グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2008年3月28日

LSロブ・デイヴィスが引退しフロント入り

ロング・スナッパーとして長年キッキングゲームを支えてきたロブ・デイヴィスが引退を発表した。昨年から報道されていたとおり、そのままパッカーズに残って Director of Player Development に就任する。トレーニングなど選手生活だけでなく、家族の生活、不動産探し、学業、引退後の人生設計など公私両面にわたるアドバイザーであり、チーム首脳と選手たちの橋渡し役でもある。現RBコーチのエドガー・ベネットが在職中の記事も参照

LSロブ・デイヴィスはチーム最年長の39歳。ディビジョンIIのシッペンバーグ大を1992年に卒業し、ジェッツやCFLを経て4年目の1996年に初めてベアーズで正ロングスナッパーとなった。翌1997年開幕前に解雇されるとシーズン半ばにパッカーズに移り、以後11年間一度も欠場せず、NFLトップクラスの安定したロングスナップでキッキングゲームを支えてきた。167試合連続出場は、QBブレット・ファーヴ(255)、OTフォレスト・グレッグ(187)に次ぐ球団史上3位の記録だ。

デイヴィスは人格面でも申し分なく、若手スペシャルチーマーたちの兄貴分として慕われ、ロッカールームのリーダーの1人であり、選手会へのチーム代表でもある。Director Of Player Developmentの職は2001年から2004年までエドガー・ベネット(その後RBコーチ)、2005年が元LBのジョージ・クーンス(その後マーケット大の副体育局長)、2006年はターナー・ギル(その後バッファロー大HC)、そして昨年はプロ人事アシスタントのティム・テリーが代行となりデイヴィスがアシスタント。いずれデイヴィスが就任するのは既定路線だった。

引退の経緯について本人が語っている。「昨年開幕前に僕とマイク(マッカーシーHC)とテッド(トンプソンGM)の3人で話し合って、僕は Director of Player Development のアシスタントを兼ね、シーズン後に引退することで合意した。シーズンはとてもうまくいったし、もしチーム側がもう一度プレーしてくれと言ったなら僕はそうしただろう。しかし他のチームに移る気は全くなかった。彼らが僕のところへ来て 『君のキャリアを終わらせるつもりだ』 と言ったとき、こちらは即座に 『僕は次の仕事に就く用意はできている。球団内の仕事を検討してほしい』 と答えたんだ」

「もう気持ちの上での折り合いはついたよ。若いころ4回も解雇されたことを考えれば、こうして自分の意思で現役を退くことができるのは最高だ。この球団で第二のキャリアに移ることができるのは素晴らしい。球団は僕に敬意を払ってこの仕事を与えてくれたのだし、その期待に応えられるよう、これまで以上に力を尽くしたい。僕は長いあいだ特別なチームの一員でいられたし、そのことは今後も大事にしていきたい。よい思い出はたくさんあるけれど、次の段階へ進む準備はできている」

インタビューのビデオ映像

「ロブが新しい仕事へとさらに成長してくれることに、我々は期待を寄せている。彼は選手として非常に大きな貢献をしてくれたし、その献身と熱意は新しい仕事でも変わることはないと私は確信している。リーダーとして、よき相談相手として彼は常に尊敬を集めており、それは今後も続いていくだろう」とトンプソンGMは語っている。

39歳のデイヴィスと38歳のファーヴが引退することでチーム最年長は33歳のCBアル・ハリスとなり、NFL最年少だったパッカーズの平均年齢がさらに下がることになる。現在ロースターにいるロングスナッパーは先日契約したフランク・ギャフォードだけだが、少なくとももう1人は補強してキャンプで競争させることになりそうだ。デイヴィスはギャフォードについて、「問題なくやるだろうと思う。ブレットもQBについて同じように思っているはずだが、僕の後継になる選手には、僕と同じように高い意識を持って取り組んでほしい。幸運を祈っているよ」

子供たちにサインをするLSロブ・デイヴィス
カテゴリ : Contract/Personnel, Player