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Day 10: ファーヴ去ってオフェンス好調に
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年8月 8日
以下は現地水曜の練習レポートで、ファーヴのトレードが決まる前のこと。朝夕の練習の合間にファーヴがグリーンベイ空港を飛び立っている。
- 火曜はファーヴ復帰を期待して今キャンプ最大の観客が集まったが、復帰の可能性の消えたこの日は逆に今キャンプ最少の観客数となった。これまで "Bring Brett back !"と声高にファーヴ受け入れを訴えていたファンたちも姿を消し、いたって静かなスタンドだった。
- 珍しいことにトンプソンGMが朝夕の練習両方を欠席し、トレード交渉をまる1日続けていたようだ。
- トレード報道や通常のキャンプリポートに加え、ここ数日はファーヴ宅の張り込みまでこなさなければならなかった地元記者たちは、ファーヴが去っていったことにホッとした様子を見せている。
- 静かになった環境と、シャープだったこの日の練習内容の関係について、マッカーシーHC。「それが人間というものだと思うよ。大事なのは方向を見誤らないこと、プランに従うこと。今日は全員がそのプランに向かって仕事をし、気を散らさぬよう努力した。この仕事は(ファーヴ騒動がなくても)十分すぎるほどハードなものだ。ときに忘れられがちだが、NFL選手がトレーニングキャンプで経験するストレスや不安感は非常に大きい。今は80人ロースターの誰にとっても非常に困難なときだ。たとえ30分だろうと余計なことに時間を取られると、本来集中すべきことから気持ちが逸れてしまう。エネルギーが少しずつ抜けていってしまう」
- DTジョニー・ジョリー(歯)は復帰。
- 夕方の練習でOTオーリン・トンプソンが足首を捻挫してカートで退場。自力で歩けなかったということは程度が重いのかもしれない。RBブランドン・ジャクソンも足首を捻挫して夕方の練習を休んだ。でん部の屈筋を痛めたFSアーロン・ラウス、ハムストリング痛のSチャーリー・ペプラーは朝夕とも休み。
- この日午前の11on11練習は、QBアーロン・ロジャースにとって今キャンプ最高の出来。FSコリンズにインターセプトは喰らったものの、特にWRドライバーとのホットラインがよくつながった。ノーハドル練習では人口クラウドノイズも流れたが、落ち着いて自信を持ってプレーできている様子とのこと。
- 夕方の練習でもQBロジャースは好調をキープ。WRジョーンズへのロングパスを含めた80ydsのTDドライブを成功させ、最後はWRジェニングスへの4ydsスラントパスで締めくくった。ロジャースは午前が13/17、夕方が18/22。
- 逆にQBブライアン・ブロームは午前が苦しいプレー内容だった。CBブッシュにインターセプト、DEハンターにサック、DTジョリーにパスディフレクト。これがわずか3スナップの間の出来事だった。
- レシーバー陣もシャープな出来。WRドライバーとWRジョーンズはどちらも、DBとの1on1練習で全勝を収めている。
- よい動きを見せているRBライアン・グラントについて、マッカーシーHC。「いいスタートを切ったと思う。オフシーズンはずっとここで過ごしていたから、我々のやろうとしているオフェンスにちゃんとついてきている。体もできているし、脚はフレッシュだし」
- RB陣が3人枠だとすれば3人目はRBヴァーナンド・モレンシーとRBデショーン・ウィンの争いと見られているが、現在はモレンシーがリード。モレンシーの出来が期待以上ということもあるが、なによりウィンのプレーが不安定で、この日はロジャースからのショベルパスを落とすイージーミスも。
- マッカーシーHCはOGジョシュ・シットンのプレー内容を称賛し、先発争いを予告している。「ジョシュはこのチャンス(Cウェルズ不在)を最大限に活かしている。先発右ガードの座を争うチャンスを我々が与えるのもそのためだ。ダリン(カレッジ)、アレン(バーバー)、ジェイソン(スピッツ)を含め、3人か4人でガードとセンターをローテーション起用することになるだろう」とマッカーシーHC。RGシットンは右サイドの経験しかないが、RGスピッツは左右ガードの経験も豊富なので、シットンがよくてカレッジ&バーバーがだらしなければ、スピッツが左ガードをプレーする可能性も出てきた。
- トニー・モールはタックルからガードに戻ってもイマイチで、この日1回だけのパスラッシュドリルでも敗れている。
- DEジェイソン・ハンターは、ドラフト外入団1年目の2006年は250ポンド、昨年は260ポンド、現在は270ポンドまでバルクアップしてきている。先日のファミリーナイトではDTとしてパスラッシュするプレーもあり、今後もDT兼任の可能性は十分あるようだ。280まで増やせばもっとよくなるかも?とハンター本人が言うと、カール・へアストンDEコーチが即座に否定。「いや、280にはしてほしくない。それじゃラッシュできなくなる」
- DEマイケル・モンゴメリーも引き続き好調で、こちらもDE/DT兼任でプレーしている。DT陣の層が薄くなったかわり、パスシチュエーションでのインサイドからパスラッシュに関しては、DEジェンキンズの負担が軽減できるかもしれない。
- この日は攻守ラインマン同士で小競り合いが何度も勃発した。ジェームズ・キャンペンOLコーチが攻守ラインマン全員を集めて説教タイム。
- がけっぷちのLBアブドゥル・ホッジは相変わらず頑張っている。この日は6yds地点での2ndダウンゴールでQBロジャースからのパスを叩き落す好プレーもあった。
- ダイム守備(6DB)の陣容はCBウッドソン、CBハリス、CBトラモン・ウィリアムズ、CBブラックモン、FSコリンズ、SSビグビー。
- 前日に続いてCBジャレット・ブッシュはセーフティの練習を数多くこなしている。明らかにまだ慣れておらず、落ち着いてプレーできていない様子。「全てを学びながらだから、なんか目まぐるしくてね」
- リードされて試合終了直前に追い込まれたという設定で、ヘイルメリーパスやラテラルなど、ラストプレーの練習を行った。CBウッドソンやCBブラックモン、それにLB A.J.ホークもオフェンスに加わっていた。
- マイク・ストックSTコーチによると、パントおよびキックオフリターナーとしてはCBウィル・ブラックモンがCBトラモン・ウィリアムズをわずかに上回って最有力候補とのこと。
- Kメイソン・クロスビーは25yds、31yds、40yds、49ydsを全て成功させて好調キープ。Press-Gazette紙によると、非公式集計では今キャンプの成功率90%。