グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2008年2月23日

シーズン総括と展望 FB編

長年スターターを務めたウィリアム・ヘンダーソンを昨年春に解雇し、ブランドン・マイリーも開幕ロースターに残さず、FB陣を総入れ替え。6巡指名ルーキーのコーリー・ホールはLBからの転向1年目でスターターとなり、開幕直前にFBジョン・クーンを獲得して2番手とした。

マルチプルWR隊形を多用するとFBたちの出番がなくなってしまうが、シーズン後半になるとダブルFB隊形 "ファルコン"が頻繁に使われるようになり、ホールとクーンの2人が同時にフィールドに出る機会が増えた。2人合わせて10キャッチ56ydsとレシーバーとしてはあまり使われなかったかわり、スペシャルチームでは2人とも中核選手としてよく働いた。

昨オフはFAの有力フルバック数人に興味を示したパッカーズだが、経験の浅い若手ばかりでシーズンを乗り切ることができたので、今年は若手FB育成の方針を続行する可能性が高いように思われる。ホールとクーンだけでなく、昨年ドラフト外入団したホワイトとパウドレルも含め4人全員が他ポジションからのコンバート組。伸び盛りの若手どうしでロースター争いをすることになりそうだ。

コーリー・ホール Korey Hall

LBからFBへのコンバートを前提にドラフト6巡指名され、転向1年目でスターターが務まったのは、センスのよさとハードワークのたまもの。新人としてはアサインメントミスが少なく、クイックネスを活かしてランブロッキングは次第によくなってきた。しかし "Bad Run" (1yds以下のラン)を招いたブロックミスが計10回あり、パッカーズのFBとしては2002年以来最多。

パスキャッチは8回49yds、TDなし。落球が一度もなかったのは立派だが、レシーバーとしてはまだナチュラルな動きができず、ぎごちないところがある。大学時代からスペシャルチーマーとして高く評価されパッカーズでも活躍しているが、アグレッシブになりすぎるのか時おりミスタックルがある。

ジョン・クーン John Kuhn

大学時代はRBで、2005年にドラフト外でスティーラーズに入団、昨年開幕前に解雇されてパッカーズにやってきた。ホールよりも14ポンド重い250ポンドのサイズがあり、シーズンが深まるごとに好ブロックをぶちかますシーンが目立つようになり出番も増えた。ホールの374スナップに対して188スナップ出場。パスキャッチは2回7ydsのみ。今年はホールと先発の座を争う。

ライアン・パウドレル Ryan Powdrell

USCからドラフト外で入団してロースター枠を争ったが、キャンプ半ばでヒザを負傷してインジャリーリザーブへ。大学4年目にLBからFBにコンバートされた選手で、こちらも発展途上。FB陣で最も重い254ポンド。

コーリー・ホワイト Corey White

アラバマ大バーミンガム校から昨年のドラフト外でパッカーズに入団、そこでRBからFBにコンバートされ、1年目はプラクティス・スクワッドで過ごした。大学ではパワーRBとして通算1925ydsラッシング、25TDを記録しており、FB/RB兼用の選手。RB陣にケガ人の多かった昨夏のプレシーズンには、34回108yds(平均3.2yds)を走っている。

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