グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2008年7月 7日

ファーヴ情報: パッカーズ側の選択肢

ブレット・ファーヴが本当に復帰を希望していると仮定して(じっさいそれを否定する報道はほとんど見られない)、パッカーズが取りうる4つの道を、Press-Gazette紙のロブ・デモフスキー記者が以下のように解説している。

1. 希望どおり復帰させる 

実現の見込みは薄い。あらゆる状況証拠からして、パッカーズはファーヴ抜きですでに前に進んでおり、ポスト・ファーヴ時代をすすんで受け入れている。マッカーシーHCらオフェンスのコーチたちはロジャース向きのオフェンスを作ってきているし、それよりさらにポスト・ファーヴ時代を歓迎しているのはトンプソンGMをはじめとした人事部門。自らが指名したロジャースの活躍を見たがっているし、今年はさらに2人もQBをドラフト指名した。

2. 解雇して自由の身にする 

前項で述べた理由により、ファーヴがあくまで復帰を望んだ場合には、これが現実的な選択肢となる。「ファーヴがすでに解雇を求めた」 「解雇を求めたがトンプソンGMが拒否」 「まだ解雇は求めていない」と相反する報道がなされている。過去にファーヴは「他のチームではプレーしたくない」と繰り返し述べてきたが、それらは全て引退する前のこと。パッカーズ側が自分を受け入れてくれないのなら、他チームでプレーする道を選ぶ可能性はある。 

3. トレードする 

パッカーズがタダで手放すことを望まない場合、この第3の選択肢がありうる。しかし「放っておけば解雇されてくるのだから」と相手チームが思えば、交渉が難航するかもしれない。ファーヴを手放す以上、トンプソンGMは比較的上位のドラフト指名権(たとえば2巡か3巡)を望むはずだが、わずか1年か2年しかプレーしない選手のためにそれだけの代償を支払うチームがあるかどうか。

ファーヴが復帰に本気になったとしても、新しいチームで新しいオフェンスを習得しなければならないことに、腰が引けるかもしれない。また、トンプソンGMには将来にわたって「ファーヴをトレードした男」というレッテルがつきまとうことになる。

4. 説得して現役復帰を思いとどまらせる 

パッカーズにとっては最善の選択肢のように思われる。こうすれば、「ファーヴを街から追い出した」と数多くのパッカーズファンの怒りを買わずにすむ。

なお、ESPNのビル・ウィリアムソンがファーヴの移籍先候補としてNFL全球団について検証し、現実的な可能性としてはレイヴンズとテキサンズとバッカニアーズだ、と結論している(記事)。 またPress-Gazette紙のマイク・ヴァンダーマウスはコラムの中で、ファーヴの周囲がトンプソンGMを悪者にしようとしていることを批判。「マッカーシーHCが現役続行を説得に行っただけでは不満で、『トンプソンGMが熱心でなかった』 と責めるのか。一体いつから、そこまで甘やかされなければプレーできない選手になったのか。プレーをしたいのにチーム側が望んでいないと感じたなら、持ち前の負けず嫌いを発揮して競争し、チーム側が間違っていたことを証明すればいいだけではないか」と述べている。

カテゴリ : Contract/Personnel, Player