グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2008年2月15日

ラス・ボールが副社長に就任

先日から噂されていたとおり、セインツのフットボール部門担当副社長だったラス・ボールがパッカーズの同じく副社長に就任することが決まった。アンドリュー・ブラントの後任として、トンプソンGMの下でサラリーキャップ管理や選手との交渉を担当することになる。ブラントが突然の退団だっただけに後任探しが心配されたが、わずか2週間ほどで経験な豊富な人物を確保できた。

ラス・ボール Russ Ball はミズーリ州出身の48歳。セントラル・ミズーリ大でセンターをプレーしたあと、卒業後はミズーリ大でトレーニングコーチを務めながら修士号を取得。1989年から8年間はチーフスのアシスタントトレーニングコーチ、その後フロントに入ってマーティ・ショッテンハイマーHCのアシスタントを2年務めた。1999年から2年間はヴァイキングス、2001年にはレッドスキンズに移ってフットボール管理部長。ショッテンハイマーHCが1年かぎりで辞任すると彼も退団してセインツに移り、2006年に副社長に昇格していた。

Journal Sentinel紙によると、セインツ側も熱心に引きとめたが、もともと中西部の出身ということもあり、安全な子育て環境も考えて移籍を選んだようだ。セインツのミッキー・ルーミスGMは声明の中で、「ラスにとっては昇進であり、スタッフのこのような機会にはサポートするのが我々の方針だ」と説明している。パッカーズのトンプソンGMは、「こちらは球団の構造が少し異なっている。ミッキーはGMであるだけでなく、契約交渉やサラリーキャップ管理の専門知識もある。こちらの球団では、交渉担当者の権限がより大きい」とのこと。セインツでは選手の代理人によって、ルーミスGMとボール副社長のどちらが交渉を担当するか使い分けていたらしい。

かつてセインツでヘッドコーチを務めていたジム・ハスレット(現ラムズDC)はラス・ボールについて、「彼はフットボール面も、コーチング面も、運営面も、ビジネス面もよく知っている。優れたフットボール・ガイだ。ぜひ言っておきたいが、あれ以上の人物は見つからないだろう。グリーンベイ・パッカーズにとって素晴らしい選択だ。彼らは正しい選択をした」と絶賛している。

4人の候補の中からラス・ボールを選んだ、とトンプソンGMは言う。「彼を知る人々から話を聞いたが、異口同音に彼を褒めていた。コーチングスタッフとの関係もいいし、人事部門でもうまくやっている。そういった人付き合いのうまさが気に入った。最終的には、私が直感で決めなければならなかった。理想的なやり方とは言えないだろうけどね。現時点では(新任の彼にとって)差し迫った仕事があるわけではない。しかしこれで、その仕事をよく知った人物がいてくれる、と安心感を持つことができる。彼ならウチにぴったりフィットすると思う」

カテゴリ : Coach/Front Office