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Day 1: WRドライバーは当面練習できず
グリーンベイ・パッカーズ ニュース
2007年7月30日
待ちに待ったトレーニングキャンプ初日。スタジアム駐車場の"パッカーズ・エクスペリエンス"を含めると、なんと約10,000人ものファンがキャンプ初日を訪れた、とチーム広報。2時間前に練習フィールドに到着したファンも、隅の方の席しか確保できなかったらしい。
- 詳しい練習スケジュールはこちら。今年は水曜日を基本的に休日にするという冒険にマッカーシーHCが取り組んでいる。
- パッカーズのトレーニングキャンプ名物といえば、少年少女ファンの差し出す自転車に乗って、選手がランボーフィールドから隣の練習フィールドに移動すること(写真)。1960年代のロンバルディHC時代から始まった(NFL唯一の)習慣で、大男たちが小さな自転車を漕いでゆく姿はグリーンベイの夏の風物詩となっている。
- 初日はいきなりフルパッド練習だったが、WRドライバー、7巡指名のRBウィン、DTピケット、DTジョリーは参加しなかった。RBウィンは体調を崩した(風邪かなにか)とのこと。
- WRドナルド・ドライバーは前日のフィジカルチェックで右肩の回復が十分でないと判断され、まだ練習参加の許可が下りない。もともと昨季14週の49ers戦で肩を痛めていたのを、オフシーズンのワークアウトで無理をしたのか再び痛め、6月のOTAも半分ほど欠席していた。もし肩の問題が長引くようだと、ただでさえ武器の少ないオフェンスにとって大きな痛手となる。
- DTライアン・ピケットとDTジョニー・ジョリーは前日のランニング・テストを走り切ることができず、コンディショニング不良と判定された。同じテストをクリアできるまで、チーム練習への参加は許されないとのこと。マッカーシーHCは2人の体作りについて不満を表明している。DTピケットはランニング・テストの途中で吐き気と頭痛を訴えて脱落したらしい。「前回はこれくらい楽勝だったんだけど、(体調面で)タイミングも悪かった。言い訳はできないが、今後は調子を上げていかないと」と弁解している。
- 3番手TEあたりを争っていたTEトリー・ハンフリーが脚を痛め、カートで退場(写真)。その後のX線検査で腓骨骨折が明らかとなった。2つあるスネの骨の細い方が腓骨。「トリーには気の毒に思うが、これもフットボールの一部だ。不運なことだが他の選手にとってはチャンスでもある」とマッカーシーHC。
- ヒザの前十字靭帯断裂から1年、Sマーヴィール・アンダーウッドは完全復帰の許可が下り、初日の練習にフル参加している。1stチームのストロングセーフティは昨年と同じくマニュエルが入り、アンダーウッドは2ndチーム。午後2時からの練習を待ちきれずに、朝7時にはランボーフィールドにやってきてウェイトを上げたりしていた、と本人。
- 昨日報じられたようにデプスチャート上ではDTジャスティン・ハレルがスターター扱いだが、初日の練習ではDTコーリー・ウィリアムズが1stチームでプレーした。上腕二頭筋断裂からの復帰初日、10ヶ月ぶりのフルパッド練習のため、DTハレルは体力回復がまだまだのようだ。トニー・パーマーなど控えガード陣を相手に押し負け、また息切れするシーンも目立った。
- QBブレット・ファーヴは例年どおり50球近くパスを投げ、肩は問題ないようだ。プレー内容も好調で、7on7練習では6/8。不成功2回はレシーバーの落球だった。時おり強風が吹くコンディションのせいか、この日はレシーバー陣にキャッチミスが多く、全般にディフェンス優位の練習内容だった。
- ブリッツ練習では、LB A.J.ホークが2巡指名RBブランドン・ジャクソンを豪快に吹っ飛ばしてブリッツを成功させた。ただこのときRBジャクソンは慣れないフルバックをやらされていた。この日はパス落球も2回あり、散々なキャンプ初日だった。
- 3巡指名のWRジェームズ・ジョーンズは密集でのパスに競り勝つ好プレーを見せた。同じく3番手を争うWRロバート・ファーガソンは、QBファーヴからのロングパスをキャッチしてゆうゆうとタッチダウン。この日のオフェンス最高の見せ場を作った。
- 注目のキッカー争いでは、2人ともFGを全て成功させた。Kデイヴ・レイナーは27yds、27yds、32yds、37yds、37ydsと5本蹴って全て成功(ホルダーはPライアン)。対する6巡ルーキーのKメイソン・クロスビーも、34ydsを4本蹴って全て成功させている。(ホルダーはPロニーとWRマーティン)
- パント練習ではPジョン・ライアンが好調。19本蹴ったうち10本が50yds以上、ハングタイムもコンスタントに4.5秒以上が出ていた。Pデヴィッド・ロニーはこの日のパント練習では蹴らなかった。
- 先月逮捕された事件についてLBニック・バーネットはノーコメントで、「フットボールのことなら話すけど、それ以外のことは今は話さない。ただフットボールをプレーするだけだ」とのこと。検察側は起訴をするかどうか、まだ証拠を調べている。
- 今年からボストン・カレッジのヘッドコーチに就任したジェフ・ジャゴジンスキー前OCがパッカーズのキャンプを訪れ、元同僚たちと旧交を温めていた。ボストン・レッドソックスのベースボール・キャップをかぶっていた。
- 先月パッカーズから解雇されたOTケヴィン・バリーがテキサンズと契約した。シャーマン前HCがテキサンズに移ってから元パッカーズ選手の獲得が多く、RBアーマン・グリーン、RBサムコン・ガドー、FBヴォンテ・リーチ、TEベン・スティール、Cマイク・フラナガン、Cクリス・ホワイト、OTケヴィン・バリー、CBジェイソン・ホートンと少なくとも8人の元パッカーズ選手がロースターにいる。