グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2008年3月22日

RBグラントはEFAオファーにサインせず

RBライアン・グラントはExclusive-rights Free Agent(EFA 用語集参照)となっているが、これはいわば年季奉公の身分で、移籍の自由はないに等しい。しかし昨季は低迷するRB陣の救世主となり、来季もエースRBとして大きな期待を球団から寄せられていて、選手としての価値とサラリー(プロ2年目は$37万ドル)の開きがあまりにも大きいのは事実だ。こうした例は多くはないが、ドラフト外入団の選手が大活躍した場合にこのようなねじれ現象が起きてしまう。

そこで彼の代理人は、「EFAとしてのオファーにはサインしない。しかし(ホールドアウトはせず)、オフシーズンプログラムやミニキャンプ等には全て出席する」と言明し、契約交渉を求めていく意思を明らかにした。「何らかの解決策を見出せると、私は楽観している。交渉プロセスはまだ始まっていないが、グリーンベイの話をいろいろ聞くと、チーム側は手持ちの選手を(サラリー面で)とても大事にしてくれているからだ。だからライアンは、今ここに来てオフシーズンプログラムに参加している。彼がキャリア最後までグリーンベイで過ごすためには、パッカーズにとっても本人にとっても今が絶好の機会なのだ」

グラント側がどの程度の契約を望んでいるかは不明で、あまり高望みをしているなら、交渉がこじれる可能性もある。同じようにドラフト外入団だったRBウィリー・パーカー(PIT)が2006年夏に総額$13.6ミリオンの4年契約を結んだ例があるが、これはNFL2年目に大活躍した後のことで、1年目は186ydsラッシングだったので単純な比較はしにくい。いっぽうパッカーズ側は、2年以上契約の残っている選手も契約を見直して昇給させる例が最近は増えているが、1年しか働いていない選手をどう評価するかは微妙なところ。キャップの余裕は$35ミリオンもあるので、今年はグラント以外にもWRジェニングスやDTジョリーなど、若手選手との契約延長を前倒しで行うことが予想されている。

カテゴリ : Contract/Personnel, Player