グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年9月12日
- オフェンスのビデオ分析を終えたマイク・マッカーシーHC。「オフェンスに関しては、基本的技術の面で改善すべき点がたくさんある。今朝テープを見ていて最もフラストレーションがたまったのは、同じミスがあまりにも多かったことだ。ラン・ブロッキング・ユニットとしてブロックを遂行できていない。全体が同調して動いていない。ブロッキングのアングルもRBのコースと合っていなかった。パスプロに関しては正しいライン・コールをするなど、いいところもあった。しかしラインが1対1で負けてしまい、QBヒットやサックになってしまった。レシーバーたちのルート・ランニングも向上させなければならないし、QBの判断ももっとよくする必要がある」
- ラン攻撃の不振についてジョー・フィルビンOC。「いろいろ細かい問題が積み重なってのことだ。まず第一に、アウトサイド・ゾーンへのプレーでRBの取るコースがタイトすぎた。カットブロックで相手を倒しても、タイミングが早すぎたためにまた立ち上がってプレーされたり。ポイントオブアタックで十分に押せないことも多かった」
- 1対1で負けることの多かったオフェンシブラインについてジェームズ・キャンペンOLコーチ。「これほど基本的技術がおろそかになってしまうのは、ウチのOLとしては珍しいことだ。例外的な試合だったと弁解する人もいるだろうが、各個人が基本に忠実でない場面が多かったのは事実だ。オフェンシブラインマンが基本を忘れては、うまくいくはずがない」
- WRグレッグ・ジェニングス欠場の影響についてマッカーシーHC。「練習を見ていれば、グレッグがウチのゲームプランの重要な部分を占めていることがわかるだろう。2年目になってグレッグとブレットの呼吸は非常によくなってきていると思う。ビッグプレーになりうるような彼の使い方を計画していたのに、週の後半になってああいうことになってしまった。昨日のオフェンスの言い訳にはならないが。グレッグ・ジェニングスはレシーバーとして次のステップに進むべく、とても成長していると思っている」
- RBヴァーナンド・モレンシーがもしジャイアンツ戦に出場できたらまず3rdダウンバックとして昨年の経験を活かしてもらい、その後は体調やチーム事情しだいで役割を広げていく予定、とマッカーシーHCは明らかにしている。
- RGスピッツが万全でもT/Gジュニアス・コストンが出場する可能性は?と聞かれたマッカーシーHC。「2人交替でプレーさせることは私は好きではないが、コストンにその資格があるのは確かだ。コーチング・ルームの中にも、コストンは先発の座を争うレベルにあるという見方はある。マイナス面は継続性だろうね。5人でケミストリーを培おうと努力してきたのだから。それでも(コストンに出場機会を与えるかどうか)我々はこのところ話し合っている」
- レシーバーを減らしてもQBを守る7メン・プロテクションについてマッカーシーHC。「3rdダウンではかなり使った。1stダウンや2ndダウンではあまりプレッシャーをかけて来ず、2ndダウンロングや3rdダウンでプレッシャーを受けることが多かった。重要なスタッツは、1stダウンと2ndダウンでのパスプロテクションが悪かったことだ。1stダウンと2ndダウンがよければ、普通3rdダウンは容易なのだ」
- 初先発したSSアタリ・ビグビーの評価についてマッカーシーHC。「セーフティとしてはいいプレーをした。スペシャルチームでは(CBハリスと交錯してケガさせるなど)それほどよくはなかった。全体としてはかなり高い点数がつけられる」
- CBアル・ハリスの負傷について、マッカーシーHCはヒジの捻挫と表現している。「彼は我慢して頑張り抜いた。トレーナーのペッパー・バラスは最初は『今日はもう出られない』と思ったのだそうだ。しかし本人はテープを巻かせて、フィールドに戻って行った」とハリスのタフネスを称えている。ワシントンCBコーチは、「今日アルと話したのだが、昨日よりも痛みは和らいでいる。これはよい徴候だ」と語り、ハリスが次も出場する見通しを明らかにした。
- CBハリスをスペシャルチームで使ったことに試合直後の地元記者たちは批判的だったが、NFLに近い筋ほどコーチの判断に同情的のようだ。元セーフティのリロイ・バトラーはJournal Sentinel紙の新コラムの中で、「自分もホルムグレン時代には、ダグ・エヴァンズやクレイグ・ニューサムやユージーン・ロビンソンとともに、相手ガンナーをバンプする役でよく出場したものだ。それがフットボールであり、シーズンが始まってしまえば選手全員をケガから守ることなどできない。その仕事がもっとも上手い選手を投入したコーチの判断はよかったと思っている」
- 開幕戦を欠場したRBモレンシー(ヒザ)は、水曜の練習にフル参加させてみて、翌日のヒザの状態をチェックする予定だ、とマッカーシーHCは説明している。WRジェニングス(ハムストリング)も同様。
- 新たなケガ人報告はWRカーライル・ホリデイだけ。ヒザに腫れがあるため、今週の練習参加は限定的なものとなる見込み。DEモンゴメリー(ヒザ)は次も欠場。
- 親指骨折中のCBウィル・ブラックモンは、少なくとももう1試合はリターナーをしない見込み。
- Elias Sports Bureau社によると、新人キッカーがデビュー戦で50yds以上のFGと終了間際の決勝FGを両方成功させたのは、今回のKメイソン・クロスビーがNFL史上初とのこと。
- Kクロスビーに敗れて解雇されたKデイヴ・レイナーはフリーのまま第1週を過ごしたが、月曜になってチーフスと契約した。チーフスは今年の5巡指名(つまりクロスビーより上)でKジャスティン・メドロックを指名したが、メドロックはプレシーズンで苦しんだうえ前日の開幕戦でも30ydsFGを失敗し、ついに解雇となった。Kクロスビーはレイナーの契約について、「それは素晴らしい! 本当に嬉しいよ。チームにフィットするといいね」と喜んでいる。
- 月曜の朝5時に、ジャガーズのスペシャルチームコーチからマイク・ストックSTコーチに電話がかかってきたらしい。ジャガーズのKジョシュ・スコビーが太ももを痛め、短いキックしか蹴れなくなってしまったからだ。「レイナーの電話番号なら教えてやれるが、契約できるかどうかわからんぞ。だってヤツはカンザスシティに向かったから」と答えたんだ、とストックSTコーチ。
- ペイトリオッツが開幕戦でシグナルを盗むためジェッツのディフェンス・コーチをビデオ撮影していた疑惑で、証拠となるビデオテープが押収されてNFL本部に送られた。ESPNによるとこれが初めてではなく昨年11月19日の@グリーンベイでも同様の事件があり、パッカーズのスポークスマンもそのことを認めている。スポークスマンによると経緯は以下のとおり。ペイトリオッツ支給のオフィシャル・パスを持っていた人物がビデオ撮影をしており、パッカーズ側からやめるよう注意された。その人物はフィールド上での許可されたカメラマンでなかったため第2Q開始前に閉め出され、その後はペイトリオッツ側ベンチの裏でスティルビデオのクルーと一緒に仕事をした。パッカーズはビデオ押収はしておらず、告発の手続きもしなかった、とのこと。