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Day 12: 無理解なファンにQBロジャースが苦言
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年8月10日
- ファーヴ支持の合唱団は姿を消し、馬鹿者が1人叫び声をあげているだけの練習フィールド。記者たちはフットボールだけを報道できることの幸せをかみ締めている様子。(Press-Gazette紙はジェッツ報道に記者とカメラマンを派遣している)
- 1日2回の練習はこの日が最後。午前の練習はベテランの実績組が休養を与えられた。
- RBグラントがハムストリングの張りのため休み、入れ替わりにRBジャクソン(足首)が1stチームに復帰している。RBモレンシーも休んでいるが理由は不明。
- 一昨日足首を負傷したOTオーリン・トンプソンはまだ休んでいる。
- 上記のケガ人はどれも程度は軽い、とマッカーシーHC。
- QBアーロン・ロジャースはこの日も好調で、人口クラウドノイズの中で行ったノーハドル練習で70ydsのTDドライブ。特に3つの異なったスラントのパスがシャープで、タイトなカバレッジ相手にも正確に投げ込んでいた。唯一の大きなミスは、ワイドオープンのTEドナルド・リーに投げ損なったもの。
- 同じノーハドル練習で、2ndチームはQBブロームとQBフリン合わせて1/8というひどい内容。
- 夕方の練習ではディフェンスのプレッシャー(下記のようにブリッツ多用)がきつく、オフェンスはやや不振だった。この日は前日と比べてレシーバー陣の落球も多かった。
- キャンプが進むにつれ、QB陣のうちロジャースのプレー数の占める割合が増えてきている。金曜夕方のチーム練習62スナップのうち、41スナップつまり3分の2がロジャースだった。QBブロームが12スナップ、QBフリンが9スナップ。キャンプ開始当初のプランはロジャースが50%、ブロームが33%、フリンが17%と言われていた。
- 7巡指名のWRブレット・スウェインは開幕ロースター入りが難しい状況。難しいボールもキャッチできると期待されて入団したが、これまでのところイージーなボールさえキャッチミスが目立つ。それ以外にも、ルート取りが不安定で他のレシーバーと接触したり、振り向くのが遅くて自分の肩にボールを当てたり、プロのオフェンスに対応できていない。たとえWR陣を6人体制とするとしても、6人目として選ばれるのはドラフト外入団のWRタジ・スミスだろう、とPress-Gazette紙。
- Cウェルズに加えて両先発OTが休養した午前の1stチームOLは、左からLTカレッジ、LGバーバー、スピッツ、RGシットン、RTモール。
- ボブ・サンダースDCは多彩なブリッツ・パッケージのインストールを完了。この日は3-3隊形だけでなく2-4隊形からブリッツを入れるプレーもあった。「今日のディフェンスは素晴らしい内容だった。いろいろな偽装からプレッシャーをかけるやり方はとてもよいと私は思う。今回のチーム練習の85%でブリッツがあった。オフェンス側のことを言えば、反省材料に使うにはもってこいのフィルムができた」とマッカーシーHC。
- DTアルフレッド・マローン(昨年プラクティス・スクワッド)はスクリメージ上でパスをティップすることが非常に多く、この日もQBロジャースのパスをティップしてCBブラックモンのインターセプトにつなげた。
- いっぽうDTダニエル・ミューアは、ロースター入りを果たした昨夏と比べて物足りない内容。ラン守備でもパスラッシュでも、昨年の方がよかったとの声あり。
- バーネット休養の午前、1stチームのミドルLBに入ったのはLBデズモンド・ビショップ。まだLBアブドゥル・ホッジをリードしているようだが、2人のプレー内容にはコーチ陣は満足している様子。「(長いヒザのケガから回復し)今の彼は我々がドラフト時に期待したとおりの選手だ。素晴らしい動きでフィールド中を飛び回っている。マンデーナイトは彼にとって重要な試合になるだろう」とマッカーシーHC。
- キャンプ第1週は不振だった2巡指名のCBパトリック・リーだが、先日のファミリーナイトでチーム最多パスディフェンドを記録したあたりから調子を上げ、この日の練習でも2インターセプト。QBロジャースからTEエヴァン・ムーアへの浮かせたコーナールートのパスをジャンプしてインターセプトし、次はQBブロームからWRスウェインへのスラントのパスを叩き落し、スウェインの足に当たって浮き上がったボールをインターセプト。
- キックオフリターナーはCBウィル・ブラックモンとCBトラモン・ウィリアムズが1stチーム。2ndチームはRBブランドン・ジャクソンとWRジョーディ・ネルソン。CBブラックモンについてストックSTコーチは、「彼は素晴らしい才能がある。入団当初から言っているとおりね。ただ身体的にアンラッキーだっただけ。現時点での問題は、彼がどれだけヘルシーでいられるかだけだ」
- 午前のスペシャルチーム練習では、相手オンサイドキックに対応する"Hand team"が初お目見え。メンバーはWRジョーンズ、WRマーティン、WRネルソン、TEリー、TEフィンリー、FBホール、LBホーク、FSコリンズ、SSビグビー、CBブッシュ、CBブラックモン(彼1人だけディープで構える)。WRドライバーは休養だが、WRジェニングスが加わっていないのはサイズの問題か。
- QBアーロン・ロジャース。「熱狂的なファーヴファンが(フィールド上の自分を)ブーイングする気持ちはある程度わかるよ。僕が理解できないのは、そして個人的に傷つくのは、駐車場から出ようとしているところで "F××K YOU." と言われたり、小さな子供が罵り言葉を投げかけてくることだ。ブーイングはね、ファンはブレット・ファーヴのかわりに高いレベルのプレーを期待していることだし、理解できるんだ。しかし "F××K YOU." だとか、小さい子供が呪いの言葉を言うというのは、僕には理解できない。こちらの反応? 何もできはしない。あんなことを言えばマシな気分になるんだろうか? 僕だってバカじゃないから、言い返したりはしないよ。自分のスタイルではないし、信仰にも反する。ブーは理解できるけど、それ以上のことは、本当に理解できない。人としてよくないよ」
- まだファーヴ支持を訴えるファンが毎日1人か2人練習フィールドに現れ、フェンス越しにマッカーシーHCやトンプソンGMやQBロジャースを口汚く罵っている。QBロジャースは、「これはパッカーズの練習だ。ジェッツを応援するなら、パッカーズの練習に来ていないだろうし、あんな風に僕に怒鳴ったりはしないだろう。あんなことをして自分が情けなくならないんだろうか。それが疑問だ。試合でのファンの反応はあまり心配していない。逆にファンを煽るようなこと?それはしないよ。ロードゲームで相手ファンからヤジられるのは、それも楽しみのうちさ。でもホームはね」
- QBロジャースが木曜に代理人を解任したことが明らかになった。選手多数を擁するオクタゴン社の代表マイク・サリヴァンがこれまで彼の代理人だった。理由は不明だが、一般に代理人の交代は、もっとアグレッシブに大型契約を求めたいという意思の表れであることが多い。
- NFLのマーケティング規則によると、パッカーズはまだファーヴのジャージを販売してよいが、それは在庫が残っている間だけ。しかしパッカーズにはまだ1万着の在庫があるらしい。