過去の記事 |
2008年 >
05月 >
OTA Notebook: OTA始まる
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年5月21日
- パッカーズのOrganized Team Activities(OTA)がいよいよスタート。昨季終了以来初めてほとんどの選手が集まり、新人と顔を合わせる初めての機会でもある。OTAやミニキャンプはコンタクト練習ができないのでパス練習が主体となり、新しいオフェンスやディフェンスのインストールに重点が置かれる。パッカーズの場合同じシステムで3年目を迎えるので、新任ヘッドコーチのチームと比べると重要性は高くない。体重過多など自己管理能力に問題のある選手について、オフシーズンにしっかり体を作っているかどうか首脳陣がチェックする機会でもある。
- OTAは今月19日から6月12日まで4週間にわたって行われる自由参加のミニキャンプだが、労使協約によってさまざまな制約がある。練習は1日1回、週に4日まで。選手に参加を強制してはならず、コンタクト練習もダメ。ルールを破って厳しすぎる練習を課すと、選手が選手会に報告して表沙汰となり、「何日間練習停止」などとチームがNFL本部からおとがめを受けることもある。
- 今年のパッカーズがOTA練習をファンに公開するのは週に1回だけで、5月21日、29日、6月4日、11日の4日間となっている。それ以外は報道陣にも公開されないようなので、OTA初日の練習内容も、欠席選手の顔ぶれも全く伝わってきていない。
- 来月にはパッカーズのチャリティ・ソフトボールゲームが盛大に行われるが、パッカーズ選手たちは初日OTA終了後にもチャリティ・ソフトボールゲームに参加した。アップルトンのスタジアムで消防士チームと対戦したパッカーズの顔ぶれは、QBロジャース、WRジェニングス、RBモレンシー、RTタウシャー、FSコリンズ、Kクロスビーなど11人。彼らの強打が炸裂し、34-12とまるでフットボールのようなスコアでパッカーズが快勝した。
- 21日のファン公開初日まではフットボール関連の質問には答えないように、と首脳陣から指示されているため、ソフトボールゲームの際に地元記者の前に姿を現したQBアーロン・ロジャースも、こちらが聞きたい質問には答えてくれなかった。「引退後のブレット・ファーヴのコメントについてどう思う?」 「それは水曜日に」 「パッカーズが2人もQBをドラフト指名したことについてどう思う?」 「水曜日にね」といった調子。しかしロジャースへのファンの期待は熱く、試合前の選手紹介では最も大きな歓声が上がった。
- QBロジャースは2005年の入団時に5年契約を結んでおり、来年いっぱいまで契約が残っている。その契約には先発試合数に応じたエスカレーター条項が毎年含まれているため、今年と来年スターターを務めれば計$2.2ミリオンが上乗せされる。しかしもしファーヴが2006年春に引退してQBロジャースが4年先発すれば計$8.25ミリオン、昨年引退していれば計$5.25ミリオンが上乗せされるはずだった。
- EFA(用語集へ)の最低額では安すぎるとしてオファーにサインせず、大型契約を求めているRBライアン・グラントだが、ここまでオフシーズン・プログラムにはちゃんと出席している。しかし記者から契約問題について聞かれると、ホールドアウトの可能性もゼロでないことを匂わせている。「早く話し合いがまとまることを望んでいるけど、これはビジネス上の問題であり、そのために代理人がいるんだ。早く契約がまとまって、チームの全てに参加できるようになればいいと希望している」
- 毎年恒例のパッカーズ・ファミリー・ナイトは8月3日(日)に開催されることが発表になった。毎年プレシーズン初戦の前週にランボーフィールドで行われるイベントで、中心となるのが実戦形式のスクリメージ練習。その他にもさまざまなファン感謝イベントが用意されている(昨年の写真)。「たかがスクリメージ練習(しかも有料)を見るために6万人ものファンが集まる(しかもウィスコンシン全土にTV中継)のはパッカーズだけ」とも言われている。チケットは$8ドルで、6月14日からTicketmasterで発売される。詳細はこちら。
- ラムズのトレーニングキャンプ地は、ミルウォーキーから15マイルほど北にあるウィスコンシン州メクオン市のコンコーディア大学に決定した。同じくウィスコンシン州リヴァーフォールズでキャンプを行うチーフスはヴァイキングスと合同スクリメージ練習を行うことが発表されたので、残ったパッカーズとラムズがくっつく可能性はある。