グリーンベイ・パッカーズ ニュース

2007年10月19日

WRコーレン・ロビンソンに復帰許可

アルコール絡みのトラブルを繰り返し、昨年10月に1年間の出場停止処分を受けたWRコーレン・ロビンソンに、ロジャー・グッデルNFLコミッショナーから正式に復帰許可が下りた。両者の面談はニューヨークのNFL本部ではなく、ロビンソンがトレーニングしていたアリゾナで行われた。コミッショナーがカーディナルス戦観戦に訪れたため、そのスタジアムで会うことができたのだ。コミッショナーからはこれが最後のチャンスであることを厳しく言い渡され、その後でハグされたとのこと。

パッカーズ合流のためフェニックスで荷造り中のロビンソンは言う。「話し合いが終わる前に、これは復帰させてもらえるという感触を持てた。厳しい言葉もあったよ。彼が言ったのは、『君自身を失望させるな。両親を失望させるな。家族を失望させるな。そしてNFLを、私を失望させるな』ということだった。今回の事態に対して、自分としてできることは全てできたと思っている。同じようなことが起きても、今度は違った対処ができる。トラブルを避ける術を学んだ。よくないことには近づかないし、自分にとってよくない人がいれば、そばにいる必要はないと」

フットボールから離れたこの1年間は、依存症患者の会"Alcoholics Anonymous"に出席し、セラピストに通い、家族や友人からのサポートもあった。また、パッカーズ復帰後もアルコール依存の問題に真剣に取り組み、治療を受け続ける意思をロビンソンは明らかにしている。処分中にはアルコールに近づかないよう検査が義務付けられ、今後もNFLからの厳しい検査の対象となることは変わらない。

「僕は別の人間になったと思う。1年にわたるミーティングや自己探求クラスのおかげだ。なぜ自分がそのような行動を取るかわかったし、全てを失うと知りながらなぜそのような行動を取るのかもわかった。カウンセラーの助けでそういった事に気づくことができ、正すことができた」 「二度にわたる刑務所生活のことを考えると、今でも寒気がする。二度と行きたくない場所だ。あそこが僕の人生のどん底だった。家族のためにもよりよい人生にしなければ、という気持ちにさせてくれた」

ロビンソンを53人ロースターに入れるか解雇するか決めるまで、球団側は数週間の猶予期間をNFLから許される見込み。もちろん試合に出場させるためにはロースターに入れなければならず、そのためには誰か1人が解雇されることになる。「5番手WRでもキックオフリターナーでもいいから、ブロンコス戦に出場するのが今の目標だ。ちょうどバイウィークで、プレーブックを勉強して練習する時間もある。(去年4試合出場したので)システムはまだ覚えている。再学習期間が必要なだけだよ」

もうじきグリーンベイに到着し、月曜練習がチーム合流初日となる。フットボールができることは本当に嬉しいが、たとえ復帰許可が下りなくても自分は幸せだっただろう、とロビンソンは言う。「フットボールはボーナスのようなものだ。(フットボールができなくても)人間として、僕はいま幸せだ。出場停止の1年間に感謝している」

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