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Packers Statistics Notebook 2
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2008年2月 5日
今回は主にディフェンスとスペシャルチームに関するスタッツ集。
- 今季パッカーズはレッドゾーンディフェンス8位の好成績。
- ディフェンスは相手3rdダウン成功率をNFL3位の33.0%に抑え、プレーオフ含む18試合で一度も50%以上を許さなかった。33.0%はパッカーズにとって1996年以来の好成績。
- QBへの"ノックダウン"は、惜しくもサックにならなかった、投げた瞬間のヒットをさす。1993年にDEレジー・ホワイトの記録した29ノックダウン(プレーオフ含む18試合)が球団記録だったが、今季のDEアーロン・キャンプマンはプレーオフを含む17試合(欠場1)で31ノックダウンを挙げ、14年ぶりに記録を破った。彼は2006年が15回、2005年は15.5回だったので、ほぼ倍増したことになる。
- ノックダウン数2位はDEバジャ=ビアミラ(11)、3位DEジェンキンズ(9.5)、4位DTコーリー・ウィリアムズ(9)。それ以外の選手たちはすべて4回以下で、やはりこの4人以外のパスラッシュ力は物足りない。
- 相手QBに投げ急がせた"ハリー"の回数ではDEジェンキンズが最多で18.5回。2位DEバジャ=ビアミラ(16)、3位DEキャンプマン(15.5)。
- プレッシャー(サック・ノックダウン・ハリーの総計)回数ではやはりDEキャンプマンの58.5回が飛び抜けていて、Journal Sentinel紙が集計を始めた1998年以来パッカーズでは最多。しかしDEバジャ=ビアミラも38回を記録し、13.2スナップに1回という効率ではDEキャンプマンをしのいでいる。
- 何スナップに1回プレッシャーをかけたかという数字は、前述のようにDEバジャ=ビアミラ(13.2)が1位でDEキャンプマン(17.2)が2位。以下DEジェンキンズ(30)、DTウィリアムズ(37)、DTジョリー(66.8)、DEモンゴメリー(105)、DTコール(130)、DTピケット(292.5)。DTハレルは今季一度もプレッシャーをかけられなかった。
- プレーオフを含めた18試合でチーム合計40サックを挙げたが、最初の11試合で32サック、その後の7試合でわずか8サック。
- DEバジャ=ビアミラやDEジェンキンズのケガもあって、シーズン後半には前述のようにパスラッシュが鈍った。そのためサンダースDCは最初の12試合で17.7%だったブリッツを、その後の6試合では31.3%に増やさざるをえなかった。
- 昨季はプロ入り4年目で初めてチーム最多タックルの座をA.J.ホークに譲ったLBニック・バーネットだったが、今季はホークより36も多い165タックルを挙げた。
- DL陣のタックル数では当然DEキャンプマンが最多だが、出場スナップ数との比率では新人DTジャスティン・ハレルがトップで、196スナップに出場して31タックルを決めている(6.3スナップに1回)。2位DTピケット(7.9)、3位DTジョリー(8.6)、4位DEモンゴメリー(9.1)、5位DEキャンプマン(9.9)、DTコール(10.0)、DTウィリアムズ(12.3)、DEバジャ=ビアミラ(12.8)となっている。
- DL陣の出場スナップではDEキャンプマンが今年も最多で、第17週を欠場したにもかかわらず、全ディフェンスの84%に出場している。2位はDEジェンキンズの914スナップ、3位はDTウィリアムズの777スナップ。DT陣にケガ人が複数出たためウィリアムズは昨季より208スナップも増え、そのために終盤はプレーの質がやや下がったか。
- DEバジャ=ビアミラは昨季終盤からパスラッシュスペシャリストに降格されたため、今季は2001年以来最低の41.8%の出場にとどまった。
- ミスタックルのチーム最多はSSアタリ・ビグビーの15回(プレーオフ含む)で、前任者Sマーカンド・マニュエルの昨季の数字と全く同じだった。
- ミスタックル数の2位以下はLBバーネット(14)、CBブッシュ(12)、FSコリンズ(9)、CBウッドソン(9)、CBハリス(9)、LBポピンガ(9)、LBホーク(9)、DEジェンキンズ(7)、FSラウス(4)、DEキャンプマン(4)、DTウィリアムズ(3)、DTジョリー(3)、DTコール(3)。なお、DEバジャ=ビアミラは今季一度もミスタックルがなかった(昨季は6回)。
- ラン守備でのロスタックル回数はLBバーネットとDEジェンキンズの4.5回が最多で、DTウィリアムズ、DTジョリー、SSビグビーが4回ずつ。
- 昨季LB陣は20yds以上のプレーを20.5回も許したが、今季は13回に減らすことができた。なかでもLBホークは7.5回から1.5回に激減し、特にパスカバレッジで安定感が増している。
- 20yds以上のプレーを許した回数では、CBハリスがチーム最多の13回で、昨季の5.5回から大幅に増えてしまった。2位以下はCBウッドソン(8)、SSビグビー(7.5)、LBバーネット(7)、FSコリンズ(5.5)、CBトラモン・ウィリアムズ(5)、LBポピンガ(4.5)、FSラウス(2)、CBブッシュ(1.5)、LBホーク(1.5)。
- タッチダウンパスを許した回数ではSSビグビーの5回が最多で、前任者SSマニュエルの5.5回からわずかに減っただけ。2位以下はCBハリス(4)、CBブッシュ(4)、LBバーネット(3.5)、FSコリンズ(3)、CBウッドソン(1)、CBウィリアムズ(1)、CBウォーカー(1)、DEジェンキンズ(1)、LBホーク(0.5)。
- シーズン前半8試合ではTEアントニオ・ゲイツ(SD)、TEクリス・クーリー(WAS)、TEトニー・ゴンザレス(KC)の3人のタイトエンドに100ydsレセプションを許したが、その後はTEジェイソン・ウィッテン(DAL)に67ydsを許したのが最多だった。
- プレーオフ含む18試合で反則が(攻・守・ST含めて)37回あったうち、ディフェンスのパスカバレッジ関連がじつに23回を占めた。CBハリスが最多の12回、CBウッドソン9回、SSビグビー8回。
- Dallas Morning News誌がスペシャルチーム22カテゴリーを集計したランキングで、パッカーズは2005年・2006年と連続して総合NFL最下位の体たらくだったが、今季は7位にジャンプアップ。パントおよびキックオフのカバレッジ、パントリターンがそれぞれ1桁順位。キックオフリターン23位は物足りないが、それでも昨季の31位よりはよくなっている。
- プレーオフ含めた18試合でスペシャルチームの最多タックルは、プロ2年目のDEジェイソン・ハンターの30回。1984年にLBジョン・ドーシー(現カレッジスカウト部長)が35タックルを挙げて以来の好成績だった。昨季の8タックルから大幅に増やし、足首捻挫に苦しんだLBトレイシー・ホワイトの穴をよく埋めた。
- スペシャルチームのタックル数2位以下は、LBホワイト(18)、FBホール(15)、LBビショップ(14)、Sペプラー(14)。
- マッカーシーHC就任以来2年間でパントリターナーのフェアキャッチが合計8回(今季5・昨季3)しかなく、パント101回のうちわずか7.3%。それ以前の3年間は35.8%だった。CBウッドソンがフェアキャッチを嫌うせいもあるが、シャーマン前HC時代は安全志向すぎたのか。
- Pジョン・ライアンのパントのネット平均37.6ydsは、パッカーズでは1969年にドニー・アンダーソン(RB兼任)が37.9ydsを記録して以来の好成績。また、相手パントリターン計113ydsはNFL2位の少なさで、パッカーズとしては1967年以来の好成績だった。
- 今季一度も2ポイントコンバージョンにトライしなかったのは2チームだけで、パッカーズはそのうちの1つ。マッカーシーHCは就任2年間で一度も2ポイントにトライしていない。
- マッカーシーHC就任以来2年間での地区内成績は9勝3敗だが、その3敗がすべてベアーズ戦。
- 今季のパッカーズは平均年齢26歳89日(開幕日のロースター)がNFLで最も若く、以下コルツ(26歳91日)、ジャイアンツ(26歳190日)、カウボーイズ(26歳252日)と続いている。