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Day 11: Sアンダーウッドは調子が戻らず
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年8月 9日
- 午前中のノーハドルオフェンス練習(ファーヴ休み)では、プレー番号を記したリストバンドをオフェンス全員が装着した。通常はQBだけがそういったリストバンドをして、コーチから番号を聞いて全員にプレーを伝えるが、全員が番号を聞いただけでプレーが分かるように、という試みらしい。
- レシーバー陣とのケミストリーを高めるため、プレシーズンゲームではできるだけ多くプレーしたいとQBブレット・ファーヴが語ったことについてマッカーシーHC。「懸念はある。彼とは話し合ったが、(ケガを避けるため)賢くやらなければならない。ブレット・ファーヴをケガのリスクにさらすことに私は興味が持てない。だから妥協点を探らなくてはならないだろう。彼が新顔と一緒にプレーする必要があるのと同じように、アーロン・ロジャースにも出来るだけ機会を与えなければならない。それに若い2人、イングル(マーティン)もポール(トンプソン)も進歩してきていて、3番手を争っているのだし」
- このところドラフト外ルーキーのQBポール・トンプソンがQBイングル・マーティンとの差を縮めていることを、マッカーシーHCもはっきり認めた。4番手QBは練習でもプレー機会そのものが少ないが、先発組がわずかしかプレーしないプレシーズン第1戦と第4戦は大きなチャンス。QBトンプソンは6-4(193cm)の長身でアスレチック能力が高く、セインツで活躍したアーロン・ブルックスの肩を少し弱くしたようなタイプ。精神的に非常に安定していて、その点で波のあるマーティンを上回っている。仮に3番手QB昇格を逃してもプラクティス・スクワッドの有力候補となりそうだ。
- WRグレッグ・ジェニングスは前日の練習ででん部の屈筋を痛めたため休んでいる。彼は6月のOTAも同じ問題で数日休んでおり、先週あたりから違和感があったらしい。
- この日はLTクリフトン(両ヒザ痛)が休養したため、午前・午後ともLGダリン・カレッジが左タックルを務め、左ガードにはルーキーのアレン・バーバーが入った。キャンプインからここまでクリフトン休養時にはジュニアス・コストンやオーリン・トンプソンが代役を務めていたが、今回は実戦を想定してカレッジに経験を積ます良い機会とコーチたちは考えたようだ。「ディフェンスを別の視点から見られるまたとない機会だ。ガードから見るのとタックルから見るのとでは全然違うからね。こういった経験を積むことで僕はよりよいガードになることができる」とカレッジ。
- 4巡指名のG/Tアレン・バーバーは、高校・大学で経験のなかった左ガードに入団以来取り組んでいる。よく似た経歴だった昨年のLGダリン・カレッジと同じく、現時点ではランブロッカーとしてよりもパスブロッカーとしての方が安定している。「今は基本をしっかりさせないと。テクニックやステップやランブロッキングをね」と本人。
- プロ2年目の控えガード、トニー・パーマーはこのところセンターとしてのプレーが増えている。比較的背が低くて馬力のあるパーマーはむしろセンター向きかもしれず、インサイド3ポジションをこなせればロースター入りのチャンスも増える。「昨年末あたりからセンターを練習させている。いい仕事をしていると思うよ。彼はファーストレベル(DL)に対しては非常にパワフルだ。改善が必要なのはセカンドレベル(LB)に対してのブロッキングだ。スキーム的に彼がこれまであまりしていなかったことだからね。ライン・コールもよくやっている。ショットガン・スナップのミスがいくつかあったが、彼には満足している」とマッカーシーHC。
- DTジョニー・ジョリーはこの日も好調で、1on1のパスラッシュドリルでは控えOL組を圧倒している。ただしチーム練習では、昨日とは違ってDTコーリー・ウィリアムズとDTコリン・コールが1stチームに戻っている。
- この日はLBアブドゥル・ホッジでなく6巡ルーキーのLBデズモンド・ビショップが2ndチームのミドルLBを務めている。
- プロ3年目のSマーヴィール・アンダーウッドは、昨年夏の前十字靭帯断裂から復帰したものの調子はイマイチで、今年はまだ1stチームでのプレー機会が全くない。クイックネスやアジリティが完調でないことに加え、フットボール勘がなかなか戻らないという問題もあるようだ。「いいプレーを見せて、『何も問題ないじゃないか』と思わせるときもあれば、間違ったステップを踏んでしまうこともある。昨年の状態に戻るのにどれだけかかるかは私にはわからない。医学上の問題でもあるしね。際立ったクイックネスを見せるときもあるんだ」とショッテンハイマーDBコーチ。
- キッカー対決は両者とも2本ずつ失敗してイーブン。試合終了直前にタイムアウトなしで、急いでフィールドに駆け込んでセットしてFGを蹴る練習も行った。
- この日、Pライアンに次ぐ2番手ホルダーはWRルヴェル・マーティンでなくQBロジャースが務めた。WRマーティンが開幕ロースターに残れなかった場合に備えているのか。