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Packers 16 - 13 Eagles
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年9月10日
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1Q |
2Q |
3Q |
4Q |
Total |
Eagles (0-1) |
0 |
10 |
3 |
0 |
13 |
Packers (1-0) |
10 |
0 |
3 |
3 |
16 |
2番手WRジェニングスと2番手RBモレンシーが欠場する最悪のシナリオとなり、新人WRジェームズ・ジョーンズが初先発。武器が足りない上にOLが苦しんで非常に苦しいパッカーズオフェンスだったが、ディフェンスとスペシャルチームの頑張りで同点のまま終盤へ。第1Qに続いて第4Q最後もイーグルスのパントリターナーが致命的なミスを犯し、デビュー戦のKクロスビーが決勝FGを成功させた。
相手ミスに助けられ16点全てを挙げたスペシャルチームと、粘り強いディフェンスがオフェンスの不振を補った勝利といえる。ブリッツ多用のイーグルス守備はやや特殊とはいえ、ラン・パスとも不振のオフェンスには大きな課題が残った。
第1Q、両軍3&アウトのあと、イーグルスのパントリターナーが強烈なヒットを受けマフしたボールを、パッカーズがエンドゾーンで押さえて先制タッチダウン。イーグルスはRBウェストブルックのランで1stダウンを更新するが3rdダウン13でLBバーネットがインターセプト。しかしパッカーズはRBジャクソン落球が響いて1stダウンを奪えず、Kクロスビーが53ydsのプロ初FG成功。イーグルスは3&アウトのあと、パッカーズはWRジョーンズへの連続パスでPHI陣に入るが、TEフランクスへのパスがインターセプトされて得点ならず。イーグルスはウェストブルックのラン中心にGB陣に入り、WRカーティスへの37ydsパスが決まってGB陣7へ。
第2Q、イーグルスはTDならず、(反則で下がって)33ydsFG成功。パッカーズは反則もあって3&アウト。イーグルスはTEスミスへの10ydsパスなどでGB陣に入るとWRアヴァントやRBウェストブルックへのパスでGB陣9に進み、最後はWRアヴァントに同点TDパス成功。両軍パントのあと、残り1分50秒、GB陣17からのパッカーズ攻撃。WRドライバーへの15yds、RBジャクソンへの13yds、WRジョーンズへの6ydsパスでPHI陣に入るが、今度もサックが響いて時間切れ。
第3Q、パッカーズはTEフランクスへの12ydsパスなどで50ydsまで進むがそこまで。PHI陣11からのイーグルスはWRアヴァントへの31ydsパス、WRカーティスへの16ydsパスで得点圏に進み、47ydsFG成功で初めてリードを奪う。GB陣30からのパッカーズはWRドライバーへの22ydsパスでPHI陣に入り、サック寸前で手渡したRBウィンへのパスが18ydsのゲイン。しかしサックが響いて、37ydsFG成功で同点どまり。
第4Q、イーグルスは反則やWRレジー・ブラウンへの14ydsパスなどでGB陣に入るが、3rdダウンでサックが出てパント。GB陣18からのパッカーズは反則も響いて3&アウト。PHI陣34からのイーグルスはRBウェストブルックのランでフィールド中央まで進むがまたもパント。両軍3&アウトのあと、PHIスペシャルチームの反則もあってGB陣49からのパッカーズだったが、サックされてGB陣38でファンブルロスト。しかしイーグルスも得点圏に進めずパント。残り2分32秒、GB陣21からのパッカーズはRBジャクソンのラン2回で1stダウンを更新して2ミニッツ。TEドナルド・リーへの7ydsパスのあと1stダウンが奪えなかったが、イーグルスのパントリターナーのキャッチミスをパッカーズが押さえ、残り59秒、PHI陣31でパッカーズ攻撃に。ラン2回とニーダウンで残り06秒。Kクロスビーが真っ直ぐ蹴り込んで42ydsFG成功。残り02秒、キックオフリターンで奇跡は起こらず試合終了。
- QBブレット・ファーヴは23/42、206yds、1INT、1ファンブルロスト。ランが出ないうえにパスプロが悪いため常にプレッシャーにさらされ、4サック以外にも数え切れないほどのヒットを受けた。43回も投げながら206ydsしか稼げず、1stダウンは10回だけ。典型的な負けパターンだった。
- 第3QのFGドライブにはQBブレット・ファーヴらしいインプロビゼーションが何度もあった。相手パスラッシャーに捕まりながらRBウィンにボールをひょいと渡して18ydsゲインしたプレーは見事。
- OLがほとんど穴を開けることができず、先発のRBブランドン・ジャクソンは15回40yds(平均2.6yds)と完全に抑えられた。最初のパスキャッチ機会にイージーな落球を犯し、QBファーヴをカリカリさせる場面も。
- RBモレンシー欠場で3rdダウンバック役を務めたRBデショーン・ウィンは、初出場していきなりフォルススタートを犯したが、上記の好プレーで3点に貢献した。
- WR陣では、WRジェニングス欠場のためWRジェームズ・ジョーンズが初先発。足のケガから復帰したWRドナルド・ドライバーは6回66yds。以下RBジャクソンが4回35yds、WRジョーンズが4回29yds。
- TE陣ではTEドナルド・リーが4回29yds、TEフランクスが2回17yds。
- OL陣(だけではないが)はランブロックもパスプロも非常に出来が悪く、昨季序盤をほうふつとさせる内容だった。厄介な相手守備への対応のためファーヴがクロックぎりぎりまで指示を出すプレーが目立ち、彼には珍しいディレイオブゲームもあった。
- パッカーズの犯したターンオーバーはQBファーヴのインターセプトと、サックされてのファンブルロスト。奪ったターンオーバーはLBバーネットのインターセプトと、相手パントリターナーのマフが2回。
- トータルオフェンスはGB215yds、PHI283ydsと劣勢。タイムオブポゼッションもGB28分12秒。2つのPHIパントリターナーのマフが試合を決めたのは間違いない。
- ラン守備は29回103yds(平均3.5yds)とまずまず。RBウェストブルックが最長11ydsだったのはよかった。
- パス守備はQBマクナブを184yds、後半はわずか73ydsに抑えて文句なし。RBウェストブルックの複数の落球にも助けられた。第2Qにはマクナブらしく縦横に動きながらのパスが面白いように通って10点を失ったが、その時はCBハリスが一時負傷退場しており、若いCBブッシュやCBブラックモンが狙われた。この日初めてダイム守備(6DB)を布いたプレーで、CBトラモン・ウィリアムズがWRカーティスに37ydsTDパスを許してしまった。
- 初先発のDTジョニー・ジョリーは、スクリメージでパスを3回も叩き落す活躍を見せてスタンドを大いに沸かせた。
- 反則は6回35ydsと小さいものばかりだが、LGカレッジが2回フォルススタートを犯したのはいただけない。
- 先制タッチダウンはイーグルスのパントリターナーWRグレッグ・ルイスの胸にボールが入った瞬間にCBブッシュがヒットし、エンドゾーンまで転がったボールをLBトレイシー・ホワイトが(パイルの下で)押さえてタッチダウン。
- 終了直前のターンオーバーは、Pジョン・ライアンの短い失敗パント(29yds)が幸運を呼んだようだ。相手リターナーのJ.R.リードが短いパントを捕るため慌ててGBカバーチームたちの間に前進し、その勢いで胸に当てて落としてしまった。
- デビュー戦のKメイソン・クロスビーは3本のFGを成功させてチームを勝利に導いた。最初が53yds、2本目が第3Qの37yds、そして終了直前の42yds。スナップが高かったがPライアンが落ち着いてホールドした。だいいち、敵陣23ydsでの3rdダウンでランで前進しようとせずニーダウンしたのは、42ydsなら十分とキッカーを信頼した証拠と言えそう。
- パントリターンはCBチャールズ・ウッドソンが2回平均6.5yds、フェアキャッチ1回と無難な出来。
- キックオフリターンはCBトラモン・ウィリアムズが4回平均25ydsとまずまず。
- Pジョン・ライアンのパントは7回平均40.9ydsと不調で、ネット39.1ydsは相手リターナーのミスやラッキーバウンドに助けられてのもの。特に最後の29ydsパントは上記のように幸運を呼んだ。
- ケガ人は以下のとおり。
- CBアル・ハリスは、第1Qにスペシャルチームで右ヒジを負傷してロッカールームでX線検査。ヒジを厳重にバンデージで固め、ロボットアームのようにして第2Q途中に復帰した。強烈なパンプ&ランが持ち味のハリスにとって、腕が十分使えないのは痛手だろう。
- DEカレン・ジェンキンズは第2Qでふくらはぎの痙攣をおこしたが、その後復帰。
- RGジェイソン・スピッツはふくらはぎ(おそらく以前から痛めていた)の問題で第3Qに退場し、コストンが代役を務めたようだ。
- アクティブ登録から外れたのは、RBモレンシー、WRジェニングス、T/Gモール、OGバーバー、DEモンゴメリー、DTハレル、DTミューア、Sラウス。