グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2008年6月 4日

トレーニングキャンプは今年も夜間練習多し

7月28日から始まるトレーニングキャンプの詳細なスケジュールが発表され(リスト)、今年も夜間練習が数多く組まれていることが明らかになった。夕方6時半からの練習がほぼ1日おきにあり、それを挟む日は午後2時からの練習1回だけ。つまり、朝・夜・昼・朝・夜・昼のパターンを繰り返すことになる。練習の間隔を空けるのは体を休める意図の他に、練習の間にしっかりミーティングを行い、次の練習に反省を活かすため。涼しいウィスコンシンといってもかなりの暑さになる日もあるので、朝と夜に2回練習がある日は、必ず夜がフルパッド練習となっている。クラーク・ヒンクル・フィールドには照明設備がないため、夜間練習は仮設の照明灯を立てる。

パッカーズのトレーニングキャンプは基本的にファンに無料公開。"no practice" や "no public practice" とスケジュールに書かれている日を除き、誰でも観ることができる。練習はランボーフィールド東側のクラーク・ヒンクル・フィールドで行われ、選手たちは街の南にあるセント・ノーバート大で合宿生活を行い、毎朝バスでランボーフィールドにやってくる。子供たちの差し出す自転車に乗ってランボーフィールドから練習フィールドに向かうのが、ロンバルディ時代から続くグリーンベイの夏の風物詩だ(昨年の写真)。家族連れで夏休みをグリーンベイで過ごすファンが多いので、場所取りがなかなか大変だが、夜間練習は比較的すいているようだ。

今年の問題は、プレシーズン第1週が他のチームより遅い8月11日のマンデーナイトであること。「最初のプレシーズンゲームの2週間前にならなければキャンプを始めてはならない」というリーグ規定があるため、他のチームよりもキャンプ入りが遅れてしまう。そして、8月11日から28日のわずか18日のうちに4試合を行わなければならない。そのため、昨年よりもさらに少ない22回しか練習ができないことになった。

昨年から始まったもう1つの特徴は休養日が週1回程度組まれていることで、フットボールのキャンプの常識を打ち破るスケジュール構成が、昨年の好成績で裏打ちされたとマッカーシーHCが判断したのだろう。昔と違って今はオフシーズンのプログラムがみっちり行われ、1年を通して体作りができている選手が多い。トレーニングキャンプに来てから猛練習で体を絞るという意味合いは薄れ、オーバーワークを避けてケガを予防する方が重要になってきている。

マイク・マッカーシーHC。「選手たちがオフシーズン・プログラムに注力していることも、トレーニングキャンプに多少は反映させなければならない。必要な練習量のうち幾分かは、6月半ばのミニキャンプまでに達成できている。ヴァイキングスとの開幕戦までにフットボールチームとしての準備ができることに、私は自信を持っている」

トータルの練習時間が短いのは、NFLヨーロッパの廃止とも関係があるようだ。NFLヨーロッパ帰りの選手はロースター枠の例外扱いとされていたため、80人枠よりも10人から12人ほど多い人数で練習できていた。しかし今年はきっちり80人しかいないため、個々の選手の練習量は十数パーセント増える計算になる。「トレーニングキャンプのスケジュールは、選手ごとの練習量に応じて立てる必要がある。今年は80人しかいないのだから、そのぶん各選手は数多くプレーすることになる」

「就任1年目の2006年は、プレシーズン第3戦の前にチームをオーバーワークさせてしまったように思った。フルパッド練習が連続してしまい、1日2回練習を行う日が多すぎた。今は練習回数を減らしたし、幸いチームとしても3年目となってかなり成長してきた。今はウォーク・スルーやジョグ・スルー(軽いフォーメーションチェック)で成果を挙げることができるようになっている」

カテゴリ : Camp, Coach/Front Office