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パッカーズ・ホール・オブ・フェイム式典
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年7月21日
今年パッカーズの殿堂入りを果たしたのは元Cフランク・ウィンタース、元DTギルバート・ブラウンという優勝メンバー2人に加え、長年にわたってフィルム/ビデオ分析部門を支えたアル・トレムル。渦中のブレット・ファーヴが久しぶりにパッカーズを訪れるとあって全米メディアが注目したが、主役の3人の邪魔にならぬよう、ファーヴはウィンタースについて語っただけで記者からの質問には答えなかった。
- 3組の受賞者・プレゼンターのコンビが順に記者会見場に現れ、関係者への感謝の言葉、懐かしいエピソードなどを披露した。
- 最初は元DTギルバート・ブラウンと、プレゼンターの元DTサンタナ・ドットソン。「こんな晴れがましい日が来るなんて、いまだに信じられない。僕は自分の仕事をしただけなのに。これまでに受けたさまざまな栄誉の中で、これがトップに来るよ。パッカーズは僕にとって極めて大きな意味がある。僕はチームのためにこの体を捧げた。別のチームのヘルメットをかぶるなんて考えられない」とブラウン。
- ファーヴ騒動のせいでイベントそのものが悪影響を受けないか、と聞かれたブラウンは、「今日はギルバート・ブラウン、フランク・ウィンタース、アル・トレムルの日だ。僕にとって大事なのはそれだけだよ」と答えている。「引退してよかったのは、メディアと毎日顔を合わさなくてよくなったことだね(笑)。 (引退の寂しさへの対処は)いろいろ仕事をして、目の前のことに集中することだ。朝起きて、ESPNのスポーツ・センターを見るときはつらいよ。自分の体の中からフットボールを追い出そうとしているのに、フットボールの話を聞かされるのは」
- 次に登場したのは元Cフランク・ウィンタースとファーヴの名コンビ。「ブレットは結局こないだろう、と言う人たちがいたのは知ってるよ。でも彼は約束を守ると僕にはわかっていた。長い付き合いで、互いに素晴らしい時を過ごした。(現役時代は)彼とほとんどフットボールの話はしなかった。世界中でここほど素晴らしい場所は他にないよ。選手を大事にしてくれるし、特別なチームだ」とウィンタース。
- ファーヴ騒動について聞かれたウィンタースは、「みなさん聞きたいことがたくさんあるだろうけどね、今日は3人のための日だ。ブレットのことがどうなるにせよ、結果が出たときにあらためてコメントするよ」
- チームメイトとの仲間意識についてウィンタース。「あれほど長くプレーしてそこを去るとき、一番つらいのは仲間を失うことだと実感した。長くプレーするほど、別れるのはつらいものだ。正直言って、給料の小切手も恋しかったけどね」
- ファーヴは1992年に初めてウィンタースと出会ったときのエピソードなど(2003年9月の記事参照)。「僕はアトランタからトレードで、彼はフリーエージェントでグリーンベイにやってきた。たしかミッドウェイ・ホテルだったと思う。当時の僕は(アトランタでの不摂生がたたって)252ポンドもあった。3月の寒い日で、僕は格子縞のボタンダウンのシャツを着て、汚い無精ひげを生やしてた。ミニキャンプの準備かなにかで、他の数人と一緒にメシを食った。向かいにフランクが座ったので、『やあ、僕はブレット・ファーヴだ』 『オレはフランク・ウィンタース』」 『どこをプレーするの?』」 『センターだ。お前は?ラインバッカーか?』ってね 。それ以来、僕らは切っても切れない間柄になった」
- アル・トレムルについては2007年12月の記事を参照のこと。自分がプレゼンターを務めるのは、昔からの友人であることに加え、自分が彼の殿堂入りをずっと推薦してきたからだ、とバート・スターは明かしている。
- 記者会見が終わると本番の殿堂入り式典が行われたが、こちらはメディアには非公開。元FBウィリアム・ヘンダーソンや元TEマーク・チュムラも旧友を祝福するためにかけつけ、彼ら優勝チームを作った立役者でもあるロン・ウルフ元GMも出席している。本来ならギルバート・ブラウンへのプレゼンターは兄貴分の故レジー・ホワイトだったかもしれないが。
- 式典のあとには、ビールのミラー社による"MVP of the Year"がファーヴに贈られた。「今週はESPYアウォードでも『レコード・ブレーキング・パフォーマンス賞』というのをもらったけど、それはつまり個人じゃなくてチームによるものだ。一緒にプレーしてきたチームメイトに感謝したい。今日は、ちょうど仲間が集まったところで受賞でき、感謝の言葉を直接伝えることができて嬉しい」
- この日の写真はこちら。
元DTサンタナ・ドットソンと元DTギルバート・ブラウン
元Cフランク・ウィンタースとブレット・ファーヴ
元QB/HCのバート・スターとアル・トレムル