グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年6月19日
- 全員参加が義務付けられた3日間のミニキャンプがスタート。これまでミニキャンプは5月、OTAは6月だったが、今年はそれをひっくり返し、新入団選手が慣れるための時間をたっぷり確保した。残念ながら今回も練習はすべて屋内練習場で行われ、記者団は全て見学できるが、ファンが入場を許されるのは午前練習の前半部分のみ。
- 欠席しているのはヒザの手術から間もないDEバジャ=ビアミラだけ。CBチャールズ・ウッドソンは個人的事情のため午前練習だけを休み、午後から合流した。RBライアン・グラントは出席してミーティング等には出ているものの、契約問題が未解決のため、練習には参加していない。
- 主だった選手のうちケガのため見学しているのは、LTチャド・クリフトン(ヒザか)、C/Gジュニアス・コストン(腰)、DTジョニー・ジョリー(肩)、DTジャスティン・ハレル(背中)、CBウィル・ブラックモン(足)。
- 先週のOTA公開日に休んでいたTEジャーマイケル・フィンリー(ヒザ)、FBジョン・クーン(鼠蹊部)、OTトニー・モール(ヒザ)の3人は練習に復帰している。
- 髪を肩まで伸ばしていたQBアーロン・ロジャースだが(先週の写真)、今回はすっきりとカットして登場(写真)。ロジャース本人は、「顔にかかってくる髪をどかすのも嫌になって、すっきりさせたかったんだ。『35歳に見える』と言われるのもうんざりしてきたし」と説明している。依然として長髪派のLBホークは、「たしかに13歳の少年のようだ」
- 地元テレビ局のWLUKが、「ロジャースは先週土曜日に故郷で結婚式を挙げた」と報じたが、本人の説明で、幼なじみの結婚式に出ただけだけだったことが判明。同局は夜のニュースの中で訂正して謝罪している。
- QBロジャースはシャープな動きで、非常に強いボールを投げている。しかし午後の2ミニッツ練習は今年最悪クラスの内容で、ディフェンスの反則に助けられながらタッチダウンを決めることができず、ヘルメットを地面に叩きつけた。最近のディフェンス陣はブリッツを増やし変化をつけることを大きなテーマにしており、多彩なブリッツにオフェンス側がうまく対応できなかった結果かもしれない。
- QBブライアン・ブロームは終始正確性を欠き、しっかりスパイラルのかかっていないパスが目立った。午後の練習はCBトラモン・ウィリアムズ、SSアタリ・ビグビー、CBチャールズ・ウッドソンの3人にインターセプトを喰らっている。
- この日のオフェンスのベストプレーは、7on7ドリルでのQBマット・フリンからWRブレット・スウェインへのパス。CBジャレット・ブッシュがタイトにカバーしていたが、スウェインが肩越しのボールを左サイドライン際で見事にキャッチした。しかし2ミニッツ練習でのQBフリンは1/4の不調で、唯一のパス成功はDLに弾かれたパスを自分でキャッチしたもの。記者たちはもちろん、「ファーヴのNFL初パス成功と同じだ」と言及することを忘れない。
- 1stチームの左ガードは、午前がダリン・カレッジ、午後がアレン・バーバーだった。午前の2ndチームOLは左からLTトニー・モール、LGバーバー、Cライアン・キーナン、RGジョシュ・シットン、RTブレノ・ジャコミニ。午後はCウェルズが休養し(詳細不明)、RGスピッツがセンター、LGカレッジが右ガードをプレーした。
- OTトニー・モールは入団以来右タックルや右ガードがほとんどだったが、この日は主に左タックルをプレーしている。「一昨年の入団直後に左タックルをやって、すぐに右サイドに移って、それ以来ずっとそっちだった。でもコーチたちは僕の左タックルでのプレーをすごく見たがってる。ガードのポジションはいったんやめて、フットワーク練習などタックルに集中しているところ。ヒザのケガでOTAをしばらく休んだから、みんなよりも少し遅れてるんだ」と本人。
- DT陣にケガ人が多いためか、カレン・ジェンキンズはほとんどを1stチームの右DTとしてプレーし、右DEにはマイケル・モンゴメリー、そして時々ジェイソン・ハンターも入っている。
- ディフェンス選手も1人だけ受信装置をつけることができるようになったので、MLBニック・バーネットとFSニック・コリンズがヘルメットに受信装置をつけ、指示伝達のテスト兼練習を行っている。ボブ・サンダースDCは、自分は今年もサイドラインから采配を振るう予定だが、どちらの選手がつけるかは未定、と話している。
- スペシャルチームでは誰も受信装置をつけてはならないルールなので、これまでにも、たとえばQBがホルダーとして入る場合には、受信装置なしのヘルメットに取り替えている。同様にディフェンス選手の場合にも、受信担当選手がスペシャルチームに入る場合は、受信装置なしのヘルメットをつけなければならない。
- CBウッドソン不在の午前は、トラモン・ウィリアムズが1stチームに繰り上がり、ジャレット・ブッシュがニッケルバックに。2ndチームのDB陣は、CBジャレット・ブッシュ、CBパトリック・リー、FSアーロン・ラウス、SSチャーリー・ペプラー。
- Kメイソン・クロスビーはフィールドゴールを10回蹴って9回成功。52ydsもらくらく成功させている。唯一の失敗キックはJ.J.ジャンセンがロングスナッパーでPジョン・ライアンがホルダーだった。J.J.ジャンセンとトーマス・ギャフォードがロングスナッパーの座を争っているが、新人のジャンセンが常に先にプレーしているところからすると、コーチ陣はジャンセンが一歩リードと考えているのかもしれない。
- 今回のミニキャンプには全ドラフト指名選手の家族が球団から招待され、練習をサイドラインで熱心に見守っていた。QBブロームの父オスカーも顔を見せている。