グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2008年2月17日

2008年パッカーズFA選手紹介

今年パッカーズから無制限フリーエージェントになる選手たちの状況を紹介。

DT コーリー・ウィリアムズ Corey Williams

2007年はDTジョリーと交互にスターターを務め、2年連続7サックを記録。パスラッシュだけでなくラン守備もよくなってきたが、ジョリーやコールの戦線離脱でローテーションが苦しくなると明らかにパフォーマンスが落ちた。やや精神面に甘さがあり、ビッグマネーを手にしたとたんに成績が下がるタイプに見えるので、かつてのDTクリディアス・ハントを連想してしまう。

その一方で、彼が抜けた場合にインサイドからのパスラッシュに不安があるのも事実。ピケット、ジョリー、ハレルの3人はどれもランスタッファーのタイプで、鋭くペネトレートしてのパスラッシュは得意でないからだ。球団側とウィリアムズ側はいちおう話し合いを続けているが、FA市場に出た場合にはかなりの高額オファーが来ることがほぼ確実で、FA解禁までに長期契約で合意に至る見込みは薄い。

残留の可能性があるとしたら、むしろフランチャイズ指名かもしれない。$6.363ミリオンのサラリーは相当な高額だが、フランチャイズ指名なら1年契約なので、今年のサラリーさえ我慢すれば長期的ななリスクは小さいからだ。今年のパッカーズのサラリーキャップ状況なら$6.363ミリオンでも吸収する余裕がある。フランチャイズ/トランジションプレーヤー指名の締め切りは2月21日。

LB トレイシー・ホワイト Tracy White

控えLBとして先発陣を脅かす力はないが、スペシャルチームの中核としてはすでに十分な実績を残している。今季は足首の重い捻挫に苦しんだが、それでもスペシャルチーム2位の16タックルを挙げた。本人も残留を希望しており、今年もベテラン最低額の1年契約でロースター枠ぎりぎりを争うことになりそう。

CB フランク・ウォーカー Frank Walker

ジャイアンツでは芽が出ず昨年春にパッカーズにFA移籍したものの、3番手どころか4番手も確保できず、トラモン・ウィリアムズやブラックモンの後塵を拝した。最も大事なNFC決勝で、ケガもしていないのにアクティブ登録を外れたのだから、それがコーチ陣の最終的な評価なのだろう。再契約するとしてもベテラン最低額クラスと思われる。

LS ロブ・デイヴィス Rob Davis

チーム最年長の39歳で、ロッカールームのリーダーの1人。若手選手たちのよき兄貴分で、すでに昨年から Director of player development のアシスタントを務めている。非常に安定したロングスナッパーとして長らく活躍を続けているが、今季は初めてタックルなしに終わった。今年もまた1年契約で残留の見込みだが、球団側は例年よりも高レベルの競争相手を用意してキャンプで競わせるかもしれない。

QB クレイグ・ノール Craig Nall

2002年ドラフト5巡指名でパッカーズに入り、2006年にビルズにFA移籍したものの出場機会は全くなく、昨年12月初めにグリーンベイに戻ってきた。ファーヴが早く退いた最終戦では3年ぶりのタッチダウンを挙げ、レーティング87.6とまずまずの働きだった。パッカーズでは先発争いどころか2番手争いもできそうにないため、本人は移籍を希望している。チーム側としても、ドラフト指名のルーキーを3番手QBに置きたいかも。

TE ライアン・クラウス Ryan Krause

ババ・フランクスの負傷欠場により10月下旬にプラクティス・スクワッドから昇格、10試合に出場した。レシービングTEという評判だったが、ほとんどブロッカーとしてしか使われず、計2キャッチ11ydsのみ。2番手TEとしてはかなり物足りないものの、高額サラリーのフランクスが解雇されるかもしれないので、再契約の可能性はある。

G/T タイソン・ウォルター Tyson Walter

カウボーイズ、テキサンズ、レッドスキンズを経て2006年11月にパッカーズに。OLすべてこなせる控えだが、今季は開幕直前にインジャリーリザーブに入ってシーズンを終えている。若手OLの人数が多いので、再契約はなさそう。

カテゴリ : Contract/Personnel