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Packers - Panthers Notebook
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年11月20日
- マイク・マッカーシーHC。「9勝1敗というのはたしかに立派な成績だ。しかし次の対戦相手に集中しなければいけない。チームの進歩には満足しているし、今週もまた進歩ができたと思う。しかし少々雑になってしまった場面もあった。スコアを見て喜んでしまってはいけない。問題を修正していかなければならないし、やるべき仕事は残っている」
- QBブレット・ファーヴ。「安心して休んだり、もう十分力をつけたなどと満足しては絶対にいけない。まだそこまで行っていないんだからね。チームが自信をつけてきたのがわかるから、僕としてはかえってナーバスになってしまう。まあその波に乗るべきなんだろうけどね」
- 4日後にライオンズ戦が控えていることについて、QBブレット・ファーヴ。「今日プレーしたいよ。ナイトゲームは好きじゃないけど、今からまたユニフォーム着て試合しよう。今日は楽しかったし、次もそうあってほしい。フィジカル的には(中3日でも)たいしたことない」
- RTマーク・タウシャー。「外側から見れば、『今日は勝って当然』と言われることもある。しかし毎週かならず自分の力を出し切ってプレーしなければ、すぐにやられてしまう。このチームで素晴らしいと思うのは、毎回違った勝ち方を見つけられることだ。毎回必ずブレットのおかげってわけじゃないし、毎回ランニングゲームがいいわけじゃないし、毎回ディフェンスが完璧に止めているわけじゃない。まるで、必要な仕事があれば何でもやってのけられるみたいだ。それが今年のチームの優れたところなんだ」
- CBチャールズ・ウッドソン。「ウチは相手より優れたチームだった。それは疑問の余地がない。しかし終盤は少々リラックスしてしまい、いくつかビッグプレーを許してしまった。あんなことを許しちゃいけないんだ」
- TDパスキャッチ2回のTEドナルド・リーは、「ブレットが信頼して投げてくれているのが嬉しい。その信頼を得るために毎日練習で頑張っているんだ」と手応えを語っている。QBファーヴも、「チームに彼ほどのハードワーカーは他にいないかもしれない。あれほど強い決意を持って取り組んでいる選手もね。その努力が実っている。本当にそう思うよ。彼が僕のプレー内容もよくしてくれている。ランブロッキングもよくやっているし」
- 第2QのTEドナルド・リーへの26ydsTDパスは、カバー2ディフェンスへの最善の対抗策とされる、ミドルを縦に走るTEへのパス。LBを振り切るスピードが必要で、TEフランクス時代にはできなかったプレーだ。優勝した頃のTEキース・ジャクソンのようなプレー、と評する記者もいる。「彼はミドルでの仕事が素晴らしい。ミドルならドナルド(ドライバー)と同じぐらいいいんじゃないか。ああして彼がフリーになれるから、僕らもルート取りが楽になる。相手が彼をリスペクトするからね」とWRジェニングスは説明している。
- ラン攻撃は序盤不調で、最初の5回はアウトサイドへのストレッチ・ラン中心に、5yds、1yds、-1yds、1yds、1ydsだった。そこでインサイド中心に変更したところ、第2Qに23ydsと16ydsのロングゲインが飛び出した。RBグラントのタフなランがなければパスオフェンスも止められていたかもしれない。2試合連続でチーム100ydsラッシングを記録したのは今季初。(RBグラントが台頭した)第8週ブロンコス戦以来、4試合で3回目。
- RBライアン・グラント。「今日はこれから少しだけお祝いして、夜にはデトロイトのフィルムを見始めて、すぐ準備を始めるよ」
- WRを5人投入する"ビッグ5"隊形を見て相手がタイムアウトを取ったのは2週連続。"ビッグ5"を5回使ってパス4/5と、LBとのミスマッチを突いて成果を上げたようだ。4WR・1TEの隊形も少なくなく、4WR隊形からノーバックにシフトすることもあった。「4WRや5WRへの相手の対応を見ると、こちらをリスペクトして注意深く守っているのがわかる。今後の対戦相手が何らかの策で対抗してくることは間違いないが、いま我々の武器になっているのはたしかだ」とマッカーシーHC。
- パンサーズのティム・ルイスDBコーチは80年代パッカーズでCBとしてプレーした(その後スティーラーズでDCなど)。「パッカーズが5WRセットを使うとき、非常にいいレシーバーが5人揃うことになる。スターターが務まるようなレシーバーが5人もいるチームはめったにない。守るほうは4人か5人のカバー選手を入れなきゃいけない。でなければゾーンで守るわけだが、そうしたら一日中ずっとやられ通しだ。マンカバレッジで行けば、どこかでミスマッチを突かれることになる」
- 好調なオフェンス陣についてCBチャールズ・ウッドソン。「ブレットは、パッカーランドでこれほど愛されるようになったブレット・ファーヴそのままのプレーをしている。彼はすごいよ。レシーバーたちも素晴らしいプレーをして彼を助けている。ランニングゲームもちょっとよくなってきて、ブレットへのプレッシャーを少し軽くしている。オフェンスを見ていて楽しいね」
- 1RB・2FBの"ファルコン"隊形は8回使用。2番手FBジョン・クーンは、こうした隊形以外にも先発FBホールに代わってプレーすることがあった。
- QBファーヴを左WRにシフトさせ、WRドライバーをショットガンQBの位置からボールキャリーさせたプレー(写真)ついて、フィルビンOC。「サプライズの要素を入れたかったのが第一。それに、プレイメーカーにボールを持たせたい。いくつかの点で望んでいた状況になっていたから使ったが、目的は達したと思うよ。まあホームランにならなかったのはたしかだが」
- 強行出場のRTマーク・タウシャーは、足首を捻挫しているにもかかわらず十分な働き。DEジュリアス・ペッパーズに唯一のサックを許したものの、好き放題にやらせることにはなかった。「まずまずだったね。ペッパーズは予想したよりもパワー系のラッシュが多かった。おそらく僕の足首が悪くて十分踏ん張れないからだろう」
- パッカーズは5試合連続でファンブルロストなし。この4試合で計3サックしか許していない。WRドライバーは7試合連続でタッチダウンなし。
- 先々週のチーフス戦に続いて2サックを挙げたDTコーリー・ウィリアムズ。アクティブ登録されたDTが3人だけだったうえ、DTジョリーが第1Qに退場したので、純粋なDTは彼とDTピケットだけになってしまった。普通ならジェンキンズがDTに入るのはパスシチュエーションだけだが、そうでないときも彼をDTで使わざるをえなかった。「ちょっと疲れたけど、みんな文句言わずに頑張るしかなかった。僕にとっては、精神的なことだ。もし心が『自分は疲れた』と言っても、『忘れろ。やらなきゃいけない。勝つためには』と自分に言い聞かせた」とウィリアムズ。
- 第3Qに14プレー(うち12回がラン)で61ydsのTDドライブを許したことについてDEカレン・ジェンキンズ。「ランを許さないことに僕らはプライドを持っている。あのように毎回ゴリゴリと押されて最後はタッチダウンを許すなんて、とても受け入れられない」
- 16ydsスクランブルまで見せたQBテスタヴァーディの動きについてDTウィリアムズ。「あれほど動き回るとは思っていなかった。でもそうだったんだ。僕もいちど捕まえそこなった。あんな年とっててもまだ動けるなんて知らなかったよ」
- スペシャルチームについてマッカーシーHC。「今季ここまで非常にしっかりやっていて、特に序盤はフィールドポジションで優位に立てた。唯一シカゴ戦だけはかなりの劣勢だった。今日はスペシャルチームが勝つ必要があると思っていて、その通りに目標を達成できたと思う」
- FG隊形からキッカーが意表を突いてパントを蹴るのは時たまあるが、パンサーズは先々週もタイタンズ相手に同じようにパントを蹴ったので、パッカーズはこうしたプレーに備えていた。CBトラモン・ウィリアムズはスクリメージから10yds下がった右サイドに構えたため、左利きのKジョン・ケイシーはサイドライン際を狙うことができず、中央10yds付近に落とした。それを横からきたCBウィリアムズが拾って横方向に走り、DTジョリーが3yds付近でOLハートウィグに強烈なヒットをお見舞いすると前が大きく開けた。途中で味方のDEハンターとぶつかったものの何とか倒れず、あとはコンボイに守られてエンドゾーンへ。(ビデオ)
- 殊勲のパントリターンTDを挙げたCBトラモン・ウィリアムズ。「横に何人もブロッカーがついてエンドゾーンまで導いてくれた。むこうはラインマンがたくさんだったから、もう誰もタックルに来れないとわかった。だから僕は50ydsラインを過ぎてからはフルスピードでさえなかった」
- Journal Sentinel紙のPlay of the Game図解は上記CBトラモン・ウィリアムズのパントリターンTDについて。パンサーズは10人しかいなかったらしい。
- WRコーレン・ロビンソンは過去2試合も、あと1人かわせばビッグリターン、というところがあったが、ついに67ydsのキックオフリターンで貢献することができた。「最初は左に走って、前が詰まったので右を振り返ると、大きなスペースがあった。よし、あと2人ほどかわせばビッグリターンになるぞと思った。大きなきっかけになったよね。今日はスペシャルチーム・バトルに勝ってチームを有利にしなければならないと思っていた。今日僕たちはそれができたと思う」
- 第1QにKメイソン・クロスビーがFGを失敗したのは、ライン中央に入った身長201cmのDEジュリアス・ペッパーズにブロックされたもの。詳しくはフィルムを見るまでわからないが、キックの軌道が低かったように思う、とストックSTコーチ。2つめの失敗は風のせいか右に流れた。FG失敗はどちらも向かい風だった。「今日は風が巻いていた」とKクロスビー。
- キックオフを蹴る前にカバレッジチームがボールの周りに集まり、音楽に合わせて派手に飛び回るので(写真1・2・3)、「過度のセレブレーションということで反則を取るぞ」とマッカーシーHCは審判から警告を受けたほどだった。「反則にならないようトーンダウンする必要はあるが、ああいった活力は非常に重要なものだ。激情や自信といったものは、昨年を通して築いてきたものだ。我々のチームはそれを毎週示していると思うし、成功の大きな一部になっている」
- RBライアン・グラントは足首の軽い捻挫。「変な倒れ方をして、ちょっとひねっただけだ。木曜の試合は大丈夫だよ。今夜あたりは少しばかりこわばるだろうけど。ジャンプもできるから大丈夫」と本人は語っている。マッカーシーHCは「明日の朝になればもっとはっきりわかるだろう」と説明している。記者によると、試合後のロッカールームを歩く様子からして問題なさそう、とのこと。
- DTジョニー・ジョリーは肩を痛めたが、ライオンズ戦は出場できる見込み。前半のうちにX線検査を終えてサイドラインに戻り、ハーネスをつけて復帰の準備をしたが、けっきょく試合には戻らなかった。4日後にライオンズ戦が控えていることも考慮して復帰させなかった、とマッカーシーHC。
- QBブレット・ファーヴが1試合3TDパスを決めたのは通算62回目で、ダン・マリーノと並んでNFL史上1位。4試合連続でレーティングが100を超えたのは、1995年第11週から第14週に記録して以来。今季のインターセプト率はキャリアベストの2.08%で、これまでの最高は1995年の2.28%だった。
- 258yds、2TDを挙げた44歳のQBテスタヴァーディについてQBファーヴ。「44歳で自分がプレーできるとは思えないし、あのようにいいプレーができるとは思えない。たいへんな偉業だよ」
- 古巣パッカーズの現状について、パンサーズのLGマイク・ウォール。「僕がいたどの年よりも、今のほうがいいチームだ。あの頃はディフェンスがこんなに強くなかった。そこが違いだ。非常に自信をつけているし、倒すのが大変なチームになってきている」