グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2008年6月12日

進境著しいCBトラモン・ウィリアムズ

昨年の今頃は開幕ロースター入りさえ難しいと見られていたCBトラモン・ウィリアムズ。2006年にルイジアナ工科大からドラフト外入団し、1年目はプラクティス・スクワッドで過ごしたが、2007年は彼にとって素晴らしいシーズンになった。ライバルたちを退けて3番手CB/ニッケルバックの座をつかんだだけでなく、スペシャルチームでもビッグプレーを繰り出してチームの躍進に貢献した。ジャレット・ブッシュとは対照的にボールへのプレーがよく、決して受身にならないアグレッシブなメンタリティもCB向きだ。

「昨年の彼はウチで最も進歩した選手の1人だった。今年も非常によいオフシーズンを過ごし、さらに大きく進歩しているのは間違いない。とても強くなって、リリースでのバンプ・テクニックがよくなっている。最近のOTAでも、スクリメージ上のバンプだけでレシーバーを葬り去ったプレーが何度もあった」とマッカーシーHCは評価している。

今年のトラモン・ウィリアムズが取り組んでいるのが、スロット・レシーバーのカバレッジ。ニッケルバック(3WR隊形に対応する5人目のDB)はスロット・レシーバー(アウトサイドのレシーバーとOLの間に入る)をカバーするのが普通だが、過去2年のパッカーズはCBウッドソンをスロットにつけ、ニッケルバックは左CBに入ることが多かった。ウィリアムズがスロットを担当できるようになれば、ディフェンスの自由度が増す。CBハリスが常に相手エースWRとマッチアップするように、特定のレシーバーにウッドソンをぴったりつけておくことも可能になる。

スロットとアウトサイドの違いについて、トラモン・ウィリアムズ本人が解説する。「アウトサイド・レシーバーを相手にするときは、サイドラインが僕らを助けてくれる。サイドラインと2人で守るようなもので、ずっと易しいんだ。しかしスロット・レシーバーには大きなスペースがある。アクロス・ザ・フィールドでもいいし、アウトサイドへも行けるスペースがある。こちらが正しいテクニックでプレーしないと、弱みにつけこまれてしまう」

インサイドのレシーバーをカバーする上で重要なのは、自分のヘルプがどこにいるか認識していること。「常に自分のヘルプの位置を知っておくことだ。セーフティがフィールドの中央にいるのに、自分がレシーバーの内側についてしまうと、アウトサイドには誰もいないことになっちゃうからね」

ウィリアムズは今年のOTAでもプレー内容を向上させ、ウィル・ブラックモンやジャレット・ブッシュなどライバルとの差は広くばかり。将来スターターとなる可能性さえ地元メディアが取り沙汰するようになってきた。しかしCBパトリック・リーも2巡指名入団し、現在3番手の座をキープしているからといって今後も安泰とは限らない。「自分はまだ向上できる、と僕は常に考えている。これまでと同じように、毎日毎日ファイトしていくだけだ。この商売では、確かなことは何もない。何が起こるかわからないんだ。今後もしっかりと頑張って、全てが上手くいくよう願うだけだよ」

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