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Notebook: ファーヴは大丈夫そう
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年12月 2日
- カウボーイズ戦で負傷退場したQBブレット・ファーヴだが、レイダーズ戦への出場は確実であることを早くもマイク・マッカーシーHCが明言している。「医療スタッフの言葉を引用すると、『彼の連続出場記録には何の危険もない』 だそうだ」
- 具体的なファーヴの負傷箇所は右ヒジの打撲および左肩の脱臼。右ヒジは昨年ペイトリオッツ戦で痛めたより軽度のもの。左肩は1992年にDEレジー・ホワイト(当時PHI)にやられて以来の古傷で、脱臼癖がついてしまっている(リーサルウェポンのメル・ギブソンのような感じか)。「左肩はまったく問題にならないと思う」とマッカーシーHC。
- 試合翌日になるとケガ人発表が増えることが多いが、さいわいファーヴ以外のケガ人はなかったようだ。久しぶりに試合間隔が空いたので、選手たちは週末ゆっくりと体を休め、火曜午後から練習を再開する。
- ファーヴが第2Qに退場するまでロングパスを6回も投げて全て失敗したことについて聞かれたマッカーシーHC。「我々は最初からアグレッシブに、プレーアクションから相手のセカンダリーを攻めるプランだった。こちらの思ったようには進まなかった。QBの判断に関しては、プレッシャーを受けながらロングを投げたのは(ダブルカバーのジェニングスを狙ってSハムリンにインターセプト)、正確なリードではなかった。フリーフリッカーについては、(ドライバーでなく)クロッシングルート(ジェニングス)の方に投げてほしかった。それらを除けば、我々のプレーは普段のものにかなり近かった。3ステップ・ドロップからのパスが多かった」
- トム・クレメンツQBコーチ。「初めの方でディープを攻めるのは、ビッグプレーのチャンスを狙いつつ、相手のカバーをソフトにする方法だ。我々の定番は、クイックなパスを通してレシーバーのランアフターキャッチに任せるというものだ。もしあそこでブレットが退場しなければ、アーロン(ロジャース)と同じようにプレーしていただろう」
- ベンチに下げられたLGダリン・カレッジについてマッカーシーHCは、「ダリンが全ての責任というわけじゃない。彼ら3人の若手ラインマンは、キャリアの同じ地点にいて、ほとんど同じレベルでプレーしている。我々はただ適当なコンビネーションを求めているだけなんだ」と説明している。ただし、もし今日試合があるなら先発はRGコストンとLGスピッツだ、と認めている。
- 金曜未明に飛行機がグリーンベイに着いてすぐLGダリン・カレッジはランボーフィールドに行き、キャンペンOLコーチとゲームフィルムを見て反省会をしたという。フットワーク、手の置き方、ボディ・アングルといった基本的な部分が問題だった。「さいきん成長を見せていたところで、この不出来なゲームだ。正直もうその段階は乗り越えたと我々は思っていた。でも彼は精神的に非常にしっかりしているからね。本当は選手をとっかえひっかえしたくはない。しかしあの3人ならいつでも交替可能だ。彼はちょっと壁にぶつかっているから、なんとか問題点を修正しなきゃいけない」とキャンペンOLコーチ。
- カウボーイズ戦でのDB陣の大不振について、マッカーシーHC。「おそらく今季最悪のパフォーマンスで、それはつまるところ基礎的な技術をおろそかにしたことだ。アルはいいプレーもいくつかあったのだが。マンツーマンでプレーしているときは、バックフィールドを見てしまってはいけない。ある選手のカバーを担当しているときに、バックフィールドを見てしまうと、大きく引き離されてしまいかねない。じっさい今回は何度もそういった事態が起きた。ビッグゲインが11回もあり、これはあまりにも多すぎる。37点も許すことがあってはならない。たしかにダラスは非常に優秀なチームだし、特に前半は非常に高いレベルでプレーしていたが、こちらのミスが多すぎた」
- DBたちがレシーバーから目を離してしまったことに問題があった、とライオネル・ワシントンCBコーチは言う。「いつも選手たちに言っていることだが、カバレッジとは目と足と手でするものだ。目がしっかりしていないと、悪いことが起こってしまう。TEファサーノに許した26ydsTDパスは、CBジャレット・ブッシュが深くカバーしてTEについていくべきところなのに、バックフィールドを見つめてしまっていた(頭を越されてTDパス成功)。3rdダウン19からWRクレイトンへのパスを許したのは、これもまたCBアル・ハリスの目の問題だ。彼はバックフィールドを見てしまっていた。理由ははっきりしないので、ミーティングに集まった際に究明しなければ」
- ほとんどプレッシャーをかけることができなかったDL陣について、ロバート・ナンDTコーチ。「そこが最も失望したところだ。カビーア(バジャ=ビアミラ)の価値はそのことでもわかるね。カビーアがいれば、パスシチュエーションではジェンキンズをインサイドに移してミスマッチを作り、そうしてプレッシャーを生み出すのだけれど」
- 初めて20スナップ近く出場したDTジャスティン・ハレルのプレー内容を、ロバート・ナンDTコーチは評価している。「簡単に押し込まれなかった。ダブルチームされながらそれを割った好プレーが何度もあった。これを足がかりにしてほしい。出場機会はもっと増えていくだろう」
- そろそろ終盤に近づいたプロボウル投票で、QBブレット・ファーヴは相変わらず得票数トップを保っている。2位はQBトム・ブレイディ、3位はQBペイトン・マニング。CBウッドソンはNFCのCB部門で首位を保っているが、LBバーネットはインサイドLB部門でLBアーラカーに首位を譲っている。締め切りは現地時間12月11日いっぱいなので、まだの方はぜひ。