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Draft Notebook 1: WR Jordy Nelson
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年4月29日
- 2巡a指名のWRジョーディ・ネルソンについて、マッカーシーHC。「ヴァーサタイルなタイプで、デカく強くフィジカルなレシーバーだ。あのタフネス、特にランアフターキャッチには惚れ込んでいる。過去2年のウチのレシーバーたちは、3ステップや5ステップの速いタイミングの短いパスから、ランアフターキャッチで大きな成果を挙げている。彼はそういったパッシングゲームにうってつけの選手だ。それにあの体があるから、スペシャルチームでも大きな貢献が期待できる」
- 層の厚いWRを2巡a指名したことについて、トンプソンGM。「我々は常に向上を目指している。このポジションはもう十分だから、優秀な選手が残っていても獲らない、ということは決してないのだ。このユニットは優秀だと思っていても、何人かケガ人が出ればダメになってしまう。特に最近のマイク(マッカーシーHC)たちは、5WRなどスプレッド隊形を好んで使っている。ネルソンをパントリターナーとして使うかどうかはわからないが、昨年はわずかな回数で2つもTDを決めている。リターナーをするかどうかは別にして、我々が求めているランアフターキャッチ能力の高さを示しているのはたしかだ」
- WRネルソンに注目した経緯についてトンプソンGM。「彼の対戦相手を見るために、12月にはずいぶん彼のプレーを見る結果になり、『この27番は誰だ?』と私は驚いてばかりいた。見れば見るほど彼を認めざるをえなくなった。あら探しをしようとしてもね。それに昨秋彼を見たスカウトたちが、みな熱烈に推薦し続けたので、我々としても真剣に検討を続けてきた」
- WRネルソンについてスカウトのレニー・マクギル(元CB)は、「波のない選手で、毎週毎週コンスタントに見事なプレーを見せた。彼のチームには他に武器が少なく、相手ディフェンスは彼を止めることに全力を挙げたにもかかわらずだ」と語っている。ロビンソンWRコーチは、「オールラウンドプレーヤーで、ポゼッションタイプとディープスレットの両方ができると思う。おそらく大学では、アンダーニースなど短いポゼッション系のルートの方が多かっただろうが、縦に抜き去るプレーもあった。決して遅いレシーバーではない」
- 自分の特徴をパッカーズファンに説明して、と言われたWRネルソン。「僕のフットボール・スピードは、(コンバインなどでの)タイム・スピードより速いんだと思う。パッドを着けて速く走れる。鋭いカットや加速ができる。僕は安定したプレーヤーで、同じルートを毎回同じ深さで走る。フィールド上でもフィールド外でも、正しい行動をする。グリーンベイでは、オフェンスでもスペシャルチームでも、チームから求められることは何でもするよ」
- WRネルソンの代理人のヴァン・マケロイ。「彼をトップWRと評価するチームもいくつかあった。グリーンベイでは長きにわたってファンから愛される選手になるだろう。よくいるような、ハードワークだけがとりえの白人選手じゃない。素晴らしいサイズのある、信じられないようなアスリートだ。人格的にも申し分ない。物静かで、几帳面な子だ。常に全力で頑張る。最近のレシーバーというのは、少しばかり頭がどうか、といった選手が少なくないが、ジョーディはその正反対で、信頼できる」
- 2巡最初にWRネルソンが指名されたとき、昨年の3巡指名WRジェームズ・ジョーンズはランボーフィールドでの"Packers Draft Party"に出席して、ファンにサインをしているところだった。すぐそばで見ていたファンによると、WRジョーンズはできる限り感情を表面に出さないようにはしていたものの、小さく首を横に振って、「何のためにそんなことをする・・・」とつぶやいたらしい。トンプソンGMも指名後に会場に姿を現し、やはり昨年と同じくブーイングを浴びた。
- WRネルソンのハイライトビデオでは、バッカニアーズの1巡20位指名CBアキーブ・タリーブ(カンザス大)を縦にぶち抜いて68ydsTDを挙げるシーンが印象的(動画)。スカウトのレニー・マクギルは言う。「1つ言えるのは、非常にレベルの高いビッグ12カンファレンスの相手と彼は対戦してきたということだ。40yds走のタイムが4.5秒でも、彼はトップクラスのCBを苦もなく打ち破ってオープンになっていた。だからスピードは問題にならないと思う」