろう。「キャンプやプレシーズンを休んだけど、試合での出来は心配していなかった。調子はよかったよ」
- RBグラントが57ydsのビッグゲインをしたとき、サイドライン際で一度スピードを緩めてディフェンダーをかわし、内へカットバックしたのは、ドクターの指示でもあったらしい。「最初の試合でやりすぎないようにコントロールしろ、ということだった。メディカルスタッフはあのランの最中、『トップスピードはやめろ』と叫んでたらしいね。そうでもなければ僕はスピードを落とさないよ」
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game 図解はRBグラントの57ydsラン。右にダブルTEを置いたIフォーメーションで、WRは左サイドのマーティンだけ。左右両ガードが両DTウィリアムズをしっかり止め、バックサイドのDEアレンは右サイドからTEハンフリーが動いてブロック。LTクリフトンはWLBリーバーをブロック。CスピッツがMLBヘンダーソンをブロックしたことでRBグラントが縦にカットバックする大きなレーンが開いた。全員がしっかり仕事をしたので、リードブロッカーのFBホールは9ydsも前進してようやくFSシャーパーをブロック。ヴァイキングス側からすると、アウトサイドに押し流されたSLBグリーンウェイのミスが痛かったようだ。
- TEジャーマイケル・フィンリーがアクティブ登録されなかったため、ゴールラインオフェンスではFBコーリー・ホールが第3TEとして入るプレーがあった。
- RGトニー・モールの反則(インエリジブル・レシーバー・ダウンフィールド)のため、WRドライバーへの68ydsTDパスが取り消しになってしまった。「プレーコールはランだった。アーロンにはレシーバーがオープンなら投げてよい3通りのオプションがあったんだ。もちろんあれは僕の反則だ。ひどいプレーだったと誰もが言うだろうけど、"ドライブ"(WRドライバー)はあんなのたいしたことない、って分かってくれてる。これからもっとチャンスはあるって」
- 両軍合わせて反則が21回もあったせいで、試合は3時間20分もかかってしまった。DE/DTカレン・ジェンキンズは、「反則で1stダウンをやりすぎだった。リーグ最多になっちまいそうだ。審判に言ってやったんだよ。『うちの子供たちは明日も学校があるんだ。早く家に帰って寝かしつけなきゃいけないのに』って」
- ディフェンスの大きなテーマはもちろん、RBエイドリアン・ピーターソンを止めること。第1Qに34ydsランを許した以外は、18回平均3.8ydsに抑えることができ、後半は10回わずか28yds。「第1Qはかなり走られてしまい、1回平均のヤードを許しすぎた。しかしその後はしっかり踏ん張ったと思う。序盤はピーターソンが外にバウンスして大きくゲインするのが何度かあったが、ウチのディフェンスはいいプレーをしたと思う」とマッカーシーHC。
- DE/DTカレン・ジェンキンズはピケットとジョリーのDT陣の働きを賞賛。「うちのディフェンシブタックルたちは素晴らしいプレーをしたよ。むこうがミドルを走ろうとするたび、1ydsか2ydsゲインに止めることができていた」
- DE/DTジェンキンズはベースディフェンスでもDTに入るプレーがかなりあった。いっぽうDEモンゴメリーがDTに入ったのはニッケル守備だけ。
- RBエイドリアン・ピーターソン相手のラン守備についてLBブレイディ・ポピンガ。「彼はすごいRBだ。ああいう選手になると、そのスピードやクイックネスは練習ではシミュレートできないからね、慣れるまでにアジャストメントが必要になる。ウチのチームは試合中に進歩して、むこうがどう攻撃してくるかが見えるようになった」
- 胸部のケガから約1ヶ月ぶりに復帰したLB A.J.ホークは、無事試合を終えただけでなくチーム最多の10タックルを記録。ハーネスも邪魔にならなかったと、と本人。「もし痛みがあるならば、今日は試合中ずっとキツい状況(ラン守備が大変なので)に置かれていたはずだけど、試合を通してずっと体調はよかった。もう復帰できるという僕の意見を聞いてくれたドクター・マッケンジーにも感謝しないとね」
- 最後にインターセプトでとどめを刺したSSアタリ・ビグビー。「僕はむこうのQBを読んだだけ。自分のいるべき場所を守り、自分の仕事をしただけで、特別なことは何もしてないよ」
- キャリア2回目となる殊勲の76ydsパントリターンTDを決めたCBウィル・ブラックモンは、「ブロッカーのみんなが僕に仕事をさせてくれたんだ」と語っている。じっさいCBブッシュ、CBウィリアムズ、FSラウス、DEハンター、LBホワイトらの好ブロックをうまく使ってのビッグリターンだった。「彼がリターンするときには、僕らにできることってあまりないんだよ。目の前のブロックをしっかり持ちこたえる。ミネソタの来る方向にプッシュし続けるだけ。すると彼がそのすぐ後ろをカットバックしていくんだ」とCBブッシュ。
- 移籍初戦でネット平均42.6ydsと素晴らしい数字を記録したPデリック・フロスト。「ガンナーたちがいいプレーをしてくれた。カバレッジがすごくよかったんだよ。個人的にはもっとしっかりボールをヒットしたい。満足できないパントが2つほどあった。全体としてはまあまあ」
- 前半最後にブロックされた33ydsFGの際は、Kメイソン・クロスビーのキックがやや低かったようだ、とマッカーシーHC。
- 先週からヴァイキング選手たちがメディアを通したトラッシュトーク(たとえば「ファーヴのいないパッカーズなど・・・」)を仕掛けていたことについて、LBニック・バーネット。「オレたちはフィールドに出てプレーするだけ。連中はメディアに対してワーワー言うかもしれないが、こっちはそういうことはしないんだ」
- パッカーズのケガ人は特に報告されていない。今週は中5日のショートウィークだけに、大きなケガがなかったのは何よりだ。
- ルーキー9選手のうち、アクティブ登録されたのはWRネルソン(2巡a)とOTジャコミニ(5巡)とQBフリン(7巡a)とRBランプキンの4人だけで、うちフィールドでプレーしたのはWR兼リターナーのネルソンだけ。CBリー(2巡c)とQBブローム(2巡b)とTEフィンリー(3巡)とDEトンプソン(4巡a)とRGシットン(4巡b)はアクティブ登録から漏れ、そのうちケガが理由だったのはRGシットンだけ。
- マッカーシーHCは就任以来ヴァイキングス相手に5戦全勝となり、逆にヴァイキングスのブラッド・チルドレスHCはパッカーズに5戦全敗となった。この対戦でどちらかが5連勝したのは、1983年から1985年にパッカーズが5連勝して以来。
- パッカーズは球団史上、開幕戦の成績は49勝36敗3分けとなった。マンデーナイトでの開幕戦は3勝0敗。開幕戦でパッカーズより多く勝っているのはベアーズの50勝。
- この試合の入場者数は71,004人でランボーフィールド史上最多。
2008年9月 9日
|
1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Vikings (0-1) |
0 |
3 |
3 |
13 |
19 |
Packers (1-0) |
0 |
10 |
7 |
7 |
24 |
気温13℃のランボーフィールド。初先発QBロジャースの見事なTDパスでリードしたパッカーズは、QBピーターソンのランとQBジャクソンの効果的なスクランブルに悩まされたが、CBブラックモンのパントリターンTDとRBグラントの57ydsランで効果的に追加点を挙げ、最後のヴァイキングスの反撃をインターセプトで仕留めて逃げ切り。記念すべきポストファーヴ時代の幕開けをみごと勝利で飾った。
QBロジャースがラン8回35yds(スニーク2回含む)、QBジャクソンが9回65ydsと、両軍QBがスクランブルで1stダウンを更新するプレーの多い試合だった。パッカーズは12回118ydsと反則が多かったのが反省材料。特にオフェンスは相手強力DLのプレッシャーからか、つまらない反則で3rdダウンロングに追い込まれるシーンが目立った。
第1Q : パッカーズはQBロジャースの5ydsスクランブルで1stダウンを取るが、ホールディング反則とスナップミス等でパント。ヴァイキングスはQBジャクソンのスクランブル、RBピーターソンの9ydsランで2つ1stダウンを取るが、3rdダウンでサック。GB陣16からのパッカーズは3rdダウン13、RBジャクソンのドローでファンブルしたボールが前に転がり、WRジェニングスが押さえて1stダウン。しかしその後反則が続いて3rdダウン28は当然更新できず。ヴァイキングスはRBピーターソンの11ydsラン、34ydsラン、RBテイラーの7ydsランでGB陣18に進んで第2Qへ。
第2Q : ヴァイキングスは反則が響いて1stダウンならず、37ydsFGで3点先制。GB陣38からのパッカーズは、WRジェニングスが56ydsロングパスを見事キャッチしてゴール前6ydsへ。相手3連続反則で1stダウン。しかしランが2回止められて3rdダウンショート、サック寸前でQBロジャースからFBホールにパスが通り、記念すべき先発初タッチダウン。ヴァイキングスは26ydsパスインターフェアをもらうが得点圏に入れず。GB陣13からのパッカーズは、RBグラントの19ydsラン、QBロジャースの8ydsラン、WRドライバーへの25ydsパス等で得点圏に進み、42ydsFG成功。ヴァイキングスは3&アウト。残り1分55秒、GB陣33からのパッカーズはWRジェニングスへの13ydsパス、17ydsパス、QBロジャースの21ydsスクランブルでMIN陣15へ。しかし残り20秒の3rdダウン10でプレーせず、残り03秒まで時計を流して最後のタイムアウト。33ydsFGはブロックされ、7点差のまま前半終了。
第3Q : ヴァイキングスはQBジャクソンの19ydsスクランブル、WRベリアンへの24ydsパス、TEミルズへの23ydsパスでレッドゾーンに入るが、ランが止まって27ydsFG成功で4点差。パッカーズはTEリーへの7ydsパスのあと、WRドライバーへの68ydsTDパスがOLの反則で取り消しに。MIN陣11からのヴァイキングスは、RBテイラーへの14ydsパスで1stダウンを取ってパントとなるが、CBブラックモンが76ydsのパントリターンTD。MIN陣21からのヴァイキングスはFBタペーへの7ydsパス、オフサイドや3回のQBスクランブルなどで得点圏に入って最終Qへ。
第4Q : ヴァイキングスは4thダウン1のギャンブルでWRライスに23ydsTDパス成功、2ポイントは失敗で5点差。パッカーズはTEハンフリーへの7yds、RBグラントの4ydsランで1stダウンを取るが、ロスタックルが響いてパント。MIN陣18からのヴァイキングスはホールディングが響いて3&アウト。パッカーズはWRマーティンへの13ydsパスのあとRBグラントの57ydsランが飛び出してゴール前2ydsへ。相手反則のあと、QBロジャースのスニーク2回でTDが決まって初ランボーリープ。ヴァイキングスは20ydsパスインターフェア、QBジャクソンの27ydsスクランブルで一気にGB陣38へ。4thダウン1はQBスニークで成功。TEミルズへの17ydsパス、GB反則のあと、RBピーターソンが3ydsのTDランで再び5点差。GBの15yds反則で、MIN陣45でのオンサイドキックとなるが失敗に終わる。残り2分38秒、GB陣39からのパッカーズはラン3回で2ミニッツ明けにパント。残り1分51秒でタイムアウトなし、MIN陣31からのヴァイキングスはWRベリアンへの7ydsパス、RBテイラーへの7ydsパスのあと、WRライスへのパスをSSビグビーがインターセプト。QBロジャースがニーダウンして試合終了。
- 先発QBアーロン・ロジャースは18/22、178yds、1TD、0INTでレーティング115.5。3rdダウンロングでもダウンフィールドを攻めずアンダーニースなどショートパスばかりの安全運転だったが、非常に落ち着いたクォーターバッキングで大きなミスを犯さず、INTされそうな危ないパスはなかった。思い切りのよいスクランブルで活路を開くプレーが多かったのも(最近の)ファーヴとの違い。ラン8回35yds、うち2回はゴール前のスニーク。ロジャースのハイライト映像はこちら。
- 先発RBライアン・グラントは12回92yds(平均7.7)で、第2Qの19ydsと第4Qの57ydsの2回で大きく稼いだ。12回しかキャリーさせなかったのはプレシーズン全休だったためだろう。RBブランドン・ジャクソンは7回12ydsと振るわず。それでもNFL最強ラン守備を誇るヴァイキングスを相手に、19回104yds(QBスクランブル除く)なら成功の部類だろう。RBクレッグ・ランプキンはキャリーなし。
- WR陣ではグレッグ・ジェニングスが5回91yds。相手CBに競り勝っての第2Qの56ydsキャッチが試合の流れを大きく引き寄せた。ドナルド・ドライバーは68ydsTDパスが反則で取り消されて4回38yds。ルヴェル・マーティンは1回13yds。新人ジョーディ・ネルソンはパスキャッチなし。
- TE陣では、ドナルド・リーが3回10yds。トリー・ハンフリーが1回7yds、ジャーマイケル・フィンリーはアクティブ登録されず。
- 先発OL陣は左からLTクリフトン、LGカレッジ、Cスピッツ、RGモール、RTタウシャー。Cウェルズ(腰)はアクティブ登録されず、LGバーバーとOTジャコミニが控えるのみ。
- 代役RGトニー・モールは反則でオフェンスの足を引っ張る形に。トリッピング10yds、インエリジブルレシーバーダウンフィールド2回計10yds。中でも68ydsTDを取り消すことになったインエリジブルが痛かったが、これはもともとランプレーだったのをQBロジャースとWRドライバーのアイコンタクトでパスプレーに変えたもので、仕方がなかったらしい。
- 被サックはゼロ。強力ヴァイキングスDL相手に終始押されていたが、右へのロールアウトや、クイック中心のパス、デザインされたQBランなどいろいろ工夫して的を絞らせなかった。
- トータルオフェンスはパッカーズ317ydsに対してヴァイキングス355yds。タイムオブポゼッションもパッカーズが27分57秒とやや劣勢だった。
- 3rdダウン成功率は7/16の44%とよかった。ヴァイキングスも4/10の40%。
- パッカーズはターンオーバーゼロ。Cスピッツがスナップを自分の股に当てるミスがあったが、QBロジャースがなんとかリカバー。
- 奪ったターンオーバーは1つ。試合終了間際のSSアタリ・ビグビーのインターセプト。
- パス守備は168yds。QBタヴァリス・ジャクソンは前半パス16ydsのみだったが、後半には調子を上げ、16/35、178yds、1TD、1INTでレーティング59.0。パス成績は振るわなかったが、QBスクランブルで9回65ydsと大事なところでよく1stダウンを稼いだ。
- ラン守備は33回187yds(平均5.7)。RBピーターソンが19回103yds(平均5.4)、RBテイラーが5回19yds(3.8yds)とここまでは悪くない数字だが、前述のようにQBスクランブル9回65ydsは走られすぎ。
- 後半になってパスを増やしてきたヴァイキングスに対し、77yds(FG)、79yds(ギャンブルでWRライスにTDパス)、80yds(RBピーターソンのランTD)と6回のうち3回もロングドライブを成功させてしまったのは不甲斐ない。
- パッカーズのサックは1つ。第1QにDEキャンプマンが1つ決めただけで、後半はQBジャクソンにプレッシャーをかけながらパスを通されるプレーが目立った。
- LB陣ではA.J.ホーク(胸筋の肉離れ)はようやくドクターの許可が下りて先発復帰。チーム最多の計10タックルを挙げる活躍。
- 反則12回118ydsが最大の反省材料。ディフェンスは少なかったが、それでもCBハリスとCBトラモン・ウィリアムズがそれぞれ20yds以上の大きなパスインターフェアを取られている。ヴァイキングスは9回42yds。
- ディクラインを含めるとパッカーズの反則は13回。うちオフェンスが8回、ディフェンスが4回、スペシャルチームが1回。前述のRGモールに加えてLTクリフトンもホールディング2回(DEジャレッド・アレンに苦戦)を含む3回35yds。LGカレッジがフォルススタート、RTタウシャーがホールディング。
- キックオフリターンはCBウィル・ブラックモンが3回平均23.0yds。WRジョーディ・ネルソンが1回23yds。
- パントリターンはCBウィル・ブラックモンが78ydsTD含む3回平均26.0yds。TDパス取り消しで意気消沈していたチームを再び勢いづけた。
- 新加入のPデリック・フロストはパント5回平均45.2yds、ネット平均42.6ydsと素晴らしい内容だった。カバレッジチームも相手パントリターンを3回平均4.3ydsに止めている。
- Kメイソン・クロスビーは第2Qに42ydsFGを成功させたが、前半最後に33ydsをブロックされてしまった。キックオフはタッチバック2回、残り3回の平均20ydsと、カバレッジチームも素晴らしい出来だった。
- ケガ人は以下のとおり。
- FSニック・コリンズが第3Qに一時退場したが数プレー休んだだけで復帰。
- DE/DTジェンキンズが第4Qに退場したが、おそらく脚がつっただけ。
- アクティブ登録から外れたのは、WRジョーンズ、TEフィンリー、Cウェルズ、RGシットン、DEトンプソン、CBリー、Sペプラー、第3QBのQBブローム。
2008年9月 8日
- 先週月曜の練習で腰を悪化させてしまったCスコット・ウェルズについて、控えとしてなら出場もありうる、とマッカーシーHCは話している。もしG/Cスピッツがケガしたら、センターとして出場経験のある選手がいなくなってしまうからだ。「アクティブ登録も選択肢のうちだ。先発は考えられないが、バックアップとしてサイドラインに控えるのは、選択肢の1つなのは間違いない」
- 相変わらずヒザがパッとしないDEバジャ=ビアミラについて、ゲーム直前に出否を決める、とマッカーシーHC。前日の金曜に発表されたインジャリーリポートでは "Probable" とリストされているが、一歩後退したということではないか。
- 3日連続で練習に参加しているLB A.J.ホーク。本人は「調子いいよ。100%だ」と言っているが、ドクターからの出場許可はまだ下りていない。しかし練習で先発組に入れて準備させているということは、やはり出場の方向なのだろう。出場の場合は保護のためのハーネスを着用する。
- DEアーロン・キャンプマンの故郷アイオワ州パーカーズバーグの町は、今年5月に竜巻で壊滅的な被害を受けた。DEキャンプマンは金曜の練習終了後、母校アプリントン=パーカーズ高校フットボール部のホーム開幕戦に駆けつけ、後輩たちを試合前に激励した。同校は校舎の屋根や窓が吹き飛ぶなど大きな被害を受け、フットボールフィールドも新しく再建されたばかり。選手たちは町じゅうの応援に応え、53-20で勝利している。
- パッカーズの開幕ロースター53人の平均年齢は25.57歳で、3年連続でNFL最年少となる見込み。2006年が今年と同じ25.57歳、2007年が25.74歳だった。38歳のQBファーヴと39歳のLSロブ・デイヴィスの退団が大きい。
- 開幕ロースター53人のうち、昨季パッカーズのロースター(インジャリーリザーブ含む)にいたのは41人にも上り、新加入の選手は12人。うち9人がルーキー、3人がFA加入。1992年以降のパッカーズでは、新加入12人は最少タイ。
- マッカーシーHCが就任した2006年の新加入選手は23人、2007年は14人、そして今年が12人と少なくなってきた。若いながらも徐々に熟成してきた、ということだろう。新スターター(攻守22人のうち)は2006年が10人、2007年が5人、今年は2人。
- ルーキーおよび1年目選手の合計は10人で、4年連続でNFL北地区最多。
- 若いチームについてトンプソンGM。「別に若くすることが目的でやっているわけじゃない。2年目・3年目の選手層が厚く、そこにルーキー組が加わるからそうなってしまうのだろう」
Green Bay Packers Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Thur |
Fri |
Status |
Notes |
Josh Sitton |
OG |
Knee |
Out |
Out |
Out |
欠場 |
James Jones |
WR |
Knee |
× |
× |
Doubtful |
欠場 |
Scott Wells |
C |
Back |
× |
× |
Questionable |
控えで参加も |
A.J. Hawk |
LB |
Chest |
△ |
△ |
Questionable |
微妙 |
Charlie Peprah |
S |
Hamstring |
△ |
△ |
Questionable |
微妙 |
Ryan Grant |
RB |
Hamstring |
○ |
× |
Probable |
出場予定 |
Chad Clifton |
OT |
Knees/Chest |
△ |
△ |
Probable |
出場予定 |
Kabeer Gbaja-Biamila |
DE |
Knee |
○ |
× |
Probable |
出場予定 |
Jeremy Thompson |
DE |
Groin |
△ |
○ |
Probable |
出場予定 |
Tracy White |
LB |
Ankle |
△ |
△ |
Probable |
出場予定 |
Atari Bigby |
S |
Ankle |
△ |
○ |
Probable |
出場予定 |
Minnesota Vikings Injury Report |
Player |
Pos |
Injury |
Thur |
Fri |
Status |
Madieu Williams |
S |
Neck |
× |
× |
Out |
Maurice Hicks |
RB |
Foot |
× |
× |
Doubtful |
Tarvaris Jackson |
QB |
Knee |
○ |
○ |
Probable |
Robert Ferguson |
WR |
Ankle |
△ |
△ |
Probable |
Probable |
: |
Virtual certainty that player will be available for normal duty |
Questionable |
: |
A 50-50 chance will not play |
Doubtful |
: |
At least 75 percent chance will not play |
Out |
: |
Definitely will not play |
|
|
|
○ |
: |
Full Participation |
△ |
: |
Limited Participation |
× |
: |
Did Not Participate |
? |
: |
Not Listed |
2008年9月 7日
- LB A.J.ホーク(胸部)は木曜から練習に復帰しているが、コンタクト練習についてはドクターからの許可は下りておらず、開幕戦に出られるかどうかまだわからない。プレシーズン初戦で負傷して以来、ケガの内容は明らかにされてこなかったが、どうやら胸筋の肉離れらしい。「ドクターが詳しくチェックしてくれてる。開幕戦に出られると楽観したいけれど、僕はドクターじゃないし」と本人。
- Sチャーリー・ペプラー(ハムストリング)は約1ヶ月ぶりで練習に復帰。スペシャルチームの重要なメンバーだけに、出場できればありがたい。
- DTライアン・ピケットは復帰して1週間。ハムストリングはもうなんともなく、必要なら1試合40から45スナップでもプレーできる、と本人。
- 新パンターのデリック・フロストは、$850,000ドルの1年契約を結んでいたレッドスキンズを解雇され、パッカーズとは$1.305ミリオンの2年契約となった。ベースサラリーは今年が$605,000ドル、来年が$620,000ドル、そして$8万ドルのワークアウトボーナス。「正直言って、拾ってもらえただけでうれしい。リーグ最低額だって本当にありがたいよ。給料が850から605に下がったと言われるかもしれないけど、僕に言わせればゼロから605に増えたんだ」
- ロングスナッパーとホルダーが交代した新キッキングチームは今週、パントのスナップを100回以上、フィールドゴールのスナップを50回以上こなしたが、一度もミスがなかった、とPデリック・フロストは話している。新ロングスナッパーのブレット・グードについてPフロストは、「彼はすごくいいと思うよ。メイソン(Kクロスビー)は全てのキックを成功させている。ぜんぜん違う状況で新しく始めることになったけど、すごくいい感じだと僕は思う」
- Pフロスト本人によると、プレシーズン含めた4シーズンで彼がホールドをしくじったのは1回だけとのこと。
- Pジョン・ライアンが解雇されたのは、手で捕ってから蹴るまでのゲット・オフ・タイムを改善できなかったことが解雇の最大の要因だったようだ。「昨年2ステップに改造したわけだが、改善に時間がかかっていた。ライアンをけなすわけではない。ただ、これは入団以来ずっと取り組んできたことなのだ。Pフロストは真の2ステップ・キッカーで、非常に短い時間で蹴ることができる。これはプロテクションの観点からもとても重要なことだ」とマイク・ストックSTコーチは説明している。「コーチ・マッカーシーとテッド(トンプソンGM)と私はライアンの進歩の度合いに不満だった。それがいちばん大きかった。毎週月曜に同じ問題を話し合い、同じ要素で改善が必要だと結論する。改善のために努力を続け、オフシーズンを通して一生懸命やってきた。それでも同じ問題が毎週繰り返される。結局のところ、変化が必要なのだ。チームを助けるためには変化が必要だった。もちろん私にとっても容易な決断ではなかった。しかしこれも仕事のうちだ」
- 元ヴァイキングスのQBダンテ・カルペッパーが引退を表明した。4月のドラフト直前にパッカーズからの1年$1ミリオンのオファーを断ってあくまで先発を争うチャンスを求めたものの、その後はどこからも声がかからなかった。
2008年9月 6日
開幕を前に、今年のトレーニングキャンプでの良かった点、悪かった点を、地元記者たちの評価をもとにしてまとめてみる。ただ今年はファーヴ騒動のあおりでキャンプ前半の報道が少なく、十分なキャンプレポートがされたとは言い難い。
- Good : QBアーロン・ロジャース。「自分はあの立場にはなりたくない」と有力QBたちが口を揃えるほどの巨大なプレッシャーに耐え、しっかりしたプレーと、リーダーにふさわしい言動を続けているのは賞賛に値する。ファーヴ騒動の試練をくぐり抜け、あとは実戦で力を発揮するだけ。3年間の準備期間があったことを考えると、「初先発QBだから」と甘く見てもらえるのは長くて2年ではないか。足で1stダウンが稼げるのは魅力だが、ヒットを恐れずポケットで我慢できるかどうかが一流QBへのカギだろう。
- Good : 4巡ルーキーのRGジョシュ・シットン。OLの下位指名としてはRTタウシャー(2000年7巡)以来のスマッシュヒットかもしれない。入団直後から評判はよかったが、トレーニングキャンプでフルパッド練習になるとさらに充実したプレーを見せた。負傷直前までは、彼を右ガードで先発させてスピッツを左ガードに回す、というプランだった。ヒザの捻挫で9月中は使えないかもしれないが、左ガードの出来次第ではシーズン前半にスターター復帰する可能性もある。
- Good : 2番手RBブランドン・ジャクソンは「今年最も進歩した選手」との声もある。先発RBグラントがプレシーズンで一度もボールキャリーしなかったこともあり、昨季後半と比べるとジャクソンのキャリー機会は増えるはず。ブロッキングやキャッチング等も進歩し、3rdダウンバックとしても大いに期待されている。
- Good : WR陣。ややケガがちなグレッグ・ジェニングス、ヒザの捻挫でしばらく欠場するジェームズ・ジョーンズと不安もあるが、5番手まで粒ぞろいのWR陣はオフェンス最大の武器であることに変わりはない。
- Good : 控えLB陣。LBブランドン・チラーは先発ストロングサイド争いでは敗れたものの、どのポジションも経験があるので控えの層が格段に厚くなった。LBデズモンド・ビショップは1年目からよかったが今年も順調な成長を見せ、復活したLBアブドゥル・ホッジ(解雇)を寄せ付けなかった。ビショップは両アウトサイドも練習しているようで、有力スペシャルチーマーのLBトレイシー・ホワイトを残すことができたのも、チラーとビショップがヴァーサタイルなおかげだろう。
- Good : DEモンゴメリーとDEハンター。先発組を脅かすほどではないが着実に力をつけ、特にDTとしてのパスラッシュが戦力として計算できるレベルになった。DEバジャ=ビアミラもヒザに爆弾を抱えているので、今年は彼らの出番が増えてきそうだ。
- Good : CBトラモン・ウィリアムズ。ミニキャンプの頃からずっと好評で、3番手の座をがっちりキープし、先発の両ベテランのどちらかが欠場してもスターターとして問題なくやれそう。ボールへのプレーに強く、精神的にもタフ。リターナーとしても一発が期待できる。
- Good : スペシャルチーム。若いながらもそれなりに経験を積んだ優秀なスペシャルチーマーたちがロースター争いに勝ち残り、リターナーも粒ぞろいで、4人も5人も候補がいる。唯一の不安材料は新ロングスナッパーと新ホルダーの組み合わせ。
- Good : Kメイソン・クロスビーは入団2年目でさらに安定感を増し、キックオフでもタッチバックを蹴りまくっている。不安材料は開幕直前になってロングスナッパーとホルダーが両方交代したこと。あとは、昨季苦しんだ強風や厳寒といった悪条件下でのキッキングだろう。
- Good...? : 7巡a指名のQBマット・フリン。キャンプ前半はQBブロームと同じように苦しんでいたが、次第に進歩を見せて2番手を確保。ただこれはQBブロームが悪すぎたためで、フリン自身をどれほど評価してよいものか。やはり肩は強くない。パンサーズのQBジェイク・デロームに似た、気骨のあるタイプとの評判。
- Good...? : 2巡a指名のWRジョーディ・ネルソン。昨年のWRジョーンズや一昨年のWRジェニングスのときは、WR陣が手薄なため無理やりでも1stチームでガンガン起用されたが、今年のWR陣はU充実しているため、ネルソンはプレー内容はよいのに出場機会に恵まれない。いっぽうリターナーとしてはキックオフでもパントでもビッグプレー能力の高さをアピールしており、シーズン中にCBブラックモンやCBウィリアムズを追い抜く可能性も。
- Good...? : ケガに苦しんでいるパッカーズだが、主力にシーズンエンドの大ケガがないのがわずかな慰め。
- Bad...? : 上記3人を除くルーキーたち。詳細は後述。
- Bad : 2巡b指名のQBブライアン・ブロームは、7巡指名のQBマット・フリンに2番手の座を奪われるハメに。「今年の新人QB全体で最も即戦力タイプ」という評判だっただけに、ここまで苦しむのは意外だ。パッカーズのオフェンスが消化できておらず、躊躇してばかりで決断が遅く、パスそのものも球筋が不安定で投げ損ないばかり。全く進歩の気配がないままプレシーズンが終わってしまった。アーロン・ロジャースの1年目・2年目も決してよくはなかったが、ここまでひどくはなかった。
- Bad : RBライアン・グラント。契約問題でミニキャンプを全欠し、一週遅れでトレーニングキャンプに合流すると、わずか3日でハムストリングを負傷。プレシーズンで一度もキャリーしないまま開幕を迎えることになった。契約問題で長く欠場したRBは、自分の価値を証明しようと無理してケガするパターンが多いのでなおさら心配だ。体調万全であれば走る方は問題ないはずだが、パスキャッチやブロッキングなど細かい技術を磨くべき2年目にそれができなかったのは痛い。
- Bad : 先発左ガード争い。2年目の飛躍を期待されていたアレン・バーバーだが、トレーニングキャンプではダリン・カレッジを引き離すことができず、彼らはケガ人さえなければRGシットン&LGスピッツに先発の座を奪われるところだった。1on1のパスラッシュドリルではバーバーの成績がよかったのにカレッジを開幕スターターに選んだのは、ブリッツやスタントの処理を含めた頭脳面でカレッジの先発経験を頼りにしたからか。
- Bad : OL陣のケガ。Cスコット・ウェルズは腰を痛めていつ復帰できるか不透明。RGジョシュ・シットンはヒザの内側側副靭帯(MCL)捻挫で1ヶ月ほど欠場か。LGカレッジ、Cスピッツ、RGモールという心配な布陣で開幕を迎えることになってしまった。
- Bad : DT陣のケガ。DTライアン・ピケット(ハムストリング)はキャンプに全く参加できず、ぶっつけ本番。DTジョニー・ジョリーはいくつものケガで昨年ほどの出来ではない。戦線離脱中のDTハレルは後述。ケガ人がこのポジションに集中したため、今春DTコーリー・ウィリアムズをトレードに出したことがモロに響いている。
- Bad : 昨年の1巡指名DTジャスティン・ハレルは、1年目はパワー不足で期待はずれ、2年目の今年も春に腰を痛めて現在PUPリスト入りしている。たとえ第7週から復帰できたとしても、期待されたような「2年目の成長」を見せられるはずがない。1巡指名選手でなければ解雇されていてもおかしくない。
- Bad : 2巡c指名のCBパトリック・リー。パスカバレッジの技術が未熟で、4番手のウィル・ブラックモンを脅かすことさえできないのは、はっきり言って期待はずれ。今年は修業の年になりそうだが、キックオフリターナーとしては好リターンを何回も見せている。
- Bad : 3巡指名のTEジャーマイケル・フィンリーは、ブロッキングが全く頼りにならず、得意のパスプレーでも未熟さをさらけ出している。大ケガから復帰してきた2番手のハンフリーを脅かすことはできず、今年はまだ戦力になりそうにない。もし彼が3巡指名でなかったらドラフト外のTEジョーイ・ヘイノスが3番手になったはず、という声も。
- Bad : 5巡指名のOTブレノ・ジャコミニは、4巡のRGシットンとは対照的に苦しんでいる。かろうじて開幕ロースター入りを果たしたが、OLのケガ人が回復してきたら解雇されてプラクティス・スクワッド入りの可能性も。
- Bad...? : ウッドソンとハリスの高齢CBコンビ。体調万全なら実力的に問題はないが、チャールズ・ウッドソンはヒザ、アル・ハリスは腰に爆弾を抱えている。今年もウィークデイの練習量を加減しながらシーズンを乗り切るしかないだろう。
2008年9月 4日
- Cスコット・ウェルズは16日ぶりに参加した月曜の練習で再び腰を悪化させてしまい、開幕戦出場が絶望的となった。先発ガード/センター陣はLGカレッジ、Cスピッツ、RGモールとなる見込み。彼らはプレシーズンでたっぷりプレーしてきたとはいえ、NFL屈指の強力DT陣相手にベストメンバーを組めないのは非常に痛い。
- スピッツまで負傷退場した場合に備え、LGダリン・カレッジがセンターの練習をしている。
- プレシーズン初戦で胸部を痛めて休んでいるLB A.J.ホークの回復ぶりについて、「スケジュールを大きく上回っているが、まだドクターからの復帰許可は出ていない。最終的に出否を決めるのはドクターだが、A.J.本人に聞けば、たとえ昨日でも試合に出ると言っただろう」とマッカーシーHC。
- パッカーズから解雇されたSタイロン・カルヴァーがドルフィンズと契約した。その代わりに解雇されたのが、これまた元パッカーズのCBジョーイ・トーマス(2004年3巡指名)。
- 前日解雇したLBアブドゥル・ホッジとPジョン・ライアンをウェイバーで獲得するチームは現れず、そのまま無制限フリーエージェントとなっている。
2008年9月 3日
パッカーズは元レッドスキンズのPデリック・フロストおよびLSブレット・グードと契約し、Pジョン・ライアンとLBアブドゥル・ホッジを解雇した。
LSブレット・グードについては昨日の記事を参照のこと。
Pデリック・フロストはNFL5年目(スタッツ)の27歳。ノーザン・アイオワ大から2003年のドラフト外でブラウンズに入団し、2年目からスターターに定着。2005年開幕前に解雇されてレッドスキンズに移り、3年間スターターを務めてきた。しかし今夏は6巡指名ルーキーのPデュラント・ブルックスとの激しい先発争いに敗れ、先日解雇されていた。次はシーホークスでトライアウトを受ける予定だったが、パッカーズはトライアウトなしで契約を決断した。
昨年の成績は平均41.0yds・ネット36.4ydsで、Pライアンの44.4yds・ネット37.6ydsに劣っている。しかし細かなコントロールでは勝っていて、相手20yds以内へのパント成功が多く、タッチバックが少ない。フロストを選んだ理由についてトンプソンGMは、「我々が彼の安定性を気に入ったのはたしかだ。非常に優れたメカニックの持ち主だで、とてもしっかりしたプレーヤーだ。(相手レッドゾーンに落とすのがうまい)ディレクショナル・パンターという部分も重要な要素で、フロストはその点で優れているが、やはり安定性を含めた全体で評価した」
スペシャルチーム2人の入れ替えにより、Kメイソン・クロスビーは新スナッパーと新ホルダーを迎えることになる。Pライアンはかなり優れたホルダーに成長していたがPフロストはどうなの?という質問に対しトンプソンGMは、「フロストは素晴らしいホルダーだと思う。(開幕がマンデーナイトで)ロングウィークなので準備の時間もある」
Pジョン・ライアンは素晴らしい飛距離を持ちながら、先発3年目の今年も不安定さが解消せず、ついにチームを去ることになった。トンプソンGMはPライアンについて、「ハングタイムなども進歩してきたし、とても力強いアスリートだ。私がこれまで見たこともないようなパントを蹴る。しかしゲット・オフ・タイム(手で捕ってから蹴るまでの時間)を含めたテクニックの部分が課題として残っていた。決定的な要素となったのは安定性の問題だ。つらい決断だった」
昨日契約の決まったLSブレット・グードの加入で弾き出されたのは、LBトレイシー・ホワイトでなくLBアブドゥル・ホッジの方だった。トレードに出す努力はしたのか、という質問に対してトンプソンGMは、「解雇することになるほとんどの選手についてそうしたやり取りはしているし、それはごく普通のことだ」
- 7巡指名のQBマット・フリンが2巡指名のQBブライアン・ブロームを抜いて2番手QBに昇格したことが明らかになった。QBフリンがプレシーズン最終戦で活躍したということもあるが、QBブロームが練習でも試合でも内容が悪すぎて、とても実戦では使えないためだ。
- マッカーシーHCはQBフリンの昇格について、「プレシーズンでの結果がマットの方がよかったということだ。しかし競争は続いていく。マットはその座を守らなければならないし、ブライアンにも取り戻すチャンスはある。競争は健康的なものだ。どちらも若いし、必要なのはプレー機会だ」と説明している。ただ、シーズン中の練習では2番手QBにさえ十分なプレー機会はなく、3番手ともなるとスカウトチームでごくわずかプレーするだけ。成長をアピールする機会さえ、シーズン中にはなかなか訪れないのが現実だ。
- マッカーシーHCはQBフリンのガッツあふれるプレースタイルについて、セインツ時代に指導したQBジェイク・デロームになぞらえている。
- 7巡指名の同期選手に2番手の座を奪われたQBブライアン・ブローム。「もちろん僕も2番手になりたかったし、自分がそうできなかったことに少し失望している。プレシーズンゲームでもキャンプ練習でも、満足いく内容のものは一度もなかった。期待されたレベルでプレーできなかったことは、自分でもよくわかっている。しかし僕としては努力を続けていく他ないし、そうすればいずれはよい結果が出るはずだ」
- 公式サイトのデプスチャートがアップデートされたが、2番手QB以外にあまりサプライズはない。アーロン・ラウスがフリーセーフティからストロングセーフティの控えに移動しているのが不思議だが、開幕戦でSSビグビー(足首)に代わって先発する可能性があるからか?
- 先発ガード陣はけっきょく昨年と同じく、LGカレッジ、RGスピッツのコンビとなった。RGシットン(ヒザ)が数週後に復帰したら先発の座を取り戻すのか、LGバーバーの昇格はあるのか、試合での先発2人とくにLGカレッジのプレー内容が鍵を握ることになる。
- リターナーはパントがCBブラックモン、CBトラモン・ウィリアムズ、WRネルソンの順。キックオフがCBブラックモン、WRネルソン、CBトラモン・ウィリアムズの順となっている。CBパトリック・リーを加え、マイク・ストックSTコーチにとってはこれまでで最も充実したリターナー陣となった。
- DTライアン・ピケット(ハムストリング)、Cスコット・ウェルズ(腰)、DEバジャ=ビアミラ(ヒザ)の3人がめでたく練習に復帰した。特にDTピケットは今夏のトレーニングキャンプに全く参加できておらず、これが初めての練習となる。主力3選手の復帰は開幕戦に向けて大きなプラス材料だが、何度も復帰・休養を繰り返してきたDEバジャ=ビアミラは不安が残る。
- いっぽう、まだ練習を休んでいるのはLB A.J.ホーク(胸部)、SSアタリ・ビグビー(足首)、RGジョシュ・シットン(ヒザ)、WRジェームズ・ジョーンズ(ヒザ)、LBトレイシー・ホワイト(足首)、DEジェレミー・トンプソン(不明)、Sチャーリー・ペプラー(ハムストリング)。
2008年9月 2日
パッカーズは新ロングスナッパーとして、元ジャガーズのLSブレット・グードと契約に合意したことが明らかになった。まだ正式発表ではなく、代わりに誰が解雇されるのかもわかっていない。パッカーズは日曜午後にブレット・グード、ティム・バッグ(元CIN)、ライアン・センサー(元NO)の若手3人をトライアウトに招き、その中からグッドが選ばれたようだ。
ブレット・グード Brett Goode はアーカンソー大出身の23歳。昨年ドラフト外でジャガーズに入団したが開幕ロースターには残れず、今春再び契約したものの6月16日に解雇。その後はトレーニングを続けながら建設の仕事をしていた。身長6フィート1(185cm)とサイズの懸念があるが、大学時代に232ポンドだった体重を今は260ポンド(118kg)に増やし、簡単には押し負けないようになった、と本人は話している。
日曜午後にトンプソンGMが記者会見を開き、今回はウェイバー選手を1人も獲得しなかった(獲得しようともしなかった)ことを明らかにした。これはトンプソンGMの就任以来4年目で初めてのこと。数年前よりもロースター底辺あたりのタレントレベルが充実している、という事情もありそうだ。
いっぽう、前日に解雇したDTダニエル・ミューアはコルツが獲得した。パッカーズとしてはプラクティス・スクワッドに入れたい考えだったかもしれない。
パッカーズは下表の8人をプラクティス・スクワッドに契約した。全員が今夏のパッカーズのキャンプに参加していた若手選手だ。注目は、第1次ロースターカットで退団していたRBデショーン・ウィン。昨年4試合の先発経験のある選手なので、実質4番手RBとしてケガ人に備える役割なのだろう。逆にLBダニー・ランサナーなどは、ロースター上に7人もいるのにプラクティス・スクワッドに抱えるのだから、将来性の高さをよほど評価したのだろうと想像できる。
Packers 2008 Practice Squad Signings |
Pos. |
Name |
College |
Exp. |
備考 |
RB |
DeShawn Wynn |
Florida |
2 |
昨年4試合に先発 |
WR |
Brett Swain |
San Diego State |
R |
今年のドラフト7巡指名 |
WR |
Jake Allen |
Mississippi College |
R |
ドラフト外ルーキー |
TE |
Joey Haynos |
Maryland |
R |
2メートルを越える長身TE |
C |
Brennen Carvalho |
Portland State |
R |
ドラフト外ルーキー |
DT |
Alfred Malone |
Troy |
1 |
昨年プラクティス・スクワッド |
LB |
Danny Lansanah |
Connecticut |
R |
ドラフト外ルーキー |
CB |
Joe Porter |
Rutgers |
1 |
昨年プラクティス・スクワッド |
2008年9月 1日
75人から53人に減らす最終ロースターカット期日を迎え、パッカーズは下表の19人の解雇と3人のインジャリーリザーブ入りを発表した。「最終ロースターカット」とは言うものの、いま勝ち残っている53人でそのまま開幕を迎えるわけではない。解雇された選手(NFL4年未満)は日曜正午(東部標準時)までウェイバーにかけられ、複数球団が獲得を希望したら昨年の順位が低い方に優先権がある。日曜正午が過ぎると全くのフリーエージェントとなり、プラクティス・スクワッドに入れることも可能になる。
LBが7人なのにDTが3人、といったアンバランスな布陣は、「人数だけ揃えることはせず、ポジションに関係なくベストの53人を残す」というトンプソンGMの方針の表れ。毎年開幕前に2、3人の入れ替えを行うので、ポジション枠のデコボコはそこで修正する可能性が残っている。
ロングスナッパーの座を確実にしていたJ.J.ジャンセンは、プレシーズン最終戦でヒザを負傷してインジャリーリザーブ入りしてしまった。そのため、ロングスナッパーは開幕までに必ず補強することになる。
- 最大のサプライズは、ドラフト外ルーキーのRBクレッグ・ランプキンが勝ち残り、モレンシーとヘロンが2人とも解雇されたこと。モレンシーとヘロンは2人とも3rdダウンバックのタイプで、その役目ならRBブランドン・ジャクソンに任せられる、と判断したのだろう。新3番手RBとなるランプキンはパワーバック系で、プレシーズンでの奮闘(38回153yds、ラン・パス1TDずつ)と伸びシロの大きさが評価された。ただし他チームから実績組が解雇されてきており、補強の犠牲となる可能性は残っている。
- LBを7人にしてホッジとトレイシー・ホワイトを両方残した。LB7人枠は4-3隊形のチームには異例で、パッカーズとしては2000年シーズン以来のことらしい。優秀なスペシャルチーマーのホワイト、そしてポジションの重なるビショップとホッジのいずれかをトレード材料とする可能性は十分ある。
- 昨年は6人もいたDTを、今年はピケット、ジョリー、コールの3人しか残さなかった。昨季ロースター入りしたミューアとボルストンだが、2年目の成長が期待外れだったのであっさり解雇。DEジェンキンズをDTで使う回数を増やすとはいえ、ピケットがまだ練習もできない現状でヴァイキングス戦を迎えるのはいくらなんでもキツすぎる。今後補強する可能性が最も高いポジションだろう。
- DE陣は昨年の5人に4巡指名DEジェレミー・トンプソンが加わって、例年より1人多い6人体制に。DT不足をジェンキンズが補うためだろう。今年はモンゴメリーやハンターも、パスシチュエーションにはDTとしてパスラッシュできるようになってきた。
- 4人目のセーフティとして勝ち残ったのは欠場中のSSチャーリー・ペプラーで、元気なSタイロン・カルヴァーが解雇されてしまった。トンプソンGMにしては珍しいパターンで、負傷前のペプラーのプレー内容がよほどよかったということだろう。
- QB陣は3人そのまま残ったが、補強の可能性もあるので確定ではない。
- FB陣は昨年同様、先発コーリー・ホールとジョン・クーンのコンビに。
- WR陣は予想通りの5人体制。ジョーンズ(ヒザ)の欠場中は4人で我慢することになる。WRブレット・スウェインは今年のドラフト組の中で唯一の解雇。
- TE陣も予想通りの3人が残った。
- OL陣は5巡指名のOTブレノ・ジャコミニがかろうじて生き残り、例年どおりの9人体制。
- CB陣は予想通りの6人。
- J.J.ジャンセンをインジャリーリザーブに入れてしまったので、ロングスナッパーは必ず補強をすることになる。
- 次に解雇するとすれば、FBクーン、OTジャコミニ、LBホワイト、CB/Sブッシュ、SSペプラーあたりではないかと見られている。
- ドラフト指名組からは7巡b指名のWRブレット・スウェインだけが解雇され、8人が残った。ドラフト外のRBクレイグ・ランプキンと合わせてルーキーは9人。
Packers 2008 Final Roster Cuts |
Pos. |
Name |
College |
Exp. |
備考 |
RB |
Vernand Morency |
Oklahoma State |
4 |
ドラフト外ルーキーのランプキンに敗れ去る |
RB |
Noah Herron |
Northwestern |
4 |
同上 |
FB |
Corey White |
Alabama-Birmingham |
1 |
昨年プラクティス・スクワッド |
WR |
Johnny Quinn |
North Texas |
1 |
6人枠なら残るチャンスもあったが |
WR |
Brett Swain |
San Diego State |
R |
7巡指名選手だがこれといった取り柄なし |
WR |
Jake Allen |
Mississippi College |
R |
ドラフト外ルーキー |
WR |
Taj Smith |
Syracuse |
R |
ドラフト外ルーキー |
TE |
Joey Haynos |
Maryland |
R |
ドラフト外。キャンプではむしろフィンリーより良かったのでプラクティス・スクワッドが有力 |
OT |
Orrin Thompson |
Duke |
1 |
兄弟ロースター入りならず |
OG |
Ryan Keenan |
Northwestern |
1 |
昨年プラクティス・スクワッド |
C |
Brennen Carvalho |
Portland State |
R |
ドラフト外ルーキー |
DT |
Daniel Muir |
Kent State |
2 |
昨季ロースター入りしたが今年は期待外れ |
DT |
Conrad Bolston |
Maryland |
1 |
昨季途中にロースター加入 |
DT |
Alfred Malone |
Troy |
1 |
昨年プラクティス・スクワッド |
LB |
Danny Lansanah |
Connecticut |
R |
ドラフト外ルーキー |
LB |
Spencer Havner |
UCLA |
1 |
昨年プラクティス・スクワッド |
CB |
Joe Porter |
Rutgers |
1 |
昨年プラクティス・スクワッド |
CB |
Scorpio Babers |
Sam Houston State |
R |
キャンプ中に加入 |
S |
Tyrone Culver |
Fresno State |
3 |
ペプラーとの4番手S争いに敗れる |
To Injured Reserve |
Pos. |
Name |
College |
Exp. |
備考 |
C/G |
Junius Coston |
North Carolina A&T |
4 |
キャンプ不振のうえにヒザのMCLをケガ |
DT |
Rodney Allen |
Kansas |
R |
キャンプ中に加入したが手を負傷 |
LS |
J.J. Jansen |
Notre Dame |
R |
ロングスナッパーの座を確保していたのにプレシーズン最終戦でヒザのケガ。手術も |