グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2008年7月 8日

ドラフト指名選手紹介 9: WRブレット・スウェイン

7巡10位 | Matt Flynn | Wide Receiver | San Diego State  | Senior |
6-0 (185cm) | 200lbs (91kg) | 40yds/4.41秒 | 1985年6月21日生 |

経歴 : サンディエゴの北にあるカールスバッド市の出身で、高校の先輩には今年パッカーズに加わったLBブランドン・チラーがいる。高校ではWR兼Sとしてプレーし、野球や陸上でも活躍した。地元のサンディエゴ州立大に進むと3年目の2006年からフルタイムのスターターとなり、47回528yds、2TD。昨年はさらに大きく伸ばして58キャッチ973yds(平均16.8yds)、5TDを挙げ、それまでの3年間を足したよりも数字を稼いでいる。カンファレンスの2ndチームにも選出された。

Strengths : 飛びぬけた部分はないもののボディバランスがよく、キャッチ力もまずまず。頭がよく、ショートエリアで手薄なゾーンを見つけるのが上手い。ルート取りがよく、密集でのキャッチを恐れないタフさがある。リバース等でもよい結果を出している。またパントリターン経験もあり、昨年は(おそらく代役として)10回平均8.8ydsの成績を残している。

Weakness : エリート級のスピードや、CBをぶち抜くような爆発的な加速はない。キャッチは決して下手ではないが、ときどき手で捕らず体で受けてしまう癖がある。ランアフターキャッチのセンスはよいが、ディフェンダーを振り切るクイックネスに欠ける。下半身はしっかりしているものの全体的にまだ線が細く、バルクアップが必要。

メンタル面 : 2006年には指の腱を断裂しながら全試合に出場するなど、精神的タフさには定評がある。ワンダーリックテスト17点は平均以下だが、WRとしてはそれほど悪くない。

指名の経緯 : 無名選手のためコンバインには招待されなかったが、QBケヴィン・オコネル(3巡でNEへ)を見に来たスカウトたちの前で40yds走を4.41秒で走るなど、プロ・デイの出来がよかったため数チームの興味を引いた。その後パッカーズは彼をグリーンベイに呼んでワークアウトを見ている。

有望な若手が揃っているパッカーズWR陣だけに2人目のWR指名は意外で、チーム首脳の日ごろからのコメントどおり、その時点でのベスト・プレーヤーと評価したのだろう。「秋に現地を訪れたスカウトたちがQB相手のプレーも見てみたのだが、彼をとても気に入った。そこで先日グリーンベイにも呼んでさらに見てみたのだ。とてもよい選手だし、7巡だし、よいピックだと思っている」 とトンプソンGM。

パッカーズにとって : 即戦力WRは必要ない状況なので、あくまで将来性を買っての指名。ネルソン(2巡)と同じように、どちらかといえばミドルからショート寄りのオールラウンダーか。

昨年のWR陣は6人枠だったが、5人の年も少なくない。ドライバー、ジェニングス、ジョーンズ、ネルソン(2巡指名)までは開幕ロースター入りが間違いなく、ルヴェル・マーティンもほぼ確実とすれば、そこまでで5人枠が埋まってしまう。スウェインが6人目に滑り込むには、スペシャルチームでの活躍が不可欠。ミニキャンプではパントリターナーやキックオフリターナーとしてもテストされている。もしロースター入りできなければプラクティス・スクワッドの有力候補。

スピード : スピードのないレシーバー、という見方に本人は強く反発している。コンバインには招待されなかったが、大学でのプロ・デイでは4.41秒を出したと強調している。「僕のスピードについて、4.6秒級という見方ばかりされ、そのせいで全て(ドラフト指名)が影響を受けてしまったように感じている。スピードは僕のプレーの重要な部分だし、プロ・デイではそれを証明する必要があった」

白人レシーバー : 自分たちのような白人レシーバーが評価されるのは、ウェス・ウェルカー(NE)の大活躍のおかげだ、とスウェイン。「僕らのような選手たちがドラフトされたり注目されたりするのは、ウェス・ウェルカーのおかげだ。彼が台頭する前は、あのサンディエゴ州立の白人の子は誰だ、って感じだっただろう。彼のおかげで僕らの存在が認知されたと思う」

サンディエゴ州立大 : DEバジャ=ビアミラ(2000年5巡)の後輩にあたる。同大からパッカーズに指名されたのは、2005年のSマーヴィール・アンダーウッド以来3年ぶり11人目。パッカーズで80試合以上に出場した選手がCBウィリー・ブキャノン(在籍1972-78)、LBマイク・ダグラス(1978-85)、OGリッチ・モラン(1985-93)、そしてDEバジャ=ビアミラと4人もいる。中でもCBブキャノンはプロボウルに3回選ばれるなど、70年代パッカーズを代表する名選手の1人。LBダグラスはパッカーズの殿堂入り、OGモランはファーヴのデビューした1992年まで先発左ガードを務めていた。

カテゴリ : Draft, Player