グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2008年7月18日

ファーヴ情報: ヴァイキングスのタンパリング行為を告発

パッカーズはヴァイキングをタンパリング(不正な事前交渉)の容疑でNFLに告発した。AP通信は関係筋の話として、「ブレット・ファーヴとヴァイキングスのダレル・ビーヴェルOCとの間で通常の交際以上のやりとりがあった」とする証拠をパッカーズは提出し、リーグ側もすでに証拠の検証を始めている、と報じている。その人物(おそらくパッカーズ関係者だろう)によると、「ファーヴとヴァイキングスの間で何らかの合意があり、ファーヴが急に解雇を求めたのもそのせいだ、とパッカーズ側は見ている」とのこと。

かつてウィスコンシン大でスターQBとして活躍したダレル・ビーヴェルOCは、2000年から2005年までパッカーズのアシスタントコーチを務め、最後の3年間はQBコーチとしてファーヴとは密接な関係にあった。有力選手ひしめくヴァイキングスにとって最大の弱点がQBであることは衆目の一致するところだが、チルドレスHCやチームメイトたちが、先日来くちぐちにQBタヴァリス・ジャクソンへの信頼を強調しているところ。

フリーエージェントでない選手は他球団と交渉できないのがルールとはいえ、多数の選手をかかえる代理人が複数球団と常に連絡を取り合っているNFLの世界で、タンパリング疑惑を証明するのは実際は難しい。そのためこれまでは野放しに近い状態だったが、コミッショナーが交代して以来取締りが厳しくなってきたのは事実だ。今年3月にはベアーズのLBランス・ブリッグスに対してFA解禁前のタンパリング行為があったとして、49ersのドラフト5巡指名権を没収(さらに3巡7位と3巡12位の交換を命令)する裁定が下っている。

引退した選手が昔馴染みのコーチに電話をかけるだけでは違反行為ではない。前述の49ersが有罪と判断された証拠は球団内部のEメールだった。友人同士の会話以上のものがあった証拠を本当にパッカーズ側がつかんでいるのか、ライバル球団の今後の動きを牽制するためにハッタリをかけているだけなのか、本当のところはまだわからない。

カテゴリ : Player, Scandal