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Day 23: ミスも少なくないWRジョーンズ
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年8月21日
- DEモンゴメリーをはじめ、シーホークス戦でヒザの内側側副靭帯(MCL)を痛めた4選手について、この日は新情報は明らかにされなかった。捻挫の程度にもよるが、一般にMCLを痛めた場合、手術は必要でないものの、復帰まで2週間から6週間かかるのが普通らしい。
- シーホークス戦で高得点を挙げたオフェンスだが、5回もターンオーバーを犯したこと、パスプロテクションが不安定だったことをジョー・フィルビンOCは反省点として挙げている。「ターンオーバーの多さにはとても失望している。(ファンブルにつながった)QBへのヒットは余計だった。正しいプロテクションができないために、プレッシャーを許したりブリッツを止められなかったりしたことが何度もあった」
- プレシーズンでの快勝について、Cスコット・ウェルズ。「去年シンシナティに17-48で完敗したことを思い出すよ。あの精神的ダメージは大きかったし、それが逆になったのは喜ばしいことだ。これがチームの自信になればいいけど、自信を持ち過ぎるのもよくない。プレシーズンなんだからね。シーホークスはベストメンバーじゃなかったし」
- 現時点ではRBブランドン・ジャクソンがスターターだとコーチ陣も認めている。「今はジャクソンが大きくリードしている。だってライバルが全く競争できていないのだから。現時点では全く比較にもならない」とジョー・フィルビンOC。プレシーズン2試合目でどれぐらいよくなったと思うかと聞かれたトンプソンGMは、「何とも言えないね。私には同じに見える。彼はクイックで、強い下半身を持ち、キャッチが上手く、ハードに走る。それは以前から変わらない。我々は彼のプレーを喜んでいるよ」
- 練習でもプレシーズンゲームでも新人WRジョーンズに経験を積ませようとQBファーヴもQBロジャースも投げまくっているが、そのあおりをモロに受けているのが2年目のWRグレッグ・ジェニングス。あまりにパスが来ないので、温厚な彼からも愚痴が出始めている。「彼のプレーに失望してなど全くない。プレー機会の問題だけだ。特定の選手たちにボールが渡るようなコールは私はしていない。グレッグはプレー機会の少なさに失望するべきじゃない。きっとしているだろうけどね。(本番になれば)必ずグレッグ・ジェニングスにボールは渡る」とマッカーシーHC。
- WRジェームズ・ジョーンズの出来がよいので、「スターター昇格のチャンスも?」という声も出始めたが、今のところそれは現実的ではない。というのは、WRジョーンズを即戦力に仕立てるため、ここまでフランカー専門でプレーさせてきたからだ。先発フランカーはドライバーの仕事で、スプリット・エンドがジェニングス。3WRセットになるとジョーンズがフランカーを務め、ドライバーはスロットに入る。
- 実戦に強いWRジョーンズだが、まだミスも少なくない。昨日の16ydsTDのプレーでも、彼は間違えてOLのすぐ左にセットしてしまい、右からモーションしてきたドライバーの入るスロットのスペースがなくなってしまった。ドライバーがスナップ直前に「ルートを交換しろ」とジョーンズに指示し、怪我の功名でジョーンズはTDパスをキャッチすることができた。プレシーズンでは相手ディフェンスが比較的シンプルなので対応も難しくないが、WRはレギュラーシーズンに入ると経験の差が出てしまうのが普通だ。
- シーホークス戦で2サックとファンブルフォースを記録したSSアタリ・ビグビーは、マニュエルから先発の座を奪うかどうか、注目の人になってきている。「(シーホークス戦の活躍で)先発ラインナップ入りに前進したかどうかは僕にはわからない。でも開幕ロースター入りには役立ったと思うよ」と本人。
- パントおよびキックオフの両リターナーとして最有力となったCBウィル・ブラックモンは、10年前にパッカーズがスーパーボウル制覇した時まだ12歳だった。「不思議な気持ちだよ。僕はWRデズモンド・ハワードの99ydsのキックオフリターンTDに感激して、試合後すぐ裏庭に出てあのプレーを真似したんだ。その僕が今ここでリターナーをやっているなんて」と彼は言う。キックオフリターン経験豊富なブラックモンだが、パントリターンは大学に入ってからだったらしい。「キックオフリターンは子供の頃からやっている。でもパントとなると別で、むしろ恐怖症に近いものがあった。ポップ・ワーナー(少年フットボール)でも、高校でもやらなかった。でもカレッジに入ったとたん、『よしやってみろ』と無理やりやらされることになった」
- 最新の公式デプスチャートでも、CBブラックモンは両方のリターナーの1番手に昇格している。
- 2INTを喫したQBポール・トンプソンについて聞かれたマッカーシーHCは、「試合での悪い結果を重視しすぎるのも考えものだ。試合終盤は(周囲の選手も)プレー内容が悪くなっていたし、試合の流れに乗れないこともある。しかし彼はいいプレーもあった」とかばっている。
- キッカー争いについては、もうしばらくは2人の競争を見守りたい、とトンプソンGMは話している。トレードの可能性を考えていないはずはないが、そういった話題になると相変わらず口が堅い。
- 先日解雇されたWRロバート・ファーガソンはヴァイキングスを訪問。次はテキサンズを訪れるようだ。