グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2008年5月11日

WRコーレン・ロビンソンを解雇

パッカーズはWRコーレン・ロビンソンの解雇を発表した。出場停止処分を終えると昨季パッカーズの5WR攻撃の一翼を担ったロビンソンだが、ヒザ痛に悩まされ続け、フィールド上での働きにもシーホークス時代の輝きは見られなかった。有望な若手WRが揃っているうえ、先日のドラフトでWRが2人も指名されたことから、いずれロビンソンが弾き出されるだろうという見方が強まっていた。

2001年のドラフト1巡9位でノースカロライナ州立大からシーホークスに入団したロビンソンは、プロ2年目には1240ydsレセプションを記録したものの、次第にアルコール関連のトラブルが増え、フィールドでの成績も急降下した。2005年にはヴァイキングスに移ってキックオフリターナーとしてプロボウルに選ばれる活躍を見せたが、翌2006年夏に泥酔状態でのカーチェイス事件を起こして解雇。シアトル時代の縁でパッカーズのトンプソンGMに拾われ、同じく依存症の前歴を持つブレット・ファーヴからの熱烈なサポートもあった。1年の出場停止処分をはさんで2年計13試合に出場し、パスキャッチ28回330ydsキャッチ、キックオフリターンは37回平均22.9yds。

一昨年9月に問題児を獲得して大きな批判を浴びたトンプソンGMだが、今回の人事はあくまで戦力上の都合によるもので、私生活の問題が理由ではないと強調している。「非常に真剣に検討した結果、ロースター構成の問題から、パッカーズはコーレンを手放した方がよいと判断した。ご存知のように、私はコーレンのことをとても大事に思っている。現在もまだ戦い(アルコール依存の克服)は続いているが、彼がここグリーンベイで人生を立て直すのを見られて、私はとても誇らしく思っている。彼は忠実に約束を守った。ロッカールームでも、若手選手がプロへと成長する手助けをしてくれた」

「率直に言ってコーレン自身にとっても、いま解雇された方が移籍先を見つけるのが容易になる。ヒザの関節炎の問題を抱えてはいるが、それは我々にとって大きな問題ではなかった。リーグから復帰許可が下りたといっても昨年はまだ法的には保護観察期間中だった。しかし今オフに入ってからそれも終わり、もう保護観察期間ではない」

代理人によると、ドラフトの翌日にパッカーズ側から連絡があり、「トレーニングキャンプに参加してもロースター枠の当落線上になりそうだ。解雇を望むか?」と聞かれたという。パッカーズ側の許可を得てトレード先を探したが、合意に至らなかった。WRロビンソンに興味を示すチームが2、3あったが、ドラフト指名権を望むパッカーズに対し、相手チームはある選手をオファーし、パッカーズが気に入らなかったらしい。

カテゴリ : Contract/Personnel, Player