グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2008年6月 7日

フリーセーフティの争い

この夏ディフェンス陣で注目の先発争いといえば、ストロングサイドLBのポピンガとチラー、そしてフリーセーフティのコリンズとラウスだ。何年も伸び悩みを続けているFSニック・コリンズに、昨年の3巡指名のFSアーロン・ラウスが挑戦する。

2005年2巡指名入団のコリンズは1年目こそ期待を抱かせるプレー内容だったが、その後は、「いずれプロボウル級になる器」との首脳陣の期待を裏切っている。サックは3年間一度もなく(ブリッツに入らないので仕方ないが)、昨年はインターセプトもファンブルフォース/リカバーもゼロ。特にインターセプトチャンスでの落球が昨季チーム最多の3回、プロ3年間で8回もあり、CB並のスピードをビッグプレーにつなげられない。それなりに安定してミスは減っているものの、彼の責任で昨季TDを4つも許している。

「今年は大事な年だ。自分のプレーのレベルを上げ、全てを出し切らなきゃならない年だ。自分にはその能力があるとは思うけど、努力を続ける必要があるのはたしかだ。他の選手もそうだけど、僕も必死で勉強し、昨年のミスをすべて修正しようと努力している。きっと素晴らしい年になるはずだ」とコリンズは言う。自分の課題については、「決めるべき大きなプレーをしっかり決めなきゃいけない。過去2シーズンはインターセプトのチャンスに落球がたくさんあった。そうしたチャンスがあったら、しっかり成功させないと」

昨年は大腸がんの父を見舞うため、グリーンベイとフロリダを行ったりきたりするオフシーズンだったが、今年はグリーンベイに腰をすえてトレーニングできている。「去年は飛行機で行ったりきたりだったけど、今は親父もすごくよくなった。僕がオフシーズン全てをここで過ごすのは、じっさい今年が初めてなんだ」

ルーキーシーズンのFSアーロン・ラウスはコリンズと対照的なプレー内容で、コリンズ欠場時に3試合先発してインターセプトを2つ。見事な判断でパスコースに割って入った難易度の高いプレーだった。6フィート4(193cm)の長身で、今オフにはかなりバルクアップもしているようだ。「アーロン・ラウスは素晴らしいオフシーズンを過ごしている。彼は非常に嗅覚に優れていて、かならずボールに手が届く。2年目に入り、落ち着いてプレーできるようになっている」とマッカーシーHC。

バーバーがすでに1stチームに入っている左ガードとは違って、OTAではコリンズが1stチームでずっとプレーしており、ラウスはトレーニングキャンプのプレー内容でスターターの座を奪い取る必要がある。「そのことはあまり心配していない。フィールドに入ったらやるべき仕事があり、正しい判断を下さなきゃならないとわかっているし、そのとおりにできていると思う。僕は競争するためにここにいるのであって、2番手になるためにいるわけじゃない。ロースターの見栄えをよくするためにいるわけでもない」

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