グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2008年4月20日

ドラフトの焦点4 OL

オフェンシブラインのうちどこに補強が必要か、見方は分かれているが、毎年1人はOLを指名するのが通例なので、今年も同じだろう。

タックルは両先発とも能力的には申し分ないが、年齢的に30歳をすぎ、後継者を考えるべき時が来ている。プロボウル初出場を果たしたLTチャド・クリフトンは過去5年間で1試合しか欠場していないとはいえ、ヒザに爆弾を抱え、それ以外にも細かなケガが増えてきた。健康状態からしてRTマーク・タウシャーの方が選手寿命が長そうなので、左タックルを獲るべきという声が少なくない。

ただ、現在左ガードをプレーしているダリン・カレッジやアレン・バーバーにクリフトンの後任が任せられると首脳陣が判断しているなら話は別で、即戦力ガード補強の方が重要度は高くなる。1巡指名の可能性もあれば全く指名しない可能性もあるのではないか。

2005年春にマイク・ウォールとマルコ・リヴェラが去って以来、ガードは相変わらずパッカーズの悩みの種で、インサイドのランが安定して出せないのもそのせい。13勝シーズンの終盤戦というのにスターターが確定していないのだから驚かされる。昨季終盤の起用法を見ると、どうやら右ガードのジェイソン・スピッツは先発の座を固めたようで、今年はダリン・カレッジ、アレン・バーバー、ジュニアス・コストンで先発左ガードを争うのではないか。

現時点の戦力としてはタックルよりも要補強ポイントであるのは明らかだが、内側からの成長を重視するチーム方針から、今年もFA補強の動きはなく、前述の若手たちの成長を見守る様子だ。2006年にゾーンブロッキングに転換してからは、大学で左タックルをしていたようなタイプばかり獲ってイマイチの結果が続いているが、今年は生粋のガードを獲るのかどうか。タックルと同じく、上位指名の可能性もあれば全く指名しない可能性もある。

センターでは、不安定な両ガードに悩まされながらもスコット・ウェルズがスターターとしてよく頑張り、RGスピッツが控えセンターを兼ねている。もしスピッツが先発右ガードとして不可欠な存在に成長すれば、控えセンターの必要性は増してくるが、コストンもセンター経験はあり、今年はドラフトで獲る必要はなさそう。指名があるとしてもかなり下位の方だろう。

カテゴリ : Draft